7るいの一冊
「7るい」とは、分類番号が7ではじまる本のことです。7るいのほんは、絵・音楽・スポーツなど、「芸術」について書いてあります。
さて、今年の冬は、雪がた〜〜くさん降りましたね。中庭の池もすっかり凍って、コイたちがどこにいるのか、全然分からなくなってしまいました。こんな寒い日は、部屋の中でたのしく遊ぼう!ということで、今回はこの本です。 『国際理解にやくだつ世界の遊び アジアの遊び1・2』 この本には、中国や韓国・フィリピン・タイなど、アジアの国々のゲームがたくさん紹介されています。 例えば、中国の「文字読みずもう」。これは、相手の背中に貼ってある文字を先に読んだほうが勝ち・ただし相撲と同じように、円の外に出たらアウト!というゲームです。韓国の「チェギはね」は、バトミントンの羽そっくりの「チェギ」を、片足で何回けり続けられるかを競います。1対1でもチームでやっても、おもしろそうですね。 また、日本の遊びによく似たものもあります。ベトナムのじゃんけん「ツウティー」は、日本と同じようにグー・チョキ・パーで勝ち負けを決めます。チョキの意味がハサミなのも同じですが、グーとパーの意味は、日本とは全然ちがいます。・・・さて、いったい何でしょう? 文責:司書教諭 伊藤かおり 8るいの一冊
「8るい」とは、分類番号が8ではじまる本のことです。8るいの本は、日本語・英語・方言など、「ことば」について書いてあります。
ところで皆さんは、お家の人にこんな質問をしたことはありませんか? 「わたし、どうして○○○って名前になったの?」 そうすると、きっとお家の人は、「あなたが生まれるときにね・・・」と、いろいろなお話を教えてくれるでしょう。 では、お米やパン・コロッケ・カレーライスなど、食べものはどうしてこんな名前になったのでしょう?それを教えてくれるのが、この本です。 『たべものの名前のひみつ 名前のはじまり探検隊7』(810/く) この本によると、「米」が「こめ」という名前になったわけには、3つの話があるそうです。 1.米は「小さな実」だから、「こみ」といわれた。それが「こめ」になった。 2.米は、もみの中に「こも」っているので、そこから「こめ」といった。 3.米の形が「小さな目」のようなので、「小目(こめ)」とよんだ。 また「パン」は、最初はポルトガル語の「パオ」という名前でした。それがいつのまにか「パン」に変わったのだそうです。英語では「ブレッド」、ドイツ語では「ブロート」といいます。ではフランス語ではなんというでしょう?皆さんがよ〜く知っている言葉なんですよ! 〜クロワッサンはトルコの国旗〜(目次より) 番号の1冊
夏休みが終わると、図書館にはた〜〜〜くさんの本がかえってきました。
夏休み中は一人5冊借りることができたので、亀田東小のみんなが5冊借りたとすると・・・かえってきた本は約4000冊!! それを図書委員のメンバーが、いっしょうけんめい元の本棚にもどしてくれました。おかげで図書館は、また大勢のお客さんに来てもらえて、大にぎわいです。 ところで、本を元の本棚にもどす時、本のどこを見たらよいのでしょう? 答えは「本の背表紙についているシール」です。 亀田東小の図書館では、絵本には赤いシール・そのほかの本には四角いシールが付いています。四角いシールには、3ケタの数字(分類番号といいます)とひらがな一文字が書いてあります。この「3ケタの数字」には、実はヒミツがあるのです! 図書館には、本がたくさんあります。もし本がごちゃごちゃバラバラに本棚に入っていたら・・・読みたい本を見つけるのに、とっても時間がかかってしまいますね。そこで図書館では、本を内容(=どんなことが書いてあるか)で分けてならべ、数字をつけることにしました。 まず最初に、本の内容が物語などの“文学”なら、「9」をつけます。次に、その文学を“書いた人が日本人”なら、「9」の後ろに「1」をつけます。最後にその文学が“物語”なら「91」の後ろに「3」をつけます。 つまり「913」という分類番号には、“文学で、書いた人が日本人の物語”という意味がかくれているのです! この分類番号と意味がいっしょに書いてあるのが、この本です。 『日本十進分類法』(日本図書館協会:発行) この本は、図書館のどこかにそっ・・・と置いてあります。(なので今回は本の画像は無しです)ヒミツがみ〜んな書いてあるこの本、見つけられるかな!? 馬・・・・・・分類番号489.8 いちご・・・・分類番号479.75 古今和歌集・・分類番号911.1351 文責:図書館司書 伊藤かおり シリーズの1冊 〜夏休み前とくしゅう! その2〜
さてここでクイズです!今年の夏休みは、何日あるでしょうか?
