課題で意識したい要素

総合的な学習や社会科の調べ学習などで、子どもたちに考えることや達成感を与えることを意識した時に、課題に求められる要素について少し考えてみたいと思います。

1つはリアリティです。あまりに抽象的であったり、子どもたちに身近でないものを課題にしたりすると、ただ何となく調べて終わってしまいます。子どもたちがある程度知っているもの、興味を持っているものを対象にすることが必要です。わかりやすい例で言えば、地下鉄が走っていない地域で地下鉄をテーマにした学習をしてもピンときませんね。もし、地下鉄をテーマにするのならば、地下鉄に興味を持たせた後で、「私たちの町に地下鉄がない理由を考える」「地下鉄をつくるための条件を考える」といったものにする必要があります。
また、課題がただ学級のみんなの前で発表して終わりであれば、子どもたちにとっては発表することが目的になってしまいます。活動にリアリティはありません。自分たちが実際に調べて考えたことを外部の大人に聞いてもらう、提案するといったことが必要です。大人に講評してもらうだけでも、子どもたちにとってリアリティが増し、達成感を味わえます。そのためにも、子どもたちが考えたり判断したりすることが課題に含まれている必要があります。自分たちはどう考えたか、○○は△△であるかどうか、○○するためにどうするかといったことを問うのです。

もう1つは、課題の中に友だちとのかかわりが必要になる要素を加えておくことです。グループの発表であれば必然的にかかわるのでよいと思えますが、一つ間違えば、一部の子どもが仕切ってしまい、他の子どもはあまり考えることなくその子どもの指示に従っているといったことになってします。あらかじめいくつかの役割を明確にして個人に責任を持たせたりすることが必要です。その上で、グループとしての統一を求めるのです。個人で責任を持った上で、グループ内でかかわり合う必然性をつくるのです。
課題が個人での作業であっても、発表やまとめをグループ単位で行うといったやり方もあります。発表グループで発表の順番を決め、個々の発表時間や、同じ内容があればどちらかにまとめるといった調整をする。個々の作業の結果をグループで一つの紙にまとめるといったことをさせることで、より深く考えることになります。

また、発表に具体的な条件、目標をつけておくことも有効です。時間制限をつけるといったわかりやすい条件や、聞き手にどうなってほしいといったことを決めておくのです。これを活かすためには、中間発表を組み込むことが必要です。時間がなければ、いくつかのグループを組みにして聞き合ってもよいでしょう。中間発表で失敗すれば、一生懸命修正しようとします。友だちのよいところをまねしようとします。具体的にどうすればいいかわからなかった子どもには、友だちの発表がヒントになります。1回勝負では、失敗を挽回する機会がありませんし、友だちから学んだことを活かすこともできません。
中間発表を考え直す機会とするために、評価基準となる条件や目標を明確にしておくのです。

こういった要素は、総合的な学習や社会科の調べ学習だけでなく、他の教科でも有効なものです。課題を考える時に、このような要素を意識することで、子どもたちにより深く考えさせ、達成感を持たせることができるようになると思います。

噂話で考える

ある学校での噂話です。校長が新任の先生を校長室で怒鳴りつけたというのです。
新任が情報科の教師だったので、学校ホームページを担当するように校長が命じたところ、「できない」と答えたそうです。それに対して「命じられたことはやれ」と怒鳴って、その先生をホームページ担当にしたということです。
この話を聞いてどんなことを考えますか?

新任は、先生になったばかりで学校ホームページで何を発信してよいかもわからないのでできないと言ったのかもしれません。一方、校長は、単に書いた記事をアップするという技術的な作業を担当させたかっただけなのかもしれません。そうだとすれば、単にコミュニケーションの問題のようです。
そもそも、校長が学校ホームページの意味やその活用のことをわかっていないから新任に担当しろという無茶振りをしたのかもしれません。校長の学校ホームページの理解度の問題と考えることもできます。
いやいや、状況はどうであれ、新任に怒鳴るという威圧的な行為は校長として絶対やってはいけないことだ。校長のパワハラだと思うかもしれません。

私もこのようなことを考えたのですが、実際のところは軽々しく結論づけることはできません。噂話はあくまでも噂話の域を出ません。それよりも気になったのは、このことが噂話になって、他の先生が知っているということです。ことの真偽がわからないまま、「校長が新任の先生を怒鳴った」ということだけが校内に流布しているのが一番の問題なのです。噂話なのだからほっとけばいいという考えもありますが、先生方の校長に対する不信は残り続けるでしょう。これを拭い去るのは簡単ではないと思います。

個別の先生に対する指導は、オープンな場所で行われることはまずありません。当事者にしかわかりません。きちんとコミュニケーションがとれていないと思わぬ誤解が生じたり、それが歪んだ形で広がったりする危険性があります。この校長は、きちんと新任の先生に納得させることができていなかったので、このようなことになってしまったのでしょう。
私も、毎年多くの先生方に個別にアドバイスをします。きちんとコミュニケーションをとらないと思わぬ誤解を生んだり、信頼を失くしたりしてしまいます。このことの大切さを改めて気づかされた話しでした。

