第1回は、5月11日10時〜12時です。講師は『田中博史先生』です。田中先生は算数科教育の第一人者です。算数の授業を通して、学級経営や子どもとの接し方を学びます。ふるってご参加ください。

【第6回】「秋田喜代美先生」登壇

■日時 1月10日(土)10時〜12時
■会場 大口町立大口中学校
■講師 秋田喜代美先生(東京大学大学院教育研究科教授)
■演題 「子どもがつながる授業、質の高い学びのある授業」
■講師の紹介
教育心理学、学校教育学、保育学が専門。現在は東京大学大学院教育研究科教授で、主な著書に「子どもをはぐくむ授業づくり」「ことばの教育と学力」「授業研究と談話分析」など。近著「学びの心理学」では「教師とは、子どもの成長を幸せに感じ、そのことで、自らも成長できる専門家のことである」と明言し、子どもたちが居心地よく安心して深く学べる教室とは何か。それが可能となる条件を「授業のデザイン」という視点で提示し「学び」について記述されています。教室での具体的な子どもの状況や教師のあり方について、当日は穏やかな口調で、鋭く語っていただけることでしょう。

【11/8 和田裕枝先生5】

受講された先生方のお声の一部を紹介します。

・子どもを大切に、子どもの考えを生かす授業が学べました。
・算数の授業の組み立て方を基本的な所から学ぶことができた。
・算数の授業づくりに悩んでいたので、とても晴れやかな気持ちです。問題文と図だけから、子どもの実態を第1にして、教材研究する。とても大切な視点を得ました。
・2つめの授業例は目から鱗だった。児童の実態を見極めそれをもとにして、組み立てを考えることの大切さや振り返りの時間を確保することの大切さを改めて実感することができた。
・和田先生の一人ひとりの子どもに声をかける細やかな教育技術をみることができ、大変参考になった。
・学級全体で授業を進めていくための、子どもたちの指名の仕方・発言、作業のさせ方等、運営の方法についても分かったことがたくさんあり良かった。
・和田先生のはきはきとして話し方と笑顔に元気づけられる時間でした。
・和田先生の講演を拝聴したのは2度目でしたが、一貫されたお話で本日も勉強になりました。

算数の授業の組み立て方や教材研究の仕方に加え、子どもへのはたらきかけ方や接し方を学ぶことができました。クラス全員が活躍し、全員で作り上げる授業を教えていただきました。
当日はもっと多くの具体例を出し、きめ細かく説明をされました。あっという間の2時間。和田先生、ありがとうございました。
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【11/8 和田裕枝先生4】

 セミナーの後半では、まず、受講者の先生方に5年「整数」の単元を使って授業の流れを考えてもらいました。その上で、和田先生に模擬授業を行っていただきました。
 
【問題】
たて6cm横8cmの長方形のタイルをならべて、正方形を作りたいと思います。1辺の長さは何cmになりますか。

◎指導のポイントをまとめてみました。
・教科書の表記の「できるだけ小さい正方形」を抜いて問題提示をする。これにより、できるだけ=最小公倍数ということを子どもが発見できるような授業展開にする。
・長方形の具体物を並べ、正方形を作る。1辺が24cmの正方形だけでなく、1辺が48cmの正方形も作り、1辺が72、96・・・cmの正方形もできることを予想させる。できる正方形が一つでないことを気づかせる。
・集団解決の中で、72cmの見つけ方を発表させ、48cmや72cmを公倍数として認識させる。
・1辺が24cm、48cm、72cm、96cm・・・となる正方形の中で、できるだけ小さい正方形を選ばせる。「できるだけ」という条件を後から付け加えることで、スモールステップの授業展開にする。
・適用題として100cmに近い正方形はどれか選ばせる。
・最後にできるだけ小さいということが最小公倍数だということを気づかせる。
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【11/8和田裕枝先生3】 45分の流れを決めるポイント

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当日は、L字型の図形の求積を例に授業の流れを決めるポイントを教えていただいた。

1 まずは、問題文と図から児童の実態を予想する。

2 導入段階でやっておくことを決める

3 自力解決(机間指導)で集団解決への力をつける

4 集団解決で新しい学びを身につけさせる

5 振り返りで達成感をもたせ、次時につなげる
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【11/8和田裕枝先生2】 45分の授業モデル

