入学式で子どもたちの目線が気になる

昨日は学校評議員をしている中学校の入学式に来賓として参加しました。毎年参加させていただいているので、子どもたちの変化がとても楽しみです。

ここ数年、新入生の集中力が気になります。今年は昨年と比べるとそれほどでもないように思いますが、話を聞いているのかいないのかよくわからない子どもが目立ちます。新入生の集中力がないことはこの学校だけのことではないようです。市内の他の学校でもよく聞くそうです。
一方の在校生ですが、昨年あれほど気になった新2年生ですがずいぶんと成長しているように感じました。学年の先生方はまだまだと思っているかもしれませんが、立派だと思います。2年後の卒業式にどんな姿を見せてくれるか楽しみです。

今年特に気になったのは、話を聞いているように見える子どもたちでも目線が上がっていないことです。話し手をきちんと見ていません。うなずくなどの反応も薄いのです。これは新2、3年生にも言えることです。体を動かしたりしている子どもは少ないのですが、どうにも目線が上がらないのです。校長の話が新入生向けだと思っているからかもしれません。
救いは、生徒代表による歓迎の言葉の時に、目線が上がる子が増えたことです。仲間や先輩の話はやはり興味があるということでしょう。

入学式はワクワクするような楽しいイベントではありません。ほとんどの子どもが受け身の立場の儀式です。この市のどの学校も、日ごろから子どもたちが主体となる授業を進めようとしているので興味を持てないのかもしれません。しかし、こういった儀式に厳粛な気持ちで参加し、新ためて今後に対する決意を固めたり、過去を振り返り自身の成長を確かめたりすることはとても大切です。
式に臨む前に先生方は学級でどのような話をしたのでしょうか? また、終了後、式を振り返るような活動をされたのでしょうか? 子どもたちからどのような言葉引き出されたのでしょうか?
そんなことがちょっと気になった入学式でした。
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