【知多市立東部中学校】情報モラル教育 〜SNSの利用について〜

 本校では、情報モラル教育として、「SNSに関する授業」と「警察署員による情報モラル講演会」を実践しました。
 「SNSに関する授業」では、「SNS東京ノート」を基に、無料通信アプリでのメンバー内のやりとりについて、模擬カードを使いながら、カード内に書かれている状況の際にどんなことを感じるか、また、その後、どんな発言や行動をするかを考えました。グループ内で意見交換をしたところ、生徒たちは、1対1のやり取りの場合と比べて、複数人のグループ内でのやりとりの場合の方が、コメントの内容について人それぞれ感じ方やとらえ方が異なるということを感じ、そのすれ違いから、友人とのトラブルが起きてしまうことがあることを学びましだ。また、SNSにおける人とのかかわり合いで、危険を予測することの必要性についても考えました。
 「警察署員による情報モラル講演会」では、知多警察署員から、インターネットを使用する上で守るべき五つのルールについての話をしていただきました。
 生徒たちからは、「インターネットやSNSに関する不安がなくなった」「個人情報について、今まで以上に、大切に扱わなければならないと感じた」といった声が聞こえました。
 今後、情報モラル教育を、道徳科の授業や朝の短学活など様々な場面で取り上げていきたいと考えています。

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【新城市立新城中学校】生徒とともに学ぶ保護者のための情報モラル教育

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 本校では、インターネットに潜む危険性を主なテーマに、毎年、「子どものためのスマホ教室」を実施してきました。初めての受講となる1年生は「初級編」、2年生は、前年度の続きとなる「中級編」、3年生は、さらなる「上級編」とし、学年に応じた内容となっています。しかし、スマートフォンを使った生徒のトラブルは後を絶たず、保護者の知らないところで起きている事案もあることから、スマートフォンの使用については、生徒だけでなく、保護者への情報提供も喫緊の課題であると捉えています。
 そこで、このような状況を踏まえて、生徒とともに保護者にも理解を深めていただけるよう、適切なスマートフォンの利用を始めとした情報モラルについて学ぶ機会を設定することを考えました。
 昨年度は、2月に実施した「新入生説明会」に合わせて、下記のように実施しました。
「子どものためのスマホ教室」(新入生説明会の午前中に実施)
・中学1年生向けの講座
・中学2年生向けの講座
「保護者のためのスマホ教室」(新入生説明会に先立って実施)
・新入生保護者,中学生保護者
 今後は、講座の実践効果を検証し、よりよい講座のあり方を模索しながら、小中連携も視野に入れて、情報モラルを高められるように取り組みたいと思います。

【北名古屋市立熊野中学校】資料「既読スルー」から気付かせる情報モラル

 現在、スマートフォンの恩恵を受けている反面、スマートフォンから生じる問題も多くなっています。12月に、資料「既読スルー」で道徳科の授業を行いました。主人公の「わたし」の友人が、「既読スルー」をしたことで、友人グループを外されてしまいます。友人を外すことの流れに乗ってしまった「わたし」。そんな「わたし」も、その危機に陥ってしまうといった中学生の身の回りでありそうな内容です。
 この授業のねらいは、二つです。「グループメッセージの問題点に気が付くこと」と「SNSなどのトラブルを回避するために必要なことを考えさせること」です。
 まず、この話の問題点は何かを発問しました。「返信がないだけで仲間外れにすること」「ずっとスマートフォンを触っていること」「みんなの勢いに押され、グループを外すことに賛成してしまったこと」など、グループメッセージの在り方だけでなく、スマートフォンの使用や相手の立場にたつ必要性など様々な意見が出ました。
 次に、SNSトラブルを防ぐために、自分が、特に気をつけたいものは何か(著作権や肖像権・個人情報・何気ない一言・位置情報・見知らぬ人とのやり取り)とその選んだ理由を考えさせ、意見交換を行いました。多く選ばれたものは、以下の二つです。
 「何気ない一言」
・何となく言った一言で、学校生活が終わるかもしれないから。
・相手によって受け取り方が違うから。
 「個人情報」
・場合によっては、命に関わるから。
・悪用されてしまうから。
 授業の感想には、「相手の気持ちを考えて、SNSを使おうと思った」「SNSの使い方を間違えてしまったら、自分や周りの人にも被害が出ると思いました」と自他について考えることができました。
 このような情報モラルの授業を通じて、情報通信機器によるトラブルや、正しく使用しようとする意識の高まりを感じました。これまで以上に、相手の気持ちを考える人になってほしいと思います。

