【日進市教育委員会】授業力向上に向けて
日進市では、日進市現職教育委員会研修事業部が中心となって、「授業力向上研修会」を、年3回実施しています。この研修会は、外部講師を招き、授業研究を通して中堅職員の授業力向上を図ることを目的に、在職4〜15年目の教員を対象として実施しています。
1回目は、6月に、日進市立日進北中学校で行いました。「いじり」と「いじめ」の違いについて考えることを通して、相手の立場に立って相手を尊重しようとする態度を育てることがねらいの授業です。外部講師からは、「教科書の読み取りにならないように、生徒と教師が一緒になって考える姿勢が大切」「深く考える場面を作り、子供の中にどのような変容があるかが大切」という助言がありました。 2回目は、8月に、日進市立北小学校で模擬授業を行い、教員が児童役となり、児童の立場で考える場面を作りました。3回目は10月に実施する予定です。 【東郷町教育委員会】授業力向上を目指して
東郷町では、「特別の教科 道徳」の全面実施がスムーズに進むように、平成28、29年度の2年間で、町内9校の教務主任が中心となって、道徳科の授業の進め方や評価の具体的な方法について情報交換を行ってきました。平成29年度には、「東郷町教員会総会」に、大学教授を講師として招き、「これからの道徳教育の在り方」について講演をいただきました。
また、東郷町教員会授業研究部が中心となって、2年目から5年目までの教員を対象にして、「少経験者研修」を行っています。道徳科の授業研究に取り組む少経験者もおり、研究協議会では、授業の進め方や発問の内容などについて話し合い、授業力の向上に努めています。 【碧南市教育委員会】豊かな心をもち他者と共によりよく生きる子どもを育む道徳教育平成30年7月に、中央小学校において、道徳研究発表会が行われました。研究主題を「豊かな道徳性を育み、よりよく生きようとする子の育成」とし、問題解決的な学習を中心とした道徳科授業の研究に取り組みました。 問題解決的な学習を取り入れた授業を仕組み、子供の思考を助ける板書の工夫をしました。子供の情報分析能力が向上したり、ペアトークの有用性の実感をもてたり、道徳科の時間を楽しみにする児童が増えたりという成果が報告されています。 また、各校の実践レポートをまとめ、各校に送付することで、次年度の活動に生かすようにしています。 【愛西市教育委員会】「特別の教科 道徳」推進の取組について
愛西市では、「授業力向上学び合いプロジェクト」をすすめています。このプロジェクトを通して、市内小中学校教員が交流を行って学び合い、授業力向上を図ったり、授業を見る目を育てたりしながら連携教育を深めています。
取組としては、学校訪問交流や小中合同授業研究を行い、市内の教員が授業参観・研究協議会に参加することを通して、授業を見る機会や授業について研究協議する機会を設けています。「特別の教科 道徳」もこの取組の中で扱っています。 具体的には各校において、子供たちの実態に応じた研究主題を設定し、取り組んでいます。大きくまとめると、「仲間との学び合いを通して、多様な見方・考え方を認め合い、自分の考えを深める授業」づくりに努めていると言えます。 授業の中では、自分の考えを視覚化する教具等を使用したり、多様な考え方やとらえ方が導かれるように発問(中心発問・補助発問)を工夫したりしています。また、児童の思考の流れや変化を記録し、1時間の道徳の授業を振り返るようなワークシートの作成もしています。 授業研究を行うことで見えてきた課題も多くありますが、「考え、議論する道徳」をキーワードに、子供たちの問題意識を高め、主体的・対話的に深く考える授業を市内の教員みんなで目指していきたいと考えています。 【豊田市教育委員会】豊かな人間性を育む道徳教育の推進
豊田市では、豊かな人間性を育む道徳教育を推進しています。
平成29年度から、豊田市立若林西小学校を研究推進校に指定して、道徳科の授業や評価の仕方の研究を進め、平成30年10月に市内外の小中学校の教員を対象に研究内容を発表し、各学校に広めました。発表された授業等の取組を教員が学ぶことで、各学校の教育活動に生かすようにしています。 同じく平成29年度から毎年、道徳教育の第一人者である大学教授を講師として招き、道徳科の具体的な授業方法の研修を行っています。令和元年度は、5月に「『考え議論する道徳』の授業改善と評価のあり方」と題して道徳科推進研修を開催しました。参加した教員から、「実際に教材を読み、教員同士で話し合いながら授業展開等を考える有意義な研修でした」等の感想があり、充実した研修になりました。 今後も、豊田市では、児童生徒の豊かな人間性を育む道徳教育を推進していきます。 【東栄町教育委員会】地域・家庭とともに実践する「あいさつ運動」
