学校が信頼を得る

先日、中学校の学校評議員会に参加しました。

学校評価アンケートに関する学校側の説明は、データをもとにその原因や今後の対応を明確にしたわかりやすいものでした。評議員としてもっと詳しい説明を聞きたいと思ったのも、しっかりとアンケートをもとに学校が考えていることがよくわかったからです。
また、次年度の学校目標も、一見すると言葉が多少変わっただけのように見えますが、学校の現状から、次に起こすべき動きと連動した、実によく考えられたものでした。
質問に対しても、学校に問題点があればそれをはっきり認め、どう対応するかをはっきり伝えてくれました。

説明責任とよく言われますが、説明をすればよいのではなく、最終的に学校を信頼していただけるようにすることが目的です。
学校の問題点も包み隠さず伝える。字面だけの説明ではなく、そこに込めた学校の思いも伝える。学校の今をきちんわかってもらいたいという姿勢がなければ、決して信頼は得られません。

参加された方から、学校の授業で新聞を活用する機会があれば提供するという申し出がありました。また、子どもたちの読書活動を活発にするために自分の経験をもとに具体的なアイデアを話してくださる方もいました。
この学校では保護者や地域が教育活動のいろいろな場面で実に協力的です。この学校がきちんと伝えるべきことを伝え、信頼を得ているからこそ、周囲の協力を得られるのだと思います。

学校は保護者や地域の協力なしには運営できないことがたくさんあります。都合のいい時だけ協力を求めるのではなく、普段から信頼を得るための努力をすることが大切なのだと思います。
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