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【江南市立北部中学校】1年生「SNSの使い方」について考える授業実践と取組

 Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、略称SNSの利用は、中学生でも盛んに行われている。インターネット上で、友達との交流を手助けしたり、自らのプロフィールや写真を公開したりすることのできるSNSは、生徒たちにとっても、欠かせないものとなっている。クラスや部活動の友達とグループをつくり、その日にあった出来事や予定、自分の思いを伝え合っているという話をよく聞く。SNSを上手に活用し、その利用方法に驚かされることがある一方で、生徒間のトラブルではSNSが絡んだものが増えてきている。「SNS上で悪口をいわれる」「返事をしてもらえない、無視される」といった話を聞くこともあり、利用する際の注意や心構えを見つめ直してほしいと考えた。
 そこで、「SNSと私」という学活の授業を構想し実践を行った。導入として、熊本の震災の際に、震災掲示板やSNSでの情報共有が、役に立ったという資料を提示した。生徒たちに、「実際に利用している」又は、「利用したことがある」と聞いたところ、9割以上の生徒は、「利用したことがある」と答えた。導入の流れから、SNSのよいところについて生徒に意見を尋ねると、「すぐに送れる」「気楽に使える」「届いたかが分かる」といった意見がだされ、SNSの利便性について理解できていることがわかった。
 続いて、「中学生の事件簿」というSNSでのトラブルが漫画形式になっている資料を配付し、SNSを使うときに気をつけた方がよいことについて、グループで話合いを行い、その後、クラスでグループの意見を共有した。「送るときは、一度、読み返す」「写真などを、許可なくインターネット上に掲載しない」などの行動面で気をつけることが多く出された。その中で、「感情的にならない、感情を相手にぶつけない」という意見に着目させ授業のまとめとした。
 振り返りには、「相手の気持ちを考えて、返信をしようと思いました。でも、言いたいことが言えないのはいやだから、誤解されそうなことは、自分で話せばよいと思いました」などと書かれていた。
 SNSの使い方について考えを、更に深められるように、1月には、全校での「ネット・ケイタイ安全教室」を計画している。生徒が、SNSと上手につきあっていけるように、今後も、様々な活動に取り組んでいきたいと思う。

【弥富市立桜小学校】NHK for Schoolを活用した情報モラル授業の実践

 9月25日、6年生の学級で情報モラルの授業を行いました。
 NHK for Schoolの「スマホ・リアル・ストーリー」の第5回、「送った写真のゆくえは・・」を視聴して、自分自身にも起こりうることとして、トラブルの回避策について考えました。仲間との話合いを通して、インターネット上に一度出た画像や動画は、消せないということを理解し、個人情報をきちんと管理し、よく考えてスマートフォン等を使っていこうとする気持ちが高まりました。
 NHK for Schoolの教材は、小学生目線でのストーリーになっており、児童が感情移入をしやすく、その後の話合いも、具体的なものとなりました。他の内容の教材もあるので、児童の実態に合わせ、今後も、活用していきたいと思います。

