外部の指摘をどう受け止めるか

先日出席した卒業式で配布された印刷物の2人の文章に、明らかな誤字とあいまいな表現がありました。チェック漏れかと思い余り気にはしなかったのですが、たまたまその印刷物の編集をされた学校の外部の方から話を聞くことができました。実は、その2点については学校の担当の方に指摘をしたとのことでした。経緯はわかりませんが、赤字を入れたものがわざわざ間違いに戻されたそうです。

考えられるのは、

・学校の担当者が自分の判断で、筆者の原文を尊重した。
・学校の担当者が筆者に確認をしたところ「このままでいい」と言われたので、原文に戻した。
・学校の担当者が管理職に判断を求めたが、修正しなくていいと指示された。

といったところでしょうか。

学校の担当者は筆者と外部の編集者の間に入って困ったのかもしれません。しかし、間違えたものが外部の目に触れることになったのは、どこかに問題があったはずです。
筆者に大きな問題があったとは思いません。間違いや勘違いは誰にでもあるからです。責任を取るべき人間が正しい判断ができなかったことが問題です。たとえ、筆者がこれでいきたいと言っても間違いは正さなければいけません。では、なぜ正しい判断ができなかったのでしょうか。指摘したのが外部のプロだということの重みを意識せずに、軽視したことが大きな要因かもしれません。外部と内部の意見が違ったときは、外部の意見を尊重して慎重に判断することが大切です。少なくとも複数の人間に意見を求めればまず正すことができたはずだと思います(誤字は辞書を引けば済んだと思うのですが・・・)。

ことは、印刷物の誤字や表現の問題でしたが、同様のことは他のことでも起こりえます。外部からの指摘をどう受け止めてどう対処するかはとても大切なことです。たとえ外部の指摘が誤っていても、相手に納得していただける答をきちんと伝える要があります。聞く耳を持っていることをわかってもらえなければ、信頼関係がなくなります。
外部とだけでなく、教師同士、子どもと教師でも同じことが言えます。聞く耳を持ち、自分が間違っているかもしれないと謙虚な気持ちで対応することを意識してほしいと思います。
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