【みよし市立南中学校】真心こめた清掃活動

 本校の清掃活動は、生徒が心を落ち着かせて黙々と取り組んでいます。1年生、2年生は同じフロアに教室がありますが、どちらの学年もとても静かに活動するため、フロア全体がとても静かです。卒業した先輩からずっと受け継いできた、膝をついて後ろに移動しながら床を拭く「南中拭き」という雑巾がけによって、隅々まで汚れを落とすことを心がけています。床に記してあるマス目を見ながら「今日は4マスずつね」と何人かの生徒で均等に面積を配分しながら、協力して活動する姿が見られます。
 清掃も終わりの時間に近づくと、ある女子生徒が、雑巾ラックが置いてある廊下にやって来ます。自分の分だけでなく、学級の仲間が使ったたくさんの雑巾を片付けに来るのです。一枚一枚丁寧に雑巾ラックにかけていきます。それだけでなく、絞りが甘かった雑巾は、再度手洗い場に持っていき、一枚一枚力をこめて絞ります。この女子生徒のおかげで、廊下に置いてある雑巾ラックは、毎日、整頓された状態が保たれています。
 美しい環境を生み出すのは生徒自身であり、その環境に支えられて生徒たちは、毎日、気持ちよく生活できることを実感しています。

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【稲沢市立千代田中学校】生徒主体のボランティア活動

 本校は、学級数が8学級と市内で一番小さい中学校です。小・中連携活動や地域での活動も盛んなため、生徒は中学校に入学するときには、すでに顔見知りが多く、仲間意識が学校のいたるところで見られます。
 本校では、生徒会を中心に『ミニボランティア活動』を行っています。昨年の生徒会が立案した「ペットボトルのキャップ回収」が、1年たった今でも受け継がれています。学校公開日などには、保護者や地域の方からも、袋一杯のペットボトルキャップが届きます。4月から11月までに、8000個を超えるペットボトルキャップが集まりました。集めたキャップが、ワクチンに変わり、困っている人の手助けになることも、生徒会で呼びかけられています。
 さらに、11月からは「セロハンテープなどの巻き芯の回収」が始まりました。巻き芯が業者により回収され、販売によって利益を生み、マングローブの植樹の手助けになることを知り、活動を開始しました。昇降口に生徒会掲示板が作られ、全校生徒に呼びかけています。巻き芯は、まだ多く集まっているとは言えませんが、生徒の話題になっています。
 この他にも、通学路クリーンキャンペーンや盆おどりの準備・片付けボランティア、赤い羽根共同募金を行うなど、生徒主体の数多くのボランティア活動が行われています。
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【北名古屋市立栗島小学校】 いいとこ見つけ列車

 本校では、「いいとこ見つけ」プロジェクトを実施しています。友達の「よさ」を見付け、カードに書き出し、互いに伝え合い、自己有用感や自己肯定感を高め、いじめを未然防止しようという取組です。カードには、「分からないところがあったとき、分かりやすく教えてくれてありがとう」「一輪車の練習のときに手をにぎってくれてありがとう」「走りはばとびのときに『がんばって』と言ってくれてありがとう」など、心の温まるメッセージがたくさん書かれています。
 「いいとこ見つけ」の列車は、校舎1階の職員室前に掲示されています。休み時間には、自分へのメッセージを照れくさそうに読む児童の姿がたくさん見られます。自分のよいところを再認識した児童は、友達のよいところを見つけようとします。こうして「いいとこ見つけ」がどんどんつながることも、このプロジェクトのねらいです。
 「いいとこ見つけ」列車は、栗島小学校の児童の「いいところ」をたくさん乗せて、今日も走ります。

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【刈谷市立日高小学校】日高っ子「ぴかぴかそうじ」

 本校では、学校をきれいにしようという気持ちを込めて、清掃の時間に行う掃除のことを「ぴかぴかそうじ」と呼んでいます。
 先日、全校の子供たちで、もっと学校をぴかぴかにするためには、どんな掃除をしたらよいかを話し合いました。「しゃべらないでだまって掃除をするという約束をつくったらよい」「どうしたらきれいになるか、低学年の子にもわかるように、掃除の仕方を伝えよう」など、たくさんの意見が出されました。そこで、清掃時間の最後の3分間に、もう一度清掃場所を見回して、残されたごみや汚れをきれいにする「ごみっけタイム(残されたごみを見つける時間)」を行うことになりました。
 5・6年生の子供たちが、低学年の子供たちにもわかるように、「ごみっけポイントカード」を作成して、隅々まできれいになる掃除の方法を伝えました。そのおかげで、低学年の子供たちは、「ごみっけタイム」には、カードを見ながら教室の隅や扉のレールまできれいにしようとがんばっています。
 高学年の子供たちが中心となって、子供たち自身が考えて、学校をきれいにしていこうとする取組を、これからも大切にしていきたいと思います。

