私学で打合せ

昨日は今年度から研修を引き受けた私立の中学・高等学校で打ち合わせをおこないました。どのような進め方をするか、まず校長とイメージ合わせでした。

学力層は平均的な学校ということで、教師の対応によってももっとも大きく変わる子どもたちです。授業の質を上げることが子どもたちの成長に直結するという校長の認識に同感です。子どもたちが受け身でなく参加する授業、自己有用感を持たせるような活動を意識すれば大きく変わるはずです。授業改善を学校改革の大きな柱と位置付けることに大賛成です。
中学校、それ以上に高等学校は教科意識が強いので、授業に関して他教科と壁を作りやすい傾向にあります。確かに教科の内容に直結する教材研究も大切なのですが、それ以前の基本的な授業技術、子どもとのコミュニケーションスキルをきちんと身につけることが大前提です。まずこのことを先生方に伝えていくことが必要でしょう。

とはいえ、外部である私が主導で研修を進めることは避けたいと思います。公立の学校の先生は指導主事の学校訪問など、外部から授業を評価されることにある程度慣れていますが、私学の先生方はそのような経験がありません。そのため、外部の目で評価されることに臆病になる傾向があります。自分の授業に自信を持てていないと言ってもいいかもしれません。そういう状況で私から、一方的に「こういうことが必要だからこの方向で行きましょう」とアドバイスしても先生方が委縮するだけだと思います。目指す子どもの姿を先生方と共有するところから始め、こうしたい、こんなことを学びたいという気持ちになってもらうことが必要だと思います。この点について、校長も同じ考えでした。
研修を中心となって進める教科指導部の先生方とまず学校の課題を共有して、彼らを中心にして研修を企画して進めていきたいと思います。そのために、まず子どもたちの授業の様子を教科指導部の先生方と一緒に観察して、どういう状況であるかを共有することから始めます。この状態からどのような状態に変えたいのか、まず先生方に思い描いてもらうのです。先生方から目指す子どもの姿が出てくれば、それに向かって何が必要かを一緒に考えていくことになります。ここまでの状態に何とか4月中にもっていきたいと思います。授業が開始されたらすぐにおじゃますることにしました。

主任と一緒に研修の企画をつくることはよくあるのですが、先生方のチームと作っていくというのは、初めての試みです。どんなことが起きるのか、そこからどんなことが学べるのか、今からとても楽しみです。ワクワクする1年間になりそうです。
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