キウイフルーツ(12/18)
キウイフルーツは、もともと中国で生まれましたが、1904年にニュージーランドへ運ばれ、改良されたものです。パイナップルやバナナと同じ南国の果物のようですが、寒さにも強く、新潟県でも作ることができます。
表面が、茶色の毛でおおわれていて、ニュージーランドに住む飛べない鳥のキウイに似ているため、キウイフルーツと呼ばれるようになりました。 切るととても鮮やかな緑色をしていますね。最近ではゴールドキウイと呼ばれる黄色いキウイの甘味が強く、酸味が弱いため、人気がでてきました。 ビタミンCがとてもたくさん入っていて、1個でみかん3個分のビタミンCがとれます。ビタミンCは、ストレスを減らしたり、肌の色を白くしてくれたり、肌を作るコラーゲンを作るのにつかわれたりと、肌をきれいにしてくれる働きがあるので、きれいになりたい人は、キウイフルーツを食べるといいですね。 文責:栄養士 阿部 綾 絹のように柔らかいサヤ(12/17)
のっぺい汁に入っている豆を、「さやえんどう」といいます。また、「キヌサヤ」とも呼ばれていますが、これは、豆のさやが、絹のように柔らかいから「絹さや」なのだそうです。中の豆は、大きく育つと、グリンピースになります。みなさん、知っていましたか?
さやえんどうは、奈良時代に中国から伝わりましたが、「きぬさや」を食べるようになったのは江戸時代からだそうです。 収穫の初期には、若いさやごと食べ、次にグリンピースを食べ、最後に完熟したエンドウ豆を食べることができるすごい豆です。今ではさや用、青豆用、完熟用では、違う品種を育てるようですが、やはり「きぬさや」が人気です。 「きぬさや」は、風邪を防ぐビタミンCが特にたくさん入っているのが特徴です。 文責:栄養士 阿部 綾 討ち入りそば(12/14)
みなさんは、忠臣蔵というお話を知っていますか?今から300年くらい前の3月14日、刀を抜いてはいけない江戸城で赤穂藩の浅野内匠頭が、吉良上野介に切りかかりました。ひどい意地悪をされ、がまんの限界だったからです。しかし、やってはいけないことをしてしまったので、浅野内匠頭は切腹になってしまいました。しかし、吉良上野介は、手向かわなかったため、何も罰はありませんでした。残された赤穂藩の47人の藩士たちが、1年9カ月後の12月14日に主人の仇討ちをした、という有名なお話です。
お話では、前の夜、みんなでそば屋に集まってそばをすすってから出かけたという有名な「討ち入りそば」の話がありますが、江戸時代には47人も入れるそば屋はなかったとか。 ところでみなさんは、肉を食べると力が出る、と思っていませんか?肉は体を作るたんぱく質がたくさんとれますが、そこから体を動かすエネルギーを取り出すのには時間がかかります。そばやうどんは消化がよく、食べてすぐにエネルギーに代わるため、効率よく力が出せるのです。 そばを食べて出かけた赤穂浪士たちは、討ち入りの時間には十分な力が出せたはずで、もし、赤穂浪士が、肉や脂っこいものを食べて討ち入りに出かけていたら、十分な働きができなかったかもしれません。 運動の直前の食事は、脂っこい肉料理ではなく、ごはんやパンなど炭水化物中心の食事の方が力を出せるのですよ。 文責:栄養士 阿部 綾 麺の仲間(12/13)
春雨は、緑豆のでんぷんから作られる乾燥しためんの仲間です。最近は、じゃがいもやさつまいものでんぷんから作られているものもあります。
もともと中国で作られたものが、アジアの広い地域で食べられるようになりました。タイ料理ではウンセン、朝鮮料理ではタンミョン、チャプチェと呼ばれる料理が春雨を使った料理です。「春雨」と呼ぶのは日本だけなのです。 日本には、お坊さんたちが食べる精進料理として、鎌倉時代に伝わったそうです。水や湯でもどし、炒め物、スープ、サラダなどいろいろな料理に使われますね。最近では、小麦粉で作られている麺類より、カロリーが低いことに注目され、ダイエットをしている人たちにもよく食べられています。 文責:栄養士 阿部 綾 五感をフルにつかって(12/12)
私たちの体は、食べ物の味を感じるしくみを生まれつき持っています。甘味、うまみ、塩味はみんなが好きな味ですが、酸味や苦味はどうでしょう?
