誰かのために行動できる厨中生!  役に立つ喜びを知る厨中生!

入学式校長式辞 「くりやがわ力」

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<式辞>

 日差しの温かさが春を感じさせます。春はスプリング、バネのように心弾む季節の到来です。202名の新入生の皆さん、そして保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。
 本日は皆さんのお祝いにかけつけてくださいました多くの御来賓の方々、地域の皆様と共に、教職員・在校生一同、皆さんの中学校生活のスタートを心よりお祝いします。
 厨川中学校は今年度、創立70周年の節目を迎えます。
 25,000人を超える卒業生や、地域の方々が築いた伝統ある学校です。大きな夢を持ち、自信と誇りを持って3年間を元気に楽しく過ごしてほしいと願っています。

 ところで、この体育館には様々な言葉が掲げられていますが、気づいていますか?
 正面には大きく「全力でつなげ、70年のバトンを」とあります。その左側の「継創」の文字は見えますか?
 これらは、創立70周年の大きな節目を迎える第69期生徒会のスローガンです。
 また、「やるぞ厨中、目指せ日本一」や「誰かのために行動できる厨中生」、「時を守り 場を清め 礼を正す」などがあります。皆さんの後ろには「未来は美しい」があります。
 これらの言葉は、先輩たちが残してくれた厨中の伝統です。
 共に成長し、共に生きるのが学校です。これらの言葉の意味を理解し、その願いに応えられるように成長してほしいと願っています。
 校章の由来となっている北梅魂を身につけ、先輩や先生方と一緒に「苦労を厭わず 理想を求め やり遂げる 学を楽しみ 笑いあふれる 厨川中学校」を築いていきましょう。
 最後のフレーズは正面の右上に掲げている言葉です。昇降口前のホールにも掲げてありますが、気づいていたでしょうか。
 厨川中学校で学ぶ皆さんに身に付けてほしい力を「厨川力」と言います。
 厨川力とは何か。
 [く・り・や・が・わ]の5文字から始まります。
 [く]は[苦労を厭わず]です。
 苦労をして何か得ることよりも、楽をして手に入れようとする風潮があります。苦労して得たものは容易には無くなりませんが、楽をして得たものは無くなりやすいものです。他人の幸福のために苦労を嫌がらず努力する人は、心が豊かになり、人生の真の喜びを味わえます。
 [苦労は人を育てる]とも言います。苦労を嫌がらず努力できる力を身に付けてほしいのです。
 [り]は[理想を求め]です。
 話をしていると、時々「どうせ無理」とか「どうせ俺なんか」という人がいます。自分の可能性を過小評価し、できない理由を言う。それでは人生が豊かになりません。できない理由を言わず、今できることを精一杯やることが、豊かな人生への第一歩です。
 たとえどんな境遇にあろうとも、真理を愛し、真理を求め続けること。そのことが、理想を持って自分の人生を切り拓く原動力となります。理想を求める力を身に付けてほしいのです。
[や]は[やり遂げる]です。
 発明王エジソンは「私たちの最大の弱点は、諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ。」と言っていました。また、「もちろん、生まれつきの能力の問題もまったく無視はできない。それでもやはり、これはおまけみたいなものだ。絶え間なく、粘り強く努力する。これこそ何よりも重要な資質であり、成功の要と言える。」とも言っていました。
 皆さんにも、絶え間なく粘り強く努力する力、諦めずにやり遂げる力を身に付けてほしいのです。
[が]は[学を楽しみ]です。
[学を楽しみ]の「学」は、数学や科学の学、学校の学です。訓読みすれば「学ぶ」です。学ぶことを楽しむということは、「知らないことを知る喜び」や「見えなかったものが見えるようになる喜び」などを楽しむということです。
 人は嫌々やっても身に付かないように出来ています。あることを身に付けようとするなら、そのことを楽しむことです。先生方も、君たちが楽しく学べるように授業を工夫します。学ぶことを楽しむ力を身に付けてほしいのです。
 最後の[わ]は[笑いあふれる]です。
「笑う門には福来る」とか「笑いは百薬の長」とか言います。幸せだから笑うんじゃなくて、笑うから幸せになれるのです。
 とは言え、人生、楽しいことばかりではなく、辛いことや苦しいこと、じっと我慢して耐えなければならないこともあるでしょう。しかし、どんな状況でも「笑い」に転換できる強さこそ、生きるために一番大事な人間力です。
 笑顔は自分だけでなく、その周囲も明るくさせてくれます。暗い顔でいるよりも笑顔でいる方が、人生を楽しく豊かに過ごせます。
 いつでも笑顔でいられる強さを身に付けてほしいのです
 こうした願いを込め、「<く>苦労を厭わず <り>理想を求め <や>やり遂げる <が>学を楽しみ <わ>笑いあふれる 生きる力」が「厨川力」です。
「苦労を厭わず 理想を求め やり遂げる 学を楽しみ 笑いあふれる 厨川中学校」が、厨川中学校のキャッチフレーズです。
 最後の「厨川中学校」は建物や施設のことではありません。皆さん、一人ひとりのことです。一人ひとりが厨川中学校を代表しているということを意識して行動してほしいと願っています。
 加えて、今年度から、人生を生きていくうえで、大切にしたいこと。夢を叶え、自分を成長さえるために心がけけたいこと。人生に大きな影響を与えるものの見方・考え方、習慣について先生方と共に学んでいきます。
 これらが習慣化されたなら、きっと人生の成功の鍵を手にしていることでしょう。楽しみにしていてください。

 最後になりますが、東日本大震災の発災から6年以上が過ぎました。昨年10月には台風による大きな被害も発生しました。今なお不安を抱え不自由な生活を強いられている、大きな被害を受けた地域の方々の一日も早い復興を願い、式辞といたします。

平成29年4月6日
盛岡市立厨川中学校
校長 佐藤 精晋

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予定
4/10 生徒会オリエンテーション
4/11 3年学習旅行、家庭訪問
4/12 3年学習旅行、家庭訪問
4/13 3年学習旅行、家庭訪問
4/14 家庭訪問
4/16 市内一周継走
盛岡市立厨川中学校
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