12月の全校朝会講話

今日はわたしたちの身の回りによくあることで,
「人の嫌がることをしない。黙っていては分からない。」
というお話をします。
皆さんは,人にされたり言われたりして,いやだったことはありますか。
例えば,悪口や乱暴,あだ名,内緒話,仲間外れなどです。
そんなことをされたら,きっと不安になったり,悲しい気持ちになったりするでしょう。
時には,腹が立って仕返ししてやりたいと思うこともあるでしょう。
ここで「鶴」さんと「亀」さんに登場してもらい,やりとりを聞いてみましょう。
鶴;背の高い鶴は,長いくちばしでいきなり亀を「チョンチョン」とつっつきました。
亀;びっくりした亀は,手足と頭をすっっと引っ込めました。
鶴;何度やっても亀の様子がおもしろくて,ついに「わっはっは,わっはっは」と,笑いだしてしまいました。

 さあ,鶴にとっては面白くやったことでも,亀にとっては大変迷惑なことです。
やっている方は楽しくても,されている方は,たまったものではありません。
亀はいやな気持ちになってしまいました。
 このように,何度も人の嫌がることを繰り返して,弱い立場にある人の心や体に不安や痛みを与えるのが「いじめ」です。
「いじめ」は人間のもつ大切な人間らしさを奪う大変な問題です。
そんなことをする子は,校長先生も先生方も絶対許しません。
そして,みなさんも絶対許してはなりません。
「いじめ」を「しない,させない,許さない」という気持ちで生活していきましょう。
 ところで,皆さんは亀さんのように,人から悪口を言われたり,仲間外れにされたりしたらどうしますか?
さみしい,悲しい,腹が立つ気持ちになりますか?
そっと心の中にしまっておきますか?
それとも,「やめて」とか「意地悪しないでよ」とはっきり言えますか?
 先ほどの続きで,鶴さんと亀さんに登場してもらいましょう。
鶴;何度も何度も亀をつついて,亀の手足と頭を引っ込める様子を面白がっていました。
亀;たまりかねて,「鶴さん,僕に一番いやなことをやめてくれない。」
鶴;はっとして,つつくのをやめました。
  そうか。僕は楽しかったけど,亀さんには,いやなことだったんだ,と心から反省をしました。

 よく考えてみると,すごくいやなことでも,つらいことでも,黙っては分からないことがあります。
そんな時,はっきり「いやだからやめて。」という勇気も必要です。
また,はっきり言う勇気をお互いに励ましたり,大切にしたりしていきたいものです。
 少し前のことですが,満員のバスの中で,「降ります。」と大きな声を上げると,周りの人が通ろを空けてくれました。
黙っていたら,バスから降りれなかったと思います。
はっきり自分の気持ちを伝えることは大切です。
「自分の言葉ではっきり言おう。」という話は,友達や周りの人と心を通わせ,相手の気持ちを知るために大切だからです。
 昨日まで人の嫌がることをしていたという人は,今日から絶対にやめましょう。
また,見つけた人も,やめさせる勇気をもちましょう。
これで終わります。


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