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【小牧市立桃陵中学校】落ち葉拾いボランティア

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 本校では、毎年11月になると、落ち葉拾いボランティアを募り、朝、校内の落ち葉を拾います。
 多くの生徒が互いに声をかけ合い、自主的に参加してくれています。緑が多い本校では、落ち葉の量もとても多いのですが、ボランティアに参加してくれる生徒のおかげで、とてもきれいな景観を保つことができています。
 生徒も、「学校がきれいになるのが楽しい」と、前向きに参加してくれています。

【津島市立天王中学校】職場体験学習を通して 〜人との関わりの中で育まれるもの〜

 本校の2年生が、11月7日から9日にかけて職場体験学習を行いました。1年生のときに、それぞれの生徒が、自分の興味のある職種について調べました。2年生になり、それぞれの事業所で、実際に働いている人に指導をしてもらいながら「働く」とは何かを学んできました。
 ある生徒は、グループホームに職場体験学習に行きました。学校生活では、話をすることがあまり得意ではなく、友達同士の会話にも積極的に入っていく様子はありませんでした。初日の見学でも、利用者の方と作業をするものの、話しかけられてもなかなか返答することができませんでした。
 そんな彼に変化が見られたのは、職場体験学習の3日目でした。様子を見に行くと、利用者の方と笑顔で、ペーパークラフトを作りながら話をしていました。事業所の方からも、「最初は、自分から話をしようとする様子はなく心配していましたが、少しずつ表情もよくなってきましたよ」と話をしてくださいました。職場体験学習の最後の挨拶では、「自分は、人と話すことが苦手で、いつも話すことを避けてきました。でも、この職場体験学習で、人と話すことの大切さを学びました。3日間本当にありがとうございました」と、大きな声で話しました。
 学校生活に戻り、彼は事業所の方へ、「スタッフの方々は、利用する人のために、親身になって仕事を行っていました。人の役に立ちたいという気持ちがないと勤まらない仕事だと思いました」と、お礼状を書きました。職場体験を経て、彼の中で何かが変わりました。
 本校の職場体験学習では、「働く」とは何かを学ぶ中で、多くの生徒が様々な人とかかわる中で、人のやさしさや思いやりに触れ、人の生き方や生き様に触れ、様々なことを感じとっていきました。人との出会いが、人を育てていくのだと、改めて実感することができました。

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【阿久比町立東部小学校】ペアによる読み聞かせ会

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 本校では、児童会の立案・運営によるペア活動に取り組んでいます。4月の顔合わせ会で、名前とメッセージを書いたカードを交換し、定期的に交流会を行っています。児童数の増加に伴って、学級数も多くなっているため、活動の場所や内容を工夫しながら交流を楽しんでいます。
 11月は、図書委員会の「コスモス読書週間」の活動の一つとして、学校公開日にペアによる読み聞かせ会を実施しました。上級生が下級生のために、読んであげたい本を数冊選んだり、読み聞かせの練習をしたりして、当日に備えました。
 読み聞かせを終えた上級生は、「ドキドキしたけれど、集中して聞いてくれて頑張ったかいがあった」「ペアの子の笑顔が見られてうれしかった」と話していました。下級生は、「また絵本を読んでほしい」「今度、休み時間に遊ぶ約束をしたよ」とうれしそうに話していました。日頃の学校生活の中で、ペア活動の様子を家の人に見ていただく機会がないので、参観してくださった保護者からは、「年下の子に優しく接する様子を見られてよかった」「あまり読書が好きではない我が子が、一生懸命本を読んであげている姿を見て、ペア活動によるいろいろな効果を感じた」など、うれしい感想が寄せられました。 

