第1回は、5月11日10時〜12時です。講師は『田中博史先生』です。田中先生は算数科教育の第一人者です。算数の授業を通して、学級経営や子どもとの接し方を学びます。ふるってご参加ください。

【第4回】「野口芳宏先生」登壇

■日時 10月8日(月・祝)10時〜15時
■会場 大口町立大口中学校
■講師 野口芳宏先生(植草学園大学名誉教授)
■内容
【午前 の 部】道徳模擬授業「電話のおじぎ」
【午後の部1】会員による国語の模擬授業
【午後の部2】教養講座の意義 〜修養のススメ〜
■プロフィール
 教師力アップセミナーの顔、授業名人と言えば野口芳宏先生! 先生の講演は、3本立てでたっぷり丸一日聞くことができます。1本目は「野口流」道徳の模擬授業、2本目は会員の模擬授業発表、そして、3本目は教養講座と、どれも具体的に学ぶことができるものばかりです。充実した一日となること間違いありません。楽しみにしていてください。

和田裕枝先生セミナー1

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9月2日(日)に授業と学び研究所フェローの和田裕枝先生をお招きして、『「教科書を生かした授業づくり」〜道徳・算数の模擬授業を通して〜』 というタイトルで、ご講演していただきました。このホームページでは、その一部をご紹介します。
  
今回のセミナーでは、和田先生に道徳と算数2本の模擬授業をしていただきました。そして、玉置先生、大西さん、伊藤先生、野木森先生、酒井先生に、様々な視点から2本の授業の深掘りをしていただきました。


はじめに、道徳の模擬授業をしていただきました。主人公だけでなく、違う登場人物の心も捉えていく中で、子どもたちの考えに迫っていく授業でした。
和田先生の授業は、何と言っても子どもたちにぼーっとする時間を与えません。終始子どもたちに考えさせ、全員が参加する授業でした。子どもたちには前の人と同じことを言うのではなく、自分の言葉で表現することを指導されており、自分ならどう答えるかを常に考え続ける集団となっていきます。今回児童役として参加した大学生も頭をフル回転させて、授業にのぞんでいました。そして、和田先生は子どもたちの言い方の違いから考え方の違いを探ることで授業をつないでいかれ、子どもたちの考えがどんどん積み重なっていく授業をされていました。

その後の授業の深堀りでは、本時のこの後の展開はどうなるかなどが議論され、楽しいやりとりの中、「授業の最後に子どもたちにこんな言葉が出るようにと考えて授業を考える」といった教材研究の仕方や「もし自分だったらと自分事として考させる発問を入れること」など道徳授業の作り方を聞くことができました。

和田裕枝先生セミナー2

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次に、算数の二等辺三角形の作図をする模擬授業をしていただきました。算数の作図の学習では、書き方を教えるための教え込み授業になってしまうことが多いが、和田先生は、なぜそのように書くのかを子どもたち自身に考えさせ、書き方を習得させていくという授業をされていました。
「二等辺三角形のどこから書き始めたいか。」という発問から始まり、二等辺三角形の頂点を見つけるために、ペアで互いの作った図形を重ねて話し合わせたり、線をたくさん引いてみたりする中で、二等辺三角形の作図をしていきました。和田先生は、この授業で子どもたち自身に二等辺三角形の頂点を見つけさせたいという思いを持っておられました。先生に教えてもらったからコンパスを使って頂点が見つかるではなく、自分たちで見つけた頂点だからこそ、長期的な学びにつながるのではないかと聞きました。

その後の深掘りでは、本時の子どもたちの発言量の多さが話題となりました。和田先生は、教師の言葉よりも子ども同士の言葉の方が、子どもたちによっては分かりやすいこともあるとおっしゃっていました。教師と子どもがつなぐのではなく、子どもと子ども同士でつないでいくという授業の在り方を聞くことができました。


参加者のアンケートからも、多くの方にとって有意義な時間になったことが分かりました。実際に和田先生の授業を見ることができ、夏休み最終日に2学期に向けた大きな学びとなりました。ありがとうございました。

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