【西尾市立佐久島小学校】島探検中のほんわかしたできごと

 本校は、三河湾に浮かぶ島にある唯一の小学校で、全校16名。複式3学級の小さな学校です。小規模特認校制度を利用して、6名が島外の自宅から通学しています。
 1、2年生は3名。保育園時代も一緒のクラスで過ごした旧知の仲です。生活科では、自分たちで決めた「佐久島すてきがいっぱい」をテーマに、島内にある素敵を求めて探検しています。
 先日、久しぶりに島の山間部を探検に行きました。その日の目的地は「王様のいす」や「日だまり庵」のある「日だまり広場」でした。以前探検した「北のテーブル」から少しずつ道が険しくなり、道が大木の間を通っていて、心なしか薄暗く感じるところにさしかかりました。子供たちは、少しずつ歩みが進まなくなり始めました。山道はきつく、しんどくなってきたのです。また、暗いところが好きではない子もいます。そんなとき、2年生のひとりが、「手をつなごうか」と言い、2年生が、1年生の左右の手を両側からつないで歩き出しました。そして、無事に「王様のいす」で記念写真を撮ることができました。冬空の下、ほんわかと心が温まったできごとでした。

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【豊田市立東保見小学校】外国人児童とのかかわり

 本校の学区内には、県営・公団住宅があり、たくさんの外国の方々が暮らしています。児童も全体の2割程度が外国人児童です。一年の内に何人もの外国人児童が転入してくることも度々あります。
 先日も2年生の学級に、一人の外国人児童が体験交流にやってきました。数か月後には、その学級に正式な仲間として入る予定です。まだ、日本語は自己紹介程度しかできません。緊張して固まっているその子に対し、外国の子供たちは、母国語でかかわり、積極的に交流で行った遊びの説明をしていました。日本の子供たちも、ジェスチャーをつけてゆっくりと日本語を話しながら、仲よくしようする姿がありました。子供たちの新しい仲間を温かく迎え入れようとする「やさしさ」を感じた時間でした。
 また、体験交流後、廊下で保護者を待っていたところ、高学年の日本人児童が、その子に向けて「こんにちは!」と元気よくあいさつしていました。すると、その子はあいさつを返すだけでなく、その後すれ違う先生、子供たちに「こんにちは!」とあいさつをするようになりました。慣れない環境の中、子供たちの行動から学びとる姿を見て、とてもうれしくなりました。

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【江南市立藤里小学校】 地域の方と一緒に遊びました!

 1年生は、今年も「昔遊びを教えてもらう会」を行いました。
 毎年恒例のこの会では、地域の老人クラブの方を講師にお招きし、昔から親しまれている遊びを教えていただいています。今年は、竹とんぼ、竹馬、けん玉、コマ回し、はねつきの5種目を体験することができました。おじいちゃんたちが、とても上手にコマを回しているのを見て、目を輝かせていました。「楽しかった」「またやりたい」と子供たちは、とても楽しそうでした。
 また、遊びの後には一緒に給食を食べました。地域の方々も、給食の思い出や地域の話、名字についてなどの話をしながら食事をされていました。
 遊びのコツを教えていただいたり、一緒に遊んだりする中で、昔からの遊びのよさや楽しさ、地域の方の優しさに気付くことができ、よい機会になっています。
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【豊田市立追分小学校】 孫の手お助け隊

 本校は、豊かな自然に囲まれたとてもすばらしい環境にあり、敷地内にある「がんばり山」や、眼下に見える巴川で様々な学習を行っています。そんな本校の悩みの種が、校舎前の敷地が狭いことです。校庭で十分に体を動かす活動ができず、運動会が行われるシーズンには、「がんばり坂」という勾配のきつい坂を150mほど登り、頂上にある運動場で練習をします。一日に何回も登ることもあり、とても大変です。運動会当日には、子供たちだけでなく、保護者の皆さん、地域の方々にも坂の先にある運動場まで歩いて登って応援していただきます。
 こうした状況の中で、登場するのが胸に「孫の手お助け隊」のシールを貼った子どもたちです。運動会に応援に来ていただいた方に感謝の気持ちも込めて、応援に来ていただいた方の荷物を運動場まで持っていってさしあげます。「ありがとうね」と言われ、とてもうれしそうな子供たち…。きつい「がんばり坂」も、重い荷物を持っていても、はりきって登っていきます。また、地域の方とわずかな時間ではありますが、お話しながら登っていくこともでき、素敵な交流の時間にもなっています。
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【西尾市立佐久島中学校】 心の教育