新人の成長に感心する

先週末は企業の新人研修の最後の担当日でした。

研修開始前に会場に入って目にした新人の姿に驚きました。てっきり必死に発表の準備をしていると思っていたのですが、柔らかい雰囲気で研修の始まるのを待っています。余裕すら感じます。研修の開始後30分を最後の調整時間としましたが、まわりと確認したり、リハーサルを行ったりして本番を待っています。あとで聞いたところ、前日、全体で伝えたいことのすり合わせを行った後、遅くまで残ってプレゼンテーションを仕上げたようです。みんなで一緒だったので、意外と楽しくやれたようでした。きちんと前日に準備ができていたので、余裕を持って研修に臨めたのです。こういったことも社会人として大切なことです。

プレゼンテーションは、伝えたいことが非常によくわかるものになっていました。前日に指摘されたことをかなり高いレベルでクリアしています。中には中間発表と同じスライドが1枚もないという者もいました。研修を受ける前の新人に伝えるものですから、これから受講する内容そのものについて話してもあまり意味はありません。研修を受けるにあたって、意識してほしいこと、学んでほしいことを自分たちの経験から伝えます。12人の発表を貫くものがはっきりとしています。「だれ、何のために?」「どうやって?」「本当に必要?」といったキーワードが共通して出てきます。ムダなものが削られて、とてもすっきりしたものになっていました。前日にみんなで話し合ったことが活かされていました。ほとんど全員が5分で発表を終わりました。中には1分以上時間が余った者もいます。余ったからといって内容がないわけではありません。伝えたいことがシャープになっていたのでよく伝わるプレゼンテーションでした。
この日もとてもよい姿勢で仲間の発表を聞いています。一言一言にしっかりとうなずき、発表者の問いかけに一生懸命反応します。聴衆として仲間の発表から学ぶことの大切さを、発表者としては仲間に支えられていることを実感していると思います。参観者からも温かいコメントをいただけ、達成感を持つことができたと思います。

この1週間、2名の講師と私で担当した、「学校・教育とICT」「コミュニケーション」に関する研修はこの日の午前で終了しました。最後に新人たちにこの研修の感想を発表してもらいました。うれしかったのは、何も言わなくても私の方ではなく仲間の方を向いて話し、だれもが体を乗り出して聞いてくれたことです。相手に寄り添うことや仲間と助け合い支え合うことといった、個々の内容ではなく研修を通じて学んでほしかったことが語られます。この1週間で、本当によく学んでくれました。短い期間によく成長し、いいチームになってくれたと思います。この先苦しいことがあっても、相談し、助け合えるよい同期となりました。私も彼らに出会って、とても多くのことを学ぶことができました。素晴らしい出会いに感謝です。

新人がチームとして動けるようになってくる

私たちが担当する企業の新人研修の4日目のようすです。

この日は、午前中は、社内でリーダーが発信しているコラムの大賞を決めるという課題です。審査の基準や決め方もグループで考えます。このことは告知してあったので、事前にそれなりの準備はしていたと思いますが、それに加えて社内にビデオを通じて発表することも課題に加えました。

非常によい雰囲気で検討が進んでいきます。どの新人もしっかりと自分の考えを話しています。グループの中でそれぞれの役割が出てきているようです。それぞれのグループがチームになってきたのがわかります。途中で進捗状況を発表する場面をつくりました。互いに、真剣に他のグループの考えを聞いています。まず候補を出してそのよいと思う理由を共有して審査基準を考えたグループ、予断を廃して審査基準を考えてから審査に移ったグループといった具合に、進め方はまちまちです。このように課題の解決にいたるアプローチがいろいろあることを実感してくれていると思います。
各グループ5分間の大賞発表は、ぶっつけ本番にしてはそれなりに進め方やパフォーマンスを工夫していました。さすがに最近の若者は違うという印象です。審査基準とその過程が明確なもので、私が予想した以上にしっかりしたものでした。これなら、受賞を逃したリーダーも納得してくれると思います。「新人が読みたい、読ませたい」という、自分たちの立場で考えられる大前提を設定したので、やりやすかったようです。課題につけるちょっとした条件がその後の動きに大きく影響するのは授業と全く一緒です。
審査に時間を取られて発表の準備ができなかったことを反省する声もありました。どんないい仕事をしても期限に間に合わなければ意味がありません。限られた時間をどのように使うかも、仕事をする上で大切な要素です。このことに気づいてくれたようです。

