最新更新日:2024/05/07
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令和6年度の教育活動がスタートしました。どうぞよろしくお願いいたします。

皆様、お世話になりました

                千福が丘小学校長     長田 晃

いつかはこの日が来るとわかってはいても、本心はもっと先になってほしいと願っておりました。しかし、ついにこの日が来てしまいました。本年3月末日をもって定年退職をいたします。
子どもらしさにあふれ、健やかに笑顔で育つ子どもたちに出会えたことは、私のこの上ない喜びでした。在任中の3年間は、私にとって充実した楽しい日々でした。こんな日々を送らせてくれた子ども達、保護者や地域の皆様に心から感謝申し上げます。充実した日々、楽しかった思い出、それだけで十分です。38年間の教職生活の最後を千福が丘小学校で勤めることができたことはとても幸せに思います。皆様、大変お世話になりました。
子ども達の限りない前途に夢を託してお別れの挨拶といたします。


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リンゴの傷ばかり見るな

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裾野市立千福が丘小学校長    長田 晃

〜講演会での僧侶の話から〜
 ある日、その僧侶は妻から買い物を頼まれスーパーに出かけた。頼まれたものの中にリンゴがあった。季節外れのリンゴは高いのだから傷がなくて形のいいものを選ぼうと、一個ずつ手にとっては眺め必死だった。スーパーでよく見かける見慣れた風景である。気がついたら自分も同じことをしていた。しかし同時に、これはおかしいと思ったのです。リンゴを買うのに傷ばかり探していました。傷の一つや二つ、皮を厚めにむけばどうということはない。リンゴの味に変わりはないのです。リンゴの傷ばかり見ようとする。ひょっとして、私はこのようなことを人間に対してもやっているのでないでしょうか。そこで思い出したのが私のところで働く女性のことです。ある時、重要な書類のコピーを頼むと、原稿が斜めに曲がったままで大量のコピーが出来上がってきました。正しくコピーできたかどうかちょっと確認すれば済んだことだったので、それ以来、その女性を見かけると、「コピーも満足にできない子」というレッテルで見ていることに気がつきました。彼女はコピーの件を除けばとてもよく働き、寺は大いに助けられているのです。そういう全体を忘れて一点の傷ばかりに目を向ける。人は思い通りになっていることよりも、思い通りになっていない部分を気にします。でもどうか、傷ばかりを見ないでください。大事なことは傷の付いていないところをどう受け止めるかということですから・・・・・・というような話でした。
 私たち教師であってもこのようなことがないとは言えません。一人ひとり異なった個性を持つ子どもたちの良さを見出し、意欲がわき、思考力、判断力の高め、豊かな自己実現ができるよう学びを支えていきたいと思います。


学校は楽しいところだ

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        学校は楽しいところだ
                 〜新指導要領の改訂に伴って〜
                       裾野市立千福が丘小学校
                       校長    長 田  晃
 学校は楽しいところ。友だちがいて先生がいて、いろいろな出会いがあり学びがあります。楽しさの内容は多様ですが、どの子も向上心や知的好奇心を持つので、学校は楽しい場所であるはずです。しかし、集団での活動は、他の子との比較が生まれ、テストの成績や運動などで代表や選手になる場合が多くあり、結果的に序列ができてしまいます。序列ができると一部の子どもが誉められます。がんばって序列が上がれば、親や教師などから誉められる機会になりますが、努力したのに結果が表れないことも多くあります。計算の遅い子や不器用な子はいけない子ではありません。やさしく思いやりのある子、向上心を持ってまじめに努力する子、友だちと仲良く生活できる子であることが学校という集団生活の中で学ばせたい資質です。単一の指標で子どもたちを縛らないような配慮をし、いろいろな尺度を用意して、さまざまな個性を持った子どもたちを、それぞれに励ましていかなければならないと思っています。登校してからの身支度や学習の準備や片づけ、清掃や遊び、学習や行事など様々な活動に、目標として頑張れるような機会を数多く設け、認めていく。それが学校の使命だと思っています。それぞれの子どもの持つ個性を親や教師、子どもたち同士が認め合うことで安心して学校生活が送れます。「学校は楽しいところ」となります。
 10年に一度の指導要領の改訂による教育活動が小学校は本年度から始まりました(中学校では24年度から)。「ゆとりの教育」から「学力重視」の方向に進みつつあるように見えますが、個性を生かしながら「知識や技能・思いやりや頑張る心・健やかな心身」などバランスのとれた人づくりの基礎を培いたいと思っています。

