最新更新日:2024/07/02
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ともに生きる

ちょっといい話

   あの子を許してくれましたか 

 小学校の時、いじめられた。消しゴムを勝手に使われて、怒った相手が学年のボスの女子。それ以来、クラスから無視された。それが中学に入っても変わらなくて、真剣に自殺まで考えてたけど、音楽とか聞いて救われた。
 中2の時に転校して、友達にも恵まれた。高校に入ってすぐバンドを始めた。地元の楽器屋に寄った帰り、私をいじめていたあの女子と再会した。親戚の法事で来たらしい。彼女は、あやまってくれた。私は、とっくの昔に「許しているよ」と言った。それから、彼女の乗ったバスを見送り、私も帰ろうとした時だった。後ろから聞いた事のない大きな音がした。振り返ると彼女が乗っているバスが、ひしゃげていた。すぐ側には、大きなクレーン車が横転していた。すぐにレスキュー隊が到着して、割れた窓から血まみれになった彼女を運び出した。それからの記憶はなぜか曖昧で、はっきり覚えていない。
 1月ほど経って、私は電車に乗って彼女の家に行った。葬式にも通夜にも出席できなかったので、せめて仏壇に手を合わせたいと思ったからだ。仏壇に手を合わせ、帰ろうとする私を、彼女の両親が引き止めた。彼女の母親が、亡くなった彼女がつけていた日記帳を見せてくれた。日記には、「私をいじめて後悔していた事、始めたのが自分で引っ込みがつかなくなってしまった事、私が転校し謝る事ができなくなった事」などが綴られていた。そして、「中学の先生に私の転校先を聞き、そして私に謝りに行くという決心」が、日記の最後だった。「親戚の法事」は嘘だった。
 読み終えた私に、彼女の母親が「あの子を許してくれましたか?」と聞いてきた。私は一言、「はい」とだけ、多分涙声で答えた。すると彼女の母親は私の手を両手で掴み、「ありがとう」と言って鳴咽を漏らし出した。彼女の父親も余っていた私の手を掴み、私の目をまっすぐ見ながら「ありがとう」と言った。2人とも何度もむせび泣きながら、何度も「ありがとう」と言った。

今日のお話 ー2月13日(月)ー

   アルフレッド・アドラーの名言・格言

  人は居場所がないと感じると、

  精神を病んだり、

  アルコールに溺れたりする。

  他者に貢献することで、

  居場所を確保すればいい。

ちょっといい話

   うちの娘3才は難聴。ほとんど聞こえない 

 うちの娘3才は難聴。ほとんど聞こえない。その事実を知らされたときは嫁と泣いた。何度も泣いた。難聴と知らされた日から娘が今までとは違う生き物に見えた。嫁は自分を責めて、俺も自分を責めて、まわりの健康な赤ん坊を産むことができた友人を妬んだ。ドン底だった。
 バカみたいにプライドが高かった俺は、まわりの奴等に娘が難聴って知られるのが嫌だった。何もかもが嫌になった。嫁と娘と3人で死のうと毎晩考えていた。ある晩、嫁が俺に向かってやたらと手を動かしてみせた。頭おかしくなったんかと思ってたら、喋りながらゆっくり手を動かし始めた。「大好き、愛してる、だから一緒にがんばろう」手話だった。そのときの嫁の手、この世のものじゃないかと思うくらい綺麗だった。それで目が覚めた。何日もまともに娘の顔を見てないことにもやっと気付いた。娘は眠ってたが、俺が声をかけるとニタッと笑った。
 あれから3年。娘の小さな可愛い手は上手に動いてる。喋ってる。