午後からは、翌日のプレゼンテーションの準備です。1昨日に決めた分担に沿って2人、2人、8人のグループで作業をしています。発表は個人ですが互いに相談しあう姿が見られます。この日は作業だけで終わるのではなく、中間発表をする時間を取りました。この中間発表でどれだけのことを互いに学んでくれるかが研修の勝負所です。自分の発表の準備に追われて集中できない新人がどのくらいいるだろうかと見ていましたが、仲間の発表を自分のこととして真剣に見ていました。彼らの素晴らしいところは、聞くことをとても大切にできることです。この姿だけでも、この研修の目的が達成されていると思えます。
面白かったのは、ほとんどの新人が問いかけたり、反応を求めたりとインタラクティブな発表をしたことです。この一連の研修が、常に講師が問いかける形で進んでいたことが影響しているようです。ひょっとして仲間の発表を聞いて急遽取り入れた者もいたかもしれません。いずれにしても、新人とは思えない進め方でした。これもうれしい驚きでした。
中間発表ですので途中でも持ち時間の5分が来たらそこで終わりとしました。時間内でどう伝えるかを意識させたいからです。ほぼ全員が時間オーバーでした。
全員の発表終了後、もう一人の講師の方に講評をお願いしました。実にシャープに共通の課題を指摘してくださいます。「時間内で話せない理由は何だろう?」と伝えたい内容を絞ることの大切さに気づかせます。12人で個別に話すが、一連の発表として伝えたいものがあるはずだ。こういったことを伝えます。
この後どういう動きをするかが楽しみです。司会を買って出る者、書記が必要だからと一番端にいるにもかかわらず、前に出てくる者、手で書くよりPCで打ち込んでスクリーンに映した方が効率的だと指摘する者、見事にチームとして動きます。すぐに全体で自分たちが伝えたいことを整理し始めました。一人ひとりがその受け持ちで何を伝えたいのかを発表し、全体とのかかわりを整理します。それこそ侃々諤々、全員がしっかりと参加しています。予定時間を過ぎても納得するまで進めていました。これなら放っておいても自分たちでブラッシュアップできそうです。この後、個人でどう仕上げていくのか楽しみです。これは新人だけで聞き合うのはもったいないと思い、社内の知り合いに発表を聞きに来ていただけるようにお願いしました。きっと素晴らしい発表会になると思いました。

コミュニケーションスキルの研修

企業の新人研修のようすです。

午前中は講師による模擬授業をもとにした、コミュニケーション研修です。模擬授業は1個のトイレットペーパーから、算数の課題をつくる所から始まります。トイレットペーパーを見て、何でもいいから問題をつくってと言われてもなかなか出てきません。今まで課題を与えられてそれを解くという授業ばかりを受けてきたのでしょう。計ってみればわかる、実験してみればわかる、そのようなものは出てきますが、なかなか算数的な課題につながるものは出てきません。参加者からでてきたものを板書して、そこから算数的な課題につながるもの以外をキャッチボールしながら消していきます。ていねいにやり取りをしながら、課題をつくっていきました。
最後は小学生がつくった「トイレットペーパーは無くなるまでに何回転するか」という課題にたどり着き、その解決に取り組みました。いろいろなアイデアが出てきますが、これといったものが出てきません。しかし、仲間の発言を聞いて触発され、だんだん考えが広がり、深まっていきます。仲間の考えを理解した途端、今度は一生懸命にみんなに説明しだす者もいます。最後は誰もが自分で課題の答を計算して求めることができました(計算間違いはありましたが)。もちろんこの課題を解くことがこの研修の目的ではありません。この授業を通じてコミュニケーションについてどのようなことを学ぶことができたかを問いました。
新人は、講師がでてきた言葉を言い換えないことに気づいていました。講師はその言葉を他者につないで発言させています。自分の考えを他の人に言ってもらうと、客観的に見直すことや違う視点が加わることで考えが広がったり深まったりすると、講師の行動の意味を理解しています。先生でもなかなか気づくことができないことに気づいてくれました。
この授業では何を言ってもいいという安心感があると言ってくれた者もいました。同じ講師の研修よりもその度合いが高いというのです。なかなか鋭いことを言います。講師はその理由を、研修は持っていきたいゴールがあるのでどうしても誘導しているからなのかもしれないと分析していました。授業は特にゴールを設定しておらず、どんな課題が出てきてもいいので、ひたすら受け止めることができたので、受容してもらえるという安心感があったのでしょう。なかなか優秀な新人たちです。
笑顔やうなずくといったコミュニケーションスキルについて少し解説して終了しました。

