意味のある確認をする
子どもの発言の後、それでよいか学級全体に確認する場面をよく見ます。が、おやっと思うこともよくあります。
社会科の元寇の授業でのことです。 「元てどこのこと」 二人しか手が挙がりません。 「○○さん」 「中国です」 「みんないいかな」 ハンドサインでほぼ全員が賛成の合図をする。 以前に習っていたことなら、友だちの発言で思い出すことがありますが、もしそうだとすると、最初に手が挙がらないことが問題です。指名するより、ノートなどを確認させる必要があるでしょう。 この時は、まだ習っていなかったようです。そうならば、知らなかった子には「中国」という答えが正しいかどうかは判断しようがないはずです。にもかかわらず確認をしても意味はありません。しかも、賛成の合図を出すということは、授業の中で確認が形骸化してしまっていることを意味します。 知識などを子どもたちに確認をするときは、確認の手段を持っている必要があります。この例であれば、確認できる資料がなければ聞く意味はないのです。 そして、確認を形骸化させないためには、かならず根拠を具体的に言わせることが必要です。 「みんな○○さんの説明でわかった」 「わかった」 「じゃあ、△△さん。もう一度説明して」 子どもたちに確認して、「わかった」と言ってもらうと教師は安心して次に進むことができます。しかし、具体的に確認せずに進めばわかっていないのに「わかった」という学級になってしまいます。 本当にわかっているかどうかをきちんと確認することが大切です。 |
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