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【岡崎市立新香山中学校】肖像権について考えを深めよう

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 2年生で、情報モラルについての授業実践を行いました。今回取り上げたのは、インターネット上での肖像権の侵害の危険性や拡散の危険性についての授業です。
 写真を、SNSへ投稿するという身近な場面を設定し話し合わせました。その際、写真に写った人が、「偶然、映り込んでしまったもの」「集団で撮ったもの」「明らかに合意して映り込んでいるもの」の複数の写真を用意しました。それらが肖像権の侵害になるのかを考えました。そして、もう一歩踏み込んで考えたのが、「合意は永久的なものなのか」という点で、「デジタルタトゥー」についても学習しました。
 生徒の感想を見ると、「投稿する人が、モザイクをかけるなど気を付けなければならない」「写真を投稿する前に、確認すべき。特に、団体写真は気を付けなければならない」などの意見が出てきました。
 これを機に、楽しさの裏に潜む危険性についても、しっかりと考えていきたいです。

【岡崎市立美合小学校】1年「みんなのためになる しごと」

 岡崎市の情報モラル授業モデル案として、実施されている道徳科指導案を基に実践を行いました。不正確な情報を周囲に与える影響や、正しい情報を伝えることの大切さについて気付き、自分の生活の中にある多様な情報を見直そうとすることをねらいとしています。
 授業の初めに、「間違ったことを言われて困ったことがあるか」と質問をしました。情報が間違っていて困った場面を思い出した後、本時のねらいについて、みんなで考えていこうと投げかけをしました。
 資料「みんなのニュースがかり」の範読を聞いた後、登場人物や場面について押さえ、「けいすけ」の行動と気持ちを追いながら、子供たちからたくさんの思いを引き出しました。
 最初は、「けいすけ」が間違った情報を伝え、周囲を混乱させてしまったことには目を向けられず、「頑張ったのにがっかり」「文句を言われて嫌だなあ」という意見が多数でした。けれど、「どうして文句を言うのかな」という意見に対し、教師が、「けいすけの新聞を見た子は、何の文句を言っているのか」と尋ねたところ、「曜日や習っていることが違う」という意見をきっかけに、「それが失敗」「うそや間違いは流してはだめ」「見た人が困る」という意見が出ました。そこで、新聞を書き直したけいすけの気持ちを質問すると、「今度は、本当のことをニュースに書こう」「今度は、本当のことを調べよう」という意見も出ました。
 振り返りでは、自分が気をつけたいこととして、「これからは、うそを伝えないようにする」「間違えたことをしない」が意見として出ました。どの子も、友達の意見を聞きながら、自分の考えを深めることができました。

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【豊田市立石野中学校】情報モラル授業「個人情報の流出について考えよう」

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 2年生の道徳科授業で、SNSを使用する際の「個人情報流出の危険性」について知り、安全な使い方について話し合いました。
 アンケートからは、多くの生徒がスマートフォンを所持し、無料通信アプリやSNSウェブサービスなどを利用していることが分かりました。
 画面に提示されたいくつかの資料から、個人情報として「分かる(可能性がある)こと」と「起こりうる危険なこと」を考えました。画像だけでなく、何げない一言(つぶやき)からも個人情報が流出する可能性があると気付くことができました。
 ふだん、手軽に使っているSNSには、様々な危険性があり、それを知った上で、トラブルにならないよう配慮して使用することが大切であることが話し合われました。
 家に帰ってから、これまでの投稿などを見直す生徒もおり、実生活につなげることができました。学校での学習を、家庭でも話題にして、よりよい使い方をしてほしいと思います。
 今後も、SNSを含めた情報機器の安全な使用の仕方について学んでいきたいと思います。

【長久手市立長久手小学校】インターネットやスマートフォンの安全な使い方について

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 6年生を対象に、情報モラルの授業を行いました。インターネットやスマートフォンの安全な使い方を、みんなで考えました。
 「SNSによるトラブル」では、文字によるコミュニケーションの難しさについて、事例を通して実感することができました。「写真でのトラブル」では、写真を撮影するときや見せるときに注意することを学びました。「時間の使いすぎ」では、ネット依存の怖さを学びました。「インターネットでの、知らない人との交流トラブル」では、インターネットの中の知らない人(大人)とは、絶対に会ってはいけないことなどを学びました。
 授業後に、児童は、「これからインターネットを使うときは、『いったん立ち止まって考える』ということを大切にしたいと思います」「コメントをするときは、相手のことを考え、勘違いするような言葉や傷つく言葉に気を付けたいです。依存症にならないようにゲームする時間を決めてやりたいです」「インターネットは、便利で楽しいけれど、その分、危険やトラブルがたくさん隠れていることを学びました」など、感想を述べていました。
 これからも、児童にとって、これからの情報社会で役立つことを伝えていきたいです。