【春日井市立篠原小学校】異年齢集団の交流活動「みどりのまつり」

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 本校では、毎年11月に「みどりのまつり」が開催されます。このまつりは、二つの活動から構成されています。
 一つ目の活動は、6年生が育てたサツマイモを食材にして、学年別の仕事分担で「ふかしいも」を作ることです。まず、1年生が芋掘りを行い、2年生が土を落としてきれいに洗います。次に、4年生がピーラーで皮をむき、5年生が包丁で慎重に大きさをそろえて切ります。そして、3年生が小さくさいの目に切られたさつまいもを小さなお皿に計り取って、蒸し上げます。
 もう一つの活動は、異年齢交流活動です。異年齢グループ「なかよし班」によりゲーム店を企画運営することです。班会議でアイデアを出し合い、ゲームの内容やルールをみんなで決定します。そして、6年生が中心となってゲームの道具などを作ります。まつり当日に見られる高学年のリーダーシップと低中学年によるかわいい「お店番」と「呼び込み」には、ほほ笑ましいものがあります。
 これら二つの活動は、地域との交流も生み出しています。老人会の方にゲートボールを教えていただいたり、一人分は少しではありますが、招待した地域の人たちと「ふかしいも」をおいしく一緒に食べ、ゲームを楽しんだりします。
 学級・学年を超えた活動は、本校の伝統となり、篠原っ子たちの「心の成長」につながっています。

【東浦町立石浜西小】多文化共生フェスタ イン 石浜

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 「多文化共生」は、石浜西小学校の大きな特色です。外国籍児童が、約60名在籍しています。国籍にとらわれず、みんなが仲間として成長する学校を目指しています。今年も、12回目の「多文化共生フェスタ イン石浜」を行いました。今年度の石浜西小学校のスローガンは、「みんながつくる 石浜西小」です。児童一人一人が学校を構成するかけがえのない存在です。一人一人が精一杯の力を発揮し、その力を結びつけることで、更に大きく成長していけると考えています。
 今年度は、2、4、6年生が「舞台発表」、1、3、5年生が「コーナー発表」という形式で学習の成果を発表しました。児童一人一人がそれぞれの役割を担い、みんなで支え合って創り上げてきた発表を行いました。
 写真は、様々な民族衣装を着た6年生の発表の様子です。オリンピックの歴史をふり返ることで見えてくるもの。過去、そして未来への願いを伝えました。最後は世界平和を全員で表現しました。
 地域、石浜西保育園、保護者の皆様のお力添えをいただいて、涙あり笑いありの「多文化共生フェスタ イン 石浜」となりました。

【尾張旭市立東栄小学校】あいさつ運動

 尾張旭市立東栄小学校の生活委員会では、廊下を歩くことを意識した「てくてく運動」、次の人が気持ちよく使えるようにと考えた「トイレのスリッパをそろえよう運動」、笑顔で一日がスタートできるようにと願いを込めた「あいさつ運動」の三つの啓発活動に取り組んでいます。
 今回は、この中の「あいさつ運動」の話です。生活委員会の子供たちは、校門をくぐるとすぐに、校門から昇降口にかけての通路に「あさぴースマイルあいさつ運動」のプレートを手にして並び、登校してくる児童に「おはようございます」と元気に挨拶をします。2日目、3日目になると、最初はうつむいていた子供たちが先に挨拶してくれたり、「一緒にやるよ」と隣に並んで「あいさつ運動」に進んで参加してくれたりします。並んでいる子供の数がどんどん増えていくのは、子供たちのやりがいにもつながっていて、挨拶の声が大きくなっていくことに一役かっています。
 「あいさつ運動」が終わった後、生活委員会の児童からは、「日にちがたつにつれて、顔をあげ、笑顔を添えて挨拶してくれる人が増えてうれしかった」「委員会以外の人が手伝ってくれてうれしかった」という声を聞くことができました。
 がんばっている友達と一緒になって挨拶の輪を広げていこうとしている子供たちの心温まるちょっといい話です。

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【刈谷市立富士松中学校】生徒会主催の避難訓練

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 本校では、「防災教育・命の教育」に力を入れており、様々な活動の中でも特徴的なものに、「生徒会主催の避難訓練」があります。以前に「被災地訪問」に行った生徒会役員が「自分の命は自分で守る。自分で判断して行動するような避難訓練を、生徒会として行いたい」ということで始まりました。
 教員が誘導して行われる訓練とは別に、生徒会によって掃除や放課など、生徒がばらばらになった時間帯に避難放送を入れ、教員に頼らず自分自身で判断・行動する訓練を行っています。訓練後には学級や生徒会で振り返りを行い、「まだ途中で話し声が聞こえるので、真剣にできるよう意義を伝えよう」などと生徒たちが改善を図っています。また、「地域の防災訓練にも参加して、もしものときは役に立ちたい」と地域へ目が向き始めています。
 後日、生徒集会で生徒会役員が、「一人一人が自覚して行動できるようになってきました」と、成果を全校に述べました。年々、生徒たちが「自分の命は自分で守る」という意識の向上につながってきていると実感しています。

