【津島市教育委員会】 がん教育の実施

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 津島市の小中学校では、新学習指導要領の実施にともなって、津島市民病院の医師の方をはじめ、津島市医師会、学校医、市役所健康推進課の保健師の方と連携を図りながら、がん教育を進めています。
 本事業は、がんについて正しく理解し、自他の健康と命の大切さについて考えることを目的にしています。今回、市内の中学校で行われた授業を紹介します。
 授業は、学校の先生が、事前アンケートをもとに「がん」について感じているイメージを確認するところから始まりました。生徒の実態を把握したうえで、津島市民病院の先生から「みなさんに伝えておきたいがんの話」というテーマで、がんになる仕組みや治療法について、分かりやすく教えていただきました。そして、早期発見・早期治療の大切さについて、具体的な数値をもとに説明していただきました。
 津島市では、このような専門的な職業の方を講師としてお招きして、地域資源を活かした教育活動を実施することで、社会に開かれた教育課程の実現をめざしていきます。そして、発達段階に応じた授業を実施することで、児童・生徒が、がんに対しての正しい知識を習得するとともに、がん患者への理解を深めていくことができる取組を、今後も継続していきたいと考えています。

【刈谷市教育委員会】生徒会サミット

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 刈谷市では、学校教育方針の重点項目の一つとして「豊かな心の育成」を掲げています。道徳教育の推進だけでなく、自主性、主体性を育む生徒会活動をとおして、いのちを大切にする心や思いやりの心の育成を図っています。
 刈谷市では、平成24年度から、いじめ防止に向けて、年に2回市内6中学校の生徒会役員が集まり生徒会サミットを行っています。今年度はコロナ禍ということもあり、3つの分科会に分かれて行われました。第1分科会では「目指す学校像」、第2分科会では「具体的な取り組み、力を入れていること」、第3分科会では「学校への安心感、所属感を高め、いじめ0へとつなげるために」をテーマに各校の実情について情報交換をしました。どの分科会でも「一人一人を大切にすること」や「自分たちが主体となって活動すること」の大切さについて、活発に意見が出されました。今後は、サミットの成果を持ち帰り、各校でよりよい学校作りを目指して生徒会活動に取り組んでいく予定です。

【弥富市教育委員会】道徳教育推進に向けての取組

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 弥富市では道徳教育の推進に向けて、主に2つの事業を進めています。
 1つ目は、「弥富市教師力向上研修」事業です。弥富市内全小中学校(小学校8校、中学校3校)で、各校2回ずつ、名城大学教職センター特別講師をお招きし、校内現職教育として、特に少経験者の研究授業を参観していただき、指導助言を仰いでいます。授業後の検討会では、職員間で道徳科の授業のあり方、評価の仕方等について、活発な意見交換がされています。
 2つ目は、弥富市教育委員会主催事業「広島研修」です。本事業は「弥富市立中学校の平和教育の推進について」の目的及び方針を踏まえ、平成25年度より継続的に実施されています。被爆地である広島へ中学2年生の全生徒を派遣し、実際に見たり聞いたりする体験を通して、戦争の悲惨さや怖さについて学ぶ場としています。命の尊さを理解すると同時に、人間尊重の精神を日常生活に活かし、自他を大切にしていこうとする態度を育てています。
 本事業では中心活動である広島研修の事前・事後においても、戦争や原爆による被害、世界平和に対する考えなどを生徒たちが自ら学ぶ場を設定しています。生徒は学んだことについて各自でレポートにまとめ、最終的に模造紙に集約していきます。これらの学びの成果については、市庁舎1階に展示ブースを設け、市民にも広く発信しています。

