【新城市立千郷中学校】「THEタッチ」で小学生と交流する活動

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 本校では、平成27年度末からボランティア活動に積極的に取り組んでいる。「千郷の小さなボランティア」から「Chisaボラ」と名付けられ、今日までその伝統は続いている。
 その中で、年2回「THEタッチ」という活動がある。この活動は、「小学校と連携してできることをしたい」という生徒会の思いから生まれた活動である。千郷中生は、学校教育目標「自ら動く生徒」の通り、地域の方にも進んであいさつする生徒が多い。地域からは「気持ちのよいあいさつで元気が出る」とお礼の電話をいただくこともある。そんな中、「小学生を元気にしよう」と、登校する小学生にあいさつをする活動が提案された。「小学生にとって中学生は少し怖いから、あいさつ以外にも安心できることを」という意見から、登校する小学生とタッチをしながらあいさつをする「THEタッチ」が始まった。現在では、多くの生徒が積極的にボランティアに参加している。
 登校する小学生の目線でそっと手を出し、「おはよう」と優しく声をかける中学生に、小学生も自然と手を合わせ「おはよう」と答える様子は、とてもほほ笑ましいものとなった。
 生徒からは、「小学生と関わることで、お手本としてこれからも大きな声であいさつをしようと思いました」「笑顔であいさつを返されるのは気持ちよいので、笑顔であいさつができる人が増えてほしい」などの声が上がった。この「THEタッチ」に限らず、多くの生徒がボランティアに参加し、積極性が高まってきた。授業や学校行事においても、受け身ではなく、主体的に取り組む生徒が多くなってきている。

【新城市立鳳来寺小学校】地域の宝を探そう〜ふるさとを歩く会〜

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 本校は、平成28年度に4つの小学校が統合しました。広くなった学区には様々な自然や歴史、野生生物などたくさんのふるさとの宝があります。これらのふるさとの宝を、小学校6年間で感じられるように、毎年、少しずつ学区を回る「ふるさとを歩く会」を行っています。
 本年度は、5月9日に、鳳来寺山の参道と石段を回るコースで開催しました。「なかよし班(異学年児童による縦割り班)」ごとに、門谷バス停前の駐車場からスタートして、子、丑、寅、卯・・・とある二支の石像を探しながら歩きました。石段は、全部で1425段。本堂を目指して上りました。途中には、5年生の考えたクイズが8問あり、みんなで相談しながら問題を解くのも楽しそうでした。6年生は、句碑を探しながら歩いていました。だんだん石段を登るのもきつくなってきましたが、疲れた子の水筒を持ってあげたり、励ましたりしながら、みんなで協力して登ることができました。本堂の前でお弁当を食べ、鳳来山東照宮も見学し、ふるさとの宝を見つけることができました。保護者の方も20名近く参加していただき、楽しく一緒に歩いてくださいました。
 この活動を通して、児童たちがなかよし班のつながりを意識するとともに、地域のことを深く理解したり、地域を誇りに思う気持ちを育てたりすることにつながっていると思います。これからも、いろいろなふるさとの宝を探す「ふるさとを歩く会」を継続していきたいです。

