【1/9有田和正1】日本の防災の原点今子どもたちに身に付けさせたい力についてお話をいただきました。 1.元寇防塁(新聞をつなげた防塁の断面図を提示) ≪日本の防災の原点≫ 文永の役後,防災対策が行われた。 (1)博多湾沿いに,今津から香椎まで20kmにわたって防塁を築いた。 (2)年貢を守備兵の食料にあてた。 (3)朝廷と幕府の関係をよりよくする。 (4)異国警備役をつくって,御家人をあてた。 これらを通して,当時の人々の心の中に防塁を築き上げていった。 人々の防災意識が,元寇を乗り越えさせたと言える。 2.釜石の奇跡 群馬大学教授 片田敏孝 〜7年間岩手県釜石市に通い,人々の心に防災意識を芽生えさせる。 東日本大震災において,子どもの生存率は99.8%。釜石の奇跡と言われる。 ≪釜石市の防災教育≫ (1)いち早く逃げる (2)自分の命は自分で守る (3)ハザードマップを信用しない →教育は奇跡を起こす。奇跡を起こすのは教育以外にありえない。 3.ディズニーランドの防災教育 年に約80回,お客さんが来ているときもやっている。 東日本大震災時,1か月間営業停止したが, 修学旅行生のために,しっかり食事を与えた。 これにより信用が上がり, 「何かあったらディズニーランドへ行け」と言われるくらい。 【今の子どもたちに身に付けさせたい力】 想定外を想定するためには別の能力が必要。 指導要領は習得・活用・探究を示しているが, 教科書は想定外のことが想定できない環境になっている。 大切なことは「そうぞう力」・イマジネーション 子どもたちがイメージ豊かに考えられること。 創りだす力,思考力,表現力をのばさなくてはならない。 |
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