【碧南市立鷲塚小学校】花でつながる優しい心

 鷲塚小学校は、毎年フラワーブラボーコンクール(FBC)に参加しています。種から花を育て、児童と保護者と教師とで力を合わせて花壇を作る活動を継続して取り組んでいます。この活動は、今年で49年目を迎えました。
 園芸委員を中心に育苗ポットを6000個作りました。子供も大人も一緒になってポットに苗を仮植し、その後、花壇に定植しました。花壇のデザインは、児童の中から選びました。みんなで協力して、肥料をまいたり草取りをしたりしました。夏休み中は当番を決めて登校し、水やりを続けました。来校された方々は、「暑いのに、みんな、えらいねえ」と児童たちに声をかけ、児童たちをほほえましく見つめていました。児童たちはにっこりと会釈し、「ありがとうございます」と、うれしい気持ちを返していました。
 プランターに植えた花は、日ごろお世話になっている公民館や交番、病院などに届けました。「みんなの優しい気持ちがこもった花を大切に育てます。ありがとう」というお届け先の方からの優しい言葉をいただきました。花の苗は、学校周辺の家々や地域の方、保護者にもお渡ししました。「いただいた花が、きれいに咲き始めました。ありがとうございました」「これからも花の学校として、みんなでがんばってくださいね」などのうれしい声が次々に学校に届きました。
 秋になり、学校の花壇にも地区にある三つの花壇にもサルビアやマリーゴールド、アゲラタムなど色とりどりの花が美しく咲きました。FBCの審査では、その努力と成果が認められ、県内で入賞し、みんなで喜びました。
 さらに、今年度は法務局が主催する「人権の花運動」にも取り組んでいます。花を育て、生命の尊さを実感する中で、豊かな心を育み、優しさと思いやりの心を育む運動です。募集した「人権の標語コンテスト」には、全校の97パーセントにあたる約640名もの児童がすすんで参加しました。自分の心と向き合いながら人権について真剣に考えた標語には、温かさを感じるものばかりでした。「笑顔の輪 広げる言葉 ありがとう」「わすれるな 一人一人が 生きるいみ」など、入選した40作品を校内に掲示しました。通りかかった児童たちは標語を見ては立ち止まり、「ありがとうって、いい言葉だね。たくさん言いたいな」「一人一人の立場を考えて行動したいな」と言いながら、優しい心を膨らませていました。
 本校は「お花の学校」として、来年で50年。これまでに多くの人が関わり、つながってきました。これらの活動は、花を気遣うことで人を気遣えるようになる尊い活動です。これからもみんなで優しい心をつなげていきたいです。

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【稲沢市立大里東小学校】地域とのふれあい「グラウンドゴルフ交流会」

 本校では、5年生が地域の老人クラブの方々とのふれあいを目的として、「グラウンドゴルフ交流会」を行っています。長く続いている行事で、老人クラブの方々も楽しみにしてくださっているようです。
 朝から、老人クラブの方々が、次々と本校のグラウンドに集まって、8ホールを設営してくださいました。グラウンドがでこぼこしているのを見ると、ブラシできれいにならして、子供たちのために準備をしてくださいました。用具は全て、運んできてくださいます。
 お互いに挨拶をした後、まずは、クラブを持って打ち方の練習です。グループごとに担当の方が付いて、丁寧に説明してくださいました。
 その後、グラウンドゴルフのスタートです。子供たちは、クラブを手に、やや緊張気味の表情が見られましたが、次第に打ち解けて楽しく活動しました。打ち方が強すぎて、ボールが大きくホールポストをオーバーすることもあれば、ホールインワンをする場面もあって、あちらこちらで歓声が上がっていました。老人クラブの方々も、子供たちのプレーに笑みがこぼれ、楽しい時間を過ごしていただいたようです。
 活動後には、「はじめは難しかったけど、教えていただいてうまくなれて楽しかったです」「おじいさん、おばあさんたちが励ましてくださって、楽しくできました」「地域の方々とふれあう楽しさを感じました」などの感想が聞かれました。
 子供たちは、地域の中で多くの方々とふれあい、いろいろな経験を通して育っています。相手を敬い、互いに尊重し合いながら生活していく気持ちを、これからも様々な活動を通して育んでいきたいと思っています。
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【豊田市立浄水中学校】 生徒主体の行事づくり

