新年度についての打ち合わせ

私立の中学校高等学校で新年度に関しての打ち合わせを行ってきました。

新しく1年生の学年主任になる先生と学年運営についてお話をしました。
今年度の1年生は、学年として子ども同士がかかわり合って活動することを大切にしてきました。それを新1年生でも踏襲していくつもりなのですが、うまくやっていけるか少し不安に思っているようでした。もちろん前向きな気持ちで取り組もうとされていますが、謙虚に自分を振り返ることのできる先生なので、かえって不安も出てくるのでしょう。
当面の課題として、大学入試がゴールと思っている生徒や保護者に、その先にある10年後20年後を見据えた力をつけることを目指していることを理解してもらうことがあります。入学式やオリエンテーション、PTA総会などの場で、学年主任としどのような言葉で伝えたらよいのかを考えました。特に保護者に対しては、上から目線でこのような力をつける必要性があると説くのではなく、みなさんと同じ目線で一緒に考えていきますと、寄り添う視点で考えていることを伝えることから始めてほしいと思います。意見をどんどんいただき、一緒に考えながら学年経営をしようとしていることをわかってもらうことを第一にお願いしました。
新しいことに挑戦することになるので、壁にぶつかることもあると思います。一人で抱え込まずに、学年や他の主任と相談しながら自分のスタイルを作っていってほしいと思います。もちろん、私でよければ気軽に話を聞かせてくださいとお願いしました。

4月から研修を担当として下さる先生と今後の方針について打ち合わせをさせていただきました。
3年間を一つの区切りとし、新学習指導要領を踏まえて学校をどのように変えたいのか、その明確なビジョンが伝わってきました。この学校がこれから目指すべきものは何かを自分の言葉で、明確に語ってくれたことは頼もしい限りです。
とは言え、これはビジョンであって、どうすればそれが実現するのか、実現した時の具体的な姿はどういうものなのかといったことは、まだ誰にでも見えるというものではありません。もちろん本人にはそのイメージは描けているのでしょうが、言葉ではなかなか伝わらないものです。一気に進めようとするのではなく、まずは目指す姿を意識して互いに授業をおこない見あうことで、それが具体的にどのようなものかを共有していくことが必要です。そのために、新年度は授業を見あう機会を増やすことをお願いしました。
新年度は、授業や子どもたちの姿で学校が目指すものを語れる仲間を増やすことを第一の目標にしてほしいと思います。仲間に助けられているという言葉をいつも口にされる方です。チームワークを大切にし、あせらずに足元を固めていくことをお願いしました。

広報担当の先生からは、新年度の中学校のパンフレットについて相談を受けました。
学校が伝えたいものが明確になっていて、それをどの様に伝えるかを意識した構成が考えられています。経験を積んで、押さえるべきポイントがしっかりと理解されています。
お話を聞いて、伝えたいものが学校目線で語られているように思いました。当然それでよいのですが、実際にこの学校で過ごしている子どもたちが、自分たちの成長をどう感じているのかも載せることを提案しました。先日、”Open Day”というイベントがあったのですが、そこで子どもたちが自身の学びや成長を保護者や外部の方に語る場面がありました。とても素晴らしい内容の発表だったと聞いています。そうであれば、子どもの言葉や姿で伝えた方が、リアリティがあると思ったからです。
この先生は私からの提案を前向きに受け止めてくれました。うれしいことです。どのようなパンフレットができあがるのか、とても楽しみです。
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