これらの味覚は、食べることによっておぼえていく味なので、ふつう子どもの頃は嫌いな人が多いものなのです。 だからといって、食べなくてよいというわけではありません。味覚は年齢とともに変わるため、苦手な味でも、長い間食べ続けていくといつの間にか食べられるようになります。ですから少しずつでも、子どもの頃からいろいろな食べ物を食べ、様々な味を知ることが大切です。また、食べ物の味だけでなく、匂いや色、形、硬さなど、五感をフルに使って食べることで食べ物のおいしさが広がり、「食事を楽しむ」ことにつながります。 文責:栄養士 阿部 綾 ふ(12/11)
「ふ」は何から作られているのでしょう。
小麦粉に塩を加えてよく練り、粘りが出てきたところで、布製の袋に入れ、水中でもみます。すると小麦粉のでんぷんが流れ出し、グルテンというものが残ります。これを蒸すと「なまふ」ができます。「なまふ」を焼いたり揚げたりして、地方独特の「ふ」が作られます。 新潟県では、みなさんもよく知っている、棒に「ふ」の生地を巻きつけて回転させながら直火焼きにする工程を3回繰り返して層を作った「くるまふ」がよく食べられています。 この「くるまふ」は、新潟県、石川県、沖縄県でよく食べられていますが、他の県ではあまり食べられていないのです。日本の各地でどんな「ふ」が食べられているか調べてみるとおもしろいと思いますよ。 文責:栄養士 阿部 綾 ナムル(12/10)
ナムルは韓国の家庭料理です。もやしや、わらびなどの山菜、野草を塩ゆでし、調味料とごま油で和えたものです。日本のおひたしに似ていますが、ごま油が入るのが違うところです。
ナムルは、日本では、ビビンバの具として有名ですが、韓国では、食事のおかずとして欠かせないもので、家庭でも、いつも何種類かが冷蔵庫に保存されているのだそうです。 今では日本でも、韓国の料理はとても身近になっていますね。ナムルは、たくさんの野菜を使いますし、野菜が苦手な人でも濃い目の味付けがされているので食べやすい料理です。お家でも取り入れてみてはどうでしょうか。 文責:栄養士 阿部 綾 がんもどき(12/7)
水気を絞った豆腐に山芋、にんじん、ごぼう、しいたけ、こんぶ、ぎんなんなどを混ぜ合わせ、丸めて、油で揚げたものを「がんもどき」といいます。おでんや、煮物などによく入っていますね。
もともとは肉を食べないお坊さんたちが食べる精進料理で、肉に似せた味や食感に作られています。「がん」という鳥の肉に似せて作ったので、「がんもどき」という名前になったといわれています。「もどき」というのは似ているけれど違うという意味で使う言葉です。江戸時代の終わりまではこんにゃくを油でいためたものをがんもどきと呼んでいたそうです。 関西の方では、「飛竜頭」とも呼びますが、これはポルトガルの小麦粉で作るお菓子「フィリュース」からきているそうです。形や味が似ていたのでしょうか?どんなお菓子か食べてみたいですね。 文責:栄養士 阿部 綾 蒲の穂(12/6)
かまぼこは、たら、すけそうだら、さめ、いとより、べらなどの白身魚を使って作られますが、ずっと昔には、海の魚ではなく、なまずを原料にしていたのだそうです。
その頃のかまぼこは、竹の棒にまいて作ったので、蒲の穂に似ていたため、かまぼこと呼ばれるようになったのだそうですが、これは現在でいうちくわと同じ形で、ちくわかまぼこと呼ばれていました。その後、板の上に半月型にのったかまぼこが作られ、板かまぼこと呼ばれました。だんだんと、二つを区別するために、一つは「かまぼこ」がとれてちくわに、もう一つは「板」がとれて「かまぼこ」と呼ばれるようになったそうです。 文責:栄養士 阿部 綾 だいこん役者にハム役者(12/5)
演技がへたな役者さんのことを「だいこん役者」などといいます。
なぜ「だいこん」なのか、というと、だいこんはどんな料理にしても食当たりせず、大量に食べても消化を助ける成分と殺菌作用があるため、おなかを壊すことがないため、あたらない(食中毒にならない)ということと、演技のへたな役者は人気がでない・・・当たり役がない・・・あたらないという言葉をかけたからだといわれています。おもしろいことに、英語では、演技のへたな役者さんを「ハム役者」というそうです。 だいこんの95パーセントは水分ですが、ビタミンCや食物せんいもとれます。また、だいこんの葉はビタミン、ミネラルの宝庫と言われるほど栄養がありますから、捨てずに食べるといいですね。 文責:栄養士 阿部 綾 季節感たっぷり(12/4)
今日は、早通小学校6年生Nさんの作った希望献立です。
Nさんのコメント「私は、洋風にしました。オムレツは、カロリーが少ないので入れておきました。ヨーグルトがよかったです。」 Nさんの作った献立は、黄色や赤や緑の色どりのきれいな献立で、もうすぐやってくるクリスマスの季節を一足先に感じられるようなメニューですね。 イタリアンサラダは、ブロッコリーやカリフラワーなど、旬の食材をたくさん使ったサラダです。かぜを予防してくれるビタミンAとCがしっかりとれ、かぜがはやる寒い冬にぴったりなサラダです。イタリアンサラダという名前は、サラダに入っている材料が、赤、白、緑のイタリアの国旗の色をしていることからつきました。 文責:栄養士 阿部 綾 12月の給食目標
12月の給食の目標は、「かぜを予防する食事をしよう」です。
寒さがだんだん厳しくなって、かぜをひきやすい季節になりました。かぜのウイルスや寒さに負けない丈夫な体を作るためには、食事をバランスよくとることが大切です。かぜに負けないための4つの栄養素をおぼえましょう。 1.たんぱくしつ たんぱくしつは、寒さで消もうした体力を回復させます。また、体内にバイ菌が入ってこないように抵抗力を強めてくれます。 たんぱくしつは、肉・魚・卵・大豆・牛乳などにたくさん入っています。 2.しぼう とりすぎると肥満のもとになる、と悪者扱いされるしぼうですが、外の寒さに体温を奪われないようにしてくれます。量を考えて食べましょう。 しぼうは、油・バター・ごま、アーモンドなどにたくさん入っています。 3.ビタミンA ひふやのどのねんまくをじょうぶにし、ウイルスが体に入ってくるのを防ぎます。ビタミンAは、油といっしょに料理すると効果的にとることができます。ビタミンAは、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、レバーなどにたくさん入っています。 4.ビタミンC 寒さやかぜに対する抵抗力を強くしてくれます。ビタミンCは、一度にたくさんとっても、余った分は体の外に出されてしまいますので、毎日取りましょう。ビタミンCは、キャベツ、白菜、だいこん、れんこん、みかん、キウイフルーツなどにたくさん入っています。 文責:栄養士 阿部 綾 給食クイズ4(11/30)
今日は、麦ご飯が出ていますね。給食では月に5回ほど麦を入れたご飯がでます。さて、麦を入れている理由はどれでしょう?
