書評11保護者の安心・信頼につながる対応術 「先生でよかった」と言われる先手のひと言 編著者:河村茂雄(早稲田大学教育学部教授) 発行所:合同出版 第1版発行:2016年11月25日 学校内で問題が発生したとき、対応を間違えると、子どもや保護者との信頼関係がくずれる。 本書には、学校内で直面する保護者対応の場面を取り上げ、対応するにあたっての考え方を解説するとともに、実際に対応する際の具体的な言い方が掲載してある。 例えば、「子どもがいじめられていると、保護者から相談があったとき、どう対応すればよいか」に対して、「よくない対応・しがちな対応」と「模範的な対応」が掲載されている。 全部で49の事例が掲載されており、学校内で予想される問題がほぼ網羅されている。 保護者との信頼関係を保ち続けるためにきっと役立つ本。 (対象:すべての学級担任、学年主任) 書評10監修者:川島隆太(東北大学加齢医学研究所所長) 著書:横田晋務(東北大学加齢医学研究所助教) 発行所:青春出版 初版発行:2016年8月15日 「脳を鍛える大人のドリル」や「脳トレ」の著者で有名な、東北大学加齢医学研究所所長の「川島隆太」氏が、スマホの脅威について言及している。 毎年4月に行う「仙台市標準学力調査」に合わせて、生活習慣アンケートを仙台市立小学校・中学校の全児童生徒約7万人に実施。そのデータを科学的に解析し、その中で解明したことが書かれている。 例えば、家で2時間勉強しても、それ以上多くの時間スマホを使えば、学習効果はゼロになる、つまり、ほとんど勉強していない子と同じ成績になるという衝撃のデータが掲載してある。 「ノーメディア」や「アウトメディア」等の活動を行っているが、マンネリ化を危惧している学校には参考になるであろう。 (対象:全学級担任、全保護者) 第5回若手教員研修会(Bグループ)Bグループは、高岡市立国吉小学校の大崎教諭による「特別の教科 道徳」の授業を参観しました。小学校教員30名、中学校教員6名、特別支援学校教員1名が参観しました。 教材は小学校第5学年、「ぼくは伴走者」です。大崎教諭が自ら手を挙げ、研究授業に挑戦しました。 主題名は「規則の尊重」、実際の授業では、「きまりを守ることについて」議論されました。自ら挙手をして堂々と自分の考えを述べている子どもばかりで、普段の学級経営の努力が垣間見えました。 授業後の協議会では、目的意識をしっかりもって参加しているので、積極的な意見が多く出ていました。中身の濃い協議会でした。 高岡市立石堤小学校の高田教頭先生の指導助言では、道徳教育の基本から、本時の授業の在り方まで、詳しく指導していただきました。 特に道徳の授業では、「発問、発言、問い返し」の3点セットを大切にすること、という指導助言が、若手教員の印象に残ったようです。 前回の示範授業、そして今回の若手教員の授業を通して、道徳の授業力向上を図ってほしいと思います。若手教員の皆さん、ご苦労様でした。 第4回若手教員研修会(Bグループ)10月30日(水)、高岡市立平米小学校の高野教諭による「特別の教科 道徳」の授業を参観しました。小学校教員29名、中学校教員3名、特別支援学校教員1名が参観しました。 教材は4年生「『正直』五十円分」です。 「考え議論する道徳」の授業づくりを学ぼうと、みんな真剣な表情で授業参観に臨んでいました。 授業では、小学校4年生とは思えないしっかりとした意見が多く出て、参観者は驚くばかりでした。 また、道徳的価値に迫るための高野先生の細かなテクニックに、授業後の協議会において、高野先生に矢継ぎ早に質問がありました。少しでも高野先生の指導技術を吸収しようと、若手教員はとても熱くなっていました。 よい授業を参観することは、自分を高めるよい機会になることを実感した研修になったと思います。 次回、Bグループ第5回研修会は、11月14日(木)に、高岡市立国吉小学校の大崎教諭が、若手教員代表として研究授業を行う予定です。 |
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