東栄町では、豊かな自然、歴史、人材等を教育の中に取り入れ、郷土を愛し、知・徳・体の調和と統一のとれた人間性豊かな人づくりを目指す「天地人の教育」を実践しています。そして、この天地人の教育理念を基に、「基礎的・基本的な力を身に着け、自ら学びとる子。命を大切にし、心身のたくましさと社会性を身につける子。郷土の自然・文化・歴史に学び、ふるさと東栄を愛する子」を育てる教育の実践に努めています。
こうした背景の中、本町では、子供たちの健康増進や生活習慣の改善を図るため、教育委員会、保育園、小中学校、PTA、役場の保健師などで組織する「東栄町健康教育推進会議」を設置し、小中学生の「あいさつ運動」「食育・早寝早起きなどの生活習慣の改善」「ノーメディアデー」等を実践しています。実践にあたっては、町民の皆さんに、のぼり旗や広報紙、広報無線等で賛同を呼びかけ、地域や家庭の協力を得ながら事業を推進しています。 本町では、登下校時にバスに乗車したり、地域住民の方がスクールガードとして引率したりしてくださるなど、地域の方との関わりが多くあります。子供たちは、あいさつやお礼を伝える際には、率先して自分から先に声をかけることを意識してあいさつを行っています。その結果、バスの運転手や地域の方々からは、「よくあいさつができている」とお褒めの言葉をいただくようになりました。 今後も、この「東栄町連携健康教育推進会議」を通じて、感謝の気持ちの醸成や地域の方とのコミュニケーションの深化、児童生徒の生活習慣の定着について後押しをしていきたいと思います。 【新城市教育委員会】新城版「考え、議論する道徳」の推進
新城市の教育研修会では、平成27年度から平成30年度の4年間で、次期学習指導要領の目的、内容等を理解し、新城の現状・課題に沿った対応ができるよう、各部会で研究・実践を行ってきました。道徳部会では、道徳の教科化全面実施に向けて、特に、「考え、議論する道徳」をどのように実現するかについて研究を進めてきました。
平成30年度の道徳部会では、授業研究会や講演等を通して、新城版「考え、議論する道徳」のモデル授業の確立を目指しました。道徳科の内容項目をもとに、道徳部会内に3つのグループを編成し、グループごとに授業研究会を実施しました。児童生徒の意識に沿った主発問になっているか、価値を深めるための補助発問であったか等について、活発な研究協議が行われました。 また、外部講師から学ぶ機会を設け、次期学習指導要領の理解を更に深めました。これからの道徳教育のポイントや指導方法、評価等、講師の先生から学んだことを部会員が各校で広げることで、知識・理解を共有することができました。 今後も、道徳部会を中心として、新城版道徳教育の充実を図っていきます。 【安城市教育委員会】令和元年度道徳教育研修
安城市では、道徳教育及び「特別の教科 道徳」(道徳科)の充実に向けて、道徳科の授業づくりとその評価について学び、道徳教育の充実を図っています。令和元年度では、「考え、議論する道徳の実現」と題して道徳教育研修を行いました。
道徳科の多様な指導方法について考えた後、演習を行いました。まず、参加者が数班のグループとなり、テーマをもとに話合いをしました。限られた時間内でいくつもの意見を出し合い、いろいろなパターンを、3人1組でそれぞれの立場になって演じました。演じた後には、シェアリングで振り返り、新たな気づきや発見、感想を出し合いました。 終了後は、「もっと時間があった方がよかった」という感想が多くあり、意識の高い研修になりました。 今後も、安城市は、児童生徒のためになるような研修に取り組んでいきたいと思います。 【武豊町教育委員会】 「いのちの教育」 〜 防災・福祉を絡めた道徳教育の推進 〜
武豊町では、学校教育の重点目標として、「いのちの教育の推進」を掲げ、自他のいのちを大切にする心を育て、共に学び合い、高め合える学校を目指して各校の教育活動を行っています。