1.いろどりをよくするため 2.しょくもつせんいをとるため 3.ごはんをやわらかくするため トマトのリコピン(11/29)
今日は、オムレツにケチャップソースがかかっています。ケチャップはトマトから作られます。トマトは、リコピンと呼ばれる赤い色素が含まれています。リコピンは、がんを予防したり、肌ではしみやそばかすを防ぐ効果もあります。トマトなどの色の濃い野菜は油と一緒に調理したり、脂肪分の多いものと一緒に食べることでカロテノイドの吸収率が上がります。給食はいろいろな食品があるので何でも残さず食べることで吸収率がアップします。今日も良くかんで残さず食べてくださいね。
文責:栄養士 六間口 給食クイズ3(11/28)里芋(11/27)
今日のお汁の中には『里芋』が入っています。さといもと言う名前は、山いもが山に自然にできるいもなのに対して、里の畑で作るいもなので『里のいも』とよばれたことからつきました。日本人はさといもを米より前に主食のように食べて、とても大切にしていたんです。その理由は、おなかをいっぱいにしてくれ、エネルギーになる炭水化物が豊富で、さといものぬめりがとても体にいいからです。ぬめりは、おなかの調子をよくしてくれて、体の中のいらないものを体外に出してくれます。胃を保護してくれる役割もあります。おいしい時期にたくさん食べてくださいね。
文責:栄養士 六間口 お汁に入っている卵(11/26)
今日は、お汁にたまごが入っています。たまごはたんぱく質や無機質、ビタミンがふくまれた栄養価の高い食品です。ただしビタミンCが不足するため、補うと良いです。今日は、果物のみかんにビタミンCが豊富に含まれているので残さずに食べてくださいね。
文責:栄養士 六間口 秋野菜カレー(11/22)
今日は、秋野菜カレーが出ています。いつものカレーはじゃがいもを使いますが、今日はさつまいもを使っています。さつまいもは、コロンブスによってヨーロッパに伝えられ、日本には17世紀のはじめに中国からもたらされました。名前は青木昆陽が全国に薩摩産のいもを広めたことからきています。茨城や千葉など東日本で多く栽培される「紅アズマ」や、九州や四国など西日本に多い高径14号(なると金時、土佐紅など)という品種が有名です。今日はさつまいもの甘味がでたカレーライスを味わってくださいね。
文責:栄養士 六間口 ミラクルフルーツ(11/21)
今日は、プルーンが出ていますね。すももの一種です。欧米では、ミラクルフルーツ(驚異の果物)として貧血や便秘に用いられています。貧血に有効なのは、鉄をはじめとするミネラルが多いためです。プルーンは、レバーの鉄の量にはとてもかないませんが、手軽にとることを考えるとプルーンはおすすめです。おうちでもおやつとして食べてくださいね。
文責:栄養士 六間口 古代エジプト時代にも食べられていた大根(11/20)
今日のみそ汁には、大根が入っています。大根は一年中店頭で見かけるようになりましたが、10月〜3月にかけてがもともとの旬です。大根は甘味と水分が多く、煮物や鍋物に大活躍してくれます。
大根の原産地については諸説ありますが、地中海沿岸地方という説が有力です。古代エジプトのピラミッドの壁画には大根が描かれており、建設の際に労働者に支給されたという記録もあります。 日本には奈良時代に中国から伝わったとされており、「古事記」には大根(おおね)、日本書記にはおほねと記されています。奈良・平安時代では、だいこんは高級野菜として公家の食事に使われ、やがて鎌倉時代になると、全国で農地の開墾が進んで広く栽培されるようになりました。室町時代には、庶民の味として全国に大根の名産地が生まれてきます。やがて江戸時代に入ると、江戸近郊の畑で多くの大根が栽培されるようになりました。参勤交代や旅人、商人などの手によって全国に広がっていきました。 文責:栄養士 六間口 |
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