【豊田市立高岡中学校】情報モラル授業について
SNS等を使用したトラブルが後を絶たないことから、映像による事例を通して学べる機会を設定した。全校生徒に対して、映像資料を2本活用した授業を行った。
無断で撮った写真をSNS上で拡散させた事例は、実際に本校でも同じような事例があったため、生徒にとって身近な問題としてとらえるきっかけになった。一度インターネットに載せられた情報は、完全に消去することは不可能だということ、写真を撮影する際には、肖像権を侵害していないかよく考えることや、撮影する際に承諾をとることなどを生徒に伝えることができた。生徒たちは、何も教えなくても自然に使い方を覚えていくのだが、危険性やマナーについて、大人がしっかりと理解した上で教えていく必要がある。 課題としては、保護者を巻き混んだ継続的な指導をどのように行っていくかである。SNSの使い方は、保護者の理解と協力なしには、生徒に適切に指導することは不可能である。家庭で話し合ったり、ルールを作ったりするきっかけとなるような指導を、今後も考えていきたい。 【西尾市立横須賀小学校】携帯電話の注意点〜情報モラルの授業より〜夜中まで何通ものメールをやりとりして、規則正しい生活ができなくなったり、返信が遅くなったことで友人関係がうまくいかなかったりしたという事例1。動画共有サービスを見ているうちに、非常識な動画や犯罪につながる動画を楽しいと思うようになり、自分たちもまねをして動画を撮影・投稿したところ、周りの友達に知られて広まり、クラスの中で孤立していってしまったという事例2。この二つの事例から、携帯電話を使う際に気をつけるべきことについて話し合いました。 授業のはじめでは、「携帯電話があると無料通信アプリやメールで連絡が便利」「分からないことを調べられる」「電話や電卓などの機能もあって、役に立つ」などといった、携帯電話のよい点が多数挙げられていました。 しかし、授業の終わりでは、「相手のことも考えないと、困ったことになる」「直接つながっている訳ではないから、伝わらない気持ちがある」「一度投稿してしまったら、消せないから注意しないと怖い思いをしたり、嫌な気持ちになったりする」などといった、注意すべき点に気づくことができました。 振り返りには、「携帯電話は便利だけれど、直接伝えることを大事にしたいと思いました。家族や友達とルールを決めて使いたいと思います」という意見がでました。 情報社会の中で、子供たちが安心して情報機器を使用していけるよう、今後も指導していきたいと思います。 【瀬戸市立水無瀬中学校】スマホ・ケータイ安全教室・SNSで気をつけたいこと ・コミュニケーションアプリで気をつけたいこと ・スマートフォン、携帯電話での時間の使い方 ・フィルタリングを活用した危険からの身の守り方 便利な道具も、使い方を間違えると、危険な道具となってしまうということを学習しました。 また、7月に、PTAが座談会を開催し、保護者と教師間でスマートフォンの利用の仕方などを、意見交換することができました。主に、各家庭でのスマートフォンの使用方法・ルールなどを意見交換し、生徒への声のかけ方、関わり方を考えました。 【豊田市立九久平小学校】スマートフォンはモラルある人が使うもの劇は、下校途中の主人公である少年が学校にスマートフォンを持って行ってしまったことを明かす場面から始まりました。帰宅後、どの家庭でもありそうな母親とのやりとりがあった後、同級生の少女が訪問する場面へと展開しました。 少女は、スマートフォンでゲームをしていることを自慢しつつも、昨夜は、深夜までゲームに没頭したことで、とても眠いということを訴えていました。それに対して、少年は、自分としてはもっとスマートフォンで遊びたいけれど、「スマートフォンは、夜9時まで」という親との約束を守っていると話していました。 2人が会話しているところへ少年の母親が登場し、SNSなどスマートフォン上に現れる見ず知らずの人や、その連絡先に連絡を取ったりすると犯罪に巻き込まれる危険性があるので、絶対にそのようなことがないようにと諭していきました。