今年度は、6月に「防災講演会」を開催し、東日本大震災で被災された方を講師に招き、震災当時の写真や家族の思い出を含めて「いのちの教育」としてのお話を聞きました。学校関係の職員も参加をし、自他のいのちを大切にする価値を再認識する会となりました。 10月には、町内の2つの中学校においても同様の「防災講演会」を行う予定をしています。東日本大震災で多くの方が亡くなった事実に、被災した子供たちがどう向き合い、どのような学びを通して未来に向かおうとしたのかに触れることで、「いのちの教育」としての多くの学びを得る機会にしたいと思います。 また、教育委員会や防災交通課、日本福祉大学と連携をして、武豊中学校において、1年生の総合的な学習の時間に、「防災福祉教育」という視点での学習を行っています。7月から10月までの期間で、「夏季ボランティア活動」や「防災体験活動」を通して、地域の中で自他のいのちを守るためにどのようなことができるかについて学んでいます。 武豊町では、今後も、「いのちの教育」を中心とした教育活動を継続して行い、各学校の道徳教育の推進に向けた取組を行っていきます。 【あま市教育委員会】あま市教職員研修「特別の教科 道徳」
あま市では、「Ama Teachers College」として、あま市教職員研修を、年間14回開催しています。各講座では、大学教授等を講師に招き開催しており、教職員が個々で受講したいと思う講座を選択し、力量向上につなげています。
本年度は、「特別の教科 道徳」に関する講座を、8月に2回行いました。1回目は、愛知学泉大学教授の前田治先生を講師に招き、「考え議論する道徳の授業づくり」として、子供たちが議論を深めるための道徳の教材分析、発問の工夫など、教育現場での実践を学びました。2回目は、美和中学校教務主任の水野賢太郎先生を講師に招き、「子供を高める道徳の授業づくり」として、子供たちの考えを深め広げるための指導法を学びました。 どちらの研修会もその後のアンケートでは、「道徳の授業を考える上で、大事なヒントとなりました。今後の道徳の授業に生かしていきたい」など、授業づくりへの意欲向上につながった内容が多くみられました。今後も、あま市では、先生方にとって励みとなる研修の機会を設けていきたいと考えています。 【一宮市教育委員会】夏季集中研修講座「特別の教科 道徳」については、二つの必修選択講座を開催しました。小学校教師向けに「うれしい、楽しい、道徳大好き!」、中学校教師向けに「子どもの心に届く道徳教育」と題して研修を行いました。講座の中では、道徳科の授業づくりのために、教材分析の仕方や対話のさせ方等についての解説を聞いた後、グループで授業の流れに沿った発問づくりをすることで、教材研究の仕方を学ぶことができました。 子供たちの豊かな人間性を育んでいくために、これからもよりよい道徳科の授業や評価の在り方等について、教職員の研修の場を設定していきたいと思います。 【江南市教育委員会】教師力向上セミナーでの取組アイスブレイクで自己紹介を行ったあと「教科化で変わらないこと」「教科化で変わること」「学習内容(内容項目)」「授業の進め方」「評価」の五つについて研修を行いました。 「授業の進め方」では、「考え、議論する道徳」の授業にするために、 ・問題意識をもつ ・自分との関わりで捉え、考える ・多面的・多角的に考える ・自らを振り返る ・自己の(人間としての)生き方について考えを深める ことが大切であることを踏まえ、実際に「ブランコ乗りとピエロ」の教材を用いて、授業の進め方や発問の工夫など、より質の高い指導方法について演習を行いました。 また、「評価」では、評価の場面を「授業(1単位時間)→通知表(学期レベル)→指導要録(学年レベル)」と3つのステージを意識し、評価に生かす情報を集めて組み合わせるとよいことを教えていただきました。 今後も、江南市では、「考え、議論する道徳」を目指し、継続的に道徳科の授業力向上を図っていきたいと考えています。 【岡崎市教育委員会】「生きる力」につながる道徳教育の推進
岡崎市では、教育方針とその実現に向けた施策等を明らかにするものとして「岡崎市教育ビジョン」を策定しており、基本施策1に「生きる力を育む教育の推進」があります。その主な取組の一つに「豊かな心を育む教育の推進」を掲げ、具体的な内容として「道徳教育の充実」を一番に位置付け、市内67校の道徳教育の充実を図っています。
