読売教師力アップセミナー打ち合わせ
昨晩は読売教師力アップセミナーの模擬授業予定者を交えての打ち合わせでした。
今回のテーマ「キャリア教育」をどう授業として実現するかについて、意見の交換を中心に話し合いました。 そもそもキャリア教育って子どもがどうなればいいの? 授業の最後に子どもが何と言えばいいのか? ・・・ まさに、授業がいかにしてつくられるかという上質のドキュメンタリーを見ているようでした。この部分を当日のパネルディスカッションで再現できるよう頑張りたいと思います。 さすがは授業名人
昨日は3名の授業名人の授業を参観させていただきました。そのうちお二方は、若手が作った指導案での授業という制約の中でのものでした。
内容的に盛りだくさんだった指導案に対しては、子どもとのやり取りと教えるところをきちんと整理されて時間内できちんと内容を押さえられていました。 子どもとのやり取りを大切にされた授業では、子どもからの発言をしっかり受け止め、必ずポジティブな評価を返されていました。印象的だったのは、演示を見るために生徒が集まったときのことです。前列の生徒が後ろに気遣って自主的にしゃがみました。そこですかさず「かしこいね」とほめられたのです。こういった他者への気配りに対してほめることは、生活指導面でとてもよい影響を及ぼします。授業で生活指導をするということをいたるところで具現化されていた授業でした。 最後に見せていただいた授業は、子どもに自己評価を意識させ、集中して取り組ませる素晴らしいものでした。技術系の授業で互いにかかわりながら学ぶとはどういうことかを学ばせていただきました。 このような機会を与えていただいた学校にも本当に感謝です。 知識から考えることへどうつなぐか
知識は教えるか、調べるしかありません。知識の確認は覚えているかいないかです。では、そこから考えることにつなげるにはどんな方法があるでしょうか?
「・・・はどういう意味ですか? わからない人は辞書で調べて」 「・・・という意味です」 「では、この言葉を使って短文を作ってみましょう」 「仕事の定義を言ってください」 「力×力の方向に動いた距離です」 「では、この場合の仕事はどうなるだろう」 このように、具体例作ったり、具体的に利用することで、知識をもとに考えることへとつながっていきます。知識を教えたり確認する場面では、具体化とペアにすることが大切です。 授業名人とお会いする
昨日は、理科と数学の授業を参観してきました。その授業のアドバイスにいらっしゃった理科、数学の授業名人とお話をする機会を得ました。
さすがと感じたのは、子どもの様子やつぶやきをきちんと聞きとり、どう生かせばよいかを素早く判断されていたことです。指導技術や教科知識も大切ですが、子どもを見る力が素晴らしいことが、授業名人の授業名人たるゆえんでしょう。 明日は、お二人が同じ指導案をもとに師範授業をされます。どのような授業を見せていただけるのかとても楽しみです。 切り返しの言葉
子どもの発言は言葉足らずだったり、根拠がはっきりしないことが多いと思います。発言内容を明確にしたり、考えを深めたりするためにはどのような言葉を選べばよいのでしょうか?
よく耳にするのは、「なぜ」(Why)という切り返しです。理想の授業は、教師が「なぜ」と聞き、子どもがそれに応えるものだと思います。しかし、大人でも正面切って「なぜ」と問われると言葉に詰まってしまいます。きちんとした根拠をもった発言を求められているように感じるからです。 言葉足らずの発言から言葉を引き出すには、明確な説明を求めるのではなく、緩やかな聞き方が有効です。 「それって、どういうこと」(What) こういう聞き方をすれば、子どもとしては何を言ってもいいので、言葉を引き出しやすくなります。そのうえで、足された内容について、具体的に問い返してあげればよいのです。 「なるほど、それはどこで分かったの?」(Where) 「どうやって気づいたの?」(How) 例えば、国語で 「主人公は、・・・と考えたのだと思います」 「それは、本文のどこでわかったの?」 調べ学習で 「・・・ということが分かりました」 「どうやって分かったの?」 子どもの考えを明確にし、深めるためには根拠を問うことが大切です。「Where」や「How」で聞くことで、視点が明確になり、子どもの考えが整理されるのです。 「Why」ではなく、「What」「Where」「How」で聞くことを意識してみてください。 |
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