 本校では、スクールカウンセラーと教員で、生徒が周囲との対人関係を円滑に築くことができるよう、年間10時間、全校で心の教育を行っている。実践を一つ紹介する。
 「自己主張を上手になろう」の実践と生徒の感想
 本実践では、少し困った状況に陥ったとき(資料1を参照)にどのように振る舞えばよいかをグループに分かれて、ロールプレイを行った。グループは保護者役1名、生徒役1名、オブザーバー1名の計3名で構成した。「1.自分の状況や気持ちは伝えられたか」「2.そのことを相談したか」「3.譲歩案を出せたか」の三つの観点で考えた。
(資料1)
 あなたは、友達の家に遊びに行きました。今の時刻は18時です。あなたの家から友達の家まで自転車で1時間かかります。保護者には、19時に家に帰って家事の手伝いをすると約束していました。友達と映画を見ているあなた。映画は、あと30分で終わりのところでクライマックスです。あなたは、どうしても帰りたくありません。保護者に電話をして帰るのが遅くなる許可をもらってください。保護者は、生徒を家に帰らせて家事をやらせてください。
 この授業を通して、生徒は以下のような感想を書いた。
・両者が、主張ばかりしても解決はしないので、相手の主張を聞いてから、自分の意見を言えば、困難を解決することができると思いました。
・最初はあまり理解できなかったけど、段々と理解できました。これから、困難な場面になったときには、理由を話しどうすれば解決できるかを考えたいと思います。
・相手の話を聞くだけだと自分の主張が通らないので、自分の意見を取り入れて、相手も自分も納得するような意見を出すことが大事だと思いました。
 本校は、愛知県で最少規模校の中学校である。生徒同士や、生徒と教員とのつながりが強いため、言葉を介さなくても気持ちや思いを伝えることが可能な一面もある。そのため、本校を卒業し、初対面の多数の人たちと良好な人間関係を構築できるように、心の教育を継続的に実践することに大きな価値がある。
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【岡崎市立城北中学校】 全校道徳

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 本校では、テーマを「いじめ撲滅」とし、人権擁護委員の方をお迎えして、いじめについての全校道徳を行いました。
 最初に、人権擁護委員の方の話を聞き、その後にいじめに関するDVD(見上げた青い空)を視聴しました。DVDのいじめ事案は、暴力事件を扱ったもので、そのような行為は犯罪であること、その結果、裁判にまで発展するという現実を伝えるものでした。
 次に、DVDの登場人物にふんした人権擁護委員と代表生徒による模擬裁判を行い、いじめは絶対にあってはならないことを、より自分事としてとらえることができるようにしました。
 人権擁護委員の方から、DVDの事案以外にも、日常で起こりうる小さな出来事も時として(相手の捉え方によって)いじめに発展することを、具体的な事例とともに紹介していただき、自分の学校生活、日常生活を振り返るよい機会となりました。

―生徒の感想―
・いじめは軽い気持ちから始まり、自分をコントロールできなくなってしまい過激になってしまうので、まず、いじめを受ける側の気持ちになって行動する必要があると思います。いじめは、死につながることもあるので、心のコントロールをしっかりとし、みんながよい気持ちで毎日過ごせるようにしていきたいと思いました。
・いじめにはいろいろなタイプがあります。インターネットを使ったもの、仲間外れ、暴言、暴力など怖いことだらけです。また、小、中、高でいじめは変わります。いじめた人は、いじめられた人の気持ちを分かっていないと思います。いじめは相手がいじめだと思ったらいじめです。苦しくなって生きたくなくなります。そんな人を増やしたくないです。