道徳の教科化を見据える中では、平成27年度に竜美丘小学校、平成28年度に城北中学校に、それぞれ3年間の研究委嘱を行いました。そして、平成29年度には竜美丘小学校で、平成30年度には城北中学校において、その研究成果を市内外の教員や教育関係者等に示すことができました。市内各校では、これらの研究で明らかになったカリキュラムや評価の在り方などを参考にしながら、道徳科の授業を中心とした道徳教育の充実に取り組んでいます。 また、現職研修委員会道徳部では、研究主題を「豊かな心をもち、他者と共によりよく生きる力を育てる道徳教育―自分事として考え、議論する『道徳科』の授業を通して―」とし、各校の道徳教育推進教師で研究推進の体制を組織し、発問構成や授業展開、対話の質を高めるための工夫等について研究を深めています。それらの研究成果は、教育研究大会のレポート発表等を通して、市内の教員の参考となるようにしています。 今後も引き続き、岡崎市では、「生きる力」につながる道徳教育の充実に取り組んでいきます。 【東浦町教育委員会】「特別の教科 道徳」の授業改善
東浦町では、毎年、町内全小中学校教職員参加の「東浦町現職教育研究会」を開催しており、今年度は、片葩小学校で研究成果の発表を行います。
片葩小学校では、今年度、「明確化した育成すべき資質・能力を具現化する指導方法の工夫−子供たちの議論を通して、『なるほど』を導く授業づくり−」をテーマに研究に取り組んでいます。例えは、道徳科の授業においては、子供たちの考えを「引き出し」・「つなげ」・「深める」教師のコーディネート力で、子供たちに活発な議論をさせ、主体的・対話的で深い学びを推進しています。 また、愛知学泉大学前田治教授を招聘し、指導していただいています。1学期には、6年生において、「異性の気持ちを理解し、互いに認め合う(友情・信頼)」を題材に研究授業に取り組み、前田先生より指導・助言をしていただきました。 2学期に行われる「東浦町現職教育研究会」では、これまでの研究の成果と課題を町全体で共有し、道徳科の授業改善につなげていきます。 今後も、東浦町では、「東浦町現職教育研究会」を中心に、研究を深め、東浦町の児童・生徒の心身の健やかな成長を目指して、さらなる授業改善に取り組んでいきます。 【知多市教育委員会】道徳教育のさらなる充実を目指してまた、知多市は、教科等指導員を設置しており、道徳科の指導員が各学校の現職教育研究や研究授業において指導及び助言を行うことで、各学校の教師が道徳教育に関する理解を深め、質の高い道徳教育の実践を目指しています。 さらに、今年度、知多市立旭南中学校が「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の研究推進校として愛知県教育委員会から委嘱を受け、カリキュラム・マネジメントを生かした指導方法の工夫、「考え、議論する道徳」の実現のための授業改善、評価の工夫等について、外部講師の指導を仰ぎながら研究実践に取り組んでいます。11月には授業公開を予定しており、研究成果を市内小中学校に広めていきます。 今後も、知多市は、各学校の道徳教育が更に充実するための取組を推進していきます。 【阿久比町教育委員会】いじめ等問題対策連絡協議会・小中高等学校生徒指導推進協議会合同講演会
阿久比町では、阿久比町いじめ等問題対策連絡協議会と阿久比町小中高等学校生徒指導推進協議会との「合同講演会」を、毎年開催しています。講演会の内容は、いじめや不登校に関わる問題や児童生徒の心理に関わる内容などです。参加者は、教育委員会関係者や学校関係者はもちろん、PTAの代表、保護司、青少年健全育成会、少年補導委員、警察署関係、主任児童委員など地域で子供たちの健全育成に関わっている方々です。
本年度は、浜松学院大学短期大学部教授の今井昌彦様を講師に招いて、「最新のスマホ事情と子供たち〜学校との関わりについて〜」を演題として講演をしていただきました。その内容は、「不寛容社会」「デジタル・タトゥー」「ネットと学力」など多岐にわたりました。何げないSNSウェブサービスへの投稿が、自分だけでなく家族や周りの知り合いにも影響を与えることや、5年後、10年後の自分にも影響がでることを実例をもとに知ることができました。そして、何よりもスマートフォンを上手に使うためにも「自己管理能力」が大切であり、子供たちに知らせていく必要があることを学びました。 阿久比町では、今後も、AIが飛躍的に進化し、ますます情報化社会が進むであろう今の子供たちに向けて、各校で情報モラル教育を進めていくとともに、家庭や地域とも連携しながら子供を中心とした取組を進めていきたいと思います。 【弥富市教育委員会】道徳教育推進に向けての取組
