最新更新日:2024/04/26
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ちょっといい話 10月21日(金)

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 55年の時を超えて 250 

 金栗 四三(かなぐり しそう)というマラソン選手をご存知でしょうか?1910年に現在の筑波大学である東京高等師範学校に入学した彼は1911年、国内の予選大会で当時の世界記録を27分塗り替える大記録を打ち立てました。他のいかなる追随をも許さない圧倒的な記録を引っさげ日本人初のオリンピック選手に選ばれた彼は、1912年の第5回ストックホルムオリンピックに出場する事になるのですが……。その大会はお世辞にもいい環境とは言えなかったのです。なんと出場者68人中の半分がリタイアしてしまう大波乱。彼も日射病で倒れてしまい、ペトレというスウェーデン人の家で介抱されるのですが、すでに大会は終わっており諦める事を余儀なくされます。夢をかけたストックホルムオリンピックは「行方不明」との結果に終わってしまいました。
 第一線を退いた金栗氏は1967年、スウェーデンオリンピック委員会から1通の招待状を受け取ります。委員会は、ストックホルムオリンピック開催55年周年の記念式典の準備中、ある選手が第5回大会で「行方不明」となっていた事に気づき連絡を取ったのです。「棄権」とは記録されていない、「行方不明」だ。彼はまだレースの最中だ。ぜひこの記念式典でゴールさせてあげよう、と。
 かつてたどり着けなかった競技場内のゴールテープを切った瞬間、アナウンスが響き渡りました。「日本の金栗、ただいまゴールイン。タイム、54年と8ヶ月6日5時間32分20秒3、これをもって第5回ストックホルムオリンピック大会の全日程を終了します」54年もの時をかけてたどり着いたゴール。彼はこうコメントしています。
 「長い道のりでした。この間に孫が5人できました」
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