介護技術研修の打ち合わせ

昨日は介護の研修に関する打ち合わせをおこなってきました。これまではコミュニケーションという授業技術と関連のある内容でしたが、次回からは介護技術という私にはまったく知識のない分野の研修です。当然、私が単独で企画し実行できません。現場で実務にかかわっている方との共同作業です。この経験は私にとってとても新鮮で楽しいものです。

これまで伝えたいことのレクチャーを受けながら、わからないことやもう少し詳しい説明がほしいことを質問してきました。いつもと逆の、教えてもらうという視点で話を聞くことができるので、とても勉強になります。伝えたい内容を私の言葉で言えるようになるまで、説明を聞き、自分でも調べました。予期しない質問をされて答えられるわけではありませんが、学んだことについては説明できるレベルまでにはしました。今回の研修では担当の方が伝えたいこと、伝えるべきことを明確にしてくださっていたので、とても効率的に学ぶことができました。ここからが私の出番です。課題や発問、活動など、研修の内容を具体的に構築していくのです。事前に準備をしてきたものをもとに打ち合わせを進めました。

まずこの研修のゴールを明確にします。どのような力がついてほしいかを考えることと言ってもよいでしょう。その力がついたどうかわかる課題を考えます。現場で求められることは、知識だけでなく、それを組み合わせて実際の業務に活かすことです。課題は、実際に起こりうる状況に対してどのように措置・対応するかというものです。この課題を解決するために必要な知識は何かを整理し、その知識は研修の受講者が事前に持っているはずのものかどうかを確認します。もし持っているはずのものであれば、受講者自身からそれを引き出す場面をつくります。忘れている方や曖昧になっている方もいるはずです。その可能性が強いものや、重要なものは互いにかかわり合って聞き合うといった活動を組み込みます。こちらから一方的に説明することはできるだけ避け、受講者の活動場面を増やすように意識しました。この一連の作業は授業づくりととてもよく似ています。たとえ大人相手の研修であっても、本質的には大きくは変わらないのです。

実務担当者だけで研修の進行をするのは負担が大きいので、当日は私が進行役を務めます。受講者の声を拾うことや、必要に応じて担当者に説明を求めたり質問したりする予定です。私が素人なので、なんでも質問することができます。このことを活かして大切なポイントを質問を通じて明確にしていきたいと思います。こういう形で研修を行うことは私にとって初めての試みです。上手くいくかどうかわかりませんが、今から本番がとても楽しみです。
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