第7回は赤坂真二先生です。対面で行います。開催日時は、2月10日(土)午前10時〜12時です。よろしくお願いします。

第7回は、和田裕枝先生(豊田市立竹村小学校 校長)

来る2月11日(土・祝)10時〜12時、和田裕枝先生を迎え、セミナーを開催します。
和田先生は、愛知教育大学の志水廣教授に800人見た中で一番授業がうまい人! と言わせた高い授業力の持ち主。子どもの観察力に優れ、子どもの良さを伸ばし、子どもが活躍する学級づくりに定評がある。
当日の講演タイトルは
「4月の2週間が勝負!! 〜教えます。授業作りの基礎・基本〜」
模擬授業もあります。ぜひご参加ください。

【1/9有田和正3】セミナーの詳しい記録とアンケート結果

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【1/9有田和正2】教材研究の大切さ

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講演会後半は,いくつかの例を基に,
教材研究の大切さを教えていただきました。

1.もずく
日本でもずくは沖縄でしか取れない。世界一(昨年は1万51千トン)。
≪もずくができる条件≫
(1)白い砂地
 日光が反射し,上下から日が当たる。
(2)年中温かい気候
(3)遠浅の海
(4)日照時間が長い
(5)近くに川がないこと
 汚いものが流れ込んでくるため
(6)森林があること
 木々の養分が染み出る。
これらの条件がすべて満たされないと,もずくは育たない。
赤土の流出や生活排水による汚濁,森林伐採は絶対にだめ。

2.名古屋の街路樹
名古屋は街路樹として銀杏のメスを植えている。
秋は実が落ちて臭い。オスを植えるべきだった。
≪オスとメスの見分け方≫
オス:枝がVの字になっている。(花粉を遠くに飛ばすため)
メス:枝が横に伸びている。(花粉を受け取るため)

3.地図記号
温泉の記号
明治11年 四角から3本
明治18年 噴水
明治33年 線がふにゃふにゃ
大正6年 線がまっすぐ
平成14年 線がふにゃふにゃ(明治33年とほぼ同じ)

4.ハイテク技術
(1)富岡製糸場
世界一のハイテク工場
フランスのブルーナに総理大臣なみの給料を与え,つくられた。
日曜日休みの8時間労働。
全国から日本人女性404人を呼んだ。
(2)新幹線
イギリスの新幹線の技術は,すべて日本のもの。日本が世界一。
(3)縄文土器
世界の土器のハイテク技術を結集したもの。
世界一はやく,スープを飲んだのは日本人。
(4)仁徳天皇の古墳
何年たっても壊れない。
(5)奈良の大仏
世界中の銅を扱う技術者をアジア(中国・韓国・日本)から集めた。

【教材研究の大切さ】
教材研究次第で,「日本ってすごいな」と子どもに思わせることができる。
そういうことが教科書,おもに写真で説明してあるから,
教師がしっかり読み取り,活用すること。
子どもは知識に貪欲になる。
「日本ってすごいな」という思いをもたせることが「愛国心」である。
教科書を見ていくと,スルメみたいに噛めば噛むほど味が出てくる。
このことをヒントに,教師が教科書を読み取ることから,教材研究を始めること。

【1/9有田和正1】日本の防災の原点

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講演会前半は,日本の防災の原点についてのお話を基に,
今子どもたちに身に付けさせたい力についてお話をいただきました。

1.元寇防塁(新聞をつなげた防塁の断面図を提示)
≪日本の防災の原点≫
文永の役後,防災対策が行われた。
(1)博多湾沿いに,今津から香椎まで20kmにわたって防塁を築いた。
(2)年貢を守備兵の食料にあてた。
(3)朝廷と幕府の関係をよりよくする。
(4)異国警備役をつくって,御家人をあてた。
これらを通して,当時の人々の心の中に防塁を築き上げていった。
人々の防災意識が,元寇を乗り越えさせたと言える。

