学級懇談会

学級懇談会は、担任が学級での子どもたちの日ごろの様子を伝えたり、自分の学級経営に対する考え方を理解いただき、協力を求めたりするチャンスです。一方保護者の側からすると、子どもを預けている担任の人となりを知って安心したい。子どもたちに関する情報知りたい。よそのお子さんと比べて自分の子はどうなのか。そのようなことを知りたいと思っています。担任と保護者とでは求めるものが微妙にずれているように感じます。このずれを意識して、互いにとって有意義な時間となるようにすることが大切です。

学級懇談会では、教師が伝えることは資料等を使ってできるだけ整理し、コンパクトにまとめることで、保護者からの質問や意見を聞く時間をできるだけとるようにします。もし質問等がでなければ、子どもたち様子を紹介したり、予想していた質問を自分の方から「・・・のようにお感じになっている方はいませんか」とふってみることで、口を開いていただけると思います。
保護者同士の関係をつくるためにも、質問に対してすぐに教師が答えるのではなく、同じように思っている人がいないか確認したり、「○○さんの質問のような場合、どうされていますか」と他の保護者にも聞いてみたりするようにします。互いの顔が見えるように座席をコの字型にするなど、保護者同士のかかわりをつくる工夫をするとよいでしょう。

また、自分の子どもは他の子どもと比べてどうなのだろうと気になる保護者も多いはずです。起床・就寝時刻、学習時間、読書量、おこづかいの額など、保護者が知りたいと思うデータを事前に調査し、資料として提供することで、保護者との話し合いのきっかけもつくれます。ここで、資料をただ提供するだけではデータが独り歩きしてしまいます。担任として個々の結果をどうとらえているか、きちんとコメントすることが大切です。

学級懇談会は教師と保護者が情報を交換し、信頼関係をつくる場です。教師の一方的な説明で終わらないようにすることが大切です。
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