弥生の空が美しく晴れ渡り、明るい春の日差しに、校庭の桜のつぼみも　大きくふくらみ始めました。
　八十名の卒業生のみなさん、卒業おめでとう。　
　明るく元気な学校生活、真剣な授業態度、部活動の各種大会で見せた最後まで全力を尽くす粘り、また、学校行事への積極的な取組に、大きな成長を見ることができました。特に、体育祭や合唱コンクールでは、クラスが一丸となって全力を尽くす姿に大きな感動をもらいました。そのようにとても充実した中学校生活であったと思いますが、時には、悩んだり、苦しんだり、友達とけんかしたりしたこともあったのではないでしょうか。しかし、そんな中、友達の力や素晴らしさも知ったはずです。辛さを乗り越え、やり遂げた時の、大きな感動や達成感も味わったことと思います。すべては、皆さんのこれからを支える大きな力となることでしょう。
　さて、元号が令和となり、今年の夏は東京でオリンピック・パラリンピックが開催されるなど、日本は新たな時代を迎えています。これからの世の中は、グローバル化や情報通信技術の進展などにより、急激に変化し、誰も予想がつかないと言われています。そうした未来に幾ばくの不安もありますが、私は、皆さんが創る未来に期待しています。根拠は、ここにある誓いの言葉「誓詞」です。卒業を前に、これまでの自分を振り返り、将来の自分の姿を夢見ながら、今の思いを自分の言葉で「誓詞」に綴りました。その言葉には、心がこもり、力がありました。誰もが、前を向いていました。「誓詞」を心の真ん中に、素敵な未来を切り拓いていってください。
　（一部省略）　
　最後に、本日は、新型コロナウイルスの対応のため、ご参列いただけませんでしたが、保護者の皆様に、お祝いとお礼を申し上げます。お子様のご卒業、誠におめでとうございます。中学校生活の三年間、その中には、多くの喜びとともに ご苦労や ご心配があったことと思いますが、お子様の成長した姿をご覧になり、お慶びも　ひとしおのことと思います。改めてお祝いを申し上げます。また、本校へのこれまでの力強いお支えに心より感謝申し上げます。
　卒業生の皆さん、いよいよ旅立ちのときです。校訓にあるように、清純な人であり続けてください。そして、逞しく生き抜いてください。皆さんの輝かしい未来を願い、式辞といたします。