【新城市立東郷西小学校】動物園がやってきた

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 令和2年1月30日に、「移動動物園」がやってきました。
 まず、メンフクロウとタカのフライトショー、動物クイズがあり、続いて三つのコーナーを体験しました。一つ目は、モルモットの心音を確認し、パンダマウスの命を感じ取るコーナー、二つ目は、ヤギのえさやりとモルモットやうさぎ、鳥との触れ合いコーナー、三つ目は、ひよこを手に抱いたり、ヘビやイグアナを触ったりするコーナーでした。
 動物の心臓の音を聞く体験では、学級の代表児童が聴診器で聞いたモルモットの心音を声に出して、みんなに伝えました。「ドドドドドド」と声に出すと、子供たちは笑いましたが、その後に動物園の方の話を聞くと子供たちの表情が変わりました。それは、次の児童の感想にあるような話だったからです。
・動物は一生で心臓を打つ音の数が決まっていて、小さい動物の方が速いので寿命が短いということも教わりました。かわいそうだと思ったけれど、モルモットとかはそれが普通だということです。そのことを聞いて、命の大切さが分かりました。
・いつもは生きていることなんて普通だと思っていたけれど、パンダマウスの話を聞いて生きているということは大切なことなんだと分かりました。
・ぼくが一番心に残ったのは、ひよこです。動物園の人は、優しくひよこを持っていました。ぼくも同じように優しく触りました。ぼくは、動物園の人が楽しそうでした。ぼくも同じ仕事をしたいと思いました。
 生まれて間もないひよこを手に抱く体験では、優しくするとひよこが寝ると説明があり、子どもたちは包み込むように抱きました。うとうとし始めたひよこもいれば、動き回るひよこもいて、これは抱き方ではなくひよこの個性かなと話している子もいました。
 1年生から6年生まで全員が小さな生命を手に包み、動物園の方から話を聞くことで、生命の尊さを知りました。そして、それがかけがえのないものだと学年に応じて理解し、生命あるものを大切にしようという思いを強くする機会になりました。

【岡崎市立六ツ美南部小学校】本との出会いから

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 本校では、毎週金曜日の朝に、読書の時間を設け、自由読書、読み聞かせなどを行っています。特に、子供たちが楽しみにしているのが、保護者ボランティアの方による読み聞かせです。1学期・3学期末には、ボランティアの方による全校読み聞かせが行われます。時期や子供たちの興味・関心に合わせた本が読み進められる中、BGMや電子オルガン、パーカッションなどが場を盛り上げ、子供たちは本の世界に浸ることができます。3学期には、全校読み聞かせの後に、図書委員会主催で「感謝の会」も行い、お世話になったことへの感謝の気持ちを伝える活動も大切にしています。
 本との出会いは、子供たちに読書の楽しさをもたらすだけでなく、豊かな感受性や想像力を育み、自ら考える力を養います。今後も、学校や家庭において本を親しむ機会を大切にし、多くの作品を通して自然の不思議さや美しさ、命の大切さ、相手を思いやる心などを学び、豊かな人間性を育んでいきたいと思います。

【愛西市立佐織西中学校】心の教育推進活動

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 本校では、様々な体験活動を通じて、子供たちの心の健康づくりを行っています。
 1年生では、年間を通して特別支援学校との交流活動を行っています。実際に、「ペア作り交流」や「ふれあい交流」を行う中で、声のかけ方や関わり方などについて学ぶことができました。
 2年生では、地域の保健センターと連携し、いのちの授業を行います。実際に赤ちゃんを抱かせてもらい、ぬくもりを感じることで、いのちの尊さを肌で実感していました。また、保護者の方から生徒に向けてメッセージを頂戴し、中には涙ぐみながら読んでいる生徒もおり、自分という存在の大切さを認識していました。
 3年生では、学校薬剤師、警察と連携して、「薬物乱用防止教室」を開きます。薬物がからだに及ぼす影響や薬物の恐ろしさを学びました。
 これからもいのちを大切にし、自他を大切にする優しい心を育んでいってほしいと思います。

【新城市立鳳来中学校】生徒の道徳心を育み、道徳って楽しいと言わせる授業を目指して

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 本校では、この2年間、道徳科の授業に力を入れてきました。生徒たちが、本音で語り合える道徳科の授業を目指して、様々なアイデアを出し合いながら追究を続けてきました。
 昨年から今年度の1学期にかけては、「リレー道徳」を行いました。題材は、学年で話し合い、生徒が真剣に考えられるものを選んできました。題材が決まると、学年主任が指導案を作成し、授業に必要な紙芝居や掲示物を協力して作ります。教務主任は、時間割を調整し、学年職員全員がそのクラスを参観できる態勢を整えました。事後検討で出された課題は、次の授業へ生かすこととし、最初の指導案を修正して臨みます。こうした活動を繰り返す中で、教師の授業力向上とともに、生徒の道徳力をアップさせることを目指してきました。
 2学期は、「ローテーション道徳」をしました。生徒たちは、教科担任はもちろん、教科担任外の「出張授業」も受けることができました。様々な教師の価値観に触れ、大いに刺激を受けたことが、その後のアンケートから分かりました。
 この2年間の道徳研究によって、生徒の姿勢が変わりました。「道徳でもっと議論したい、もっと話し合いたい」「道徳って楽しい、もっと意見がききたい」といった声が聞こえてくるようになり、その声に応えようとすることで、何よりも教師の意識が変わりました。

