中高一貫校から学ぶ

先日私立の中高一貫校におじゃましました。ありがたいことに、廊下から授業の様子を見させていただくことができました。習熟度別学級編成をとっていることもあり学級間の雰囲気の違いはあったのですが、それよりも中学生の様子が気になりました。

中学生、特に1年生のころは教師や友だちとかかわりたいという意識が感じられるものですが、そういったかかわり合う意識が教師からも子どもからも感じられなかったのです。
この学校では、教師は中学校と高校で分けずにどちらも教えているそうです。中高の交流はとてもよいことなのですが、どうやらこの学校では中学校が高校化しているようでした。
高校では教えるべき情報量が中学校と比べて多いためどうしても教師主導となりやすくなります。小学校では基本的に子どもたちの活動やかかわり合いを大切にしています。中学にはその橋渡しの役割もあるのですが、いきなり高校に近いスタイルで授業が行われるために子どもたちがうまくついていけてないのかもしれません。

何を教えたかという視点で授業をとらえる傾向が現場にはまだあるようですが、子どもたちが何を学んだかという視点でとらえてほしいと思います。子どもが学ぶためにはどのような要素が必要なのかを考えてほしいのです。教師がうまい説明をしたから身に付くということは実際には少ないよう思います。受け身で説明を聞くのではなく、友だちとともに考え活動することによって、身に付くことの方が多いように思います。
子どもの実態をとらえてどのような進め方がよいのかを考える必要をあらためて感じました。
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