1 導入(7分程度)
2 自力解決=机間指導で個別指導(5分程度)
3 集団解決(20~23分程度)
4 振り返り(10分程度)
(1)適用問題を解く
    自力で解くことで本時の問題に対する力をつける。
(2)本時の課題に対するまとめをする
    「書く」ことで論理的思考の習慣化
    本時の問題を通して、補完、仮定、一般化などの数学的思考の習慣を身に
    付ける。
ポイントは、振り返りの段階で概念形成の段階まで伸ばすことである。振り返りを10分間確保できる授業はなかなかない。しかし、この時間は個に応じて能力を伸ばせる時間帯である。得意な児童はたくさんの学びを35分の間にみつけ、次々にいかせる。もし直角じゃなかったら、もし割り切れなかったら、などと条件を変えて考える力がつけば、学級全体の学び合い(23分程度)の濃度が変わってくる。
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【11/8和田裕枝先生1】

 豊田市立小清水小学校、和田裕枝校長先生、本セミナー3回目のご登壇です。今回は、「45分の授業モデルを作ろう―児童の考えをもとに組み立てる授業―」という演題でご講演いただきました。45分の授業モデルや5年「整数」の単元を使った授業の流れを、模擬授業を交えながら語っていただきました。授業の組み立て方や教材研究の仕方、授業での子どもへのはたらきかけ方などを教えていただきました。とても内容が濃く、学びの多いセミナーでした。
 セミナーの様子は【11/8和田裕枝先生2〜5】、アンケート結果は、ここをクリックすると見ることができます。
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野口芳宏先生セミナー7

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その後、道徳教育の流れについてお話いただき、最後に道徳の模擬授業をしていただきました。

道徳の模擬授業では、「ハンガー」の絵を使い、上からみたら一本の棒。しかし、横から見たらハンガーに見えることから、ものの見方によって見え方が変わる。見方、考え方、受け止め方・・「観」についての授業でした。

同じ事態にぶつかって、それをどう観て、どう考え、どう受け止めるかで大きく変わってくる。

「観」を磨くことで幸せになるし、立派になるし、楽しく暮らせると思う。逆に「観」が乏しいと貧しい人生しか送れなくなる。

「私の道徳は、価値をはっきり教える。ぼかさない。」

今回のセミナーも心に残る言葉があふれていたセミナーでした。

野口芳宏先生セミナー6

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【午後の部2】 野口流「道徳」の授業 道徳の教科化に向けて

道徳授業についての野口先生自身の基本的な考え方・教科化及び評価についてお話していただきました。

「特定の価値を押しつけていけない」という考えが非常に広まっている。
しかし、「基礎基本の本質は変わらないということ。」変わったら基本でない。

義務教育の間は、「是は是。非は非。」を教えるべきである。これが私の基本的な考え方である。

国語の学力が無くて、世の中を乱すことはない。
しかし、道徳の落ちこぼれは怖い。
道徳の落ちこぼれは、世の中を不安に陥れる。

しかし、その道徳教育の効果が発揮されていないことを残念に思う。

野口芳宏先生セミナー5

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子どもは経験もなければ、知識も浅い。
もっと質の高いものに出会わせて、「あぁ、そうなんだ」って思わせて少しずつ成長させていく必要がある。

今言語活動は重視されている。

しかし、学校ではしゃべるのをやめなさいという。静かにしないと・・と。それでは充実していかない。言語活動の充実と言うのは、短い言葉ででき書くに無駄を省いてしゃべらせることだ。

野口芳宏先生セミナー4

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その後、野口先生からご指導をいただきました。

活動があって指導がない。活動が長すぎて、何をいっているのかが分からない。では何をしたらいいか。話す指導である。
「お前の話は長すぎる。今の3分の1ぐらいでいってみろ」
それだけで短い言葉で的確に言う指導となり、子どもが変わっていく。

野口芳宏先生セミナー3

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【午後の部1】 会員による実践発表 中学2年「言葉の力」

「言葉の力」という教材を使って、一文の言いたいことをグループで話し合って考えさせ、要約させるという授業を野口先生にみていただきました。

野口芳宏先生セミナー2

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言語活動には、公的言語活動、私的言語活動があるが、意識的、意図的、目的が入らなければ上達しない。