【東栄町教育委員会】人権擁護教室

 12月3日、東栄町立東栄小学校で1〜4年生を対象に人権擁護教室を開催しました。
 東栄町の人権擁護委員の方を講師に迎え、「他人と比べたりせず、自分らしく」「自分では気づかない長所」の2つのテーマについて話し合って、自分らしさとは何なのかを児童自らが考え、プリントに書き起こしてもらいました。
 児童からは、「自分の良い部分を書き出すのは難しい。」などの声もありましたが、自分の長所を友達と共有したり、自分では気づかない長所を友達から教えてもらったりしながら、人権について学ぶことができていました。授業の最後には「友達の方が自分の良さを知っていて驚いた。」などの感想を述べている児童もいました。
 東栄町教育委員会では、「東栄町が目指す学校教育」を基に、教育活動を進めています。今後も人権教育をはじめ、道徳教育や男女共同参画社会の推進などを計画・実践し子供たちの健やかな成長を願いながら学校を支援してまいります。
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【豊川市教育委員会】道徳教育で大切なこと

 豊川市の道徳主任会では、研究主題「豊かな心をもち、他者と共によりよく生きる力を育む道徳教育」に取り組んできました。
 令和3年6月15日(火)には、豊川市立御津北部小学校の田中基明校長を講師に迎え、テーマ「道徳教育で大切なこと」について学びました。道徳的実践力とは、心情や判断力、態度、実践意欲であり、個人の習慣や行為を道徳科の授業で求めるわけではないということや、道徳科の授業のねらいは、行事などのためにあるわけではないということを教えていただきました。また、多面的・多角的に考えるとはどういうことか、実際の授業において板書や座席隊形はどのような工夫ができるのかなど、10項目にわたり、貴重なご指導をいただくことができました。さらに、評価の仕方についても学ぶことができました。
 今後も、道徳科の授業力の向上を目指し、研究を進めていこうと考えています。

【碧南市教育委員会】よりよく生きる子供を育てる道徳教育

 碧南市教育研修会道徳部会では「豊かなかかわりの中で自己を見つめ、よりよく生きる子供を育てる道徳教育」のテーマのもと、各校において研究実践を重ねています。
 令和3年度は西端小学校において道徳研究が行われました。研究主題を「考え、議論する道徳」とし、授業研究に取り組んでいます。
 教師の発問に個々の児童が答える授業から脱却し、友達の考えを知って自分の考えを広げたり深めたりできる授業の構築を図り、「共に学ぶ」観点から、教材に取り上げられた事柄や登場人物の葛藤などを自分事としてとらえ、活発に議論することで、道徳的に価値のある方向へ向かうよう道徳科の実践を行いました。
 「主発問はもとより、問い返し、切り返し発問もあらかじめ吟味しておくことで、狙いとする道徳的価値に迫ることができた。」「自分の立ち場を明確にする場を作ることで、児童が自分事としてとらえ、活発に意見を交わし合い、立場の違う意見もしっかり聞いて考えを深めることができた。」「活発な議論を目指すが、間や静寂さも大切にすることで、児童がじっくり思いを『語る』ことができると分かった。」などの成果が報告されました。
 また、研究校だけでなく各校の実践報告をまとめ、各校に送付することで、成果と課題を共有しあい、次年度の活動に生かすようにしています。

【日進市教育委員会】動画を使って情報モラルを学ぼう

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 日進市では、昨年度から一人一台ICT端末を配備し、授業等で活用をしています。本年度は、さらに活用の場を広げていけるよう、各校で準備を進めています。
 さらに、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため登校ができない状況となることも考えられることから、児童生徒にICT端末を家庭に持ち帰らせる練習も始めました。児童生徒は、家庭に持ち帰ったICT端末で、担任と健康観察を行ったり、学習ドリルソフトで学習をしたりしました。
 このような取組を行う中では「情報モラル教育」がより一層重要となり、日進市情報教育研究委員会が中心となって推進しています。
 ここでは、ICT端末を持ち帰る際に行った、市内小学校の取組を紹介します。