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 10月20日の土曜日に、第3回浄水中学校体育祭が行われました。浄水中学校が目指す学校の一つに、「生徒主体の学校行事の運営」があります。体育祭では、全校練習から進行をすべて生徒に委ね、生徒会執行部や各学年のリーダーが全校の前に立ちました。進行にあたった生徒は、全校生徒に対して体育祭への思いや練習の目標を提示し、練習を進めました。そのときの話を聞く全校生徒の姿勢やまな差しからは、真剣さ以上に「進行にあたった生徒を支えていこう」「全校で体育祭をよりよい行事にしよう」という思いが伝わってきました。
 また、生徒が主体となってつくり上げた体育祭は、一生懸命な取組や団結力を高めようとする姿勢はもちろんのこと、先輩が後輩を支える姿、仲間同士で応援しあう姿から、浄水中学校の温かさの表れた体育祭になりました。

【小牧市立米野小学校】 花・華プロジェクト

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 「学校を全校で育てた花で彩りたい」という思いからスタートした「花・華プロジェクト」は、今年で4年目を迎えます。5年生の実行委員が、中心となって計画案を提案します。校区の花屋さんが講師になり、定期的に来校して、育て方を教えてくださいます。
 先日(10月下旬)、5年生全員でビオラの苗を黒ポットに移植しました。12月には花が咲き、冬休みも水やりを行います。
 3学期には、花レンジャーを組織し、花の色ごとにプランターに植え替えます。1年生から4年生、国際学級、特別支援学級に花レンジャーたちが、ビオラを届けます。
 「感謝の会」では、卒業生に、ビオラを入れた小物入れをプレゼントします。そして「卒業式」には、式場をビオラでいっぱいにします。
 5年生を中心に、在校生の気持ちを一つにしてビオラを育てています。

【豊田市立豊松小学校】仲間や地域を大切に

 豊松小学校では、1年生から6年生までを8グループに分けた「なかよし班」を作ってています。毎日の掃除や運動会、地域の自然を知る「六所の集い」、豊松小伝統の「ジャンボカルタ会」など、様々な活動や行事で他学年との交流を深めています。6年生を中心に、高学年は下の学年のことを考えて行動したり、お手本になったり、助けたりすることで、高学年としての自覚が育っています。
 中でも、子供たちが楽しみにしているのが、月に2回の「さわやかタイム」です。その時間を利用して、代表委員会が全校のみんなで楽しむ「全校遊び」を企画したり、6年生がなかよし班の絆(きずな)を深めるために「なかよし班遊び」を開催したりします。年齢差や体格差のある縦割りグループでも、みんなが一緒に楽しめる遊びになるように工夫を重ねます。その結果、初めて参加した1年生も、高学年と交じって楽しく遊ぶことができました。中・高学年が、低学年を思いやる優しさをもっているところも、本校の自慢です。
 また、代表委員会が中心となり、通学路の清掃活動「クリーンアップ大作戦」を、10年以上継続して行っています。この取組の日には、通学団ごとにごみ袋を持ち、燃えるごみや空き缶など、通学路のごみを収集しながら登校します。収集後は、代表委員が重さを量って記録し、ごみを種類ごとに分別しています。汚れているビンや缶は、水洗いもします。この活動を行うことで、地域を自分たちできれいにしようという気持ちが育っています。豊松の豊かな自然を守るため、これからも続けていきたいと思います。

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【春日井市立出川小学校】 もくもくそうじ

 本校は、開校12年目で新しく、校舎がきれいな学校です。開校当時の子供たちは、自分たちの使っている教室や廊下を、きれいにしようとする意識は低く、話をしたり、ふざけ合ったりしながらそうじをする児童が多くいました。
 そこで考えたのが「もくもくそうじ」という名称の活動です。「もくもくそうじ」とは、「黙々と集中して清掃をすること」で、全校児童が主体的に学校をきれいにすることが目的です。
 この活動を続けていく中で、子供たちが自然と「もくもくそうじだよ」と声をかけ合って掃除をする姿が、見られるようになりました。今では、廊下を並んで歩くときや、給食の準備中などの場面でも、「もくもくだよ」と声が聞こえてきます。
 今後も、子供たちから学校生活の様々な場面で、主体的に「もくもく○○○」という言葉で、学校をよくする活動として広がっていくことを期待しています。

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【蒲郡市立塩津小学校】名人はすごい!