更に、母親は、ひぼう中傷するようなやりとりがいじめであることや、長時間使用すると健康への弊害になることなどについても教えていました。 全体を通して一般的な小学生の日常生活の一端を描いた演出で、劇中に自然と引き込まれ、情報モラルについて理解していく子供たちの様子が見て取れました。今回は、「親子学習会」ということで保護者も観劇しました。これをきっかけとして、家庭、地域を巻き込んだ情報モラル教育を推進していきたいと考えています。 【田原市立童浦小学校】いいね!っとで 安心・安全にすごそう〜学校保健委員会後の感想より〜 ・SNSに悪口を書いたりするとネットいじめになり、書かれた人や見た人がいやな気持ちになるので、絶対に書いてはいけないと改めて思いました。(6年児童) ・インターネットは便利だけれど、悪いことをしようとする人にも便利なんだと思いました。家の人としっかりルールを決めて楽しく安全に使いたいです。(5年児童) ・自分もそうですが、子供たちも、毎日、インターネットを使っています。気をつけていても目が届かないこともあると思うので、子供がその危険性を知るよい機会となりました。(保護者) 【岡崎市立常磐東小学校】おせちのひみつおせち料理には、いろいろな願いや意味が込められていることを伝え、一つ一つ紹介し、込められた意味を考えていきました。黒板に貼り出された多くのおせち料理の写真を見て、児童は、「色がきれいだね」「おいしそう」と、おせち料理にとても興味をもった様子でした。「おせち料理には、こんなにたくさんの願いが込められているんだね」「昆布巻きを食べてみたい」など、様々な感想が聞かれました。 【蒲郡市立中部中学校】文字での伝わり方と対面での伝わり方を比べよう同じ内容でも、文字を通すと、相手には伝わりにくいこどがあるということ、伝えた側が相手に正しく伝わったかどうかが分かりにくいという事に気づく生徒が多かった。そこから生徒たちは、SNSにあげる文章の内容には注意が必要であると実感することができた。 また、講師からは、実際に対面して話しているときでも、表情をよく伺って話をすること、相手の気持ちを考えてやりとりすることが大事であると教えていただいた。 【蒲郡市立塩津中学校】あなたは大丈夫?SNSの使い方愛知県総合教育センター情報教育部情報システム研究室から講師を招いた。講師から「赤い食べ物というと」「あなたにとって夜遅いとは何時からですか」という質問をされ、生徒たちは一斉に答えていた。そこで一人一人の考え方や、人それぞれが考える普通が違うことを理解しながら、SNSとの上手な使い方や情報モラル教育を学習した。 事後の感想には、「同じ『がんばれ』という言葉だったけれど、スタンプの種類によってはとても気分が悪くなることが分かりました。これからはスタンプだけで返信をすることをやめて、このスタンプは相手にとってどういう気持ちになるのかを考えて無料通信アプリを使いたいです」「大切なのは、自分ことばかりではなく相手のことも考えて、一呼吸置いてSNSを使うことだと思います。私は無料通信アプリよりも相手と直接会話をした方が表情も見られるのでよいと思いました」など書かれており、体育館内にいた参加者全員にとって有意義な時間になった。 【西尾市立八ツ面小学校】自分の作品を大切に 友達のおもいを大切に著作権の学習の入り口として、お絵かきソフトを使って作品をかき、その作品にこめられた「おもい」を大切にすることに着目しました。子供たちは、自分の作品にたくさんの「おもい」を込めて、自分の作品のよさを自分のことばで表現しようとします。そして、それを聞き合うことで、友達も同じようにたくさんの「おもい」を作品に込めていることを知ることができます。だからこそ、自分の作品と同じように友達の作品も大切にしていかなければならないと気づくと考え、実践をしました。 子供たちは、それぞれの作品にこめられた「おもい」があること、そして、その「おもい」は、自分のものと同様に大切にされなければならないこと。そのことが友達を大切にすることにつながるということに気づくことができました。また、作品には、「世界にたった一つだけのおもい」がこもっていることを理解し、その作品とともに友達を大切にしていかなくてはいけないと気づくことができました。 授業の最後に、落書きされた作品を見て、子供たちは、「こんなことしちゃだめだよ」「せっかくがんばってかいた子がかわいそうだよ」という声が上がり、1つの作品には、それを描いた人のおもいが込められているから、大切にしないといけないという考えることができるようになりました。 【豊田市立西保見小学校】スマートフォン生活の楽しさとインターネットの落とし穴を知ろう