【瀬戸市立原山小学校】スマホケータイ安全教室

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 本校では、長期休みの前に、6年生を対象として、「スマホケータイ安全教室」を開催しています。児童のスマートフォン所持率も年々増加傾向にあり、SNS等によるトラブルも増えてきました。そこで、講師から、スマートフォン、携帯電話を安全に使用するためには、ルールとマナーを守ることが大切であることを、スライドやアニメーションで説明をしていただきました。
 講義では、「情報を公開するときに気をつけること」「知らない人とのやりとりで気をつけること」「文字だけのやりとりで気をつけること」「ネット上の様々な危険から身を守る方法」などの話をしていただきました。子供たちからは、「自分や友達の個人情報を、簡単に公開していはいけないことが分かった」「文字だけのやりとりでは、本当の気持ちが伝わりにくいことが分かった」などの声が聞かれました。
 今後も、子供たちが様々なトラブルに巻きこまれないよう、「情報モラル教育」を推進していきたいと思います。

【大府市立吉田小学校】 情報モラル教育

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 本校では、12月6日に、4年生を対象とした「セルフディフェンス講座」を行いました。スクールソーシャルワーカーを講師に招いて、「自分を大切にする授業」をしていただきました。
 現在は、スマートフォン、携帯電話、ゲーム通信機器の所持は、私たちの日常生活に欠かせない便利なコミュニケーションツールとなっています。しかし、私たちが過ごすネット社会では、知らず知らずのうちに、子供たちがトラブルに巻き込まれてしまうケースが少なくありません。そこで、インターネット、携帯電話の使用時の注意として、次の四点を講師から教えていただきました。
1.友達から返事が来なくても怒らない。
2.インターネットで知り合った人と、連絡しない、会わない。
3.インターネットに自分や友達の写真を載せない。
4.悪口、けんか、いたずらの書き込みは、犯罪である。
 授業を通して、日頃から、「相手を思いやること」「言葉を選んで上手な断り方をすること」の大切さを学ぶことができました。
 今後も、互いの人権を尊重し、適切なコミュニケーション能力の育成を目指して、情報モラル教育を推進していきたいと思っています。

【春日井市立鷹来小学校】人が作った作品に込められた思い

 3年生では、「クラスのマーク『ピーチくん』」を教材に、人が作った作品には思いが込められていることを知り、大切に扱おうとする心情を育てることをねらいとして、情報モラルの授業を行いました。
 教材は、クラスのマークを作る宿題が出されたが、何も思い浮かばない主人公は、友達が考えたマーク「ピーチくん」を描いて提出することにしました。翌日、友達は欠席しており、主人公はピーチくんを借りたことを伝えられません。帰りの会で話し合われた結果、主人公の「ピーチくん」がクラスのマークに決まります。しかし、主人公は、友達が描いたマークだと言えません。翌日、登校してきた友達は、自分のマークが勝手に使われたことを知って泣き出してしまうという内容です。
 本授業では、「悪気はなくても友達を悲しませたときに、どうしたらよいか」という視点でも考えさせました。悲しんで泣いている友達を見たときに、「正直に謝ればよかった」「しなければよかった」などの意見が、子供たちから出されました。教師や子供同士の対話を通して、素直に友達に謝ることやみんなに正直に伝えることが、その後の行動としてふさわしいとまとめられていきました。さらに、友達が作ったキャラクターには、作成者の気持ちが込められていることにもつなげ、著作権の話題を取り上げました。子供たちからは、「自分の作品を大切にしていこう」「作品を作るときには、他のキャラクターを使わないようにしよう」などの声があがりました。
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【北名古屋市立師勝西小学校】「スマホやSNSの危険」を学ぶ