2.釜石の奇跡
群馬大学教授 片田敏孝
 〜7年間岩手県釜石市に通い,人々の心に防災意識を芽生えさせる。
東日本大震災において,子どもの生存率は99.8%。釜石の奇跡と言われる。
≪釜石市の防災教育≫
(1)いち早く逃げる
(2)自分の命は自分で守る
(3)ハザードマップを信用しない
 →教育は奇跡を起こす。奇跡を起こすのは教育以外にありえない。

3.ディズニーランドの防災教育
年に約80回,お客さんが来ているときもやっている。
東日本大震災時,1か月間営業停止したが,
修学旅行生のために,しっかり食事を与えた。
これにより信用が上がり,
「何かあったらディズニーランドへ行け」と言われるくらい。

【今の子どもたちに身に付けさせたい力】
想定外を想定するためには別の能力が必要。
指導要領は習得・活用・探究を示しているが,
教科書は想定外のことが想定できない環境になっている。
大切なことは「そうぞう力」・イマジネーション
子どもたちがイメージ豊かに考えられること。
創りだす力,思考力,表現力をのばさなくてはならない。

第6回は、有田和正先生(東北福祉大学教授)

来る1月9日(月・祝)13時〜15時、有田和正先生を迎え、セミナーを開催します。
セミナーのテーマは「思考・判断・表現力をつける社会科授業」
社会科で多くの子どもたちを「追究の鬼」に育て上げてきた有田先生。子どもたちの好奇心を心地よく揺さぶり、育て、追究することの面白さを十分に実感させる授業づくりの技を学ぶ、絶好のチャンスです。当日は、模擬授業を2本、行う予定です。乞うご期待!

【11/12岩下修6】セミナーの詳しい記録とアンケート結果

セミナーの詳しい記録アンケート結果をご覧になりたい方は、それぞれクリックしてください。

【11/12岩下修5】模擬授業「私たちの星」谷川俊太郎

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3 模擬授業「私たちの星」谷川俊太郎

1はだしで踏みしめることの出来る星
 土の星
2夜もいい匂いでいっぱいの星
 (花)の星
3ひとしずくのつゆがやがて海へと(育つ)星
 水の星
4道ばたに草イチゴが(隠れている)星
 おいしい星
5遠くから歌声が聞こえてくる星
 (風)の星     
6さまざまな言葉が同じ喜びと悲しみを語る星
 (愛)の星
7すべてのいのちがいつかともに憩う星
 ふるさとの星
8数限りない星の中のただ一つの星
 私たちの星

<指導のポイント>
・小さな問いをいくつか用意し、授業でつなげていくようにする。
・詩を1行ずつ板書して(  )にあてはまる言葉を予想していく。

○2連の部分
 T:(  )には何が入るでしょう? 漢字一文字で。
 C:風。空気だと思ったが、漢字一文字という条件なので。
 T:なるほど。(実はこの答えは5連で出てくる。ふちに板書する)他には?
 C:花

○3連の部分
 T:明らかに主語になるものはどれですか?
 T:「つゆが」が主語ですね
 T:ここの( )は主語に対して? そうですね述語です。
 T:海ですと、普通なら? 流れるですよね。
   ここでは、擬人法を使っているんです。
 T:擬人法が使われている(  )に入る言葉は何でしょう。
   隣同士で話し合ってみましょう。どうぞ。
 T:育つが入ります。

・子どもに「自然」と「人事」ということばを教えておくと役に立ちます。
・自然はかわらないけど、人事は変わるもの。
・この詩は、自然と人事の組み合わせでできている詩。

○7連の部分
 T:「憩う」は述語。「憩う」の意味は?
・・・・・
 T:「休まる」という意味。主語は?
 C:「命」
 T:命が休まるというのは、どういうこと?
 C:命がなくなる。
 T:命を修飾している言葉は、「すべての」
   すべての命が、いつかともに休まる星
   「すべての」だから、人間だけじゃない。
 T:さて、7連のあと、続きがあるでしょうか?
  続きがあると思う人、ないと思う人、挙手させる。
 C:あると思う。ここでなくなったら悲しい。
 C:最終的に題名に戻る 繰り返して。
 T:拍手を送りたくなりますね。まだ、(黒板が)あけてありますから(笑)
 T:私たちの星は、人事でしょうか?自然でしょうか?
 C:両方。