本校の6年生児童は、40名中、インターネットを利用している児童は37名。携帯電話を持っている児童は30名。多くの児童が、日常生活でインターネットに関わり、自分だけのスマートフォンを持っている。高学年になると、ゲームや動画共有サービスを夜遅くまで利用してしまい、朝すっきり起きられない児童も多い。
そこで、自分の気分に任せて使用することの危険性を知り、どのように対応していくべきかを、道徳科の授業を通して考えさせることにした。 (児童の感想) ・何げないコメントや写真や動画をネットに載せてしまうだけで、傷ついてしまう人がいるから、本当に載せてよいかをよく考えないと大変なことになると思った。 ・インターネットは、よいことがいっぱいあるけど、裏には危険がいっぱいあることが分かった。 ・スマートフォンの依存症にならないようにしたいと思うけれど、自分はどうなるか分からない。 ・写真を撮って、いろんな人に送ると、その写真は一生消すことができないから、悪気がなくても送らない。 安易な気持ちでやってしまう怖さを学んだ児童が多かった。これからの生活で生かしていけるよう、今後も定期的に情報モラル教育をしていきたい。 【刈谷市立刈谷南中学校】 〜メル友って本当の友達〜
本校は、学年が上がるにつれてスマートフォンやタブレットを利用する生徒が増えることが、アンケート調査で分かった。中には、SNSでのトラブルの被害者になったことがある生徒や加害者だった生徒もいる。知識不足から事件が起こったり、また起こってからどのように対処すればよいのか分からなかったりした事例もあった。そのような生徒の実態を考慮し、本校では、各学年で情報モラルの授業実践を行った。
中学3年生では、「メル友って本当の友達」の資料を使い、正しいスマートフォンの使い方を身に付けさせ、SNSのトラブルを未然に防ぐことをねらいとした授業を行った。 本資料「メル友って本当の友達」は、中学2年生のトモ子と道子がスマートフォンを用いて、同級生の真美をいじめる内容である。この資料を通して、正しいスマートフォンの使い方を理解し、被害者にも加害者にもならないようにすることの大切さに気付かせたいと考えた。 まず導入では、「携帯電話の利点、問題点」について考えた。利点とは、「すぐに連絡がとれること」「ゲームができること」などが挙げられた。一方、問題点は、「いじめが起こる」「悪口が拡散する」「既読無視をする」などたくさん挙げられた。 展開では、生徒自身が悪口を言っているグループの一員だという立場を設定し、被害者の真美を救う方法をクラスで話し合った。生徒からは、「真美をグループから退会させる」「グループをなくす」「画像を消去する」「大人に相談する」「まずは真美に謝る」など、たくさんの意見が出てきた。生徒たちは、加害者側に立ちながら、真美を救う方法について、自分の経験や友達の意見をもとにしながら、自分なりの解決策を発言することができた。 以下は、生徒の授業の振り返りで書かれていたものである。 「自分の軽そつな判断で、誰かを傷付けてしまうかもしれないし、逆に自分がいやな目に遭ってしまう場合も十分にありえます。インターネットは、便利だしおもしろいけれど、ときには誰かを傷付けてしまうものだということを忘れずに、これからも扱っていきたいです」 生徒一人一人が、今回の授業で感じたことを忘れないよう、これからも引き続き、情報モラルの実践を積み重ねていきたい。 【幸田町立南部中学校】情報モラル教育〜継続した講師による学びの広がり〜本校では、SNSを利用している生徒の割合は8割を超えています。