ともに生きる

ちょっといい話

   おやじ

 俺は小さい頃、親父と毎日のように野球してた。でも、中学生くらいになって、いろいろ忙しくて、野球は続けてたけど、親父とはキャッチボールすら一緒にしなくなってた。でも、だからといって仲が悪くなったわけでもなく、夕ご飯のときとか、一緒にいるときはよく喋ってた。
 そんな中2の夏、親父は肺の病気にかかった。そして、入院してからすぐ、1ヶ月ほどで逝っちまった。俺は泣いた。そりゃ家族なら悲しいからな。でも俺は、母さんから親父の生前の話を聞いてもっと泣いた。親父入院してるとき、毎日のようにこう言っていたそうだ。「もう1回、あいつとキャッチボールしてえな。でも無理か。今はあいつ、土日は家にいないし。頼んでも断られるのがオチだな。」
 俺は親父にキャッチボール頼まれて嫌だなんて言う息子じゃねえよ。今はもっとうまく投げれるのによ。親父から教えてもらったスライダー。

今日のお話 −6月10日(木)−

   心屋仁之助の名言

  「あの人が問題」

  と言っている人が問題。

  「問題だ」と言っている人に

  問題がある。

ちょっといい話

   お母さん

 小学生の頃住んでいた家に帰る夢を見た。
 懐かしくて、嬉しくて、玄関を開けて「ただいま〜、お母さん、ただいま〜」って叫んだよ。家の中に入ると台所に小学生の頃の髪の黒いお袋が夕飯を作りながら「お帰り」って、笑顔で迎えてくれて……。お袋の顔見るとつい甘えてしまってさ。「お母さん、俺、これからどうやって生きていったらいいのか、わからなくなっちゃったよ」って言ったら お袋は笑いながら、「お前が生きていてくれればそれでいいんだよ」って言ってくれてさ。涙が溢れそうになって、恥ずかしいから自分の部屋に入って窓を開けると、当時のままの景色が見えて、堪え切れずに泣き出してしまった。
 目が覚めると、夢だったんだと思って声をあげて泣いてしまった。この夢を思い出すたびに胸が押しつぶされそうになって、不意に涙ぐんでしまう。もし本当に子ども時代に戻れても、現在とのギャップに苦しんでしまうかもしれないね。

今日のお話 −6月9日(水)−

   心屋仁之助の名言

 イヤな奴を無理やり

 力でねじ伏せたとしても

 本当の問題は

 解決していませんから

 再発します。

ちょっといい話

   体の弱い母

 母は元々体が弱く、月に1回定期検診を受けていた。そこで、妊娠したことが発覚したらしい。母の体が弱いせいか、私は本来赤ちゃんがいなくてはいけないところにいなくて危ない状態だったらしい。当時の医療では「1万人に1人しか助からない」、「母子共に命の危険があり、もし生まれたとしても障害が残るかもしれない」などと言われた。でも父が、一生懸命お医者さんに頼み、母も3ヶ月前から入院して体が弱いのに頑張って私を産んでくれた。だから、私は無事に生まれることができた。当時幼稚園だった姉も、寂しいのを我慢して祖母の家で私が生まれるのを楽しみにしてくれた。私は3人から溢れでそうなくらい愛情を貰って生まれることができた。
 今は凄く幸せだ。お父さん、お母さん、お姉ちゃん、ありがとう。神様、ありがとう。私は皆から貰ったこの命を大切にします。

今日のお話 −6月8日(火)−

   心屋仁之助の名言

 心をすりへらしてしまう人

 というのは

 「やりたいこと」より

 「やらなきゃいけないこと」を

 優先してしまう人。

ちょっといい話

   強くなりたい

 半年ほど前に、「強くなりたい」と自分から入部してきた子。はっきりいって運動神経もなく、体もひ弱です。あまりここに書くのもはばかられるのかもしれないんですが、めちゃくちゃ切ない過去をもつ子どもなんです。何でも父親に虐待されて、母親と一緒に実家に逃げてきたとか……。母親が殴られて泣かされるところを、何度も見てきたそうなんです。それで、「母親を守れるくらい強くなりたい」と、自分の足で相撲道場を調べてやってきたそうです。こんな子どもが、本当にいるとは……。家庭環境の話など、聞いていて目頭が熱くなりました。稽古は、驚くほど真剣に取り組みます。一度でも倒されると「もういっちょお願いします」と立ち上がる。おでこから血が流れても、かまわず必死にぶつかる。申し合いの時も、積極的に前に出て取り組みます。ゲロを吐いて「少し休め」と言っても、「まだまだ」と言って稽古を続ける。泣きそうになるのを奥歯をかみ締めて我慢している姿を見ると、「絶対強くしてあげたい」と思うようになります。ただ、体格が小さいのとちょっと気が弱いため、まだまだ勝てるレベルには到達していませんが。しかし、必死に稽古を頑張っている姿は、周りの子どもにも少しずつ影響を与えはじめています。家でも努力しているようで、毎日四股腰割りを100回以上するそうです。股割がだんだんとできるようになってきました。しかも、家ではお母さんのために皿洗いをしたり、肩をもんであげたりするようです。
 まさかこんな子が現代にいるとは……。この子の成長が楽しみです。

