定点観測の勧め

学校・学級経営において子どもの変化をきちんと捉えることがとても大切です。その方法の1つに定点観測があります。同じものを継続的にみることで変化がよくわかるのです。何を定点観測すればよいのでしょうか。

子どもの変化がよくわかるものには、

・朝の登校風景
子どもが自分から挨拶できるか。
服装がきちんとしているか。
登校時間に余裕があるか。
誰と一緒に登校するか。

・下駄箱
きちんと整理されているか。
かかとが踏まれていないか。
泥がぬぐわれているか。

・掃除道具入れ
道具が整理されているか。
道具が壊れていないか。
雑巾がきちんと絞られているか。

・トイレ
スリッパ・下駄が整理されているか。
きれいに使われているぁ。
入り口付近でたむろしていないか。

・廊下
ゴミが落ちていないか。
どんなグループが話しているか。

・掲示物
取れかかっていないか。
落書きがないか。

・・・

などがあります。もちろん、遅刻や欠席の数などの出席状況は必ずチェックします。子どもたちの学校生活のようすは、大きく変化する前にこういったところに予兆が現れます。好ましくない方向への変化には、あわてて注意するのではなく、その原因を考えることが必要です。その上で、叱るのではなく子どもたちが自ら気づいて改めるように仕向けることが大切です。よい方向への変化は、すばやくほめることで確かなものにします。「えらいね」とほめるよりはIメッセージで「うれしい」「きもちがいい」「すてき」といった言葉を使うとよいと思います。
学校や学級の状況でも定点観測すべきものは違ってくると思いますが、学校・学級経営の視点から定点観測すべきものを考えて、子どもの変化への感度を高めてください。
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