【岡崎市立美川中学校】クリーンプロジェクト

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 本校の学区には、乙川が流れています。乙川をきれいにする活動として、「クリーンプロジェクトin乙川」と題した清掃活動に全校生徒で取り組んでいます。
 今年の活動は、テスト後に行われたため、疲れもたまっている生徒たちでしたが、準備したごみ袋が不足するほど精いっぱい活動する生徒たちの姿がありました。また、この活動には保護者の方も参加し、その姿は地域を支える見本を示してくださいました。
 「クリーンプロジェクト」活動以外にも、本校では、自分たちが住む学区をきれいにしようと、朝、ごみを拾いながら登校する「ごみ拾いデー」活動や資源回収も行っています。生徒たちの主体的な活動により、地域の美化活動にも力を入れて取り組んでいます。

【豊橋市立向山小学校】お兄ちゃん、お姉ちゃん大好き、向山小学校大好き

 本校では、全児童を、学年をこえた30班に分けた「ふれあい班」があり、その「ふれあい班」で、年間を通して様々な活動をしています。各班は、1年〜6年の12〜13人程度で構成されています。そして、年間を通じて、「ラッキー放課」「1年生を迎える会」「6年生を送る会」「児童集会」「ふれあい遠足」「ふれあい集会」などがあります。
 子供たちは、年2回の集会をみんな楽しみにしています。前期は、全校の子供たちが体育館で一堂に会し、ゲームで対決します。
 本年度は、「ボール運び」と「ボール送り」でした。「ボール運び」は、班の2人で背中合わせになり、バレーボールを運びます。どの班も真剣です。6年生と1年生のコンビは、見ていてもほほえましく、みんな大笑いです。
 後期は、ゲームで「スタンプラリー」です。企画委員会は問題を作り、各教室で待っています。班ごとに、教室を回り、次々に問題を解いていきます。
 1年生でも、6年生でも楽しめる問題を作るのはなかなか難しいですが、企画委員会の子供たちは、知恵を出し合い見事、全校が楽しめる問題を作りました。成績のよかった班は、手作りメダルが贈られます。また、ラッキーセブン賞やブービー賞など、成績がよくなくても、運がよければ表彰されますので、表彰式でも最後までみんな真剣です。今年も、楽しく集会を終えることができました。
 「ふれあい班活動」という異学年交流を通して、互いに相手の立場を考えたり、思いやりをもって接したりする姿が見られました。班の仲間と共に活動することで、温かい人間関係が育っているように思います。これからも、全校で心を通わせる交流の場として、「ふれあい活動」を充実させていきたいと思います。

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【新城市立千郷小学校】縦割り班活動で思いやりの気持ちを育てる〜わいにこ班活動〜

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 本校では、全校577名が、75班の縦割り班(わいにこ班)に分かれて活動を行っています。常時活動としては、週3日ある掃除活動を「わいにこ班」で行います。年間を通して、「1年生を迎える会」に始まり、「夏の集会」「ふるさとめぐり遠足」「わいにこ班あそび」「春をよぶ集会」「6年生を送る会」など多くの活動があります。リーダーである6年生は、どんな班にしていきたいのかという思いをもって取り組みます。
 その中でも、9月に行う「ふるさとめぐり遠足」は、学区を班ごとに歩いてめぐる遠足です。各学年で役割が決まっており、お互い励まし、助け合いながら歩きます。
 6年生の班長は、2〜5年生を連れて地図を確認し、時間を見て、安全を確認しながら歩きます。他学年の子もそれぞれ班長に協力します。困ったことも班で協力しながら歩いてゴールすることで、常時活動とは違い、一層仲間との絆が深まります。
 「わいにこ班活動」を通して、上学年は、リーダーとしての自覚や責任の気持ちが一層高まります。下学年は、上学年の姿を見て、感謝する気持ちや尊敬する気持ちが芽生えます。
 これからも、「わいにこ班活動」を通して思いやりの気持ちを育てていきたいと思います。