今日のお話 −6月7日(月)−

   心屋仁之助の名言

 「すばらしい」

 「うらやましい」と感じる人も

 みんな今できること

 今やることを

 ちゃんとやってきたから

 そこにいるんです。

ちょっといい話

   割り込みオバサン

 高校の夏休みに、東京の親戚の家に行った帰り。東京駅でのぞみに乗る為、並んでいた。俺は最前列に立っていて、後ろは、サークル仲間とおぼしき20人以上の大学生の集団。乗車客の列は立錐の余地もなく、延々と後ろに続いている。その時、1人のオバサンが、俺の前の先頭に割り込んできた。あまりに堂々と割り込んできたので言葉を失ってしまった。我に返り、注意しようとしたところ、肩を軽く叩かれた。振り返ると大学生の集団の1人のお姉さんで、他の大学生達は、皆一斉に反対方向を向いて並んで立っていた。そのお姉さんが、小声で「皆と同じ方向を向いて」と耳打ちしてきて、訳がわからないまま、言われた通りにした。すると、オバサンが振り返り、訊いてきた。「先頭ってこっちじゃないの?」するとすかさず、そのお姉さんが前方を指差し、「ええ、あっちですよ。」とにっこり笑って答え、オバサンはブツブツ言いながら、先頭(実は後尾)に向かって行って、そのまま戻ってこなかった。
 車中で聞いた話では、そのサークルって心理学の研究会で、集団心理を調べるための実験を時々してるんだとか。
 確かにすごい連携のよさだった。

今日のお話 −6月4日(金)−

   心屋仁之助の名言

  自分の心を粗末に扱うと

  まわりも自分の心を

  粗末に扱うようになってしまう

  だからまずは

  自分が自分の心を丁寧に扱う。

ちょっといい話

   こないだ甥っ子の運動会を見に行った 

 こないだ甥っ子の運動会を見に行ったんだ。保護者はロープで仕切ってあるスペースから出ちゃいけないんだけど、入場門と退場門のあたりは子どもたちの撮影に都合がよいので、ロープ無視してカメラを構えてる保護者がおよそ20人くらいいて、正直眉をひそめている保護者もいた。
 そこにマイクで、「皆さん、入場門と退場門の方をごらんください。あそこにおられる皆さんが、決まり事を守れない駄目な大人たちです。〇〇小学校のみんなは、ああいう恥ずかしい大人にならないようにがんばりましょうね!」と、さわやかな女性教師の声が……。カメラを構えていた親たちは、三々五々保護者席へ戻って行った。
 ちょっと嫌味ではあったけど、効果的で「グッドジョブ」と思った。

今日のお話 −6月2日(水)−

   心屋仁之助の名言

  自分が今までの人生で
  自分の価値観によって切り捨て
  タブー視してきたものが
  目の前に人や出来事として
  現れたときに
  人は嫌悪感を感じ
  それが「問題」となる。

ちょっといい話

   派遣契約に入ってない

 「派遣契約に入ってない」って事であいさつすらしない派遣男がいました。たまたま事務で同じ派遣会社から来ている方(この方は大変すばらしい女性)が寿退社との事で、部署のメンバーを集めプライベートで送別会をしてあげました。当然派遣男は無視、飲み会でコミュニケ−ションが取れない人間は邪魔なんで……。で、派遣男がどうやらこの事を自分の派遣元で聞いたらしく、「何で呼ばないの?」、「差別だ、区別だ」とわめき始めました。するとウチの本部長が、「申し訳ない、あなたと定時外の飲食を共にする契約に入ってなかったからお呼びいたしませんでした。で、今後もその旨に関して、契約するつもりはございません」と軽やかに、かつ丁寧に説明すると、30過ぎのオッサンがオンオン泣き出しました。
 寂しいなら、寂しいって言えよ!