書かれていることは、現象、会話、事実。書いてあることを元にして、書いてないことを合理的推論する・・それが鑑賞。そして、物語の深層義を読み取る・・これも鑑賞。

子どもの頭に漢字のイメージがあって、ノートにひらがなで書くことが書字力。声に出して読むのが読字力。読字力が大事。

今よくあるのは、辞書をひかせる。これを下りの指導という。書いてかんがえさせるのを上りの指導という。抽象的な言葉は大事。抽象語をおさえることが学力。

学力形成に必要なことを、模擬授業を通して教えていただきました。

「教材を深く味わうのは第一義。これを通して教材内容をきちっと教えていくと、それは次の教材に生きるようになる。」


野口芳宏先生セミナー1

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【午前の部】テーマ 国語力形成法 物語文 「海のいのち」の模擬授業を通して

今回は、模擬授業の形を取りながら、読解力、観賞力形成の話をしていただきました。
「教材内容」と「教科内容」の違いをしっかりおさえ、教科内容に関わることを黄色の文字で板書をしながら、「学習用語」をしっかり押さえる模擬授業をしていただきました。


【第5回】算数授業名人「和田裕枝先生」登壇

■日時 11月8日(土)10:00〜12:00
■講師 和田裕枝先生(豊田市立小清水小学校長)
■会場 大口町立大口中学校
■演題「45分の授業モデルをつくろう 〜児童の考えをもとに組み立てる授業〜」

和田先生は、本セミナー3回目の登壇です。
模擬授業を交え、授業のつくり方を学びます。
若手教師必見のセミナー。ぜひご参加ください。

【第4回】本セミナーの大黒柱「野口芳宏先生」登壇

■日時 10月13日(月・祝)10:00〜15:00
■講師 野口芳宏先生(植草学園大学発達教育学部名誉教授)
■会場 大口町立大口中学校
■内容
【午前の部】10:00〜12:00
 国語学力形成法 物語文「海のいのち」の模擬授業を通して
【午後の部1】13:00〜13:50
 会員による発表 中学2年「言葉の力」
【午後の部2】14:00〜15:00
 野口流「道徳」の授業 道徳の教科化に向けて

今年はどんな野口節が聞けるか、楽しみです。ぜひご参加ください。

横山浩之先生9

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「虐待」は何を思いつく?身体的?それだけではない。普通は、「児童の心身の正常な発達を妨げるような・・・」と説明されるが、朝ご飯を食べさせないも、立派なネグレクトである。来ている服が汚い、これもネグレクトである。心理的虐待は、言葉の暴力や無視も含まれる。問題は、虐待を受けている子は人を信用すると思うか?しない。ここで失敗するので、しつけられない。たとえば、高学年のクラスを受け持って、女の子がグループ化して、影で男の子をいじめたとする。その場合、いじめる側には虐待を受けていた子が多い。その子に、「・・しなさい」ではだめ。いかにしつけるかではなく、いかに人を信用させるかが対処法となる。今は、そういう子が多い。

横山浩之先生8

私が授業案を作成するときに心がけていることは、子どもが情報を得るところから始める、最初には、誰でもできることから始める、子どもの作業をできるだけ多くする、できるだけ説明しない、評価の問題。特別支援が必要な子には、教育目標が異なってもよいと考えている、子どもの反応は予測できない、クライマックスとなる発問は一つに絞る。
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横山浩之先生7

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変化の繰り返しで、できる子はわかってしまう。ここで歩き回っているは、先生役をしている。できる子が得をする仕組みだ。このクラスは、今まではできる子が活躍したことがない。できる子を不満だらけにしておかないためにこうした。

横山浩之先生6

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やっていない子の相手をしない。お利口さんの相手をするお利口さんが徳をする。相手をしてもらえることがご褒美となる。 すると、やっていない子がやりはじめた。「今日は10より大きな数をするよ。○○君、来て」ここで、普段立ち歩きする子を引っ張ってしまう。普段立ち歩きをする子はよい注目を受けていない。悪い注目しかされていない。ここで、よい注目の体験をさせている

横山浩之先生5

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横山先生が、1年生を対象に授業をされた、算数の授業を視聴する。
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