今日のお話 ー2月10日(金)ー

   アルフレッド・アドラーの名言・格言

  ガミガミ叱られ続けた者が

  暗い性格になるとは限らない。

  親の考えを受け入れるか、

  親を反面教師にするかは、

  自分の意志で決められるからだ。

ちょっといい話

   もうこの世にいない8歳の弟の日記 

 もうこの世にいない8歳の弟の日記を見た。弟の調子が悪そうだったので、病院に連れて行った時、余命宣告された。俺も、母さんも、父さんも泣いた。俺の家の近くには、小さな商店街があった。俺は商店街の人たちに頼みこみ、弟に最高の日々を送らせてあげてくださいと頼んだ。
【死ぬ30日前】みんなぼくが歩くとやさしくなる。ぼくは王さまになっ
        たんだ。
【死ぬ20日前】ねこちゃんをいじめてたやつをおこった。やおやのおじ
        ちゃんもいっしょに言ってくれた。ぼくは王さまだから
        だれにもふこうにさせないようにする。
ちょうど10日前くらいに、容態が急変し、入院することになった。
【9日前】びょういんには、ほかの子もいて楽しい、おせきがでるとくる
     しいけど、ぼくは王さまだからなさけないところはみせない。
【3日前】みんながどうしてるか気になる、王さまはお兄ちゃんにすこし
     まかせたから、ぼくは元気になったらまた王さまになるんだ。
【1日前】震えた字で、「くるしいけどがまん、だれにもくるしいところ
     は見せない。だってぼくはこの町の王さまだから」と書いてあ
     った。

今日のお話 ー2月8日(水)ー

   アルフレッド・アドラーの名言・格言

  叱ると一時的には効果がある。

  しかし、本質的な解決にはならない。

  むしろ相手は活力を奪われ、

  ますます言うことを聞かなくなるだろう。

ちょっといい話

   俺には6歳年下の弟がいます 

 貧乏で金にがめつい見栄っ張りな母。酒に入り浸り酔うと暴れる父。どちらもあてにならない親だった。俺はそんな親が嫌で、高校卒業とともに就職して実家を離れた。弟は進学をして高校卒業後は、俺のところから大学へ通っていた。大学のお金は奨学金で、自分で何とかしていた。特に面倒を見ていたわけではないが、食事と生活費、学校でかかる費用とか、ほんと最低限ではあるけどやってきたつもりだった。そしてこの春、卒業して今日家を出ていった。朝ご飯を作り、何の会話もなく、いつもと変わらなかったが、帰ってくると1人で凄く寂しく感じた。シャワーを浴びてベッドに目をやると手紙が置いてあった。

 兄ちゃんへ
 4年間、あっという間だったけど、めちゃくちゃお世話になりました。毎日ご飯を作ってくれて、困ったときはすぐ助けてくれて、そのお陰で自分はここまで来れました。もう毎日味の濃さが変わる味噌汁は楽しめないのかなぁと思うと少し寂しいです。でもチャーハンは大好きでした。恥ずかしいから長々とは書かないけど、兄ちゃんには感謝しきれません。ありがとうございました。

 こんな手紙を読み終えた俺は1人で泣いていた。咽び泣くってぐらい……。兄弟で特に深い会話はしなかったけど、最後の最後で泣かされるとは思いませんでした。「これから頑張ってな」と、それだけメッセージを送り今日はホクホクした気持ちで寝ようと思います。

