参加者が幸せな気持ちになる会

先週末は学校評議員をしてる学校区の青少年健全育成会議に参加しました。

地区の代表や関係者の大人が集まって情報交換の会議をするよくあるものから、体育館で子どもたちを交えたイベントに変わって2年目です。昨年は形式的な発表や表彰を来賓として眺めているだけで、子どもたちの健全育成にどうつながるか疑問を感じたまま時間が過ぎていきました。
今年は、子どもたち全員が参加した大人と触れ合うような企画があり、また、生徒会からの発表も、自分たちの足で役所や施設を訪問し、子どもたちの視線での健全育成像を示してくれるものでした。
触れ合いの時間では子どもも大人も本当によい笑顔を見せてくれました。会が終わった後の参加した大人たちの表情が温かいものに変わっていたことがとても印象的でした。きっと私もよい表情をしていたことでしょう。

今回の企画は健全育成に関わっている地域の方の提案が発端だったようです。参加者の目線で考えられた企画とその思いを学校がしっかりと受け止めたことが、参加者が幸せな気持ちになる会をつくりあげたのだと思います。

この地区での新しい健全育成のありかたを作っていく第一歩が踏み出された瞬間に立ち会えたのだと思います。

書籍の打ち合わせ

昨日は東京に出かけていました。School55.netで連載中のコラムをブックレットとして出版するための打ち合わせです。
私の文章力のなさを素敵なイラストとレイアウトでカバーしてくれている編集担当の方とも久しぶりにお会いできて、楽しい時間を過ごせました。
多くの方の助けで1年間続けてこられましたが、ブックレットとしてまとまった形にできることなり改めて感謝しています。
詳細が決まりましたら報告させていただきます。

授業を語るということ

昨日は中学校での授業研究に参加していきました。

小グループに分かれての授業検討は初の試みということを聞き、どのような話し合いになるか大変興味深く見させていただきました。中学校では教科性が強いので、他の教科の方はなかなか意見が言いにくいのですが、みなさん積極的に気づいたことを話しておられました。「この場面は自分教科だったらどうすればよいのか」と他人事ではなく自分の問題として真剣に考える姿も見られ、よい学びにつながったと感じました。グループでの検討内容の発表では、みなさん本当に真剣に他のグループの発表を聞いていました。今後授業研究を通じて先生方の授業がどのように進化していくかとても楽しみです。

教師と子どもが接する時間の大半は授業です。また子どもにとっても友だちと共通の時間を最も過ごす場面です。その授業のことを語り合うということは、教師と子ども、子ども同士の接し方を考えることであり、学級経営や生徒指導にもつながることです。

先生方が雑務に追われることなく、授業について語り合う時間をたくさん共有できるようになって欲しいと思います。

指導案をみんなで考える

昨日は、授業参観と指導案の説明会に参加しました。
研究授業当日の授業を見る観点を参加者全員で事前に共有する会でしたが、指導案の原案作成にあたっては、授業者だけでなく教科全体で作った授業であるという意識が感じられ、教科全体で検討されていることが良くわかりました。
ベテランと若手が一つの授業について意見を出し合い作り上げることは、これから新人が増えてくる学校現場にとって、大切なことだと思います。
ベテランの持つ経験と若い人の感性が混ざり合い、よりよい学校文化を作りだしてくれることと思います。
本番の授業が楽しみです。

子どもの事実を受け止めての指導

昨日訪問した学校では一番驚いたのは、3年生の表情が以前と比べてとてもよくなっていることでした。昨年が悪かったというわけではないのですが、少し気なる子どもがいたことも事実です。ところが、その子たちがどこにいるのか、教室を回ってもわかりませんでした。他の子と同じようによい表情で授業に参加していたのです。この2年間の先生方の子どもたちへのかかわりがよい結果を生みだしたのだと思います。先生方の子どもへの対応も子どもの進歩にともない、よい意味で変化しています。

毎年入学してくる子どもたちは違います。また、新学期に見せる姿も変わります。先生方とお話して感じるのは、その子どもたちの姿を見て、それに応じた対応をしようとしていることです。この場面はこうするものだという型にはまった発想ではなく、日々変化する子どもたちの事実を素直に受け止めて接しているのです。