 まず、学年の先生から学年全体に話をしました。「発表ノート」という機能で友達の発表に書き込めることや「チャット」機能があることに触れ、「人を傷つける道具としてではなく、便利な道具として使えるようにしたい。」「直接会うときより、何倍も相手のことを考えて思いやりの気持ちをことばにのせよう。」といった話をしました。
 次に、各教室に分かれ、ICT支援員と協力し、担任が動画を使って授業を行いました。「何の断りもなく人にタブレットのカメラを向けると嫌な気持ちになること」や「どこで何に使われるのか不安に思うこと」などについての動画を見ました。タブレットを持ち帰って「写真を撮る」という課題が出されているため、動画を見た後には、具体的な場面を想像しながら気をつけることを考えました。
 SNSに関する動画を見た後には、児童から「『海にコーラを流したら二度と回収できないように、SNS上に上げられた情報も回収できない』という話が心に残った。」という声が聞かれました。話だけでなく、動画を視聴することで、具体的な体験と結び付けて児童に考えさせることができました。

【瀬戸市教育委員会】豊かな心を育むための道徳教育

 瀬戸市では、道徳教育を通して、子供たち一人一人が互いを尊重し、思いやりをもち、規範意識や社会のルールを身につけるなど豊かな心を育む取組を行っています。
 毎年、市主催の初任者研修では、道徳教育研修会を開催しています。今年度は、「ストップモーション方式による模擬授業」と題した研修を行いました。初任者は発問のしかたや子供の本音を引き出す工夫、評価等について学びました。
 また、各校の道徳教育の充実のため、道徳教育推進教師が集まる連絡会を定期的に開催しています。昨年度は、ポートフォリオを活用した評価のあり方やその具体的な方法について協議を重ね実践しました。今年度は、現状の課題と改善策を共有するため、情報交換をZoom会議にて行いました。
 今後は、ICT機器およびデジタル教科書を活用しながら、子供たちの豊かな心を育むための教育活動を市全体で推し進めていけるよう引き続き取り組んでまいります。
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【あま市教育委員会】職員研修

 あま市教育委員会では、道徳教育推進のため、道徳教育に関する職員研修を数多く行っています。
 初任者研修では、前期に市内の道徳授業の達人先生をお迎えして、模範授業(本年度はコロナのため模擬授業)を行い、その後、「特別の教科 道徳」に関する研修会を行いました。また、後期には市内の初任者の代表の先生が研究授業を行い、その後に参観した初任者からは、さまざまな観点から意見を出し合いながら、グループ協議を行いました。
 さらには、年間10回程度行われる「Ama Teachers College(通称:ATC)」と題した、市教委主催の職員研修では、さまざまな分野の研修を行いますが、情報モラル教育や「特別の教科 道徳」の研修などの内容を毎年取り入れています。
 各校でも岐阜聖徳学園大学との連携協定を結びながら道徳教育の研修を行うなど、市内全体で道徳教育の充実に向けて意欲的に取り組んでいます。

【江南市教育委員会】江南市立古知野南小学校の取組「友達レベル」

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 江南市では、学校教育目標「他人を思いやる豊かな心を育む」ため、みんなでさまざまな考えを比較し、問題を解決できたという充実感を味わうことのできる魅力ある道徳授業の実現を目指し、各小中学校が道徳教育の充実を推し進めています。
 江南市立古知野南小学校4年生では、道徳科の授業「泣いた赤おに」の実践が行われました。
 赤おにが青おにの手紙に涙する場面で、赤おにと青おにの思いを推し量るために、役割演技を取り入れたり、相手を思う気持ちを「友達レベル」表に数値化するように問いかけたりしました。(写真)また、ワークシートに、「今までの自分は(過去)」「今日の教材を考えて(現在)」「これからは(未来)」を書き込ませ、授業を振り返りました。
 これらにより、「本当に親友の関係じゃないと泣けない。赤おにの友達レベルは90%だ。」「青おにの友達レベルは60%。それは、思いやりがあって優しいが、手紙だけ残して長い旅に出て、赤おには悲しんだから。私は友達が悲しまないように、いつもWin Winで接したい。自分のことばかり考えるのではなく、他人のことを思って行動し、友達の笑顔を増やしたい。」など多数の意見が交わされ、友達を心から思うことの大切さについて深く考えることができました。
 江南市教育委員会は、これらの取組を市内小中学校で共有しながら、「友達の考えをもっと知りたい」とのつぶやきが聞かれる授業実践を重ねることで、自分の感じ方や考え方をさらに広げ、深める子供もたちを育てたいと考えています。