【愛西市立草平小学校】 本物を体験しよう

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 文化庁の「文化芸術による子どもの育成総合事業-巡回公演事業」で、11月1日に、交響楽団が来校し、演奏を鑑賞しました。
 この日に先駆けて、6月26日には、ワークショップを開催しました。ワークショップには、進行の方を含めて、ピアノ、ホルン、ヴァイオリン、パーカッションの方が来校され、児童は、楽器の紹介を楽しく聞いたり、本公演に向けて「浜辺の歌」を全校で合唱したり、べートーヴェンの「運命」を身体表現したりしました。また、ミニ演奏も鑑賞できましたが、4人とは思えない音の迫力と響きに魅了され、本公演への期待が更に膨らみました。
 本公演では、ワークショップで練習した「浜辺の歌」や「運命」の身体表現の他、オーケストラによるすばらしい演奏や、希望者代表の指揮者体験もすることができました。また、校歌と最後の曲「ラデツキー行進曲」には、本校職員2名もフルートとトロンボーンの奏者として演奏に参加し、「すばらしい体験ができた」と感激していました。
 公演後の子供たちの感想には、「すごい」「驚いた」「感動した」など、それぞれの学年に応じた言葉で感じたことのすばらしさが表現され、改めて本物のよさは子供たちにも伝わることを実感しました。

【みよし市立三吉小学校】子供同士の心をつなぐ「どんぐりタイム」

 本校では、学校全体の道徳教育について見つめ直し、子供同士の心をつなぐ活動として、金曜日の朝の学習の時間を、「どんぐりタイム」と設定し、人間関係に関する技能(ソーシャルスキル)を高めることで、よりよい人間関係を築く基盤をつくりたいと考えた。
 「どんぐりタイム」では、どんな学年でも楽しみながら「ソーシャルスキル」を高める活動を行った。例えば、相手の名前を工夫しながら呼ぶ「ネームトーク」、いろいろな仲間と話す「わたしはだあれ?」、他者の考えを推測する「探偵ゲーム」などの活動である。その時期の子供たちに合った仮の年間計画を各学年部に提案し、毎週各学年部が詳細を考えて練った計画を全体に提案している。各学年部が持ち回りで計画することで、自分の担任する学年の反応を考えて提案したり、飽きないための工夫を盛り込んだりして取り組んでいる。子供同士の心をつなぐことで、道徳科の授業の話合いも、より豊かなものになった。また、毎回「めあての確認」「振り返り」の時間を設け、活動のめあてとまとめをつなぐようにした。振り返りカードに活動の感想を記録し、活動の写真とともに校内掲示板に学年ごとに掲示するようにした。子供たちは、毎週の活動を楽しみにしていたり、掲示してある振り返りカードを見合ったりする姿が見られた。
 どんぐりタイムの振り返りカードから
・わたしは、今日、「たんていゲーム」で、12こ見つけられました。みんなの好きなものをたくさん知ることもできたて楽しかったし、おもしろいと思いました。だから、またやりたいです。
・「いいとこ見つけ」をして思ったことは、人のよいところを見つけると、みんなえがおになれるということです。とてもすてきなので、またやりたいです。
・「アドジャン」をして、いいなと思ったことは二つあります。一つ目は、コミュニケーションがとれるところです。二つ目は、みんなと楽しむことができるところです。人のことを知れたのでおもしろかったです。

