最新更新日:2024/05/05
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第1ステージ キーワードは『仲間づくり』

聞き上手

 今年の重点目標「思いやりと支え合い」を実現するためにはどうしたらよいか、これまでも具体的な取り組み方について話をしてきました。今日のテーマは「聞き上手は会話上手」です。
 会話では話し手と聞き手ができ、聞き手が上手だと会話は弾みます。会話が苦手という人も、皆が聞き上手になれば話しやすくなります。
 聞き上手になるために、私は心のあり方が大切だと思います。具体的には、相手の話に興味や関心をもつこと、相手の話を受けとめること、そして相手に対するやさしさや思いやりをもつこと、を心掛けたいものです。
 また、聞き上手になるために「相づち」が有効であるとよく言われます。「なるほど」「そうなんだ」「それから?」「そうだよね」「すごいね」というような一言が「ちゃんと聞いている」というサインとなって相手に伝わり、「相手が話を聞いてくれている」という安心感のようなものが「もっと話をしたい」という気持ちにつながっていくのだと思います。
 人は、一人で生きているのではありません。他者との関わり合いを意識し互いの理解が深まるように努める、言い換えれば、お互いの存在や権利を認め合い尊重し合うような意識と態度を育んでほしいと思います。聞き上手は思いやり上手、聞き上手は支えあい上手です。(前期終業式)

 第4ステージの目標の一つに「深化」があります。では何を「深めていく」のでしょうか。皆さんには、まず「自己理解を深める」ことを勧めます。この機会に、自分の長所、短所の双方とじっくり向き合ってみましょう。そして、自らの進路、将来の姿をじっくり考えてみましょう。
 それから、一人ひとりが「学びを深める」ステージにしたいものです。学びを深めるためには「自己表現」「考えの共有」「振り返り」が大事です。日頃の学習において「知識や技能を蓄積する」だけでなく「自分の思いをもち、それを表現、共有することを通じて、新たな課題の発見につなげる活動」を意識して取り入れてみましょう。
 具体的な取り組みのポイントは「活動的である(他者と関わり合う)」ことと「協同的である(相互に依存しながら、それぞれは自立している)」ことです。そして、他と関わり合う場においては、聞き上手であるとともに「学びの主体となる自分自身が見えている」ことが大切です。
 「深化」の過程で、先が見えずに悩むことがきっとあると思います。しかし、いつか必ず道は開けます。(後期始業式)

夏休み前集会(要旨)

◎“思いやりと支え合い”を意識しよう
 “思いやりと支え合い”は、今年度、皆さんが生活する上で最も意識してほしい言葉です。“思いやりと支え合い”を意識し行動することで、“心が豊かになる、友達や学級、部活動の絆が深まる”“自分や他者を大切にする気持ちが深まる”“生き方(目標)が見えてくる、生きるための活力が湧いてくる”“毎日が楽しく充実する”といった現れを期待しています。“思いやりと支え合い”を自分なりに理解、解釈し、求めたい自分の姿を明らかにしましょう。取り組みのキーワードとして “振り返り”“継続”“勇気”を挙げておきます。この3つの言葉を意識した生活を心がけましょう。
◎“思いやりと支え合い”の視点から生活を振り返ってみよう
 四月以降の活動や行事、学習姿勢、生活態度などを振り返ってみたとき、“思いやりと支え合い”を意識した取り組みができているでしょうか。求めたい自分の姿と現在の自分の姿を対比しながら、課題の確認や新たな目標の設定を行い、夏休みや次のステージの生活につなぎましょう。
◎私が感じた“思いやりと支え合い”
 「フラガール」という映画があります。舞台は、昭和40年の福島県いわき市の炭鉱町。石炭から石油へとエネルギー革命の波が押し寄せ、鉱山の閉山が相次ぐなか、町の危機を救うために「常夏の楽園」を建設しようと立ち上がる人たちが現れます。実話をもとにした映画で、常磐ハワイアンセンター(現在のスパリゾートハワイアンズ)の誕生を支えた人々の様子が描かれています。
 この映画のキャッチフレーズの一つに“人生には降りられない舞台がある。まちのため、家族のため、友のため、そして自分の人生のために、彼女たちはフラダンスに挑む。”があるのですが、その意味合いを端的に表しているのが「一山一家」という言葉ではないかと思います。“炭鉱の安全を確保するためには、家族を含めた全員が団結しなければならない。皆が一つになる必要がある。”という思いを込めたこの言葉が生活の支えであり、互いを結びつける絆を象徴しています。
 ところで、「フラガール」で描かれたハワイアンセンターは東日本大震災で大きな被害を受けました。多くの施設が倒壊し、残った建物では避難してきた住民を受け入れたそうです。このような状況の中、関係者の皆さんは自らが被災しながらも踊り続けることを決意し「フラガール全国きずなキャラバン」(全国巡業)に出かけます。“福島から笑顔を届けるのが仕事。それは被災者たちの心を支える仕事でもある。”という思いに胸が打たれます。関係者の皆さんを支えているのは、これからも福島で生きていこうという思いであり、互いの絆です。そこには、センターの創業から五十年近く経過したたった今でも“一山一家”の精神が受け継がれていると思います。
◎改めて西中力を考える
 以前、生徒総会で皆さんが“あいさつ運動”について議論した際に“西中力”とう話をしました。西中力とは、西中に関係する多くの人達が持つ力の総和、西中の絆であるととらえました。それは、“皆さん一人ひとりの成長と、学校に対する愛情、思いの連鎖が育む力”といってもよいでしょう。
 西中力は“一山一家”の言葉と通じ合うものがあると感じています。私たちは、この西中力をさらに高めるよう努力することが大切です。そのカギは“思いやりと支え合い”を意識し、実現しようとする私たちの姿にあります。
 いよいよ夏休みです。規則的な生活や学習、体力づくりを心掛け、家庭や地域とのつながりを深めながら、思いやりと支え合いを実現する夏にしましょう。