 本校では、毎年5年生を対象に、「スマホ・ケータイ安全教室」を行っています。本年度は、9月に実施しました。携帯電話会社の協力を得て、SNSやインターネットに潜む危険性について、分かりやすく教えていただきました。
 今回は、SNSに掲載された写真情報により起きてしまった事件のビデオを見て考える授業を行いました。何げなく撮って掲載した写真が、自分自身も気が付かないところで個人情報の特定につながってしまいます。そして、「留守中の家に空き巣に入られたり、個人が狙われたりすること」「相手が見えない怖さ」などについて学びました。子供たちは、「気付かないうちに危険なことに巻き込まれてしまう」ことを知り、真剣に話を聞いていました。
 今の時代、SNSは、便利なコミュニケーションツールとして欠かせないものになっています。子供のうちに、大人が安全に正しく利用する方法をきちんと教える大切さを実感しました。

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【小牧市立小木小学校】インターネットで知り合った人との関わり方

 先日、小学6年の女児が、SNSで知り合った男の自宅に、誘拐・監禁される事件が起こった。この事件は、児童の関心も高く、本実践を行った5年生は、ほぼ全児童が知っていた。また、本学級の約2割の児童が、インターネットで知り合った人と会話などのやりとりをしている。今後、その割合は、高くなることが予想される。そこで、この機会に、インターネットを通じた他者との関わりについて、頭から否定するのではなく、そのよさも認めつつ、やりとりに伴う危険性に気付かせ、対応力を育てたいと考えた。
 本実践では、学校に導入されているデジタル教材「事例で学ぶNetモラル」の資料「ネットで知り合ったトモダチ」を使用した。この資料は、中学1年の生徒が、ゲームアプリの会話機能を通して知り合った相手とのやりとりを扱ったものである。同級生を名乗る相手が、実は成人男性であり、もしかしたら誘拐等の犯罪に巻き込まれるのではないかと、今後の展開が心配される場面で終了している。指導に際して、インターネット上の情報だけでは、相手の個人情報を正確には知ることはできないことに目を向けさせるようにした。
 実践を通して、「顔が分からないから、文だけで相手を信用してはいけない」「悪い人は、だまそうとして、親しみを感じるような言葉をかけてくる」など、気をつけているつもりでも、ついうっかり気を許してしまう場面が起こりうることに気付かせることができた。
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【豊田市立御蔵小学校】トラブルに巻き込まれない自分になるために〜小学校5、6年生 情報モラルの実践より〜

 本校では、5、6年生の約半数の児童が、タブレットやスマートフォン、ゲーム機でのSNSウェブサービスや、無料通信アプリの利用をしています。最近、SNSなどによる誘拐事件などがあり、児童が事件に巻き込まれないようにするために、正しい使い方を学ぶことをねらいとして情報モラルの授業を行いました。
 まず、情報モラルの動画資料「軽い気持ちのID交換から…」を視聴し、「トラブルになった原因や、トラブルに巻き込まれないようにするためにどうしたらよいか」を考えました。インタ−ネット上で、やりとりするときに気をつけたいこととして、「簡単に知らない人を信用しない」「大人の人に相談する」「個人情報を簡単に送らない」などが出ました。
 さらに、スマートフォンを利用している子を対象に、映像資料「スマホ リアルストーリー 知らない人とつながって」を視聴し、実際に起きたトラブルから、スマートフォンの正しい使い方について考えました。身近に起きている実際の話を、動画で視聴し、SNSウェブサービスや無料通信アプリのトラブルを、自分事としてとらえるきっかけになりました。その後、家庭でもスマートフォンやタブレットを使うときに気を付けたいことやルールについて話し合うよう、学級通信等で呼びかけました。
 これからも、児童がインターネットの使い方やトラブルから自分の身を守る方法について考えていく場面を、多く設定したいと思います。