【北名古屋市教育委員会】いじめ防止に対する取組

 市内全小中学校に学級会などの場で、いじめをなくすために自分たちにできること、いじめのない学級、学校にするためにできることは何かなどについて、実際の学校生活を振り返りながら議論を交わしました。その後、各学級で話し合ったことを、児童議会や生徒議会等に持ち寄り、各学校で一つ「いじめ防止行動宣言」を決定し、市教委に提出してもらいました。児童生徒のみなさんは、「いじめ」という問題に真剣に向き合うことができたという報告が学校からありました。
 12月23日(木)には、「北名古屋市いじめ防止サミット」を開催し、各学校一人、代表児童生徒が市役所に集まります。そこでは、各学校のいじめ防止に関する1年間の活動について、身近に起きているいじめにつながる言動等の実態、またそれに対する対応、各学校で決めた「いじめ防止行動宣言」の趣旨などについて話し合い、北名古屋市の「いじめ防止行動宣言」を採択します。採択された行動宣言は、これから1年間(来年のサミットの日まで)、北名古屋市児童生徒の合言葉にしていきます。各学校で、この言葉を基に、さまざまな活動につなげていきます。

【豊田市教育委員会】道徳科の授業改善の推進

 豊田市では、道徳教育推進教師等を対象に、道徳教育の第一人者である大学教授などを招聘し、授業改善の研修を継続的に行っています。令和3年度は、大学から講師をお招きし、6月に「価値観を深める道徳科授業とSociety5.0に対応して」と題して道徳科推進研修をオンラインで開催しました。参加した教員から「子どもたちの考えを深めたり焦点化できたりするように、中心発問をもっと研究したい」等の感想があり、充実した研修となりました。さらに、講師自らが授業者となり、模擬授業を行いました。オンラインで参加者からの発言を受けながら授業を進めるなど、より実践的な研修にも取り組みました。
 今年度は、豊田市立小原中学校が県委託事業「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の研究推進校として、「特別の教科 道徳」を要とした道徳教育の充実について研究実践に取り組んでいます。学年主任や研究主任など多くの教員が関わりながらローテーション道徳を進めたり、大学教授を招聘して授業改善の指導を受けたりしながら、授業力向上を目指して実践しています。さらに、地域の伝統文化や地域講師に触れる体験を通して道徳的価値に向かうなど、地域の特性を生かしながら創意工夫ある授業づくりを行っています。
 今後も、豊田市では、道徳科の指導に力を入れ、知・徳・体のバランスのとれた児童生徒の育成に努めていきます。

【長久手市教育委員会】 令和3年度長久手市現職教育事業

 長久手市では現職教育として、市内教員に研究委嘱をし、複数年で研究を行い、研究レポートとしてまとめ、発表する事業を行っています。令和元年度から令和3年度にかけて、長久手市立市が洞小学校の研究員は道徳科の研究を行い、先日、市内学校へ発表をしました。
 主題を「自ら考え、主体的に伝え合おうとする児童の育成」、副題を「道徳科の授業実践を通して」として、高学年を対象に研究を進め、まとめました。
 「目指す児童像」「研究の仮説」「研究の手立て」が明確に構築された研究でした。
 研究手だての「発問の工夫」「振り返りの工夫」「ワークシートの工夫」は、授業活動として非常にシンプルにまとめ、実践に生かしやすいものとなっています。特に「発問の工夫」として、「場面発問」「自己投影発問」「テーマ発問」、さらに「ゆさぶり発問」を想定したことは、児童の考えを深めるためには主発問が重要だと認識した取組になっています。
 道徳を教科としてとらえた内容であり、市内の担任の先生方に実践していただきたい内容の研究となっています。