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【大府市立大府中学校】あいさつで心を交わす

 本校では、「心を耕す読書・心を交わすあいさつ・心を磨く掃除」をキャッチフレーズに教育活動を進めています。
 中でも「心を交わすあいさつ」については、生徒会が中心となって、毎月、「あいさつ運動」を行っています。昇降口前の階段に、「あいさつ運動」のたすきをかけた生徒会役員と生徒議会議員が並び、登校してくる生徒たちと元気よくあいさつを交わします。今年度は、「もっとみんなが笑顔であいさつができるようになるためには、どうしたらよいか」を生徒会で話し合い、趣向を凝らした「あいさつ運動」が行われました。
 1学期は、「世界の国のあいさつ運動」でした。あるときは、ロシア語で「ドーブレーウートラ」、またあるときは、ポルトガル語で「ボンジーア」というように、いろいろな国の朝のあいさつをします。少し恥ずかしそうにしている生徒もいましたが、昇降口の前には国際色豊かなあいさつの声が響きました。 
 その後も、各地方の方言を使った「あいさつ運動」や、日本で昔使われていた言葉による「あいさつ運動」も行われました。「おはようでござる」で始まる朝もたまにはいいものです。自然に笑顔になれる企画によって、生徒も教師も楽しい雰囲気でさわやかな朝を迎えることができました。
 あいさつは人と人とをつなぐためのコミュニケーションの第一歩。笑顔であいさつをする習慣づくりを通して、仲間同士だけでなく、地域の方とも心を交わせる大中生を育てていきたいと思います。

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【豊橋市立幸小学校】挨拶運動「パーフェクト幸っ子」

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 本校では、「時間(時間を守る・あい(あいさつ)・そう(そうじ)」を合い言葉に、日々を過ごしています。児童会の呼びかけで、登校した友達に挨拶をする挨拶運動「パーフェクト幸っ子」を行いました。4年生と2年生など、担当のペア学年の児童が登校すると、児童会の役員とともに校門に立ちます。登校してきた友達の「目を見て・笑顔で・明るい声で・誰にでも先に」を合い言葉に、元気な挨拶をしています。また、他の学年の児童もボランティアで挨拶運動に加わり、挨拶をする児童が徐々に増えていきます。
 挨拶運動に参加した児童は、「元気よく挨拶を返してくれてうれしかった」と、自分の挨拶に、友達が挨拶で返してくれたことに喜びを感じる声も聞かれました。児童の元気な挨拶が増えるよう、これからも挨拶運動を継続していきます。

【飛島村立小中一貫教育校飛島学園飛島小学校】教室からなくしたい言葉・あふれさせたい言葉

 本校の3年生児童は、年度当初、自分中心の行動が目立ちました。子供同士の温かい人間関係を築き、「言葉」を大切にしながら成長に向かっていく学年を目指したいと思い、「言葉を育てる」授業を行いました。
 まず、教室からなくしたい言葉を考え、一人一人付箋に書かせました。その言葉を聞いたときには、どんな気持ちになるかを考えさせた後、「この言葉、バイバイ」と破って「さよならボックス」に捨てました。
 次に、教室にどんな言葉をあふれさせたいか、「〇〇〇ことば」に入る言葉についてグループで考えさせました。児童からは、「やさしいことば」「なかよしことば」「大すきことば」などが挙がりました。その後で、その「〇〇〇ことば」に合う具体的な言葉を考えさせました。「かっこいい」「ぼくもまねしたい」「すごいじゃん」「一緒にあそぼ」「がんばって」「ありがとう」など、言った方も言われた方もうれしい気持ちになる言葉が、ハートに切り取った紙に次々と書きこまれました。
 最後に、グループでまとめた言葉を発表し合い、クラスで「〇〇〇ことば」を共有しました。
 1年間、いつも子供たちの目に触れるところに、その言葉を掲示することで、友達とけんかして感情的になったとき、課題が難しくてくじけそうになったときなどの支えとなりました。
 今では、友達を思い合える言葉が飛び交い、仲のよい助け合える学級、学年になったと感じています。

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【半田市立乙川東小学校】花で心を育てる「一人一鉢プロジェクト」

 本校は、花づくりを通して、命を大切にし、優しく思いやりのある心豊かな児童の育成を目指し、全児童・全職員・PTA・地域ふれあい活動推進協議会が連携し合って、緑化活動を推進しています。その中でも、全校児童が一人一鉢の花を育てる「一人一鉢プロジェクト」という取組に力を入れています。1年で春と秋の2回、黒ポットに植えられた花の苗を移植し、1学期中は、毎朝登校したときに自分の鉢の水かけを行いました。また、5、6年生を中心に草抜き、花がらつみを行い、一生懸命花の世話をしました。今年度は、開校60周年ということもあり、60という数を花でデザインした花壇を、緑化委員を中心に作成しました。また、育てた花は、入学式や卒業式で飾ったり、スクールボランティアでお世話になった方へのお礼に渡したりするほか、保育園や地域の方にプレゼントして、花いっぱいの地域になるように、全校で力を合わせて取り組んでいます。
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【豊田市立上郷中学校】3年生卒業期に向けたボランティア活動

