ベテランが見せてくれたこと

先週末に、中学校の学校公開を見学しました。1時間の公開でした。日ごろは若手中心に授業を見ていますが、この日は若手だけでなくベテランも含めた、多くの先生方の授業を見ることができました。

まず、多くの若手が成長していることが実感できました。経験年数からみれば立派なものです。しかし、ここで満足してしまっては成長が止まってしまいます。さらなる高い目標を持って努力をし続けなければ、絶対的によい授業にはなっていきません。彼らの多くがその分岐点に差し掛かっているように感じました。

その意味で感心したのがベテランの授業でした。今まで若手の成長に目を奪われていたのですが、久しぶりに授業を見て、多くの方の幅が広がっていることに驚きました。もともと上手な先生が多かったのですが、今までの自分のスタイルに、この学校で取り組んできた、子どもを受容する、子ども同士のつながりを大切にするといった要素をうまく取りこんで、明らかにレベルアップしていました。新しいことに取り組まなくても問題なく授業を進めることができる方たちです。私も特に彼らにアドバイスすることもしませんでしたし、彼らも授業を変える必然性を感じていなかったと思います。それでも、このように変化しているということは、若手の成長に刺激を受けたからなのでしょうか。

若手が成長し、それに応ずるようにベテランが進化していく。若手に対してまだまだ先があるとベテランが目標を示してくれているようでした。互いによい刺激を与えあうことで、学校としての進化はまだまだ進んでいくと感じました。

野中信行先生から学ぶ

教師力アップセミナーで野中信行先生のお話しをうかがいました。

新卒向けの著書も多い先生ですので、会場は若い先生でいっぱいでした。
この日のテーマは、先生が提唱されている「味噌汁・ご飯」の授業です。毎日の授業の準備に多くの時間は割けないのが現実です。そんな中で普段の授業を充実したものにするたくさんのヒントを話されました。特に印象に残ったのが、授業の基本の流れをきちんと押さえるということです。毎時間の授業、単元ごとの基本の流れが明確であれば、教材研究も視点が明確になります。
また、挙手した子どもだけで授業を進めるのではなく、全員参加を目指すことも話されました。
ポイントを押さえた教材研究をおこない、基本的な授業技術を身につけることが「味噌汁・ご飯」の授業の基本だと理解しました。

いつものことながら、野中先生の話には共感できることがたくさんあり、多くの元気をいただきました。ありがとうございました。
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