午後は、実際の対人コミュニケーションのロールプレイです。
最初に顧客のもとに出かける前にどんなことをするか考えてもらいました。情報収集に関することがいろいろ出てきますが、社内で先輩に聞くということが出てきませんでした。研修では自分たちで考えることを大切にしてきたので、その影響かもしれません。
続いてグループで顧客と営業、観察者に分かれ、時間を切って交代しながらロールプレイを行います。1回ごとに気づいたことをメモする時間を1分間とるのですが、黙ってメモしているグループはありません。昨年までの研修ではメモをするという指示に従って、黙々とメモをする姿を見ることが多かったのですが、どのグループも盛んに話し合っていました。今年の新人たちはとても人間関係がよいことがわかります。コミュニケーションが苦手と見える新人も、なかなか上手に演じていました。何を話すか、どう答えればいいのか互いにしっかりと学び合っています。どのグループもなかなかのレベルになっていたので、予定を変えて他流試合形式でロールプレイをしてもらいました。各チームから順番に一人ずつ、顧客と営業役を出して全体での前で行います。私はいつものように、演じている者よりも見ている方を注視していました。傍観者然としている者はいません。自分ならどう対応するだろうかと考えていることがよくわかります。感想を聞いても、自分に活かそうとする視点を感じます。互いに学び合おうとする姿勢が身についています。
最後は、新人の代表者が営業役となって、顧客役の講師を相手にロールプレイに挑戦します。誰がやるかを決めるのに普通は時間がかかります。しかし、目が合った人に声をかけると、すぐに立ち上がってやってくれます。顧客役の講師は、実に見事にシチュエーションをつくります。入れ替わり3人とロールプレイを行いましたが、それぞれがどんな顧客なのか会話の最初の一言で想像がつくようにしています。とはいえ、新人ですので彼らはそのことに気づきません。質問の意味を表層でとらえて、一方的に説明します。顧客の知りたいことからどんどん離れていってしまいます。相手の立場を想像して、相手が求めている情報を提供することの難しさを感じてくれたと思います。

頭の中では聞き上手になる、相手に寄り添おうと思っていても実際にはそれほど簡単でないことに気づいてくれたと思います。これからの実践的な研修で、よい経験を積んでほしいと思います。

互いに信頼してる新人たち驚く

一昨日は、入学式に参列した後、企業の新人研修に参加しました。
ちょうどグループで発表をしているところでした。どの新人もいきいきとしています。実に楽しそうにやり取りをしていました。感心したのは聞く態度です。真剣に発表を聞いています。そして何より、発表者に対して素朴に疑問をぶつけます。この質問と応答がなかなか見事でした。中には、なかなか厳しい質問が投げかけられますが、雰囲気は崩れません。お互いに信頼ができあがっているのがわかります。学校で言えば、安心して暮らせる学級です。わずか2日でここまでになったのは、新人の優秀さもありますが、やはり講師の力量でしょう。この日の研修の様子を見られなかったのが残念です。

この日の最後は、今週末に行う発表の準備です。課題はこの日までの研修を全員で分担して来年度の新人に伝えるというものです。通常は細かく条件を提示して指示をするのですが、今回の参加者はレベルが高いので、自分たちで考えさせようということになりました。
最初に私が課題を説明し、どのように進めるのかを問いかけました。「司会者がいる」「司会者なしで話し合えばいい」と意見が分かれます。司会者は負担が大変といった声も上がります。どうやら、小中学校時代に司会者をして、嫌な思いをした経験があるようです。このメンバーなら司会者の負担はそんなにないから大丈夫という意見も出ます。反対に、このメンバーだから司会は無くてもいいんじゃないという考えも出てきます。いずれにしても、互いが信頼し合っていることがここでもよくわかります。最初の15分ぐらい司会をおいて、あとは流れに任せるといった折衷案が出て、それで全員が納得しました。ここで私は退場です。
司会を決めるところからは、もう彼らに任せました。

講義形式の座席に12人座っています。司会がまだ決まっていない状態から、どのように進めていくのかと思って見ていました。驚いたことに、すぐにホワイトボードを取り囲むように全員が前に集まってきます。車座になると、司会者もすぐに決まります。今回のメンバーの中で、コミュニケーションが一番苦手に見える男子です。コミュニケーションが苦手に見えますが、非常に論理的で、整理する能力も高い者です。このメンバーはちゃんと彼のよさを見抜いているのです。指名された彼も、一瞬ためらったようにも見えましたが、すぐに引き受けました。このメンバーならやれると思ったのでしょう。書記も必要だという声が上がり、すぐに決まります。なかなかのものです。
特に司会に頼らなくても、意見が自然に出てきます。話がちょっと拡散してきたなと思うと、司会者が論点を整理します。とてもよい形で話し合いが進んでいきます。結果、テーマ別に2、2、8のグループに分かれることになりました。積極的に話すタイプは8人のグループに、どちらかと言うと、じっくりと考えて動くタイプはペアのところに入っています。ちゃんと考えられています。
残された時間をそれぞれがテーマにそって何を話すか考えますが、実に楽しそうに見えます。かなり大変な活動なのですが、何かレクリエーションをやっているようにも見えます。時間がくると、再び前に集まって進捗状況の確認と困っていることの相談を始めました。手慣れています。この課題は、個人での活動の要素が多いのですが、それをチームとして取り組んでいます。ゴールまでは、まだまだ一山も二山もありますが、きっとチームとして乗り切っていくと思います。これからが楽しみな新人たちです。