【西尾市立西野町小学校】 おまっちゃくんの登場

 今年度、西野町小学校に「おまっちゃくん」が仲間入りしました。おまっちゃくんは、西野町小らしさを表現するために10年ほど前に児童会活動の一環としてデザインされたキャラクターです。本校の学区には、お茶畑が広がり、茶摘み体験、全校茶会など特色ある体験を積み重ねています。その西尾の抹茶やおもてなしの心が表現されています。今までは、イラストだった「おまっちゃくん」が、手も足も動く本物となって入学式に登場したときには、会場に歓声がわきました。運動会のときには、おまっちゃくんからの挑戦状をPTA会長が受け取り、全校でクイズに挑戦しました。おまっちゃくんが、保護者や地域の方々にも親しまれ、会場全体に一体感が生まれました。おまちゃくんを通して、自分たちの地域への愛着を更に深めています。
 また、図書室も「茶の図書館」としてリニューアルしました。おまっちゃくんがデザインされた表示が掲示され、お茶をイメージした心和む部屋になり、さらに、畳の上でくつろぎながら読書や読み聞かせができる茶の間スペースもできました。「茶の心」として、相手のことを思い、もてなす心、ほっとするゆとりのある心を育んでいます。
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【あま市立伊福小学校】Pタイル張り替え大作戦

 本校は、今年で創立45周年を迎え、老朽化が進み廊下や教室のPタイルがはがれたり、一部欠けたりしているため、見た目が悪いだけでなく、児童が日常生活を過ごすのに危険でもありました。このPタイル張り替え作業をどう行うかが悩みの種でした。そんな折、おやじの会(本校では「ながぐつの会」)の人たちが、保護者や地域の方々の力を集めて行おうと声を上げてくれました。
 「Pタイル張り替え大作戦」と銘打ち、地域や保護者の方々に案内を出し、ボランティアの募集が始まりました。本校が、本年度からコミュニティスクールとなったことも後押しし、ボランティアに参加しようという機運が高まり、保護者の方はもちろんのこと、見守り隊や伊福コミュニティの方々から参加の連絡が入り、当日は教職員20名を含め、60名ほどが集まりました。
 8月3日の作業当日は、40度を超える猛暑となりましたが、幸い午前中は、涼しい北風が入り、北館2階、3階の廊下で、およそ1時間30分、約500枚のPタイルを無事張り替えることができました。
 夏休みの出校日には、きれいになった廊下を見た児童から、驚きと喜びの声をたくさん聞くことができました。コミュニティスクールとなり最初の大きなイベントに対して、地域や保護者の方の力を借りて行えたことはすばらしいことでした。今回の体験を通して、改めて伊福小学校区の地域パワーを感じるとともに、今後も地域に信頼され、地域の期待に応えられるような学校となるよう教育活動を充実していきたいと思います。
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【清須市立西枇杷島中学校】「にしび花壇」に満開の花を!

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 本校は、校区にJR在来線、名鉄本線、名鉄犬山線の駅があり、交通の便がよく、名古屋市からとても近い中学校です。都市部に近い学校ですが、校内にはたくさんの木々や花があり、自然にあふれています。そんな本校の中庭には、「に」「し」「び」の大きな文字の花壇があります。その花壇は、「にしび花壇」と呼ばれ、生徒たちに親しまれています。どの教室からも見ることができるこの花壇は、本校のシンボルの一つです。
「にしび花壇」は、夏になると雑草で花壇の「にしび」の文字が見えなくなることがあります。そんな花壇を見て、生徒たちが「花が咲いている『にしび花壇』にしたい」という思いをもち、今年度、生徒会や園芸委員会を中心に「にしび花壇に花を咲かせよう」という取組がスタートしました。
 1学期には、清掃の時間はもちろん、授業後にボランティアを募り、雑草を抜きました。その草取りボランティアには、全校生徒の半数近くの150名ほどが参加しました。
 夏休みには、3年生の有志の生徒が、色あせていた花壇のブロックに色を塗りました。暑い中、丁寧に色塗りを行い、3色の「に」「し」「び」の文字がはっきりと見えるようになりました。
 2学期の終わりには、3年生全員が、一人二つの苗を植えました。苗を植えている表情は、とても生き生きとしていました。植えた後は、教室の窓から「にしび花壇」を見る生徒が増え、花の開花を待ちわびています。
「にしび花壇」の花は、生徒たちの思いを知っているかのように、寒さに負けず、徐々に蕾を開き始めています。3年生が卒業する頃には、「にしび花壇」の花が満開となり、卒業に花を添えてくれることでしょう。1、2年生は「にしび花壇」を含め、自分たちの学校を大切にする心を引き継いでほしいと思います。