今日のお話 ー2月7日(火)ー

   アルフレッド・アドラーの名言・格言

  「やる気がなくなった」のではない。

  「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。

  「変われない」のではない。

  「変わらない」という決断を自分でしているだけだ。

今日のお話 ー2月6日(月)ー

   アルフレッド・アドラーの名言・格言

  幸せの三要素は、

  自分自身が好きかどうか、

  よい人間関係を持っているかどうか、

  そして、

  人や社会に貢献しているかどうか。

ちょっといい話

   年寄りは金持ちやで

 俺ん家は俺と母親、それとおはあちゃんの3人で暮らしてる。親父は、離婚していない。母子家庭ってやっぱ経済的に苦しくて、母さんは毎日働いてる。おばあちゃんは汚い服ばっかり着てる。俺は行きたい大学があるけど、金がかかるからそこだけ受けて駄目だったら就職しようと思ってた。それで、俺大学落ちちゃったんだ。「すぐに就職先を見つけなきゃいけないな」って考えてたら、俺の部屋におばあちゃんがやってきた。「〇〇、大学落ちちゃったんだってね」と、おばあちゃん。「うん、でもいいよ。俺、就職するからさ」ってちょっぴり強がって俺は笑ってみせた。そしたらおばあちゃん、いつから使ってるか分かんないような汚い手提げ袋から、札束を出してきたんだ。「え、何このお金」って俺が絶句してたら、「〇〇、行きたい大学があるんじゃろ。だったら行きんさい。お金のことなら心配せんでええ。まずこれで予備校行きんさい。年寄りは金持ちやで。それに、ちょうどばあちゃんな、何かに使おうて思ってたんじゃ」と、そう言ってシワシワの手で札束を俺に握らせた。最後、俺の部屋から出るとき「頑張りんさい」って言って出てった。
 それから俺、母さんにおばあちゃんのこと聞いたら、「おばあちゃんね、あんたが産まれてからずっと年金、コツコツ貯めてたみたいだよ。私も知らんかった」って。マジ泣いたよ。何で金あんのに汚い服ばっか着てる意味とか、さっき俺の部屋で喋ったこととか思い出して、本当に泣いた。もう、本当に頑張るから。今は肩を揉むことぐらいしかできんけど、絶対に大学に合格するから。

今日のお話 ー2月3日(金)ー

   アルフレッド・アドラーの名言・格言

  「暗い」のではなく

  「優しい」のだ。

  「のろま」ではなく

  「ていねい」なのだ。

  「失敗ばかり」ではなく

  「たくさんのチャレンジをしている」のだ。

ちょっといい話

   何もかもが上手くいかなくて、少しまいってた時期があった 

 進学のために実家を離れて1人暮らしを始めた頃のこと。新しい生活の何もかもが上手くいかなくて、少しまいってた時期があった。頼れる人どころか、友達すらまだほとんどいなくて、気晴らしといったら実家に用もなく電話することくらい。といっても、家族に向かって弱音吐くのは、恥ずかしいから当り障りのない話ばっかりしてたんだけど……。でもある日、母親と電話で話してて、ついポロっとね、言ってしまった。「あー、もう実家帰りたいな」って感じで……。で、「うわヤバい」とか思いつつ、必死に平静を装ってたんだけど、「泣いてんの?」って聞かれた。当然私は「泣いてないよ、やだなぁ」って笑って誤魔化して、その時はそれ以上つっこまれることもなく電話を切ったんだけど……。
 その数日後に母親から手紙が一通届いた。「あなたがそちらで泣いていても、母は行ってあげることができません。だから、あなたが泣いていると辛いです。あまり泣かないで」と。「文章がクサいよ、母」って思いながら、思わず泣いてしまった。ただ、「この人の娘でよかった」って本当に思った。私はまだまだ頼りなくて弱っちいけど、いつかちゃんと恩返ししたい。
 だからお願いします。その日まで元気でいてください、お母さん。

今日のお話 ー2月2日(木)ー

   アルフレッド・アドラーの名言・格言


  「よくできたね」とほめるのではない。

  「ありがとう、助かったよ」と感謝を伝えるのだ。

  感謝される喜びを体験すれば

  自ら進んで貢献を繰り返すだろう。

ちょっといい話

   照れ隠し 

 昨日の朝、夫がこたつで寝落ちしてて手から転がり落ちたっぽいスマホの画面を見てみた。「嫁さん大好き」スレの書き込み画面に、「毎日家に帰るのが楽しみ。ごはんがウマい。俺幸せ。絶対こいつを大事にする」というような書き込みの途中だった。
 こっ恥ずかしいので消したった。代わりにメモ帳を起動して「私もあなたを大切にしますよ」と書いて転がしておいた。
 朝食の支度をしながら様子をうかがっていたら、目が覚めてスマホの画面を見た後、「ちょっと走ってくる」って言って出て行った。

今日のお話 ー2月1日(水)ー

   アルフレッド・アドラーの名言・格言

  人は居場所がないと感じると、

  精神を病んだり、

  アルコールに溺れたりする。

  他者に貢献することで、

  居場所を確保すればいい。
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