そこで、外部から講師を招き、「情報モラル教室(スマホ・ネットモラル教室)」を行いました。継続した取組により、生徒たちは毎年、視野を広げることができています。インターネットの安全な利用の仕方や、トラブルに巻き込まれないために気をつけることなど、具体的な事例を基にした話に、生徒たちは真剣に聞き入っていました。何げなく友達の写真をアップしたことで、取り返しのつかないことになってしまった事例を聞く中で、自分自身の認識の低さを痛感している生徒も多数いました。無料通信アプリでのトラブルの話は、生徒たちの日常に寄り添ったもので、自分の行動に責任をもって活用する大切さを学びました。1年生、2・3年生、保護者と講座を分けて実施しているため、それぞれの発達段階や立場に応じた貴重な話を聞くことができました。また、保護者同士で情報交換する姿も見られ、有意義な時間となりました。 今後も、インターネットやスマートフォンを上手に活用し、生活を豊かにするための知識を生徒たちとともに学んでいきたいと思います。 【岩倉市立南部中学校】SNSのトラブルをさけるには…授業の導入では、「SNSでコミュニケーションをとる中で、トラブルになったことはないか」という発問をしました。「ある」と答えた生徒の中には、「勝手に画像を公開された」というものや、「悪口がエスカレートした」という意見がありました。 そして、番組の中で出てくる「グループでのSNS上の会話に、どう返信したら、その後どのように展開をしていくのか」を予想しました。いじめやトラブルに発展しないようにするには、どのような返信がよいのかを考えるよい機会になりました。 生徒からは、「SNSは、自分の意見を簡単に発表できる便利なものだが、裏を返せば簡単に人に伝わり、広まってしまうということなので、今まで以上にいろいろな人の顔を思い浮かべて発信していかなければならない」という感想がありました。コミュニケーションをとる上で、その手段に関係なく相手を思いやる気持ちが大切だということを確認する機会になりました。 【西尾市立一色西部小学校】スマホ・ケータイ安全教室事前調査の結果では、5・6年の児童の半数以上が、「スマートフォンを持っている」または、「自分のものではなくても、保護者のものを利用している」という状況でした。 当日は、「無料通信アプリやメールでのやりとりは、顔が見えない文字だけのコミュニケーションなので、文字だけでは相手に勘違いされてしまう」ことや、「短すぎる言葉も伝えたいことが正しく伝わらないということ」また、「写真1枚で、見ている人に居場所や状況が分かってしまうこと」などを分かりやすく教えていただきました。 児童たちは、いつもは何げなく手にしていたものが、いろいろなトラブルを引き起こすものだということを知り、「便利だけれど、怖さもあるので、これからは気をつけて使用したい」という感想をもち、安全に使用しようという気持ちを高めました。 【扶桑町立扶桑東小学校】 ネットモラル向上に向けて平成30年度は、扶桑町内全ての小中学校でコンピュータ機器の更新がされました。タブレットコンピュータも多数導入され、今後は、児童生徒の学習内容に合わせて計画的に活用していきます。 写真は、6年生がネットモラルについての学習をしているところで、担任と専門家のティームティーチングの形で実施しています。 【岡崎市立東海中学校】 スマホ教室講演会の中では、「インターネットに投稿した画像からどのような情報が得られるのか」「アプリの本物と不正なものの見分けがつくか」などの質問が生徒に投げかけられます。生徒たちは興味をもって話を聞き、投げかけられた質問に対して真剣に考えていました。 「画像には、多くの情報が詰まっており、個人や場所を特定することができる」「アプリの中には不正に作られたものがある」など、ふだん何げなく使っているものにも危険があるということを再認識していました。 また、「使い方に気を付けないと危険なことになる」「自分のスマートフォンの使い方を見直すよい機会になった」などの感想が生徒から出されました。 こうした機会を大切にして、生徒たちが安全にインターネットを利用をできるようにしていきたいと考えています。 |