【東郷町立東郷中学校】他学年間の交流がより深まりました

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 本校の生徒は、生徒会活動だけでなく、行事でも他学年との交流を深めています。9月28日(金)に行われた体育大会では、全校生徒が一丸となって縦割り演技を披露しました。縦割り演技とは、各学年を赤組、白組、青組、緑組の四つのチームに分け、それを合わせて、3学年合同で演技するものです。9月初旬より、3年生が1・2年生に演技を指導しました。下級生に振り付けをうまく伝えられなかったり、指示を聞いてもらえなかったりと、集団をまとめることに大変苦労していました。本番では、練習の成果を十分に発揮し、すばらしい演技を披露することができました。
 10月25日(木)には、文化祭が開催されました。今年度は、体育大会の縦割りチームに分かれて合唱の練習をする機会も設けました。他学年の合唱を聴き合い、気付いた点を伝え合ったり、後輩が先輩に合唱を披露してアドバイスを受けたりして学び合いました。部活動以外ではあまり関わることのない他学年と交流を積み重ねることで、縦の関係を超えて団結力を高めることができました。

 (生徒たちの感想)
・多くの人が支えてくれたので、縦割り演技で優秀賞をとることができました。縦割りで練習した合唱も全力で歌うことができました。高い団結力は、東郷中学校のよさだと感じています。本当に感謝しています。(3年団長)
・合唱コンクール金賞を目標に、あいている時間もみんなで練習しました。全校合唱の練習では、先輩や後輩と一緒に歌い、すごく緊張しましたが、それがよい刺激になりました。(2年男子)
 皆の協力や団結力の強さに感謝する感想が多く見られました。

 12月17日(月)に行われた縦割りふれあいタイムでは、全員が分け隔てなく和気あいあいと楽しみ、更に交流を深めることができました。

【春日井市立松山小学校】 物を大切にする心を育てる

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 松山小学校では、昨年から「リユース活動」が行われています。この活動は、元PTA会長が企画し、児童・保護者・地域の活動となっています。毎回たくさんのおもちゃや衣類、文房具などを回収しており、昨年は、スリランカの学校に学用品を送りました。今年度も、6月と10月は登校時に学校で回収し、12月には、地域で回収しました。
 ボランティア委員会の子供たちは、保護者や子供たちが持ち寄った品物を受け取り、「たくさんの文房具をありがとう」とうれしそうに話していました。保護者の方も、「家で必要のないものを活用してもらえてよかった」と言ってくださり、子供と保護者・地域に3Rの意識を高める機会となっています。
 子供たちや保護者・地域の方も、このリユース活動を通して、物を大切にする心を育てることができました。

【弥富市立弥富中学校】全校一斉道徳「輝く命〜悲願の金メダル〜馬渕智子物語」

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 本校は、道徳教育を教育活動の柱に据えており、本年度は「命」をテーマに学期に1回、全校一斉道徳を行っています。
 2学期は、本校がオリンピック推進校でもあることから、北京オリンピック、ソフトボール種目で金メダルを獲得した馬渕智子さんを講師としてお迎えしました。
 2004年のアテネオリンピックの日本代表選手に選ばれなかった馬渕選手は、4年後、日本代表をつかみ取り、金メダルを手にしました。午前中は、このお話を『馬渕智子物語』と題した弥富中オリジナル教材にして、全学級で担任による授業を行いました。
 この成功物語から「本当の強さってなんだろう」と考えました。いろいろな意見がありましたが、『諦めない心』『強い意志』と考えた人が多かったようです。その後の講演では、生徒会の子が全校を代表して質問しました。馬渕選手の考える「本当の強さ」は、『ぶれない心』という言葉で表現されました。
 馬渕さん本人からお話を聞いて、『馬渕智子物語』は、まぎれもない真実として心に迫り、金メダル以上に馬渕さん自身の輝きを感じとったように思います。