入学式で子どもたちの目線が気になる

昨日は学校評議員をしている中学校の入学式に来賓として参加しました。毎年参加させていただいているので、子どもたちの変化がとても楽しみです。

ここ数年、新入生の集中力が気になります。今年は昨年と比べるとそれほどでもないように思いますが、話を聞いているのかいないのかよくわからない子どもが目立ちます。新入生の集中力がないことはこの学校だけのことではないようです。市内の他の学校でもよく聞くそうです。
一方の在校生ですが、昨年あれほど気になった新2年生ですがずいぶんと成長しているように感じました。学年の先生方はまだまだと思っているかもしれませんが、立派だと思います。2年後の卒業式にどんな姿を見せてくれるか楽しみです。

今年特に気になったのは、話を聞いているように見える子どもたちでも目線が上がっていないことです。話し手をきちんと見ていません。うなずくなどの反応も薄いのです。これは新2、3年生にも言えることです。体を動かしたりしている子どもは少ないのですが、どうにも目線が上がらないのです。校長の話が新入生向けだと思っているからかもしれません。
救いは、生徒代表による歓迎の言葉の時に、目線が上がる子が増えたことです。仲間や先輩の話はやはり興味があるということでしょう。

入学式はワクワクするような楽しいイベントではありません。ほとんどの子どもが受け身の立場の儀式です。この市のどの学校も、日ごろから子どもたちが主体となる授業を進めようとしているので興味を持てないのかもしれません。しかし、こういった儀式に厳粛な気持ちで参加し、新ためて今後に対する決意を固めたり、過去を振り返り自身の成長を確かめたりすることはとても大切です。
式に臨む前に先生方は学級でどのような話をしたのでしょうか? また、終了後、式を振り返るような活動をされたのでしょうか? 子どもたちからどのような言葉引き出されたのでしょうか?
そんなことがちょっと気になった入学式でした。

企業の新人研修で大いに学ぶ

今週は5日間、企業の新人研修に講師として参加します。昨日は、私以外の2人の講師による研修がありました。私は1日見学していたのですが、とても参考になるものでした。

最初の研修は「教師の仕事とICT」についてです。まるで学級開きを見ているようでした。この1週間で参加者にどうなってほしいのか、どのような力をつけたいのかが明確にわかるものだったのです。
彼らはこの日、研修に先立って会社の朝礼に参加しました。その時わからない言葉があったのではないかと問いかけます。一人ひとりに聞いていきますが、中には大体わかったという者もいます。そこで、他の人がわからなかった言葉の説明を求めます。かなり正確なことをいう者もいますが、的外れな説明もあります。講師はどの発言も否定しません。全員に一言ずつ発言させます。何を言っても笑顔で受け止めます。仲間の発言にあまり反応を示さない者もいます。講師はそういった者に対しては、意図的に発言を求めたり、つないだりし、反応や発言を受容することで安心して参加できることを伝えます。
全員に発言させた後、かなり正確な説明もあれば、的外れなものもあったことを伝えますが、どれが間違っていたとか、正しいのはこうであるといった修正は一切しません。結果的に発言の否定につながるからです。自分で調べればすぐにわかると、知識そのものではなく、「わからない」と素直に言えることが大切だと伝え、疑問を持つことで学んでいけることを強調しました。研修を貫く考え方を伝えようとしています。

教師の人数は何で決まるかを全体で聞きます。法律で決まっているという言葉を引き出し、根拠となるものを提示します。教師の人数は法律で決まっていますが、その算定基準は子どもの数であることを押さえます。「子ども」の数で決まることが、教育の基本が「子ども」のためにあることを表わしています。そのことに気づかせるための伏線です。

次の課題は、校長、教諭といった教師の種類をできるだけたくさん書きだすことです。これを隣同士で確認させます。とにかく書きだしたものを比べるのですからテンションはすぐに上がります。続いての課題は先ほどの教師がどのような仕事をしているか想像して書かせるものです。講師は新人たちの手元のメモをデジカメで撮影しています。今度も隣同士で確認させますが、テンションは先ほどよりは下がります。自信がない、想像がつかないものがあるからです。よくわからないからこそ、しっかりと聞き合います。
ここで発表ですが、「わからなかったこと」を聞きます。発表の基本を押さえています。もちろんわからないことを講師が解説するのではありません。新人の中で書けたという人に発表させ、考えをつないでいきます。正しい答を求めているわけではありません。正解は手元のパソコンを使ってWEBで調べればすぐにわかることです。答を探すのではなく、想像し、互いに聞き合うことで考えが広がることを伝えたかったのです。
ここで、先ほどのデジカメで撮った写真を見せます。箇条書き、表形式というようにいろいろな表現があります。相手に伝えることを意識することも必要であると伝えます。今回のもう一つのテーマであるICTをさりげなく使っているところがさすがです。