子どもの生活と学力〜地域の教育力を生かして〜

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                   裾野市立千福が丘小学校 校長  長田 晃
 全国学力・学習状況調査では「家で学校の宿題をする」「読書が好き」「朝、持ち物を点検する」「学校での出来事を家の人と話す」「人の気持ちがわかる人になりたいと思う」「学校の決まりを守る」などの児童が学力テストの正答率が高かった。言い換えれば、生活習慣や学習習慣がしっかり身に付いている子どもほど、学力が高いという結果を示しています。忘れ物が多かったり、朝食抜きでは望ましい学校生活は送れません。親が、わが子の学校生活に関心を持てば、子どもは学校で生き生きと生活しようとします。つまり、学力の問題は授業のあり方だけではなく、広く子どもの生活や家庭での過ごし方に影響するということです。
 今期の学習指導要領で提示されたのが「言語活動の充実」であり、「体験活動の充実」であります。「言語と体験」が富士山の裾野に当たる役割を果たし、裾野が広いほど、習得力→活用力→探求力とその頂は高くなります。
 11月29日に行われた「昔の遊び体験」や先日の「茶の湯体験」の学習は子どもの裾野(基層)を広げました。12月3日(土)の午後は、新たに「地域に学ぶ日」を企画しました。地域の方々が講師となり、竹トンボ作り・絵手紙作り・フルートや琴の演奏など10講座が開設され、1年生から6年生までの全校児童が希望する講座で学習します。子どもたちの裾野がまた少し広がります。


体力や健康に対する意識の育成

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           裾野市立千福が丘小学校
                  校長    長 田  晃

 10月10日「体育の日」、全国各地で多彩なスポーツイベントが開催されました。皆様のご家庭では運動に親しむ日となりましたか。文部科学省では毎年この日に体力調査の公表をしています。それによると、小学校高学年と中学・高校生の体力は大幅に向上、65歳以上の高齢者は運動に対する意識が高く、ほとんどの項目で上向きになっている。また、中高校生時期の運動部の経験が、その後の体力維持に大きく貢献していることが分かったとしています。20〜30歳代の体力の低下が顕在化され始めているとの指摘もありますが、児童生徒の体力の低下が問題となっている昨今、明るい話題といえるでしょう。
 本校でも全学年で体力・運動能力の調査をしています。現在6年生の22年度の調査では、女子のボール投げは県平均を下回ったものの50M走・立ち幅跳びなど4種目の運動能力は全て県平均を上回りました。握力・上体起こしなど4種目の体力診断ではほとんどが県平均を上回っていますが、長座体前屈が男女とも平均を下回っています。本校児童の特徴は運動能力や筋力などの体力は高いが柔軟性に欠ける傾向があるといえます。学校全体の傾向や個々の状況を知るデータとして今後の体力づくりに活用したいと考えています。
 また、10月10日は「目の愛護デー」でもあり、気になるのは視力です。小・中学校では1・0未満を低視力としていますが、本校の子どもたちの27・7%が低視力であり、県や市の平均を上回っています。市内中学生の低視力者の割合は51%を超え、増加の一途を辿っていることが危惧されます。20年前の市内小学生の低視力者は13・8%、中学生は35・3%であったものが、今年は小学生26・8%、中学生51・4%と大きく増加しています。遺伝もありますが、テレビやゲーム・パソコン・携帯など近くばかり見て、遠くをみることが少なくなっているのではないでしょうか。目には遠近調整機能が備わっています。近くばかりを見ず、その合間に遠くを見る癖をつけ「遠近調整機能を高める」ことが視力回復の第一歩になります。テレビやパソコン・ゲームの画面を見る時間を決め休憩中に遠くの景色と近くを交互に見ることもお勧めです。また、テレビや読書を寝転がって見ると、左右の距離が変わってくるのでやめましょう。視力回復の第一歩は生活環境(習慣)を変えていくことが大切です。
 学校では今の時期に体力や健康の大切さを意識化させ、子ども自身の自己管理能力を育成する機会としています。

運動会を終えて

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              裾野市立千福が丘小学校 
                校長  長田  晃
5年生の作文より

 繰り返しの鼓笛練習は、正直、暑くて肩が痛くて、何度もいやになって練習していました。けれども、運動会が近づくにつれ、見ている人に「すごいと言われたい。感動してもらいたい。」という気持ちに変わってきました。本番で特に気をつけたことが二つあります。一つは鍵盤の上げ具合です。上げすぎてもいけないし、下がると目立ちます。水平よりもほんの少し上がり気味になるよう努力しました。もう一つは大回転の動きです。ぼくは中心にいる一人なので、横の列十六人全員がなるべく一直線になりやすいようゆっくりと動くように意識しました。
 発表が終わると、家族から「よかった、かっこよかったよ。」と言ってもらえてうれしかった。がんばることは大切なんだと思いました。