 本校では、「地域の名人に学ぶ」学習を行っています。地域の方の豊かな経験や知恵、技術に触れながら学習しています。体験活動を通して、「つくる」「育てる」ことの苦労や喜びを実感するとともに、「出会い」「ふれあい」から地域の方への尊敬の気持ちや、豊かな心を育てることをねらいとして活動に取り組んでいます。

○1・2年生『スイカ名人』
 スイカ名人に教えてもらって、スイカをそだてたよ。はじめてでどうやってそだてるのかわからなかったけれど、ひりょうをうめたり、つるを切ったりすることを教えてもらって、スイカをそだてるのが楽しくなってきたよ。スイカが大きくなって、名人とスイカわりをして楽しかったよ。

○3年生『塩づくり名人』
 塩づくり名人は、塩について何でも知っているすごい人です。塩やきでは、火にかけて塩水をにていきます。「塩は、ぶくぶくしているときに火を止めないと、にがくなる」と教えてくれました。できたてほやほやの塩を少しなめたら、しょっぱかったです。たくさんの塩が取れてうれしかったです。

○5年生『米づくり名人』
 初めての田植体験では、名人の見本を見たとき、かん単に見えました。でも、実際にやってみると、足が深くまで入って動きにくくて大変でした。「苗を3〜5本くらい持って、指先を使って植えるといいよ」と、コツをていねいに教えてもらい、米作りの大変さと楽しさを知りました。
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【豊橋市立南部中学校】 小さなこころくばり

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 ある日の朝のことでした。私は、登校する生徒に朝のあいさつをしようと、昇降口へ向かいました。足元に目を向けると、床が砂だらけになっています。前日は天候が悪く、地面が湿っていたせいで昇降口が汚れてしまったのです。
 ふと、顔をあげると、その砂をほうきで掃いている生徒がいました。私は、「ありがとう」と声をかけました。その生徒は、「だって、ざらざらしていたらみんな嫌じゃないですか。だからやるんです」と返してきました。「ざらざらしていたら嫌」は、誰もが思っていることだと思います。しかし、それを解消するために行動に移すことは、なかなかできません。「掃除なんて面倒くさい」「いい子ぶっていると思われそう」など、いろいろな理由があります。思春期の中学生には、よいと思ったことをそのまま行動に移すことができない不器用さがあります。そんな中、「みんなも嫌だと思うから」という理由で行動できるこの生徒の素直さと、周りに対するこころくばりに、私はとても感動しました。
 南部中学校では、こうした生徒の頑張りを、生徒同士で認め合う雰囲気を大切にしています。全校で取り組んでいる感謝の気持ちを伝える『ありがとうカード』には、ほうきで掃いていた生徒に、お礼のメッセージを書く生徒もいました。生徒同士で、互いのことを認め合い、感謝し合うことで、温かい学校づくりをこれからも目指していきます。

【南知多町立篠島中学校】 篠島サミット

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 9月に開催した学校祭では、「篠島サミット」を行いました。篠島小学校の5、6年生と地域の方々も参加し、篠島の将来について話し合いました。
 この「篠島サミット」に向け、総合的な学習の時間等に、篠島のよさや問題点を考えました。その中で、「今のままでは、皆が島から出て行ってしまうのではないか」「観光客を増やすためには、どうしたらよいのだろうか」など、生徒の切実な思いが表れました。そこで、それぞれの学級で問題の解決策を話し合い、学級としての考えをまとめました。
 当日は、最初に、学級で話し合ったことを発表し合いました。その後、四つのグループに分かれ、学年の異なる児童・生徒や地域の方々とともに、互いの発表を聞いて考えたことや感じたことを伝え合いました。ある生徒は、「私は島の美しい自然を壊したくない。でも、島の人口や観光客が減るのは困るから、自然を生かした取組には賛成です」と発言しました。この生徒のように、郷土愛が感じられる発言が多くありました。また、地域の方々の話からは、「持続可能」という視点をもつことの大切さが分かりました。
 今回の「篠島サミット」を通して、生徒一人一人が篠島の将来に対して、「こうあってほしい」「こうしたい」という願いをもちました。また、地域の方々と思いを共有することができました。来年度は、生徒たちの願いや思いを実現するための学習に発展させたいです。
 今年度、総合的な学習の時間に、3年生が篠島のよさを伝えるためのCMの作り方を学びました。その経験を1、2年生が受け継ぎ、実際に情報を発信する取組につなげることができたらと思います。そのために、生徒たちのメディアリテラシーを高めるための学習を計画したいと考えています。