いよいよICTが話題となります。こういった教師の仕事のどこにICTが活かせるかを隣同士で相談させます。新人は先ほどからのペアでの活動で関係ができているので、すぐに動き始めます。思いついたことを発表させますが、思いつき以上の物はなかなか出てきません。ここで、「どうして必要?」と問いかけます。こうして切り返すことで、考えるための視点を明確にします。最初から与えるのではなく、視点の必要性に気づかせていこうというのです。発表したことを別の者に説明をさせます。当人も気づかなかった視点がでてきます。人がつながることが「答が広がる」ことだと気づかせています。
多忙感は、役立ち感で充実感に変わるといった視点を整理した上で、校長、教諭、養護教諭といった対象とする教師をペアに割り当てて、それぞれの仕事でICTをどこに活かせるかを考えさせます。メモを見ないで互いの考えを共有させます。自分で真剣に考えたので、伝えたい意欲が高まっています。会場の熱気が高くなるのを感じました。
私の目の前で、相手の話を聞きながらしばらく考え込んでいた新人がいました。途中から、しっかりと話し始めたのですが、ちょっと気になりました。講師は全体での発表で、最初にその新人を指名して、考え込んでいた理由を聞きました。一人ひとりを実によく見ています。
その新人は、ICTによる時間の確保が子どもたちのためになるという視点で考えたが、隣の人が役立ち感の視点で考えていたので悩んでいたのです。しかし、考え直すことで、自分の中で矛盾しない、納得できる考えにたどり着いたのです。このことを話している途中で、隣の人の意見に関する説明で言葉につまりました。しかし、すぐに当人が補足して助けてくれました。とてもよい関係です。課題を工夫して、ペア活動を上手く取り入れることで、この研修時間内にみるみる人間関係ができていくのがわかりました。
講師は悩んだことを評価しました。メモを見ずに話すことで、相手とのコミュニケーションが活性化します。相手とのかかわりが、考えを変化させ深めてくれるのです。学び合うための方法を上手に伝えていきます。新人がこれから成長していくために必要なことを、この日のテーマについて考えることで、見事に気づかせていきます。
ムダな言葉やパフォーマンスのない、基礎基本の固まりのような、授業の教科書と言える研修でした。

午後からは、もう一方の講師の「学校経営とICT」、「授業とICT」の研修でした。最初に、「学習したことの定着は、受信した量ではなく発信した量で決まる」ということを、有名な実験を紹介して説明します。その上で、「教育の情報化の手引き」といった国の方針をWEBで調べさせ、それをまとめることを通じて、国の考える方向性を理解させます。出力型の研修です。手引きに書かれたイラストの意図を探るといったこともさせ、事実や資料をもとに考えるための視点を意識させます。資料を読み取り、再構成し、それを根拠に自分なりの考えを足していくという、相手を納得させる提案をつくるためのプロセスを経験させます。

2人の講師に共通するのは、課題に取り組ませることを通じて、社会人としてよりメタな知識や力をつけさせようとしていることです。また、意図的に次の研修への布石となることも仕込んでいます。このようなハイレベルの研修を見せていただく機会はなかなかあるものではありません。得をしたと思う反面、私の担当する研修のハードルがとてつもなく高くなっていることに気づき、愕然とします。
一方研修に参加している新人たちの実力も侮れません。ICTをさりげなく活用した授業ビデオを見せられ、コメントを求められたのですが、若手教師では気づけないようなこともたくさん出てきます。私は彼らの後にコメントを求められたのですが、付け足すことがほとんどないと言っていい状態でした。彼らが優秀なこともあるのですが、やはり2人の講師が、研修を通じて授業のポイントとなる視点に気づかせていたことが大きく影響しているのだと思います。

わずか1日で新人が大きく変化し、成長しているのを感じました。彼らがこの先どのような変化を見せてくれるのかとても楽しみです。

著者インタビュー公開

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明治図書出版株式会社のウェブマガジン「教育zine」の著者インタビューが公開されました。

『授業アドバイザーが教える「授業改善」30の秘訣』についてお答えしています。

是非ご覧ください。

授業規律を提示する前にチェックしよう

新学年のスタート時期ですので、授業規律をきちんとしようとする方は多いと思います。ある学校の学年会で提案された授業規律の中に、「居眠りをしない」「私語をしない」「隣の生徒と近づかない」といったものがありました。これを見て違和感を覚えました。一つは、否定文であることです。「してはいけない」と書かれています。こういうことをすると先生は「注意するぞ」という威圧を感じます。こうしようという前向きな表現にしてほしいと思います。とはいえ、それぞれを肯定文にすると「起きていよう」「(発言を求められた時以外は)黙っていよう」「隣の生徒と離れていよう」というようになります。私には、あえて子どもたちに推奨したい行動のようには思えません。

「居眠りをしない」は、子どもの問題ではありませ。教師の問題です。居眠りをしない授業をしているかどうかが問われているのです。子どもたちは正直です。つまらない授業だから居眠りをしてしまうのです。教師が工夫をすれば居眠りをする子どもはいなくなります。授業規律の問題と考えているようでは、いつまでたっても改善されることはないでしょう。
「私語をしない」「隣の生徒と近づかない」というのは、学習に関して子ども同士が相談する機会をつくろうとしていないということです。「いやいや、まずこういう基本的なルールを守らせなければ、相談させてもおしゃべりをしてしまう」ということを言う方もいます。しかし、順番が逆なのです。私語をするのは日ごろの「プライベートでの人間関係」が授業に持ち込まれているからなのです。子どもたちに「授業での人間関係」ができれば、私語やムダ話は起きません。「わかりたい」と思う課題に出会えば、子ども同士相談してわかろうとします。授業に関係のない話はしません。今自分のそばにいる誰とでも聞きあえる、相談し合える関係をつくることが大切なのです。ですから、授業規律として必要になるのは、「わからなければ、教えてと言おう」「聞かれたら、わかるまでつきあおう」「友だちの言葉をしっかりと受け止めよう」といったものなのです。