 この男児は、自分と仲間が協力し共同してマーチィングを作り上げていく過程で、自己の高まり、友だちの高まりを感じ、集団としての練習の成果を「すごいと言われたい。感動してもらいたい。」という気持ちになりました。受動的な気持ちから能動的・主体的な「見てほしい」に変わってきました。他の子どもの作文には、大変な練習だったけど、今までで一番いい演奏ができた時、先生が半泣きする顔を見て「自分たちも一生懸命やればできるんだ。」という気持ちが表れていました。別の子は、色別対抗リレーの後で、いろいろな人が「速かったね。」と言ってくれとてもうれしかった。と綴っています。人との関わりを通して、教室では得られない充実感を味わうことができました。
 この運動会のように、「教師がどれだけ教え、覚えさせたか。」ではなく、子どもが「何を感じ、どう学んだか。」をこれからも求めていきます。
 それを支えるのは、ご家庭での支援です。この男児のように家族から褒められ、励まされることが何よりも大切なことは言うまでもありません。
 今後も、ご支援ご協力をお願いいたします。

「つくる」ステージ

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                       裾野市立千福が丘小学校
                                校長 長田 晃
  
 夏休みが終わり、学校には子どもたちの笑顔とにぎやかな声が戻ってきました。全員が元気に学習を再開できることをうれしく思います。
 さて、千福が丘小では数年前より10月を境とした2学期制(前・後期制)をとり、2学期制の良さを生かした教育活動を工夫しているのですが、学期中途の夏休みは学習の連続性や子どもたちの目的意識を分断させてしまいます。けじめをつけ、新たな目標を持たせることも必要になります。そこで、本年度から、2学期制の中に年間を3期に分けたステージ制を導入しました。4月〜7月を「ひらく」ステージ、9月〜12月を「つくる」ステージ、1月〜3月「つなぐ」ステージとし更なる教育活動の充実を目指します。
 学校は、一人一人異なった成育過程を経てきた子どもたちが集まって学び合う場です。その子らしいこだわりや素朴な疑問、思いや願いを素直にぶつけ合ったり、受け入れられたりする仲間との関わりの中で、その子にとっての考え方を深めたり広めたりします。ですから、一人一人の思いや言動が大事にされ、どの子にも自分の居場所・活躍場面を見つけ、生き生きと過ごさせることが大切です。子どもたちがそれぞれ悩んだり、迷ったりしながらも、自分の問題や目標に取り組む充実した活動が送れるよう「つくる」ステージでも千福小ならではのきめ細やかな指導を工夫していきたいと思っています。

いかのおすし

          防犯関係者による校長室での事前打ち合わせ
                                校長 長田 晃

 夏休みを10日後に控えた昨日、裾野市交番長をはじめ、警察官2名、防犯アドバイザー、地域安全推進委員、環境防災課担当者など防犯関係者が11名も指導に来校され、「防犯教室」が実施されました。学習内容は、声かけ事案の対応訓練や警察官による「たすけて」声出し練習やホイッスルの笛吹訓練などです。
 千福が丘地区には会社や商店等が少ないこともあり、昼間の人通りは多くありません。また、住宅地の周辺は林に囲まれていて、防犯面では心配があります。夏休み中は昼間の人通りの少ない時間帯にも子どもたちは外で遊ぶとこが多くあります。
 学校では、子どもたちに「いかのおすし」を合い言葉として指導していますが、言葉巧みに近づく大人から身を守ることは容易ではありません。保護者をはじめとした地域の皆様の「目」が大きな犯罪抑止力になります。見知らぬ大人同士が挨拶を交わすことが犯罪防止に役立ちます。また、一人で遊んでいたり、夕方遅くまで遊んでいたり、危険が予測される遊びをしていたりするときには、注意を促すなど、安全についてのサポートをしていただけるとありがたいと思います。


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読書月間

 6月は読書月間です。学年ごとに目標冊数を決めて読書活動を進めています。読書は、子どもにとって、豊かな情操を養い確かな学力を育む上で、とても大切な活動です。活字を媒介として、自分自身の力で、その本の世界を心の中に描き出す活動です。言葉を学び想像力を豊かなものにしていきます。
 大量の情報が氾濫し、断片的な知識によって行動が決定されやすい今日の情報化社会の中では、自ら判断する力や他人を思いやる心が必要です。子どもの頃からの読書習慣の確立は、こうした「生きる力」を育んでいく有効な手段の一つです。
 本校では、保護者を中心とした読書ボランティアによる子どもたちへの読み聞かせや、本スマ隊(本でスマイル)の図書館整備活動などの支援もいただいております。今月は教師による子どもたちへの読み聞かせを行いました。

