子どもが教師に求めること

子どもたちが教師に求めることは何でしょうか。「どんな先生がいい」と聞くと、「やさしい」「話を聞いてくれる」「一緒に遊んでくれる」「わかるまで教えてくれる」・・・。いろいろな答えが返ってきます。しかし、このような子どもたちの言葉を頼りに学級経営をしていくと思わぬ失敗をしてしまいます。一番大切なことは子どもの口から語られることがないからです。
それは何かというと「安心して暮らせる環境」を保障してくれることなのです。学校は子どもたちが生活する唯一の外部、社会です。普段私たち大人も意識しませんが、「安心して暮らせる」ということは社会生活を送る上での大前提なのです。
そのために、社会には規律があり、それを守る組織があります。学級では、その役割を教師が担う必要があります。規律を示し、きちんと守らせることがまず求められるのです。

子どもたちが求める教師像を目指すこと間違いではありません。しかし、学級の規律を維持できなくて、子どもたちが落ち着いて学校生活を送れないようなら、そのような教師を子どもは求めません。たとえ厳しくて子どもとの距離をおいているような教師でも、「安心して暮らせる環境」を保証している教師の方を選びます。
子どもが一番望んでいることは、「安心して暮らせる環境」を保証してくれる教師であることを常に意識してほしいと思います。
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