〈生徒の感想〉
 ふだんからあまり努力をしたことがなくて、あきらめてしまうことがたくさんあったけれど、今日、話を聞いて、これから少しずつでも努力をして、「絶対無理」と思う前に少しでもやってみたりして頑張っていこうと思いました。【3年】

 失敗したり悔しい思いをしたり、もうやめようと思っても夢を簡単に諦めるのではなく、しっかりと夢を追い続けること。そして「努力は必要不可欠」という言葉がとても印象に残っています。五輪に出るために毎日700スイングするというのが驚きでした。そして、がんばって精一杯努力することで、自信をつけることが大切だと思えたので自分はそこから始めていこうと思えました。【2年】

 最初に、オリンピックの金メダリストがくるなんてうそだと思っていました。実際に、金メダルが回ってきたときは、びっくりしました。落としそうでとても怖かったけどしっかり見ることができました。【1年】

【小牧市立陶小学校】 やさしさのバトン

 本校は、校区が広く、遠くから時間をかけて通ってくる児童がたくさんいます。さらに、児童数が少なく、わずかな人数だけで登下校する地域があります。体の小さい低学年の子供たちにとっては、登下校の道のりはとても長く感じられることでしょう。
 ある日の下校中の出来事です。その日は、1年生と2年生だけで下校する日でした。2年生の女の子一人と1年生三人で下校していました。その道中で1年生の一人が坂道で転んでしまいました。そして泣きながら、その場に座り込んでしまったのです。そこは、まだ通学路の道半ば。家までは、まだ距離がありました。そのときです。2年生の女の子が、とっさに「おんぶしてあげる」と声をかけたのです。さらに、他の1年生も「私がランドセルを持ってあげる」と言って、手を差し出しました。その後も、「だいじょうぶ?」と声を掛け合いながら、ようやく下校することができたそうです。
 翌日。この出来事を1年生から聞きました。2年生の子供たちに紹介すると、おんぶをした女の子は、大きな拍手を受け、少し照れくさそうな表情を見せていました。また、女の子の母親に、この出来事について電話で伝えました。すると、母親から「実は、あの子が1年生のときに、6年生におんぶしてもらったことがあるんですよ。きっと、それを覚えていて」とおっしゃっていました。
 2年生の女の子は決して大きな子ではなく、転んでしまった1年生とそれほど背丈は変わりません。それでも、自分がおんぶをしてもらった経験を思い出し、女の子を必死に助けようとした行動に、心温まりました。これからも、子供同士で「やさしさのバトン」を受け継いでいってくれることを願っています。
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【知多市立南粕谷小学校】ボッチャの体験を通して

 「すごい!またぴったりだ!」
 車いすを器用に乗りこなして、転がした球を、ジャックボールと呼ばれる目標球に正確に寄せていく。それと同時に、日本代表選手の方と対戦する子供たちの声が体育館に響きました。
 12月19日、本校の6年生が、重度障害者の方も手軽にできるユニバーサルスポーツである「ボッチャ」を体験しました。ボッチャのパラリンピック日本代表選手の方に本校に来ていただき、ボッチャの対戦をしました。代表選手の方は、障害のため手を使わずに、ヘルメットについた棒で目標球目がけて球を転がしていきます。吸い付くように目標球へとくっつき、圧巻のプレーを見せていただいた子供たちは、驚きと憧れの表情を浮かべていました。
 さらに講演の中で「1%の可能性がある限り、障害があっても挑戦する」という熱い思いを子供たちに語ってくださり、困難な道のりも諦めないことが大切だということを教えてくださいました。
 ボッチャというスポーツを通して障害がある方と触れ合い、子供たちの広い視野を養うことができた素敵な経験となりました。
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【豊橋市立植田小学校】朝のあいさつ運動