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学級を超えた異学年活動

本校では、個に応じた教育を目指しています。係り活動や行事の企画・運営、児童代表のあいさつなど学級や全校児童の前で活動する機会も多く、一人一人の存在感や活躍場面を作る工夫をしています。また、先生方は担任する学級の子どもだけでなく、他学級の多くの子どもたちの名前も知っていて、休み時間や放課後なども声をかけ、状況に応じた指導をすることも心がけています。
これは、本校教育活動の利点と言えますが、反面、入学から卒業までクラス替えのない友達関係は固定化や序列化を生み、切磋琢磨や異なる個性にふれる機会も減少しているという課題もあります。
この課題解決の一つが、本校の特色ある教育活動である「縦割り班活動」です。1年生から6年生までが同じグループの班員となり、ゲーム会や運動会での対抗リレーや練習、縦割り給食など、年間を通して深い関わり合いがもてるような活動をしています。
今回は20周年記念事業でPTAより寄贈された花壇への苗植えです。サルビアと日々草を高学年の手ほどきを受けながら皆で植える活動でした。自分の花として植えた花には名札をつけ、これから世話をしていきます。


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千福が丘地区の防災を見直す

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裾野市立千福丘小学校校長  長田  晃

先日、本校で「地域防災教育連絡会議」が開催されました。町内会長、防災委員、市防災担当者、PTA役員や会員の皆様が参加し、学校が避難所となった場合の運営や自主防災組織の役割等を話し合いました。千福が丘地区は日頃からの防災意識が高いこともあり、有事になった場合の様々な問題点が出されました。中でも千福大橋の耐震性や交通遮断された場合のライフラインの確保に議論が集中し、参加者の中から「ガスボンベが数十本・大型の発電機・大型の濾過器などは学校施設へ常設する必要性がある。」と、具体的な数値を示しながらの指摘もありました。東日本大震災による避難所の状況から、どれも必要なものであるとは思いますが、学校は子どもたちが安心して学習できる場所でなければなりません。また、防災倉庫には、災害用の非常食が1000食分備蓄されているということですが、千福が丘地区の住民は2,700人ほどいることから考えると緊急用でしかありません。このように、今後も検討を要する課題が多く出されました。
現状での県や市への要望も多岐にわたってありますが、早急な対策が期待できるものでもないと思われます。何より、自分の身は自分で守る「我が家の対策」が大切でしょう。救急用品を始め、保存食、飲料水などの備えを今こそ整える時だと思います。学校でも施設・設備の安全点検や避難訓練の変更など安全対策について見直しをしています。

PTA総会ありがとうございました

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裾野市立千福丘小学校長
長田 晃

PTA総会へのご出席ありがとうございました。参加率が82%もありその高さに驚かされます。社会情勢の変化や児童数の減少等により、ここ数年PTA事業の見直しが求められています。今回の総会での活発なご意見はどれも理解できるものばかりでした。本年度及び次年度からのPTA活動に大変参考になると思います。ありがとうございました。
さて、本年度の本校職員は20代・30代・40代・50代の先生方がバランスよく配置されました。若手教員の活力とベテラン教員の豊かな指導経験を融合させ、組織的な学校運営を図ります。担任が中心となって教科指導や生活指導をしますが、校長・教頭・他学年の先生を含め、複数教師で解決策を話し合い指導に当たります。指導方法や困りごとなど気になることがありましたら遠慮なくご相談ください。

23年度のスタートに向けて

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23年度がスタートしました
                 
裾野市立千福丘小学校
 校長  長田  晃


お子様のご入学、ご進級おめでとうございます。入学式の準備をしてくれた6年生、お祝いの言葉と歓迎の出し物を披露してくれた2年生をはじめ、3・4・5年生共に新しい担任との出会いに、瞳を輝かせ「1年間がんばろう」という意欲が表れています。子ども同士、子どもと職員、保護者や地域の方々とのふれあいや関わりの中で、子どもたちの夢や目標の実現に向け、教職員一丸となって教育活動を進めて参ります。
保護者や地域の皆様、本年度も千福が丘小学校の教育活動にお力添えをいただけますようお願い申し上げます。

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学校行事
4/5 新任式 入学式 登校指導 2〜6年弁当
4/6 登校指導 下校12:00
裾野市立千福が丘小学校
〒410-1115
静岡県裾野市千福が丘四丁目12-1
TEL:055-993-8222
FAX:055-993-8223