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【豊田市立益富中学校】道徳科の時間で扱う情報モラル教育実践

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 本校では、各学年部が中心となり、年間計画に沿って道徳科の授業を展開している。情報モラルについては、トラブルの増える夏季休業・冬季休業の前に行っており、教科書の教材にとらわれず、市の教材や自作教材なども使って実践している。
 2年生では、7月に著作権に関する授業を行った。クイズ形式を取り入れ、「どのような行為が権利侵害なのか。なぜ、いけないのか」について理解を深めた。
 生徒の感想は、「本屋で、好きな芸能人の写真を撮ってしまったことがあったので、これからは、しないように気を付けたい」「違法にアップロードされたビデオを見てしまったかもしれないので、今後は、レンタルしたり、お金を払ったりして見ようと思いました」「レンタルCDを、よくコピーしていたが、個人で楽しむ分なので違法性がないことにホッとした。友達に貸してと言われたときに、貸さない強い心をもたないといけないと思った」「好きなアニメや漫画をアイコンとして使ったことがあるので、著作権フリーの素材かどうか確認してから使うようにしたい」などがあった。

【岡崎市立羽根小学校】全校で取り組んだ人権週間

 「人権デー」を受けて、本校では、11月25日から12月6日まで、「人権週間」として、全クラスで人権に関する学習をし、感じたことを、一人一人が、「人権標語」としてまとめました。
<人権DVD視聴による道徳科の学習>
 市の視聴覚ライブラリーから、いじめ、障害者、インターネットによる人権侵害等を取り扱ったDVDを借り、視聴後、クラスで人権に関する話合いを行いました。具体的な事例を視聴することで、自分ごととして考え、人権の大切さやSNSの危険さについて知り、考えを深めることができました。
<岡崎人権擁護委員会協議会による人権教室の開催>
 20名を超える 岡崎人権擁護委員協議会の方を講師に招いて、4年生と5年生の全クラスを対象に、人権に関する授業を行いました。クイズ形式で「思いやりの心」について考え、その後は、グループでの話合いを通して考えを深め、「全ての人に人権があり、思いやりの心をもち、大切にしていかなければならない」ことを学びました。
<代表委員会による「STOPいじめ、集会」の開催・人権標語の発表>
 代表委員会の児童が、全校アンケートをもとに寸劇を行い、全校でいじめについて考えました。いじめられている子の気持ちを考えることで、自分の行動を振り返ることができました。また、全校児童が人権に関する標語を作り、学年代表に選ばれた児童が全校集会で発表しました。その後、標語は校内に掲示し、啓発活動の一助としました。全校で人権に関する思いをより深めることができました。
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【稲沢市立法立小学校】児童の「アウトメディア」の実現に向けて

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 7月の「第1回学校保健委員会」では、「メディアと上手に付き合おう」を議題に、講師から4〜6年生児童に向けて、講演をしていただいた。講演のねらいは、以下の三点である。
・スマートフォン等によるトラブルについて、事例を通して危険性を学ぶ。
・スマートフォンやメディア利用による健康被害(睡眠への影響、生活リズムの乱れなど)について理解する。
・スマートフォンやメディアとの上手な付き合い方「アウトメディア」について、自分の生活を振り返りながら考える。
 4年〜6年生の児童の中には、スマートフォンを持っている児童もおり、特にその危険性についての内容は、身近に感じ真剣に講演を聞く様子が見られた。振り返りの結果から、「メディアとの上手な付き合い方が分かった」「この講演を、これからの生活に役立たせたいと思う」という児童が多くいた。また、講演で使用したワークシートを持ち帰り、家庭内で保護者と講演内容について話合い、「アウトメディア」のルールを決めさせた。
 11月の「第2回学校保健委員会」には、PTAの役員に来校していただき、教師を交えて「アウトメディア」についての意見交換を行った。「時間制限を設けている」「自分の部屋には、持ち込まない」というルールと、その基になる保護者の考えが多く出された。ふだん、あまり聞くことのない他の家庭の考えなどを聞くよい機会となった。以下は、参加者の感想である。
・メディアが、こんなにも浸透しているのかと思って怖い気がした。ゲームなどよりも楽しいものを与えられるようにしたいなと思う。
・改めて、子供の「アウトメディア」と生活について見直すことができてよかった。一度、何が悪いのか、どんなルールを決めるのかなどについて話してみようと思う。
・先生を交えての意見交換は、新鮮でよかった。こういった機会を、もう少し増やして、コミュニケーションの場としていけるとよいと思う。