弥富市では、道徳教育の推進に向けて、主に二つの事業を進めている。
1つ目は、「弥富市教師力向上研修」事業である。その中で「特別の教科 道徳」の授業力向上研修を盛り込んでいる。弥富市内11小中学校(小学校8校、中学校3校)全てで、各校2回ずつ、名城大学教職センター特別講師を招いて、校内現職教育の中で特に少経験者の研究授業を参観していただく。その後、指導助言をしていただく。各校は、本研修を終えるたびに、市教委へ研修報告書を提出することになっているが、そのすべての報告書の中で「道徳の授業づくりの方法が見えてきた」「主発問の設定の仕方がよく分かった」といった感想が聞かれている。今後も、弥富市全体の授業力向上のために継続していく予定である。 2つ目は、弥富市教育委員会主催の「広島研修」である。本事業は、「弥富市立中学校の平和教育の推進について」の目的及び方針を踏まえ、平成23年度より継続的に実施されている事業である。被爆地である広島へ中学2年生の全生徒を派遣し、実際に見たり聞いたりする体験を通して、戦争の悲惨さや怖さを理解させる。命の尊さを理解すると同時に、人間尊重の精神を日常生活に生かし、自他を大切にしようとする態度を育てていく。 今後も、これらの事業を継続的に実施し、市内全体の道徳教育を更に推進していく予定である。 【大治町教育委員会】教職員研修「イライラしない子育て講座」
大治町では、今年度、青少年支援センター「陽氣会」代表の杉江健二先生を講師に招き、教職員対象の研修「イライラしない子育て講座」を行いました。
講座では、具体例を用いながら、子供の教育には愛情、情熱、熱意、忍耐にプラスして技術(コツ)が必要であること、「子供をうまく褒めるコツ」「子供と上手なコミュニケーションを行うコツ」「子供の問題行動を正すコツ」などについて分かりやすく教えていただきました。 参加した教職員からは、「子供への接し方のヒントをもらえた」「学級経営に生かしていきたい」などの声が聞かれ、子供たちの豊かな人間性、道徳性を育んでいくためには、子供への関わり方が大切であると改めて実感することができました。 これからも、学校教育全体で、子供たちの道徳性を高めていくことができるような研修を行っていきたいと考えています。 【設楽町教育委員会】命の大切さを学ぶ教室の開催大阪府堺市に住む一井さんは、1995年に、当時15歳の御長男を少年グループからの暴力により亡くされ、その深い悲しみや苦しみの中でのこれまでの体験談を話してくれました。一井さんは、「息子も生きていれば38歳。結婚して子供がいたかもしれないが、その姿を想像することができない」「息子が残してくれた多くの友達に支えられ、今まで生きてこられた」と悲しい過去を話してくださいました。また、各地で起こっている同じような事件や事故については、「皆さんが加害者になったら、周りの人がどれだけ悲しむか、想像力を働かせてほしい」「思いやりの心や相手の立場で考えることで、人の痛みが分かる人になってほしい」「つらいときや助けてほしいときには声に出し、誰かに伝えてほしい。息子は生きたくても生きられなかった。どうか皆さんは、がんばって生きてほしい」と熱心に話してくれました。 この講演を通して、生徒それぞれが「命の重み」や「生きることの大切さ」を認識し、思いやりをもって人と接することができるようになってくれることを願っています。 【飛島村教育委員会】小中一貫の道徳教育
飛島村では、年間を通して、小中一貫教育の推進に力を入れて研修を行っています。
授業力向上研修としては、各教科だけでなく、豊かな心の醸成を目指して、「特別の教科道徳」についての研修も取り入れています。研修の講師としては、大学教授や経験豊富な専門家を招き、授業の立案、当日の授業、研究協議の指導をしていただいています。時には、模擬授業にも立ち合っていただき、指導案を修正して授業研究を行うこともあります。 飛島村の特長としては、小学校の授業研究や研究協議に、中学校の教員が参加したり、中学校の授業研究や研究協議に、小学校の教員が参加したりしています。それにより、小中の先生が、小学校と中学校のそれぞれの違いを知り、よさを取り入れ、9年間を見据える中で「今、何をするとよいか」を考えて、日常的な実践に取り組んでいます。 今後も、小中一貫教育を推進する中で、豊かな心の醸成を目指して、研修を重ねていきます。 |