もうすぐ授業が始まります。皆さんは子どもたちにどのような授業規律を求めますか?授業規律を禁止事項の形で提示して、できなければ注意をするのではなく、求める姿や行動の形で具体的に提示して、できたときにほめるようにしてほしいのです。子どもたちに提示する前に、今一度チェックしてほしいと思います。

優先順位を考えて準備しよう

先生方は、入学式や始業式、学級開きに向けて忙しい時間を過ごされていると思います。週末も出校する方や家庭でいろいろと準備させる方も多いことと思います。あれもこれも、すべてやらなければいけないことばかりですが、時間は限られています。時間に追われ、学級開きに余裕のない状態で教壇に立つようでは困ってしまいます。優先順位をしっかりとつけることが大切です。

昔ある先輩教師が「明日できることは今日するな」ということをよく言っていました。なんといういい加減な人だろうと思っていたのですが、後になってその言葉の意味がわかるようになってきました。明日でもできる仕事以外の仕事は、当然ですが今日やらなければならない仕事です。優先度が高い仕事なのです。今やらなければいけない仕事にエネルギーをかけることが大切だということです。

4月は事務仕事が多い時期です。目に見える仕事なのでまずそれを片付けてしまおう。それが片付いて余裕ができてから、学級開きで話すこと、学級活動などの細かいことを考えよう。そんなことを考える方も多いかもしれません。しかし、担任と子どもたちのファースト・コンタクトに話すこと、することはこの1年を大きく左右するとても大切なことです。余った時間で考えるようなことではないと思います。それこそ、時間をかけすぎるということはないと思います。時間ができてから考えることではありません。今日やるべき大切なことです。
先日紹介した、「中学○年の学級づくり 365日の仕事術&アイデア事典」(頼りになる先輩のような本参照)は何を優先すべきかのヒントになる本です。こういった本も参考にして、この時期、本当に優先度の高いことは何かを意識して仕事に取り組んでほしいと思います。

報告会で授業評価のあり方を考える

先日、私立の中高等学校の授業評価アンケートの分析の報告会を行ってきました。昨年度まで別の会社が行ってきたものを今年から引き継ぐことになったものです。アンケートの項目自体は大きく変更していませんので、継続性はあるのですが、まずはデータからどのような傾向が見てとれるのかを考えてみました。

アンケートからわかることは、子どもたちは先生方を肯定的に評価していることです。先生方の授業への熱意や工夫については高い評価を示しています。一方、子どもたちの学習へのエネルギーは低いという傾向があります。学習への姿勢の積極性や自己への肯定的な評価が低いのです。
項目間の相関性を調べたところ、面白い傾向がいくつかありました。授業で学力がついたと回答している子どもでも、テストで納得がいく点数が取れているに対する回答がばらつきます。逆に納得がいく点数が取れていると回答している子どもは、ほとんどが授業で学力がついたと回答しています。また、板書以外にも重要と思われることをノートに書いていると何をどう勉強すればよいかわかっているとの相関関係は高い傾向にあります。学習時間とテストで納得のいく点数が取れることも相関関係は高い傾向にありました。あたりまえの結果かもしれませんが、学習のやり方をしっかり伝え、結果を出させることで子どもたちの積極性を引き出すことが大切になるということでしょう。
この他にも、自己有用感を持っていると思われる子どもたちはやる気がありますが、逆にやる気がある、やる気のある授業がなされていると回答しているからといって、必ずしも子どもたちが活躍しているわけでも、自己有用感を持っているわけでもないことがわかりました。少なくとも、子どもに自己有用感を持たせることがやる気につながることは言えそうです。やる気につながる要素は他にもあるのですが、自己有用感を持たせることは有効な方法と言えるのです。

このことを受けて、具体的にどのようなことをすれば授業が改善されるかについてお話ししました。一つは「課題を明確にすること」です。頑張れと言っても何をすればいいかわからなければ話になりません。具体的な学習法やノートのつくり方をきちんと教えることが大切です。宿題等の課題を与えるのであれば、結果の出ることをやらせる必要があります。頑張ったけれど結果が出なかったでは、すぐにやる気を失くす子どもが多いのです。努力が結果に結びつくためには、基礎がしっかりしていないといけません。そのために基礎固めを早い時期にすることも大切です。子どもたちは、達成感を持てれば自分で頑張るようになります。早くこの状態にすることを目指してほしいと思います。
自己有用感を持たせるために、子どもたちを「認める」「ほめる」ことが大切になりますが、これは意外と難しいのです。正解したらほめるでは、できた子どもしかほめられません。どの子もほめるためには、意識してほめるための場面をつくる必要があります。「わかった人?」と問いかければ、わかった人しか活躍できません。「困っている人?」と子どもたちの困った感を共有することから始めることも必要です。また、子どもが間違えた答を言っても、教師が正解を教えるのではなく、自分で修正する機会を与えることが大切です。
いつも全体で授業を進めると、活躍できる子どもは一度に一人しかいません。多くの子どもに活躍の機会を与えようと思えば、子ども同士で活動させる必要があります。ペアやグループを上手に活用することが大切です。

