どの子にも声をかける

子どもたちに声をかけることは、担任が常に意識していることだと思います。学級全体に対してはもちろん、日ごろから子どもたち一人ひとりとコミュニケーションをとることは学級経営を円滑におこなうために大切なことです。学級で何か問題が起こったとき、担任と子どもの間によい関係が築けていることが、指導力を発揮するための大前提です。そのためにも、どの子ともきちんとコミュニケーションをとることが大切です。

ところが、担任としては平等に声をかけているつもりなのですが、実際には偏りが出てきます。良くも悪くも目立つ子、気になる子に集中してしまうのです。比較的おとなしく問題行動の少ない子にはどうしても声をかける機会が少なくなります。こういった子どもたちが教師とのコミュニケーションを必要としていないわけではありません。日ごろ目立たないからこそ、積極的に声をかけることが大切なのです。

そこで、お勧めしたいのが名簿を見ながらの振り返りです。1日の終わりや週の終わりに、名簿を見ながら一人ひとりにどんな声掛けをしたか、どんなかかわりを持ったか思い出すのです。できればその内容をメモしておくと面接や所見を書くときにも役に立ちます。
実際に振り返ってみると、全員とはコミュニケーションが取れていないことに気づくと思います。そのことに気づけば、翌日は意識的にコミュニケーションをとれていなかった子に声をかければいいのです。こうすることで、きちんと学級の全員とコミュニケーションをとれるようになります。

一人ひとりを大切にしよう、全員に声をかけようと思うだけではできません。チェックする工夫をすることで、はじめてきちんとできるようになるのです。
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