 本校では、3年生の卒業期に向けて、ボランティア活動に取り組んでいる。まず、生徒に「ボランティア」とは、どのような活動かを考えさせるために、「よみがえれ、日本海!」の教材を使って、学年一斉授業を行った。生徒は、一漁師の思いや、多くのボランティアの人々の日本海をよみがえらせる行動を通して、ボランティアの意義について考えを深めることができた。次に、各学級で、自分たちにできるボランティアについて話し合った。今年は、地域でのボランティア活動ではなく、学校内でできるボランティア活動について考えることとした。事前に、校内を見歩いたり、他学年の先生にインタビューしたりして、校内でできるボランティアには何があるのか考えた。ふだんは清掃していないところを清掃したり、教室のカーテンを洗ったり、トイレの暖簾を作ったりするなどの意見があがった。最後に、実際にボランティア活動を実施した。事前に各学級で決めた内容で熱心に活動を行った。さらに、特別教室の床掃除とワックスがけも行った。活動後に、後輩からの感謝の手紙を紹介することで、3年生の生徒は、ボランティア活動から充実感を得て、学校に対する感謝の念を抱くことができた。
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【岡崎市立六ツ美中部小学校】本当に大切なものって何だろう?

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 「大切なものは何ですか」の教材を用いて、命を大切にすることについて話し合った。この教材は、暗い土のトンネルから出たセミが、脱皮をしながら、他の虫たちに「いちばん大切なものは何ですか」と尋ねる場面から始まる。虫たちが「勉強」や「お金」など各々大切にしているものをセミに伝える中で、アゲハチョウは「もっと大切なものがあるよ」と友達だったモンシロチョウがクモの巣にふれ、森の池に落ちて動かなくなった話をする。それから、辺りが暗くなっても、セミは考え込んでいるという描写で話が終わります。
 子供たちは、自分の好きなものを伝え合う中で、物語と比較しながら、アゲハチョウの伝えたいことについて議論していきます。今までの学習で「命」は大切なものだと理解している子供たちは、「初めに考えていた大切なものは、一番大切ではないのか」という思いをもちます。話合う中で、「自分がやりたいことや楽しいと思うこと、また、生きるために必要なものを大切にすることは、命を大切にすることに等価値である」という結論に至り、アゲハチョウも他の虫たちも自分を大切にしており、命を大切にしていると話した児童もいました。また、友達の意見に対して否定的意見は出ず、友達の考えも自分の考えも「命」を大切にしていることから、互いの意見を認め合う姿もありました。
 この授業の中で、子供たちは互いを認め合いながら、自他ともに「命の尊さ」について深めることができました。多様な価値を認める時代だからこそ、互いの共通点や納得できる点を見つけることで価値を共有し、共に生きようとする心を育んでほしいと思います。

【豊橋市立本郷中学校】地域ふれあい体験学習講座〜地域の人との絆を深めよう〜

 本校では、9月に「本郷祭」という行事が二日間にわたってあり、一日目に体育の部、二日目に文化の部が行われます。文化の部では、午前、「地域ふれあい体験学習講座」に全校生徒が参加します。「地域ふれあい体験学習講座」は、地域で活躍されている方を講師として学校に招き、ものづくりを教わったり、一緒に活動したりすることで、地域の方との絆を深めるとともに、豊かな心を育てていくことを目的としています。講座には、「生け花」「七宝焼」「ちくわ焼き」「ハーバリウム」「ディスクゴルフ」など、今年度は、全部で25種類の講座があり、生徒から希望調査をとって受講する講座を決めます。幅広い講座の中から学びたい講座を自ら選択することで、生徒たちは、積極的な活動ができ、自主性を養うきっかけになっています。また、日頃の授業とは違った内容の講座を、学年をこえた仲間と体験することで、他学年との交流を深めるきっかけにもなっています。  
 活動を進めるにあたって、3年生がリーダーを務め、講師の先生と連絡をとり合ったり、当日に司会を務めたりするなど、生徒が主体となって活動をしています。特に、3年生が積極的に動き、後輩に優しく声をかける姿は、とても頼もしく感じました。出来上がった作品は、すぐに展示をし、午後の時間を使って全校の生徒が作品を見て回ります。生徒たちは、自分が受けていない講座の作品に興味をもって見たり、互いの作品を比べながらうれしそうに話したりしています。
 そして、後日、各講座の講師の方へお礼の手紙を書きます。中には、その手紙に、お返事をくださる講師の方もいて、地域の方との交流の深まりを感じます。「地域ふれあい体験学習講座」では、地域の方とふれ合うことや、体験することで、新たな発見をしたり、自分とは違う考え方を知ることができたりするなど、生徒たちは、毎年、楽しそうに活動しています。