面白かったのは先生方の反応です。最初のアンケート結果の説明の場面では、「またいつもの話か」といった負のオーラが漂っていたのですが、具体的にどのようにすればよいかについての話になると、先生方が集中し始めるのがわかりました。おそらく、これまで課題を指摘されるばかりで、「じゃあ、どうすればいいの」という気持ちになっていたのだと思います。授業評価を実施する時に注意してほしいのは、改善の具体策がなければ先生方のやる気をかえって削ぐことになることです。具体策がすぐに見つからなくても、対策をみんなで考える場をつくるといったことが必要なのです。そういったことなしに、ただ「このスコアが悪いから改善しましょう」と言うだけでは意味がないのです。
先生方は改善の意欲がなかったのではありません。どこから手をつけていいのかわからなったのです。先生方の意欲の高まりを感じることができました。
新年度のスタートから意識した行動をするかどうかで、効果は大きく変わります。4月によいスタートを切っていただけることを期待しています。

全体での発表の後、管理職と教務主任とで打ち合わせをしました。学年や教科の課題について、もう少し詳しく説明をしました。先生からはチームとして動くことの難しさが課題として挙げられました。簡単に解決できることではありませんが、学年や教科としての課題を明確に意識していただくことから始める必要があると思います。来年度も引き続き授業評価と授業アドバイスをやらせていただけそうです。こういったことも意識しながら、あせらずに授業改善を進めていきたいと思います。

全体に対する私の報告に対して学校長から、「失礼な言い方ですが、お話が上手ですね」とほめていただけました。こういうおほめの言葉をいただくことはあまりないので、とてもうれしく思いました。それと同時に、今までの報告会があまり納得のいくものではなかったのだろうと想像しました。同じようにアンケートをとっても、その後の進め方で結果は大きく変わってきます。この学校がよい方向へ変わっていくようなPDCAのサイクルを回して行くお手伝いをしていきたいと思います。

「授業と学び研究所」のフェローとなりました

4月1日に設立された「授業と学び研究所」のフェローとして活動することになりました。「授業と学び研究所」は、以下のようなことを目指して活動していきます。

昨今、教育のスタイルや価値観が多様化する中、古くから変わらぬ学校の「授業」とそこでの「学び」の大切さに注目し、ICT等の新しい環境を有効に活用しながら、
1 教師が授業に集中できる環境
2 授業力や学級経営力向上のためのしくみ
3 学びをさらに深化させる教材
等の調査・研究・開発を行い、これを通じて教師と子どもたちを支援していく。

同じフェローとして、前小牧市立味岡小学校長の神戸和敏先生、岐阜聖徳学園大学教授(前小牧市立小牧中学校長)の玉置崇先生も参加されます。お二人とは、25年以上のおつき合いです。教育ソフトや校務支援システムの開発なども協力して行ってきました。学校でのICT活用に通じているだけでなく、教育行政や学校経営でも素晴らしい実績を上げておられる方々です。もちろん授業についても一流の方です。私はお二人の授業からとても多くのことを学ばせていただきました。
このお二人と一緒にお仕事をさせていただける機会を得られたことをとても幸せに思います。学校教育に新しい波を起こせるのではないかと思っています。

授業アドバイス等の教育コンサルタントとしての仕事に加えて、新たな領域に挑戦することになりました。フェローもこれから増えていく予定です。どんな出会いがあるかワクワクしています。入学式を迎える子どものような気持ちで4月を迎えることになりました。
具体的な活動はこれから検討していきますが、この日記でも随時報告していきたいと思っています。楽しみにしていてください。

平成27年度教師力アップセミナー

平成27年度教師力アップセミナーのプログラムが公開されています。
今年度も素晴らしい講師陣です。参加された方に大きな学びがあることと思います。

ぜひ参加をご検討ください。ホームページから申し込みもできます。

新年度になりました

いつも日記をご覧いただきありがとうございます。

日記のページが新年度になりました。2014年度(平成26年度)以前に掲載された記事に関しましては、ホームページ左下の◇過去の記事「○○年度」メニューをクリックすると閲覧が可能となっています。
また、ホームページ右上のカレンダーを操作することで、過去の記事をご覧いただくこともできますので、ぜひご利用ください。

少しずつですが仕事の範囲も広がっています。日々の仕事から学んだことを発信し続けようと思います。
これからもご愛読をお願いします。
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