【犬山市教育委員会】「特別の教科 道徳」を要とした道徳教育の充実

 犬山市には、14の小中学校があり、道徳の時間を中心に、各教科、総合的な学習の時間、特別活動と関連を図りながら、教育活動全体を通して道徳教育を進めています。
令和3年度は、池野小学校が研究推進校となり、道徳の授業づくりの研究を行いました。一学年一学級の特色を生かし、全担任が一人一研究授業に取り組み、道徳の授業力向上を図っています。児童の考えを視覚的に捉え、考えの変容を把握しやすくするための心情表を活用したり、個人用ワークシートだけでなく、学習用タブレット端末を使って一覧表に各自の考えを入力し、電子黒板に提示することで、すぐに各々の考えを共有できるようにしたりしました。
また、外部講師を招聘し、授業研究や協議会を通して、道徳の授業力向上とともに評価についての研究も進めました。道徳の学習活動の状況や、道徳性の成長の様子の評価に役立つように、心情表やICT機器の有効な使い方を模索しました。道徳の授業の他に、他学年の児童と交流する縦割り協力班活動を行っており、今年度は、学校公開日に全学級の道徳授業参観を行うだけでなく、保護者向けの道徳ワークショップを開催しました。PTAによる子育て月間の取組を継続し、家庭・地域との連携・啓発を図りながら、児童の道徳的な判断力・心情・実践意欲と態度を育てていきました。
犬山市教育委員会では、池野小学校での取組を他の学校にも発信し、今後も犬山市の子供たちの健やかな成長を願いながら、これからの取組につなげていきます。

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【南知多町教育委員会】郷土に誇りをもち、心豊かに学ぶ児童生徒の育成

 南知多町教育委員会では、育てたい児童生徒像を「郷土に誇りをもち、心豊かに自ら学び、心身ともに健康でたくましい児童生徒」として、各校で教育活動を行っています。学校が、家庭、地域にとって、共に子供たちの未来を創る場となり、通わせたい場所となることを目指しています。
 6月22日(火)には、日間賀島地区で日間賀サミットが開催されました。「夢を語り、明るい未来をつくっていこう」というテーマで、小中学生と地域の方々が語る場がもたれました。分散会場のグループでは「島民の方々ともっと絆を深めたい」「日間賀島を盛り上げたい」という思いを具現化する、たくさんの夢が語られました。
 11月9日(火)には、篠島地区で篠島サミットが開催されました。各学年ブース形式に分かれ、総合的な学習の時間を使って準備したものを発表しました。1年生は板子しぼりについての発表、2年生は「環境と観光」についての討論、3年生は篠島観光パンフレット作りや修学旅行での篠島PR活動についての報告をしました。
 今後も地域の温かさに触れながら、子供たちが郷土に誇りをもち、心豊かに学ぶことができるように教育活動をすすめていきます。

【常滑市教育委員会】道徳教育の充実・発展に向けて

 常滑市では、今年度、常滑市立常滑中学校が愛知県教育委員会から「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の研究実践校として委嘱を受け、−「考え、議論する道徳」の指導と評価−をテーマに、研究・実践に取り組んでいます。
 常滑中学校では、5月に生徒を対象に「道徳アンケート」を実施し、「人間関係を築いていくこと」に課題を感じている生徒の多いことが分かりました。その実態を受けて、8月には「人との関わり方を学ぶ構成的グループエンカウンター」についての研修会を、9月には外部講師を招き(リモート研修)、「人を人にするアプローチ」というテーマの講演会を、どちらも教員を対象として行いました。
 そして、10月に1年生、11月に2年生で、それぞれ提案授業を行い、教員間で更なる授業改善に向けて意見を交わしました。また、両授業共に、外部より講師を招き、「教材に内在した道徳的価値観」を考えていくことの重要性についてご教示いただきました。
 今後は、日頃より地域でお世話になっている「見守り隊」の方をお招きして生徒が講話を聴く機会を設けたり、「見守り隊に感謝する会」を計画・実施したりしていく予定です。

