中学校の学校評議員会に参加

昨日は、中学校の学校評議委員会に参加しました。学校の重点目標とリンクしたアンケートで評価を行っている学校です。前回の結果と今回の結果でどのような変化が表れるかとても楽しみにして参加しました。

全体の傾向は大きく変わってはいませんでしたが、学年ごとの傾向がよりはっきりしてきたようです。4月は子どもたちの意識を変えるチャンスです。この時期に向けて、どのようなメッセージを子どもたちに発信するのか、各学年で検討していただくことを期待しています。
面白かったのが、子どもたちのスコアは大きな変化はなかったのですが、保護者のスコアの改善傾向が大きかったことです。保護者は子どもを通じて学校の情報を手に入れます。そのため子どもたちと似た傾向の結果が出やすいのですが、これをどのようにとらえるのか興味のあるところです。この学校はホームページや冊子で学校の取り組みを発信しています。子どもたちを経由せずに、学校の取り組みが保護者に伝わったというとらえ方もできそうです。
保護者からの自由記述欄の内容も公開していただけました。3年生の保護者から教師への感謝のメッセージに、確かな信頼関係を感じました。また、教師間の対応の差を指摘する声も目立ちました。個性のない教師では困りますが、足並みがそろわないことも問題です。教師の差がクローズアップされるのは、学校が変化している時です。全員が一度に変わらないからです。これは、よい方向へ変わるときでも、悪い方向へ変わるときでも起こることです。この学校では、前者であるように思いますが、しっかりと見定めたいと思います。

今回の話題の中心はいじめ対策の話です。この市では、全学校でいじめ防止基本方針を作成します。この基本方針と共に、この学校の現在の具体的ないじめに関する状況が報告されました(もちろん個人情報はわからない形です)。学校はこういった情報は隠す傾向が強いのですが、マイナスのことも伝えていただけるからこそ、私たちも真剣に考えることができます。保護者の方からも、積極的な意見が出されました。いじめをゼロにしようというよりも、いじめはあるものとして常にアンテナを立てて対応してほしいとう意見に大きく頷きました。

この学校では、子どもたちの自己有用感を高めることを意識しています。来年度は行事だけでなく授業の中でも子どもたちが自己有用感を高め、自他ともに大切することを意識しようとしています。ともすると、人間関係を行事だけでつくろうとしますが、子どもたちの学校生活の中心は授業です。その授業で人間関係をつくることを意識していただけたことはとても素晴らしいと思います。
来年度も引き続き学校評議員をやらせていただきます。この学校にかかわることで、私自身多くのことを学ばせていただいています。そのような機会をいただけることに感謝します。
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