答えは36日。時間にすると、1日=24時間なので、864時間! 『となりのトトロ』や『ハウルの動く城』でおなじみの、ジブリの映画をぜ〜〜んぶ見ても、まだまだ時間がありそうです。 こんなに長い時間がある夏休み、長いシリーズを全部読むこと(=「読破(どくは)」といいます)に、ちょうせんしてみてはどうでしょう? 物語には、「ねずみくん」「かいけつゾロリ」「なんでも魔女商会」など、たくさんのシリーズがあります。そこで、今回はこんなシリーズを紹介します。 『ことばがいっぱい言葉図鑑 2〜10』(五味太郎 監修・制作 810/こ) タイトルにあるように、この本には、たくさんのことばと楽しい絵がのっています。たとえば、『9 しっぽのことば』では、「〜ない」ということばが、2ページのなかに20個ものっています。ちょっとあげてみると・・・ やらない とばない あきらめない、みない だかない つかわない、うまくいかない おどろかない、あわてない に おこらない ! また、『6 くらしのことば』では、いろいろな「あいさつことば」や「おれいことば」がのっています。なかには、「おとなことば」や「つきあいことば」なんていうのもありますよ。 夏休みの間に「読破」できたら、きっと9月から「ことば名人」になれるシリーズです! 〜ターザンゆずりのライオン クリスマス型のライオン。〜(『7 たとえのことば』より) ミステリーの1冊 〜夏休み前とくしゅう!その1〜
あっという間に、7月になりました!夏休みも、もうすぐですね。
そこで今回は、長〜いお休みの夏休み中に、おすすめの本を紹介します。 夏といえば、コワイ話。コワイ話といえば、ミステリー・・・というわけで、この本です。 『現代ミステリー短編集 5 お年玉殺人事件』(都筑道夫 著 913/つ) この本には4つのミステリーが入っています。その中に、「五七五ばやり」というお話があります。 「十日間、連絡がなかったら、この手帳を警察に届けてください」 そう言って、行方不明になってしまった男がいた・・・頼まれたのは、その男のむかしの先生で、名前を小笛利兵衛(こぶえ りへい)。小笛先生が届けた手帳には、俳句が十句書かれていた・・・という事件。 事件の話をするのは、刑事の五郎さん。それを聞くのは、五郎さんのお父さんです。家でのんびりしていたお父さんに、五郎さんは、この事件のことを話しだします。質問したり答えたり、あれこれ話をするうちに・・・ お父さん、家から一歩も出ないで、この事件を解決するのです!! このように、「話を聞くだけで、事件を解決する探偵」のことを、「安楽椅子探偵」といいます。ホントにそんなことできるの?と思った人!この本、おすすめですよ! 〜父は言葉をのみこんで、天井を見あげた。(略)父はなにかを、つかんだのだ。〜(p39より) 絵本の1冊
今週のある日、校外学習に出かける子どもたちに会いました。その日は一日中出かけるとの話。小さなリュック(お昼ごはんが入っていたのかな?)に水筒をもって、帽子もかぶって・・・、と、ピクニックに行くような、楽しそうな姿でした。
「一緒に行きたかった〜」という願いを込めて、今回はこの絵本です。 『14ひきのぴくにっく』[いわむら かずお作(し)] 「14ひきのねずみ」シリーズとして、とても有名な絵本です。「これなら、読んだことあるよ!」という人!お話)の途中から、カナヘビが出ていたことは、気が付きましたか? このカナヘビ君、文の中には全然出てきません。でも絵をよ〜く見ると、ねずみ達のピクニックの後ろから、時々ひょっこりと顔を出します。そして、最後のページやあ〜んなところにも、ひょっこりと出)ているのです。 この絵本には、カナヘビ君のほかにも、「絵の中にだけ出てくる生き物」が、まだまだいます。前に読んだことのある人も、ぜひもう一回よ〜く見て、絵本の「絵」を楽しんでください! 〜ぜんまいが、むっくり かお だした。あまがえるも めを さます、くえっくえっ。はるだね。〜(本文より) はじめの1冊
初めまして!4月から新しく亀田東小学校の図書室に来ました、司書の伊藤かおりです。1年間、どうぞよろしくお願いします。
さて、私が「このブログで初めて紹介する本」は、私が「小学校の図書室で初めて出会った本」でもあります。 『少年たんていブラウン 1』(ドナルド・ソボル作 933/そ) アメリカのアイダビル町では、どんな小さな事件も、解決しなかったことはありません。それは、警察署長のブラウンさんが、事件の謎をすぐに解いてしまうから、ではありません。事件の謎を解く本当の人物は・・・ブラウンさんの息子、ロイ・ブラウン君(10才)なのです! “ブラウンたんてい事務所”をひらいたロイ君のところには、「将軍のサーベル事件」や「たまごまわしゲーム事件」など、さまざまな事件がやってきます。ロイ君は、いったいどんな推理をして、事件を解決したのでしょうか?その答は、本の終わりにまとめて出ています。 でも、話をよ〜く読んでみれば、答を見なくても、きっと解決のヒントに気がつくはずです。さあ、みなさん!“少年たんていブラウン”より先に、事件を解決できるかな!? 〜「ただクラレンスが、このテントをぬすんだんじゃないって、いいたいのさ。」(p29より)〜 |
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