【高浜市教育委員会】道徳授業づくり研修会の取組

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 高浜市では、学校、家庭、地域が「12年間の学びや育ちをつなげる」という意識をもち、連携を深めています。その取組の一つとして、異校種間で市内の教職員が公開する一人一授業を参観したり、情報交換をしたりすることで、幼・保、小、中の教職員が互いの教育観や指導法への理解を深め、子供のよさを引き出す指導につなげています。市内の教職員が公開する授業においては、「特別の教科 道徳」の公開が増え、意識の高まりが見られています。
 そこで今年度の教職員夏期研修では、参加希望者対象で、道徳授業づくり研修を行いました。市内の道徳の指導員を講師に迎え、「道徳教育のマネジメントと指導・評価について」というテーマで学び合いました。参加者からは、「フリートークの場を設定することで子供の実態に沿った授業展開ができると感じ、実践していきたい。」「見えない心を可視化する板書の工夫にはっとし、すぐに試してみようと思った。」「道徳の授業はもちろんのこと、生徒と触れるさまざまな場面で『心に種をまく』を心がけようと思う。」などの声がありました。高浜市では、今後も豊かな心をもち、他者と共によりよく生きる子供を育む道徳教育を目指していきます。

【大口町教育委員会】道徳教育の充実に向けて

 大口町では、これまでに「考え、議論する道徳科の授業」について、町内での研修会で理解を深めたり、各校で授業改善を中心に置いて実践を積み重ねたりしています。町内の教務主任会議では、授業展開、発問、教材などの工夫について、各校の取組を情報交換し、授業改善へつなげています。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、町内の学校間で授業をお互いに見合って研究を行うことができない状況ですが、本年度は特に、学校訪問の機会を生かして助言を行いました。
 提出された学習指導案と当日の児童生徒の記述や発言、担任とのやりとりをもとに、教材分析、課題設定、中心発問、意見交流の進め方、振り返りなど、さまざまな視点から授業づくりについて考える機会となりました。
 各校での取組を共有し、道徳教育を充実させ、大口町の子供たちが健やかに成長できるよう努めていきたいと思います。

【半田市教育委員会】生徒会サミット「ネット5原則」

 半田市では、各学期に1回、市内の5中学校の生徒会役員の生徒が集まり、生徒会サミットを行っています。ふるさと半田をよりよくするために中学生にできることを話し合ったり、今後導入予定の新しい制服について意見交換したりしています。市内の生徒会の代表が直接会って意見交換できる良い機会となっていますが、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のため、昨年度からはオンライン会議で行っています。
 最近、SNSでのトラブルが増加したり、GIGAスクール構想で一人一台端末が導入されたりするなど、児童生徒を取り巻く環境が大きく変化し、個人のメディアリテラシーが大変重要になっています。このことに伴い、平成27年度に児童会生徒会サミットで採択した、インターネットの利用の心構えの「ネット五原則」の内容を見直し、今の実情にあったよりよいものにするための話し合いを始めました。デジタルシティズンシップの考え方に則り、デジタル機器のメリットを生かしながら、児童生徒が主体的に正しい使い方ができることを目指して、新たな「ネット五原則」をつくり上げ、各小中学校において啓発活動に今後取り組んでいく予定です。

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【田原市教育委員会】 『特別の教科 道徳』を要とした道徳教育の充実 〜『考え議論する道徳』の指導と評価〜

 今年度田原市では、田原市立泉小学校が「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の研究実践校として研究実践に取り組んでいます。
 授業では、絵やカードを使ったり、話し合い活動で心スケールに表したりするなど「見える化」し、すべての子供が主体的に授業に参加できる工夫をしています。また、話し合いを活発にするために、状況に応じてペアやグループ、全体で話し合っています。そして、教師が、問い返しや揺さぶりをかける発問をすることで話し合いの焦点化を図っています。授業の最後には振り返りを書き、授業で考えたことを自分の言葉で表現しています。
 毎週金曜日の朝、自分の意見をはっきり伝えられるよう「あいトーク」という話し合いの時間を設けています。そこでは、和やかな雰囲気の中、全員が発言することを目標としています。そして、月に1回程度、「あいトーク」の時間に日常の話題を取り上げて話し合う「小さな道徳」を行っています。「小さな道徳」の実践は、子供たちの心を育むとともに、教師の授業づくりの力の向上にもなっています。

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