詩の最後に・・・
「谷川さんは『主題は一言で言えるようにしなくていい。』といっています。詩は、まとめるようなことはできません。」

読解とは・・・
イメージ喚起・形成によって発見的に認識する力のこと

「この詩の8つの連のうち、一番すばらしいと思う連(A連)と2番目にすばらしいと思う連(B連)を選びなさい。そして、次の形式で文章を書きなさい。」

 確かにB連もすばらしい。………(理由)………からだ。しかし、私はA連の方がすばらしいと考える。なぜなら、………(理由)………からである。

参加者から3人の発表がありました。その一つを紹介します。

 確かに3連もすばらしい。命の源である水が、海へとつながっていくように自然は次から次へとつながっていく。
 しかし、私は7連の方がすばらしいと考える。なぜなら、すべての命がふるさとに帰り、作者は「憩う(いこう)」という文字で平和であるということを感じているからである。

【11/12岩下修4】歌唱指導「道」

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2 歌唱指導
 岩下先生のよる範唱→参加者全員で練習→音楽をつけて合唱

【11/12岩下修3】詩の題名を考える

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「なぞなぞあそびうたより」詩の指導方法を教えていただきました。 

T:この詩の題は何だと思いますか。

◎題(       )

いぬでも ないのに
つながれて
かいじょうみたいに
あつい いきふく
ふーう ふーう

<指導のポイント>
・題を隠しておき、子どもたちに問いかけます。
・題とその題にしたわけを聞きます。
答えは…

【11/12岩下修2】参加者全員で詩の朗読

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1 詩の朗読「日本語が作り出す世界」
ここでは、セミナーで使われた詩を紹介します。岩下先生の後に、一緒に読む形で詩の朗読の指導方法を教えていただきました。

◎「大漁」 金子みすゞ

朝焼け小焼けだ大漁だ
オオバいわしの大漁だ

浜は祭りのようだけど
海の中では何万の
いわしの弔いするだろう

<読む時のポイント>
・母音の「あ」を非常に大切にします。感情移入しなくても自然に気持ちが入るようになります。
・「だ」を「だぁー」とのびないように読むようにします。
・「いわしの弔いするだろう」お腹に力を入れて読みます。

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◎「からっぽ」 坂村真民

頭を
からっぽにする
胃を
からっぽにする
心を
からっぽにする
そうするとはいってくる
すべてのものが
新鮮で
生き生きしている

<読む時のポイント>
・実際に一行一行読むときに本当に頭をからっぽにして読むことが大切です。

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◎「どうしていつも」 まどみちお

太陽



そして



やまびこ

ああ 一ばん ふるいものばかりが
どうして いつも こんなに
一ばん あたらしいのだろう

<読むときのポイント>
・やまびこはちょっと丁寧に読みます。
・一番新しいの「あ」は一番上から持ってくるように読みます。

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◎「ちょっと とって」 畑中 圭一 

シャッポ ちょっと とって
バット ふって ヒット
カップ とって グッド

ポット ちょっと とって
コップ そっと もって
ホット シロップ ぐっと

ラッパ ちょっと とって
そっと もって いって
ワッと いって やった

<読むときのポイント>
・リズムがとても大切です。体が弾むような感じで読みます。

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◎「ばんがれまーち」 阪田寛夫

ばんがれ
ばんがれ
ばんがれ まーち
さかだち
いっかい
がんばれ まーち

かたつむりは
よるがこわいとなくだろうか
おおかみは
あめがいやだとにげだすか

あめふる
かぜふく
それからてんき
あさくる
よるくる
そのつぎ あさだ
ばんがれ
がんばれ

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その他、以下の詩を紹介されました。
・「けやき」
・「月夜の電信柱」
・「俳句十五選」
・「胡陰君を尋ぬ」
・「常に白帝城を発す」
・「論語」

【11/12岩下修1】言語力を高めるとっておきの授業方法

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第5回教師力アップセミナーの講師は岩下修先生。今回のテーマは、「言語力を高めるとっておきの授業方法」でした。今回のセミナーでは、
1 詩の朗読
2 歌唱指導
3 模擬授業
の3つの内容でセミナーが行われました。
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