【知多市立佐布里小学校】特別の教科 道徳(公開授業での実践)

 5月24日の学校公開日に、すべての学級で、「特別の教科 道徳」の授業を行いました。今年度、全校で「特別の教科 道徳」の授業に力を入れており、学期ごとに重点的に学ぶ項目(重点目標)を立てています。1学期の重点目標は、「学校や地域を好きになり、友達を大切にする子」です。特に、国や郷土を愛する態度、礼儀、寛容、思いやりの項目を重点的に指導しています。
 教師が発問を重ねながら、児童が自分の「納得解」をもち、自分の生き方を振り返ることができるよう授業を進めています。「納得解」とは、人とともに生きることをその背後に置きながら、「他の人の多様な考えと自分の考えとを照らし合わせて、自分が今うなずける答えを言葉にする」と考えています。これからの自己の生き方を深く考え、他とともに育つ子を目指す児童像とし、将来、社会の中で活躍し、自分らしく生きる大人になってほしいと願っています。
 学校や地域に対する郷土愛をもち、人と関わる力を伸ばしていけるよう、今後も、更に学校・家庭・地域が連携して児童の心を育てていきます。

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【常滑市立常滑東小学校】道徳科の授業実践

 5月に、道徳科の授業を行いました。本時のねらいは、「やくそくやきまりを守る」ことです。児童は、約束やきまりは守らなければいけないということは理解しています。しかし、生活の中で、約束を破ってしまったり、きまりを守れなかったりする場面は多くあります。
 導入場面では、学校のきまりには、どんなものがあるかを考えました。学校の廊下は右側を歩くことや、トイレのスリッパをそろえることなどが挙がりました。その後、「日曜日のバーベキュー」という教材を読み、バーベキューのごみを、どのようにすればよかったのか意見を出し合った後、ごみを捨ててはいけない場所に捨ててしまった「ぼく」について考えました。
 本時の授業では、「きまりを守ることは大切である」ということだけで終わるのではなく、きまりを守れなかったときにはどうすればよいかを主発問として考えました。
 また、黒板に「心」と「行動」の座標を示し、各場面での「ぼく」の心と行動について確認できるようにし、視覚的に捉えやすくしました。
 振り返りの場面では、児童から「きまりを守ると、自分も他人も気持ちがよくなれるのだと思います。だから、みんなできまりを守っていきたいです」という意見が発表され、学級の児童からは拍手が沸き上がりました。

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【田原市立泉小学校】目標を実現するために大切なことは?

 進級し、新たな気持ちで生活し始めた子供たちに、「レスリングの女王 吉田沙保里さんの生き方から、目標を実現するために大切なことは何か」を考える授業をしました。「強かったときの気持ち」や「負けてしまったときの気持ち」を考えながら、自分自身を振り返りました。
 授業では、ワークシートに自分の考えを書いたり、グループで話し合ったり、試行錯誤しながら、考えを深めることができました。
 目標を達成するためには、「努力すること」「あきめないこと」「練習をして自信をもつこと」などが大切だと気づくことができました。
 この授業を通して、1学期の目標に向かってがんばっていきたい気持ちが伝わってきました。

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【刈谷市立平成小学校】友達のためにできることを考えよう(1年道徳科の実践)

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 1年生は、小学校での生活にも慣れ、出身の園の垣根を越えた交友関係を築くようになってきました。
 そこで、「二わの ことり」を題材に取り上げ、「やまがら」の誕生日会に行くか、「うぐいす」の家での音楽会の練習に行くかで迷う主人公「みそさざい」を通して、心から友達を思うとはどういうことかをじっくり考え、友達と仲よく助け合おうとする意欲や態度を身に付けてほしいと考えました。
 最初に、「うぐいす」の家へ行ってしまった「みそさざい」の気持ちを考えました。子供たちは、「『やまがら』の誕生日をお祝いしてあげたいけれど、みんながいないならできない」「ごちそうがないから、行きたくない」など、「やまがら」の気持ちまで考えていない意見をいくつか発表しました。
 次に、「うぐいす」の家で音楽会の練習をする「みそさざい」が、小鳥がたくさんいて、ごちそうもある明るい場所にもかかわらず、楽しんでいないことについて、ワークシートに自分の考えを書き、意見交流を行いました。ここでは、「やまがら」が仲間外れにされていると思う子や、「誕生日は、年に一度しかないから」と、特別な日である誕生日を祝ってあげていないことを心配する子など、「みそさざい」だけでなく「やまがら」の気持ちも真剣に考えていました。
 最後に、自分が「みそさざい」だったら、どうするかを考えました。「音楽会も大切だから、時間を決めて練習もお祝いもする」「うぐいすの家で食べ物を分けてもらって、やまがらの誕生日を祝いに行く」など、予想以上に様々な考えが出ました。そして、授業後の感想には、「もっと友達に優しくしたい」と、これからの生活に生かそうとするものがありました。
 子供たちは、これからの生活の中で、この授業と同じように、優先順位を付けなければならない場面に出合うでしょう。そのとき、相手の気持ちにまで思いをはせ、じっくり考えることのできる子供たちになってほしいと思いました。

【春日井市立岩成台中学校】 道徳科の授業実践

 本校は、毎年4月の授業参観で、道徳科の授業に全校で取り組んでおり、今年度も4月25日(木)に実施しました。新学習指導要領の移行期間で、中学校でも「特別の教科 道徳」がスタートしたということが新聞・メディア等で報道され、保護者の関心も高まっています。
 先生方には、生徒を授業に引き込むそれぞれの手法があり、身近な問題を設定したり、葛藤場面を設定したりするなど工夫を凝らした授業で、生徒たちの既存の価値観を揺さぶり、道徳性を育もうとしていました。授業の最後には、「日常生活で同じような場面に遭遇したらどう行動しますか?」と問いかけ、生徒たちに深く考えさせて道徳的価値観を高める授業を作り上げていました。道徳科の授業参観は、本校の取組を見ていただけるよい機会となりました。
 また、ふだんは他の教科と同様、道徳科の時間を曜日・時間を全校で固定せず、各クラスで異なるよう時間割を組み実施しています。それは、他のクラスで行った教材や資料を共有したり、教師同士が互いに授業を見合ったりして、生徒たちによりよい道徳科の授業が展開されるようにするという目的があります。今後も、それぞれの授業が、学校の中で共有できるように環境を整え、よりよい実践となるように努めていきます。

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