第二ステージに向けて

 第一ステージが終わりました。その締めくくりとして、皆さんにぜひ実行してもらいたいことがあります。
 1つ目は、理由を考えることです。
 第一ステージではいろいろな経験ができました。楽しかったこと、辛かったこと。褒められたこと、叱られたこと。そのいずれにも何か理由があります。そのときのことを改めて振り返り、「なぜだろう?」と問い直してみてください。理由を考えるのは、自分自身の言動だけではありません。あの時、どうして仲間は嬉しかったのだろう、怒られたのだろうと考えてみてください。理由が分かるということは、人の気持ちが分かる、共感できるということです。第一ステージ目標の「出会いと出発」は「多くの人の存在を知り、その気持ちに共感できるようになる」と言い換えることができます。これまでのいろいろな経験を通して、人の気持ちに少しでも寄り添えるようになっていると良いですね。
 2つ目は、つなぐことです。
 せっかくの貴重な体験が、そのときだけの思い出に終わってしまうのではとても残念です。他人の気持ちに共感できるようになった人、自分の言動に自信を持つことができた人は、さらに高い目標に挑戦しましょう。課題の残った人、一生懸命努力したが満足いく成果が収められなかった人は、それを解決するための対策を考え、実行してみましょう。やりっ放しにせず、これまでの体験から得たものを次のステージにつないでいくことが大切です。
 最後は、感謝の気持ちです。
 修学旅行や自然教室、野外教室では、家を離れ仲間とともに生活しました。きっと多くの人が家族や友人の大切さやありがたさを改めて感じたことと思います。その人たちに、ありがとうの一言を添えて感謝の気持ちを表しましょう。
 さて、いよいよ第二ステージが始まります。まずは、気持ちをしっかり切りかえて学びに集中しましょう。
 学びに集中し、学びを深めていく秘訣は継続にあります。興味や関心を持つことにあります。授業とドリル、家庭学習をうまく活用して、学びを線でつなぎましょう。受け身の学びから、攻めの学びに変えていくことも大切です。知りたいことを見つけたら自発的に調べ、じっくりと考えてみましょう。分からないことに対してすぐには結論が出ないかもしれませんが、あせる必要はありません。分からないことがあるというのが学んでいるという証です。
 先生方も、皆さんの学びを支えるためには、皆さんが学んでいる様子をもっと知ることが大切と考え、第二ステージから、積極的にお互いの授業を見せ合うことにしました。教科にとらわれず、学年も関係なく、空き時間を利用していろいろな教科、学年の授業を参観しますので、承知していてください。
 西竜祭に向けた準備も着々と進んでいきます。中体連の大会も近づいてきました。さまざまな活動を通じて、果敢に挑戦する姿、成長する姿をぜひ見せてください。楽しみにしています。(全校集会の話 要旨)

