企画の審査でいろいろな視点に出会う

文部科学省の「学校の総合マネジメント力の強化に関する調査研究」の企画審査に、審査員として参加してきました。

私自身は現場に近い立場なので、こういった調査研究がすぐに現場に役立つという視点を大切にします。その一方で今の時点で絶対にこういった成果があがると確約できないが、今後に役立つような知見が得られる可能性があるものも重要だと思います。このバランスがなかなか難しいというのが正直なところです。
他の審査員の方の質問やコメントは、いつもながらとても勉強になります。似たような視点でも質問の仕方によって、相手から出力されるものも変わります。また、自分とは異なる評価をされる方の視点は、多くの場合私自身に欠けているものなので、私の視点を広げてくれます。学校教育についていろいろな立場でかかわっている方が審査員となることの意味がよくわかります。
また、文部科学省の担当の方の質問も、行政の立場とはどういうものかが、そこから伝わってくるものでした。国という大きな枠組みの中で教育を変えていくということは、現場で先生方と一緒に動いている私とは全く異なる発想が必要となります。そのねらいを理解した上で、学校現場でアドバイスができるようになる必要性を感じました。

最終的に選考の判断をするのは文部科学省なのですが、限られた予算の中、ギリギリの調整をされていると思います。
応募された企画の中には、実際の試行が含まれているものもいくつかあります。もし、そのような企画が採用された場合、その様子を見学させていただけるというお話もありました。そのような機会がいただければ、日ごろ見ることのできないものなので大いに学ぶことができると思います。実現を期待しています。

審査を通じて、いろいろな立場の方の考えに触れることができるとてもよい機会でした。このような機会をいただけたことに感謝です。私のコメントが少しでも選考のお役に立てたのであれば、これほどうれしいことはありません。
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