今日のお話 −6月1日(火)−

   心屋仁之助の名言

 「受」という字のまん中に

 相手の「心」が入ったら

 「愛」という字になります。

ちょっといい話

   万引で捕まった 

 捕まったわ。小学校3年生ぐらいの時に、ガキ大将に命令されて、イヤイヤやったんだよ。家に帰ったら普段無口な親父が、聞いたこともないような大声で叫びながら殴ってくるし、オカンはずっと泣いてるし、そこで初めて「まずいことをしたな」と気づいたんだよ。親父に5時間ぐらい殴られ続けたわ。夕方に、朝から殴られ続けて涙とアザで倍ぐらいに膨れてぐちゃぐちゃの顔した俺を連れて、親父は駄菓子屋で泣きながら土下座してくれたんだよ。その帰りにとにかく「もう二度としない」って決めたね。やっぱり親ってそうあるべきだよ。
 万引き学生捕まえたら「親には言わないでください」と泣く前で親に電話し、「学校に言わないでください」という親の前で学校に電話し、「警察には言わないでください」という教師の前で警察に電話してる。

今日のお話 −5月27日(木)−

   心屋仁之助の名言

  人から好かれたい人は
 最初に嫌われることを
 覚悟しなければ
 ならないんです。
 好かれようとすればするほど
 自分のない人になって
 人は嫌われるものです。

ちょっといい話

   あんたみたいなババアはねぇ、生きている資格もありません

 自分のじゃなくてばあちゃんの話だけど……。
 駅の階段を登ってるときに、盲導犬を連れている人を見かけた。そしたら、80歳くらいのババアがスーッと近付いてって、持っていた杖で盲導犬のお尻を殴ったそうだ。当然、盲導犬は吠えないし、止まらない。飼い主さんは気付かなかった。カッとなったばあちゃんは、そのババアの腕を掴んで、盲導犬が見えなくなるのを待って、「目の見えない人を誘導する偉い犬に何すんの!あんたみたいなババアはねぇ、生きてる資格もありません!」と言って、キョトンとしてるババア尻目に、とっとと立ち去ったそうだ。
 我がばあちゃんながら誇りに思う。

今日のお話 −5月26日(水)−

   心屋仁之助の名言

  子どもの頃

  がんばったときだけ

  親にほめられた人は

  大人になっても

  ほめられたくて

  走り続けてしまう。

今日のお話 −5月25日(火)−

   心屋仁之助の名言

  他人を変えようとしても

  変わらないのに

  変えようとし続けるから

  苦しいのです。

ちょっといい話

   子どもの扱い方

 先日下りのやや混み気味の電車に5,6才の男の子を連れた母親が乗ってきた。自分の隣に陣取ったのだが、「ママー、Aちゃん疲れちゃったーよー、座りたいよぉー」とわめく子ども。「そうねえ。きっと優しい人がいるわよ、そのうちあくから我慢ね、可哀相ね」と甲高い声で繰り返す母親。
 親子の斜め前に座ってた若い女性が、子どもに話しかけた。「僕、疲れちゃったの?」途端にニヤリとうなずく子ども。「大きいお兄さんはちゃんと我慢して立っていられるけど、赤ちゃんは小さいからすぐ疲れちゃうんだよね。僕、ちゃんとしたお兄さんに見えるけど赤ちゃんなのかな?、赤ちゃんなら座らせてあげる。」とお姉さんはニッコリ。男の子はムッとして「僕、赤ちゃんじゃないもん。お兄さんだから立ってても平気だもん」「そうか、えらいね」とお姉さん、ニコニコ。母親が慌てて「Aちゃん、すぐ疲れちゃうでしょ、小さいんだから座らせてもらいなさい」と金切り声で言っても、男の子は「平気、Aちゃん、お兄さんだもん」と言ってがんとして座らなかった。
 その後は「座りたい」と言うこともなく、手すりにつかまってしゃんと立ってた。30分ほどで親子が降りていったので、お姉さんに「お子さんの扱いお上手ですね」と話しかけたら、ちょっとはにかむように微笑んで「幼稚園の仕事をしてますので…。」って。地味目だったけど清楚で可愛い人だった。自分的にはお姉さんグッドジョブ。
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学校行事
6/10 学校納付金集金日
6/12 管内陸上
6/15 前期中間テスト
6/16 前期中間テスト 5時間授業
犬山市立城東中学校
〒484-0094
住所:愛知県犬山市大字塔野地字田口洞39番地の101
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