やる気スイッチON

 本校の創立50周年記念誌に生徒総会の話が掲載されています。昭和63年の記事ですが、当時も生徒総会で「あいさつ」が話題になったようです。とても活発な議論がなされ、最後に生徒会長が「西中は日本一気持ちのよいあいさつができる学校である」と宣言したということです。
 私は記念誌を読みながら「西中力」というものがあると感じました。それは、西中に関係する多くの人達が持つ力の総和、西中の絆といってもよいでしょう。今日の総会で、今から20年以上も前に生徒の総意とされた「あいさつに対する思い」が皆さんにしっかりと受け継がれていることを知り、まさにこの西中力を実感できたように思います。 
 今日、前期の目標や活動が具体的に決まり、これから様々な活動が始まりますが、皆さんが元気に活動すると学校は輝きを増してきます。そして、学校が生き生きとして魅力があふれていればいるほど、西中力は強く感じられます。逆に、その力を感じ取って元気や勇気をもらえるかどうか、それは、皆さんがこころざしと意欲、何よりも、本校の生徒でよかったという気持ちをもって、やる気スイッチをONにするかどうかにかかっています。本校の生徒であることに誇りをもち、自分らしく、実り多い毎日を送りましょう。  (生徒総会を振り返って 要旨)

スミレ

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河川清掃を行った日曜日、堤防沿いの土手に咲くスミレの花をみつけました。

菫(スミレ)程な小さき人に生れたし

この句の作者である夏目漱石は、明治維新前後の激動する時代に作家として活躍し数々の名作を残しましたが、その生涯においてすべてが順調だったわけではありません。
彼は大学を卒業後、教員として英語教育に携わります。その後、国の命を受けイギリスに留学する機会を得ますが、精神的に疲れ、英語研究に対する自信を失って帰国することになります。彼はこの苦しい時代に上記の句を作り、自らの人生を切り開く決意を新たにしました。
スミレは可憐で、慎ましやかな花ですが、アスファルトや石垣のちょっとした割れ目にも咲くたくましさをもっています。
私はこの句と向き合うとき「人間は、不器用であっても世間に認められなくても、自分に忠実に生きるしかない。」というメッセージを感じます。もう少し深く考えてみると「世の中の風評などは気にせず、仮に挫折を経験しても自分をしっかりと見つめ、自分を信じて生きていこう。何よりも自分自身が納得する生き方を貫こう。」ということになるでしょうか。
今の時代は、多くの情報にあふれていて必要な情報を短時間で入手できるため、物の見方や考え方が多様化し、ともすれば自分の本当の姿、自分に適した生き方が見えにくくなっているのが特徴のひとつです。
漱石が目指した生き方は簡単なものではなく、これを貫くためには意思の強さと相当の決意を必要としますが、このような世の中だからこそ、自分の信念に基づく生き方として参考にしたいと思います。

入学式の式辞(抜粋)

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春を感じさせてくれるものの一つに桜の花があります。
以前、この「さくら」という名前の意味を調べてみたことがあるのですが、そのひとつに、「ら」という字には複数のものの集まりという意味があるので、たくさんの花が集まって咲いている植物ということで「さくら」と呼ぶようになったのではないか、という話が載っていました。
確かに、桜はたくさんの花がそれぞれその美しさを競い合うように咲いています。そして、一つひとつの花はそれほど大きくないのですが、距離を置いて眺めると、そのたくさんの花が溶け合って、まるで綿菓子のような淡い桃色に彩られた一つの大きな生命のように見えてきます。
この桜の花ですが、なぜ多くの人に愛されているのでしょう。華やかな雰囲気、可愛らしさを感じる色合いも大きな理由のひとつでしょうが、私はそれだけではないように思います。
厳しい冬の寒さに耐え、時が来れば再び私たちの前に現れ、春の到来を教えてくれるその姿を、私たちは自分の一生を重ねながら見つめ、生きることの尊さを知り、自分もそうありたいという思いを深めるとともに、次の一歩を踏み出すための決意を新たにすることができるからではないかと思うのです。
人の一生は楽しいことばかりではありません。楽しいことばかりではいけないのかもしれません。苦しいときや辛いとき、乗り越えたい大きな壁があるからこそ、人は勉強し、努力します。そして、かけがえのない大切な誰かに出会うことによって、困難を乗り越え、たくましく成長した新たな自分を見つけることができる、それが生きているということの証なのです。
皆さんの中学校生活も、生きていることの素晴らしさを感じる毎日が続くよう願っています。

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学校行事
4/4 新学級発表 着任式
4/5 第1ステージ開始 入学式、始業式

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