【東海市立富木島中学校】情報モラルを題材とした道徳科の授業実践

 2年生の道徳科の授業で、「既読スルー」という教材を基に、SNSでのコミュニケーションについて話し合いました。話合いを通して、立場や考え方の違いを理解し、自分の考えを伝えたり、異なる考えを受容したりする気持ちを高めることをねらいとしました。
 教材の主人公の「わたし」が、ようやくスマートフォンを手に入れ、友達との仲が深まったと喜んでいる様子や、同じ行動以外認めないというグループの雰囲気の中で、仲間外れにされるのではないかと不安に思っている様子に、生徒は共感し、活発な話合いとなりました。生徒の振り返りには、以下のような記述がありました。
・SNSやメールを使うときには、相手のことも考えて、今とは違う使い方をしたい。
・相手が嫌な気持ちになるような言葉は、絶対に書かないようにしたい。
・友達とは何だろうと深く考えた。相手の立場や状況を考えてSNSの返信をしようと思った。
・勝手な思い込みで相手の事情を決めつけるのはよくないので、理由をちゃんと聞いて、違いも理解することが大切だと思った。
・これからは、言葉の表現に気をつけたい。
・勝手な都合で怒ったりせず、広い心をもって優しく友達に接しようと思った。
・SNSのような文字だけのやりとりでは、誤解しやすいので、大切なことは、直接話をするようにしたいと思った。
 今回の授業を通して、生徒たちは自らのSNSの使い方を振り返ることができました。トラブルを避けるためには、「自他の個人情報を、第三者に漏らさないこと」「真偽の明らかでない情報について書き込みをしないこと」が大切であると、改めて気付きました。また、自分本位な判断に偏らず、相手への影響を考えた言葉の使い方や相手への寛容な態度など、日頃の友人との関わりにおいて大切なことについても考える機会になりました。

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【豊橋市立南陽中学校】今一度考えてみよう、SNSのこと

 6月22日に、本校の生徒指導主事が講師を務め、全校生徒を対象に「ネットモラル講座」を行いました。テーマは、SNSの使い方についてです。はじめに、以下のような大学の博士の研究を紹介しました。
・人と人とのコミュニケーションでは、相手の感情を読み取るときに、 93%を行動や態度、声を頼りにしている。
・言葉で伝わるのは、残りの7%である。
 研究結果を知った生徒たちからは、驚きの声が上がりました。SNSの文字だけで、相手に思いを伝えるのは、大変難しいということを実感しました。
 続いて、「今一度考えてみよう、SNSのこと」というテーマで、SNSを利用していて、困ったことや、嫌な思いをしたことを小グループで話し合う活動を行いました。
1.すぐに返信がない。
2.なかなか会話が終わらない。
3.知らないところで、自分の話題が出ている。
4.話をしているときに、携帯電話やスマートフォンをさわっている。
5.自分が写っている写真を公開される。
 この五つの項目について、自分が最も嫌だと思うことをテーマにグループで意見交換をしました。
 自分があまり嫌だと思わないことでも、友達はすごく嫌だと感じていることなどを知り、互いの感じ方の違いを理解しました。自分の思いや考えをきちんと伝えることの大切さや、まわりの仲間の思いや考えを誤解なく受け止めることの大切さに気づき、生徒は嫌な思いをしない・させないSNSの望ましい利用の仕方を学ぶことができました。