 本校では、6年生の児童が中心となって、毎朝10分程度の「あいさつ運動」をしています。去年の6年生が、「あいさつ運動」に取り組んでいる姿を見て、「自分たちが6年生になったら、引き継いでいきたい」と、今年も活動に取り組むことになりました。
 登校した児童から東門と南門に分かれて整列。それが、植田小の朝の名物「あいさつ花道」となります。夏の暑い日も、冬の寒い日も。雨の日、風の強い日も。児童は「まじめ・力いっぱい」に、「あいさつ運動」に取り組んでいます。
 あいさつする人も、される人も朝から元気のよい声が出ています。「元気よくあいさつして、元気のよいあいさつが返ってくるとうれしい」「あいさつ運動をするようになって、人前で大きな声を出すことが恥ずかしくなくなった」という児童もいます。植田小学校には、校内で出会った先生がたやお客さんに元気よく「おはようございます」「こんにちは」とあいさつをすることができる児童であふれています。植田小学校の元気の源の一つが、この「あいさつ運動」なのです。
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【弥富市立白鳥小学校】 自助・共助(合同避難訓練)

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 本校では、12月に大地震発生を想定した避難訓練を、近隣の保育園と合同で行いました。保育園児は、津波からの避難として、保育園から本校へ来て、屋上に一緒に上りました。地震は、いつ、どこで、どのような形で起こるかわかりません。いろいろなケースを想定した訓練を行い、災害に備えた行動を身に付けることはとても重要です。
 自分自身がしっかりと自分を支える「自助」、そして、共に支え合う「共助」。保育園児は、緊張した面持ちでお兄さん、お姉さんの手をしっかりと握っていました。その小さな手をがっちりと握り、「怖くないよ」「階段は大丈夫だよ」と、行動を見守り優しく声をかけながら避難訓練をする6年生。いつもに増して頼もしさが伝わってきました。そして、その姿からは「自助・共助」の信頼と優しさがあふれ出ているようでした。合同訓練ならではの大切なことを学ぶことができたと思います。
 訓練の後は、保育園児と5年生は、一緒にレクリエーションをして一層親睦を深めました。緊張感から解放され、楽しい一時となりました。その後、にこにこと手をつないで保育園に帰りました。「ありがとう。お兄ちゃん」「さようなら。早く入学してきてね。待ってるよ」別れ際には、にこやかな笑顔の交流が見られました。来年の春の入学を楽しみに待っています。   


【西尾市立三和小学校】 三和しぐさ

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 三和小学校には、みんなが笑顔になるために、児童会が中心となって考えた『三和しぐさ』という取組があります。
 『三和しぐさ』とは、「1.始まりはあいさつ」(自分からあいさつをすること)「2.後ろぬぎ」(靴やのスリッパをそろえること)「3.他人知らず」(他の人に迷惑をかけないこと)「4.言い方禁物」(友達がきずつく言葉を使わないこと)「5.時間どろぼう」(自分勝手な行動で人の大切な時間をとらないこと…時間を守る)の五つです。
 この『三和しぐさ』に関する取組の一つに、「児童会の日」の活動があります。毎月14・15日を「児童会の日」とし、児童会役員が中心となって、昇降口で朝のあいさつ運動を行っています。昇降口には子供たちの笑顔とあいさつの花が咲きます。
 この『三和しぐさ』を日頃から意識することで、10月に行われた研究発表会における参観された方々への元気なあいさつ、5年生の自然学習、6年生の修学旅行中での明るいあいさつ、宿舎や旅館での靴やスリッパの整とんなど、様々な場面での三和っ子たちのさりげない『三和しぐさ』につながっています。

