最新更新日:2024/06/21
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そろそろ熱中症に注意。睡眠時間の確保もしっかりと!

ちょっといい話 1月27日(金)

泣ける話ちゃんねる

  友だちが残した手紙  

 友達が自殺した。理由はよくある「いじめ」。俺は気付いてた。友達がいじめられてたことには気づいてた。でも、自分までそうなるのが嫌だったから、最後は他人のふりまでした。自殺なんてするとは思っていなかった。ショックだった。でも、俺だって、アイツをいじめたようなもんだから、何も言えなかった。ただ、ずっと後悔するしかなかった。
そしたら、ある日、友達の母親に呼ばれた。「貴方は息子がいじめられたの知ってたの?」そう聞かれて、ただ「はい。」と答えた。怒られるかな、とか思った。でも、なぜか、友達の母親は何も言わずに手紙を差し出してきた。俺にアイツが書いたものだった。俺への恨みでも書いてあるのか、と思った。
 「○○へ。こんな形で別れてしまってごめん。いじめられていた間のことについては、かなり怒ってる。でも、誰だってああしたくなるよな。だから、後悔するなよ。俺のことお前がかばったら、お前までいじめられるだろ?だからこれで良かったんだ。お前は、俺みたいにはなるなよ。俺はもう死ぬけど、お前には生きていてほしい。男同士で気持ち悪いかもしれねえけど、何だかんだで俺はお前のこと好きだったからさ。あ、もちろん、友達としてだぞ?まあ、とにかく、俺はお前のコトは恨んでねえから。じゃあな。」
 恐らく死ぬ前に書かれたであろう手紙は、所々濡れていて文字がぼやけていた。アイツがどんな気持ちでこれを書いたのかは分からない。でも、もう二度と、会えないんだなって、笑ってくれないんだ、って思いがこみ上げてきて。思い切り泣いた。その場に崩れ落ちた感じで。そしたら、アイツの母親が「私ね、あの子がいじめられてること知らなかったのよ。だって、あの子ったら、家でもあなたの話ばかりしてるのよ?でも、それも嘘だったのね。でも、気付いてあげられなかった私も悪いから、私に貴方をしかる権利はない。でも、息子の友達になってくれてありがとう。」そうやって言って泣き出すんだよ。あの時の気持ちは今でも忘れない。ごめんな、俺、助けてやれなかった。だからこそこれからは、お前の分もしっかり生きるよ。いま俺は、スクールカウンセラーとして働いています。
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