教科書の絵や写真を活用する

理科や社会科の教科書にはいろいろな絵や写真がたくさんついています。理科では本文の実験・観察のようすや、ポイント、結果などが、社会科では本文と関連した資料であることが多いと思います。教科書の絵や写真の活かし方を考えてみたいと思います。

一つは、本文の内容の確認につかうことです。
たとえば実験・観察のようすの写真であれば、事前に説明したポイントがどこであったか写真で説明させます。
実験の結果や社会科の資料であれば、本文に書かれていることがどこのことか指摘させます。
このとき、「これはどこのこと」と一つひとつ確認する方法と「教科書に書いてあったことはどこのことかな」とざっくりと聞く方法があります。前者は大切なことを確実に押さえたいときに、後者は資料を見る視点などを育てるのに有効だと思います。

もう一つは、絵や写真から考えさせることです。
たとえば、実験・観察のようすであれば、「何をしている」「どうして、このようなことをする必要があるのか」と問いかけ、本文の内容を子どもたちに気づかせます。
実験の結果や社会科の資料であれば、「この写真から、何がわかる。どんなことが言えそう」と聞いたり、「この資料と以前見た○○と比べて何か違う」と比較させたりして、子どもたちが考えるきっかけとします。

教科書にはとても素晴らしい絵や写真があります。このような視点を意識して上手に活用してほしいと思います。
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