ライブ感のあるパネルディスカッション(愛される学校づくりフォーラム2012 in 東京 午前の部)

愛される学校づくりフォーラム2012 in 東京」が大盛況のうちに終了しました。300名を超す方に参加いただけたことを大変うれしく思っています。大きなトラブルもなくこれだけの会を運営できたのも企業スタッフのおかげです。心から感謝します。参加していただいた方々はどのような感想を持たれたでしょうか。知り合いの方からの「よかった」「おもしろかった」との言葉にホッとすると同時に、私はきちんと役割を果たせたか自信を持てない状態が続いています。

午前のパネルディスカッションは、「愛される学校づくり研究会」の気の置けない仲間たちと「学校のお荷物と言われるHPと学校評価をいかに切り札にしていくか」について話し合うものでした。当日は早くに目が覚めてそれから眠れなかったという司会者。その間ずっと一人でシミュレーションを続けていたそうです。そのかいあってか、スタートこそ事前に知らされていた質問で予定通り「学校評価や学校広報の法的根拠」でしたが、その後いきなり「今の発言者の説明で十分か?」と他のパネラーに問いかけます。発言者は思いもよらない展開に一瞬凍ります。用意されたパネル(スタッフが100円ショップのバドミントンのラケットで自作してくれたもの。無理な注文に答えてくれて感謝!)でパネラーは○か×かの意思表示をします。私はこの後の展開を想像して、とりあえず○をだしました。なぜでしょう。当然この後の展開が読めるからです。×を出したパネラーは次々その理由を聞かれます。あいまいな返答では許してもらえません。いきなりヒートアップしていきます。
その後も司会者は絶好調。壇上を動きながらパネラーに厳しく突っ込んでいきます。パネラーのよさを引き出しながら、いろいろな視点から学校ホームページや学校評価について迫っていきます。パネラーはある程度資料等を準備はしてきていますが、これが罠になっています。こちらの手の内が司会者に見えているので、変化球で質問されます。パネラーに緊張が走ります。これがライブのおもしろいところです。時として自分がパネラーであることを忘れて観客と同じ目線で楽しんでいました。
とはいえ、おもしろがってばかりはいられません。私にふってくる質問は事前に想定されているものは一つもありませんでした。途中まではなんとか無難に切り抜けたのですが、最後が難関でした。というより、「それはないでしょう」と言いたいものでした。2時間近く意見を交えたあとの「総括的な意見」です。日ごろ笑顔を意識していますが、さすがにその瞬間は消えたのではないかと思います。

「地域で学校をつくる」「学校が地域と一体化する」と言われるが、その動きの中心となるべきは学校だ。学校が自分たちはどうありたいか、どんな姿目指すのか明確にすることがその第一歩だ。その上で、それをどう伝える、どう理解してもらうかの手段を考えてほしい。直接話す、紙で伝えるなどいくつか方法はあるが、強力な武器の一つがHPだ。しかし、発信して理解してもらうというだけでは不足だ。聞く耳を持つことがより大切になる。評価してもらい、それに対して次の動きをする。これを小刻みに繰り返すことで、地域と学校に共通のものとして明確になってくる。
このことは、管理職だけでなく先生一人ひとりが意識してほしい。学級で、授業で日々発信することが集まって、学校の発信となっているからだ。

このようなことを伝えようと思いましたが、なにせライブです。言葉足らず、表現力不足でうまく伝わらなかったかもしれません。正面でチェックしているN先生から、発言の後半にダメのサインがだされました。冗長になりすぎたということでしょう。それを見て、話を切り上げました。

午前の部終了後、パネラーの皆さんは緊張したけれど、楽しかったと感想を口々に言っています。私は充実感を味わう間もなく、午後へと気持ちを切り替えます。そのときは、これだけ緊張感のあるパネルディスカッションを切り抜けたのだから、午後もなんとかいけると思っていたのですが・・・。

午後の部については、まだ頭の中が空っぽでもう少し時間がたってからお話したいと思っています。
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