最新更新日:2024/05/17 | |
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学校は楽しいところだ〜新指導要領の改訂に伴って〜 裾野市立千福が丘小学校 校長 長 田 晃 学校は楽しいところ。友だちがいて先生がいて、いろいろな出会いがあり学びがあります。楽しさの内容は多様ですが、どの子も向上心や知的好奇心を持つので、学校は楽しい場所であるはずです。しかし、集団での活動は、他の子との比較が生まれ、テストの成績や運動などで代表や選手になる場合が多くあり、結果的に序列ができてしまいます。序列ができると一部の子どもが誉められます。がんばって序列が上がれば、親や教師などから誉められる機会になりますが、努力したのに結果が表れないことも多くあります。計算の遅い子や不器用な子はいけない子ではありません。やさしく思いやりのある子、向上心を持ってまじめに努力する子、友だちと仲良く生活できる子であることが学校という集団生活の中で学ばせたい資質です。単一の指標で子どもたちを縛らないような配慮をし、いろいろな尺度を用意して、さまざまな個性を持った子どもたちを、それぞれに励ましていかなければならないと思っています。登校してからの身支度や学習の準備や片づけ、清掃や遊び、学習や行事など様々な活動に、目標として頑張れるような機会を数多く設け、認めていく。それが学校の使命だと思っています。それぞれの子どもの持つ個性を親や教師、子どもたち同士が認め合うことで安心して学校生活が送れます。「学校は楽しいところ」となります。 10年に一度の指導要領の改訂による教育活動が小学校は本年度から始まりました(中学校では24年度から)。「ゆとりの教育」から「学力重視」の方向に進みつつあるように見えますが、個性を生かしながら「知識や技能・思いやりや頑張る心・健やかな心身」などバランスのとれた人づくりの基礎を培いたいと思っています。 |
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