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【西尾市立花ノ木小学校】 こころって何だろう?

 本校では、1月28日に、スクールカウンセラーにお願いして、「こころって何だろう?自信って何だろう?〜自分も相手も大切に〜」というテーマで、学校保健委員会を開催しました。
 カウンセラーの話は、次のようなことでした。
・木の根っこが太いと倒れないし、栄養もたくさんある。心も同じで、根っこが太い人は自信がある。心に栄養がなくなると、自分なんて要らないと思ったり、自分を嫌いになったりする。
・心に栄養を送るためには、「ありがとう」「ごめんなさい」「友達と仲よく」を大切にして、自分の根っこを太くしてほしい。
・自信があるということは、今の自分でよいということ。誰かになろうとはせず、一生懸命やること。そして、「ありがとう」と「ごめんなさい」を大切にしていきたい。
・ナンバーワンでもなく、オンリーワンでもなく、オールワン。
 話を聞いた3年生の児童は、「これまでよりももっと友達と仲よくしたくなった。『ありがとう』『ごめんなさい』をもっと言いたい」と振り返っていた。道徳科の授業にくわえて、このような取組も、子供たちの心を育てていく上で大切だと考え、今度も、継続していきたいと思います。

【西尾市立一色南部小学校】楽しませよう・楽しもう「さざなみオリンピック」

 「さざなみオリンピック」とは、1〜6年生で編成された縦割り班で、各委員会が企画した出し物に順に参加してまわる行事です。今年は、10月2日に行われました。この「さざなみオリンピック」には、低・中・高学年に、それぞれに目標があります。
 低学年は、上学年の指示をよく聞き、ルールを守って楽しむこと、中学年は、高学年に向けての見通しをもつこと、そして、高学年は、全校児童が楽しめるゲームを考案し、スムーズな進行をすることでした。
 運営委員会では、「オリンピックらしいことがしたい」という考えから、今年は、開会式で聖火リレーを行うというアイディアが出ました。当日は、各学級の代表者が聖火ランナーとなり、運動場を走って聖火をつなぎました。さらに、当日、本校を訪問された市長さんに、リレーのアンカーを務めていただき、聖火リレーが盛り上がりました。
 各委員会では、1学期から内容を考え始め、2学期に入ると出し物の練習が始まりました。下学年を楽しませたい、ゲームを盛り上げたいという気持ちがどの児童からも感じられました。ゲーム内容として、例えば、保健委員会の「ジェスチャーリレー」、保健委員会の「三色玉運び」、ごみを分別する清掃委員会の「神(紙)かくし」、放送委員会の「写真クイズ」等、様々な趣向が詰まった出し物が集まりました。
 当日は、どの委員会の出し物を見ても、笑顔いっぱいの児童にあふれていました。また、縦割り班での移動では、上学年が下学年を優しくリードする姿がたくさん見られました。
 行事後に書いたふり返りを読むと、「下級生に大事なことをていねいに伝えることをがんばった」「低学年の子が楽しいと言ってくれて、とてもうれしかった」「班の子がみんな笑顔でがんばっていて、すごくよかった」等、目標を達成できた児童が多くいたことが分かりました。さらに、上学年の動きを見て、来年はどうしたいかまで考えている児童も見られ、頼もしく感じました。

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