【東海市立船島小学校】宝石となるために、日々磨け

 11月30日(金)に、キャリア教育の一環として、サッカーの国際主審の佐藤隆治さんを招き、本校6年生に向けて講話をしていただきました。テーマは「将来の夢、目標」でした。
 そこでの佐藤さんの話を紹介します。
 「みなさんの将来の姿は、美しい宝石です。そして、今は、原石です。原石を毎日コツコツと磨いていくことで美しい宝石となります。では、どうやったら磨かれるのでしょうか?技能の向上?知識の習得?それだけでは十分ではありません。まずは「心」です。夢を諦めない心、嫌なことにくじけない心、友達や周囲の人と協力をする姿勢、笑顔で前向きにものごとを捉えること。それが必要です。次に「日々の生活習慣」です。偏りのない食事や十分な睡眠をとることが必要です。健全な生活習慣は体を丈夫にし、考える力を生み出し、心に余裕を与え、ものごとに立ち向かう活力となります。能力を高め、豊かな心を育み、健全な生活習慣を確立していくことが『磨く』ということです。常に夢や目標をもち、今できることや今やるべきことに集中して取り組むことが、長い人生の中でみなさんの原石を磨き続け、美しいたった一つの宝石となって、あなたの宝物となるのです」

〇児童の感想
・6年生になってから水泳のタイムがなかなか速くならず、辞めたいと思っていましたが、諦めずに頑張ろうと思いました。
・小学生のうちから自分を磨いて、大人になって自分の夢をかなえられるように努力していきたいです。
・私の将来の夢はトリマーになることです。犬の気持ちを考えられるようになりたいので、たくさん犬と触れあっていきたいです。

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【豊田市立道慈小学校】 輝く!道慈っ子

 本校では、「時間・あいさつ・よい行い」を道慈小の合い言葉とし、学校生活を送っています。時間を守り、元気なあいさつができ、人のために、自分のために頑張ることのできる道慈っ子を目指しています。
 「よい行い」では、特に互いのよさを認め合う活動として、『輝く!道慈っ子』の取組を大切にしています。この取組は、子供たち同士で感謝の言葉や頑張りを認める言葉をカードに書き、昇降口にある掲示板に掲示していくものです。この取組は児童だけでなく、教師も参加しています。全校児童42名と教師たちで、多い月は約150枚、年間で約1000枚のカードを書きます。
 「輝く!道慈っ子」のカードには、友達同士で「サッカーが上手だね」「絵がうまいね」などのその子を褒める言葉や、「一輪車の練習を頑張っているね」「授業中、たくさん手を挙げて発表していたね」などの頑張りを認める言葉が書かれます。また、上級生から下級生に「いつも笑顔で挨拶をしてくれてありがとう。とても気持ちがよいです」「登下校は大変だけど、重い荷物も頑張って自分で持ってえらいね」などの下級生の成長をたたえる言葉が書かれます。下級生から上級生には「困っているとき優しく教えてくれてありがとう」「一緒におしゃべりや遊ぶのがとても楽しいです」などの感謝の言葉が書かれます。「輝く!道慈っ子」の取組は、同じ学年の友達だけでなく、異学年交流の役割も担っています。
 これからも、「輝く!道慈っ子」の取組を通して、日常の何げない児童のよさを全校に広めていき、一人一人が輝ける道慈っ子になれるよう取組を続けていきたいと思います。


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【武豊町立富貴小学校】地域の力で子供が生き生き〜大豆作りに挑戦〜

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 本校の3年生児童は、総合的な学習の時間の中で、大豆を育てる活動に取り組んでいます。地域の農業委員の方々から、大豆の育て方について学びながら、春から心を込めて育ててきました。天候不良や虫の被害に四苦八苦しながらも、一生懸命世話をしたことで、大豆はぐんぐん大きくなりました。
 10月には、農業委員や地元の方々とともに大豆を用いて豆腐づくりを行いました。活動後の児童の感想には、「これまで食べた豆腐の中で、今日の豆腐がいちばんおいしかった」「たくさんの人が手伝ってくれたから、成功することができた」などの声が聞こえてきました。多くの児童が初めての経験に喜びを感じるとともに、地域の人に感謝の気持ちを抱きました。
 現在、児童は、収穫した大豆を使ってきな粉作りを計画中です。実現のためには、道具や費用など様々な壁が予想されます。しかし、本校の特色の一つである地域力を生かして問題を解決し、実現に向けて児童とともに取り組んでいきたいと思います。