次回訪問する時にも、子どもたちのよりよい姿が見られる事を確信して教室を後にしました。

新しい子どもたちと出会う

昨日は、今年度から授業研究のお手伝いすることになった学校で研修主任と丸一日学校を回って、子どもたちの様子をじっくり見ました。
ある意味幼く素直な子どもたちで、授業中に見せる行動や態度が、教師との関係を明確に反映していました。気になる点もたくさんあるのですが、逆にこの子どもたちであれば教師が接し方を少し変えるだけで、大きく進歩するだろうと感じさせてくれました。
最後に研修主任の授業を1時間じっくりと見せていただきました。中堅として実力も十分にある方ですが、自ら新しい授業スタイルにチャレンジし、授業改善に取り組んでいました。
この子どもたちと先生方なら1年後はきっと素敵な授業をたくさん見せてくれることと思います。

研修の打ち合わせ

昨日は夏休みにおこなう2日間の研修内容を担当の先生と打ち合わせしました。

先生方の授業力向上のお役にたてる研修はどんなことが必要かを考えると、実際に授業を考え、授業をおこない、そして改善する。このことを高いレベルで経験していただくことが大切だと思います。そこで、最近は模擬授業を提案することが増えています。実際の授業で学ぶことも多いのですが、模擬授業の良さは、途中で止めたりやり直せるということです。

「しまった、ここはこう対応すればよかった」
「うまい対応が浮かばない」

このような時、実際の授業ではどうすることもできませんが、模擬授業では一旦止めて、やりなおすことも参加者と相談することも自由です。こうすることで授業について多くのことが学べます。

また、授業者だけでなく子ども役にも大きなメリットがあります。授業はどうしても教師目線で見ることが多くなります。子ども役を経験することで、子どもがどのような気持で授業を受けているのか、教師の一言がどのように感じるのか、子どもの目線で授業を見ることができます。子どもの視点で感じたことであれば、その教科の専門でなくても授業検討で意見を言いやすくなり、検討会の活性化につながります。

そして今回の研修の目玉は、授業者をチームプレイにしたことです。同じ学校の2人が協力して授業づくりをおこなうという形式にすることで、授業について同僚と話し合う機会を持ってもらうのです。学校でいろいろと話を聞いていると、先生同士が授業について話をすることが少なくなっているように感じます。研修を機会に、学校内で授業について話し合うことが増えることを願っています。

本番の研修がどうなるか、今からとても楽しみです。

子どもは正直

昨日訪問した学校で、若手を中心に授業を見せていただきました。
初めて訪問してからもう一年ほどになりますが、子どもたちの表情が随分変わってきました。初めて訪問したころに見た子どもたちは、黙って教師の方を向いて静かに授業を受けているのですが、表情がとても硬かったのが印象に残っています。「形を整えればいいんでしょう」と子どもが硬い表情をすることで主張しているようでした。
昨日は、教師や友だちの発言に笑顔でうなずいたり、問題を解くのに周りの子と相談したりする姿がたくさん見られ、柔らかな雰囲気に包まれた授業を増えてきていることを感じました。教師が子どもの言葉を受容して、子どもの言葉が止まった時でも待てるようになってきたことが、ゆったりとした気持ちで授業を受けるようになった理由の一つでしょう。また、子ども同士の関係がよくなってきているのは、教師が普段から友だちと相談する場面を意図的に作っていることの表れだと思います。
その反面、同じ学級でも教師の一方的な説明が続くと、昨年見た姿に戻ってしまいます。子どもは授業に対して実に正直に反応するということを改めて実感しました。

今年は年間15回ほど訪問させていただく予定ですが、先生方の変化とそれに伴い子どもたちがどのような姿を見せてくれるのかとても楽しみです。

進歩すれば課題はより明確になる

昨日は、7人の授業アドバイスを行ってきました。
昨年からアドバイスしている先生方の授業は、どれも進歩している手ごたえが感じられるものでした。

授業の質が上がると、子どもたちは非常によい雰囲気の中で授業に臨みます。
授業の大前提である、子どもが落ち着いて教師の話を聞ける状態になっているということです。
そうすると、子どもがしっかり考えているか、積極的に活動できているかどうかといった事実は、発問の良し悪し、教師の進め方など、授業の本質的な部分に原因があるとわかります。
当然今まで以上に授業者の課題が明確になってくるというとです。

授業後尋ねてみると、授業者はその課題をがきちんと意識できていました。
子どもしっかり見て、子どもの反応を意識して授業を続けていることの証です。
こうなると、毎日の授業の積み重ねが授業力アップに直結してきます。
次回の訪問がとても楽しみです。

また、今年初めて教壇に立つ先生方とお話ししていて印象に残ったのは、具体的に授業をどう作っていけばよいかわからないまま教壇に立っているということでした。
思った以上に孤独な状態で教師生活がスタートしているのです。
若い先生が気軽に授業について質問したり話し合える状況をどう作るのかは、これから新人が増え続ける学校現場の大きな課題のようです。
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