【豊橋市立羽根井小学校】大切にしよう、わたしたちのふるさと〜牟呂用水浄化活動〜活動の振り返りとして、子供たちからは、「ごみをたくさん入れていたら、ごみ袋が破れてしまったけれど、中学生のお兄さんが『いっしょに集めよう』と言ってくれました。みんなで協力して、牟呂用水はきれいになったと思います」「この清掃活動を通して、地域に役立てたことがうれしい。ぼくたちの力でいつまでも大切にしたい」などの感想が出されました。 自分たちの郷土を大切にし、国や郷土を愛する心の育成に大きくつながる活動であるので、今後も3校協力のもと、継続的に取り組んでいきたいと思います。 【豊田市立若園小学校】 いいところみつけ
3年生では、「お母さんの『ふふふ』」の授業の中で、「いいところみつけ」を取り入れました。友達のよいところを見つけて、「花のカード」に書いて紹介する取組です。子供たちは、友達のよいところを見つけて伝え合い、自分では気づかなかった自分の長所に気づき、とても喜んでいました。
授業が終わった後でも「いいところみつけ」を継続したいという子供たちの声から、学活や帰りの会で発表し、「やる気の木」を育てていく活動を続けていきました。1か月たった今では、木の幹が見えなくなるほどの「花のカード」でいっぱいになりました。「花のカード」が増えるとともに人間関係もよりよいものになっていきまいた。 今後も、多くの実践に取り組んでいきたいと思います。 【小牧市立小牧小学校】地域の方々のご協力を得て図書の読み聞かせ、蔵書の整備作業、花壇の整備、調理実習やミシンの学習の補助(家庭科)、昔の生活の話を伺う会の講師(中学年社会科)、昔の生活や様子を学ぶ時間(生活科)、コマまわしやだるま落とし、羽根つきなどの昔の遊びのボランティア、そして、学期末のトイレボランティアと多くの活動に、延べ180名を超える方々が参加してくださっています。 児童にとって、地域の方々と一緒に遊んだり話を伺ったりしてふれあうことを通して、地域に育つ子供たちの心を耕す重要な取組になっています。 【高浜市立高浜小学校】ペア学級との交流活動
本校では、1年生と6年生、2年生と5年生、3年生と4年生で、ペアを作り交流をする「ペア学級」があります。今年度の「ペア学級」での活動と成果をお伝えします。
<なかよし給食> 1学期に1回ほど学級を離れ、ペア学級の子と一緒に給食を食べる「なかよし給食」を行いました。8〜10人ほどのペアになり、それぞれの教室や、時には運動場を使って給食を食べました。最初は、堅い雰囲気もありましたが、回を重ねるにつれて話もはずみ、和やかな食事となりました。給食後は、休み時間を長めにとり、ペアの子と遊ぶ時間をたっぷり設けました。ペアの子と仲を深めるよい機会となりました。 <運動会での応援合戦> 本校の運動会は、「なかよし運動会」です。名前のとおり、競い合うことよりも、仲を深めることを大きな目標としています。応援合戦はペア学級のクラスと縦割りの団を作り、それぞれの高学年が中心となってかけ声を考えました。「応援合戦」の時間では、各団でかけ声を披露しました。また、各学年の競走競技のときにも応援をし、種目の最中は、応援の声が響き渡り大迫力です。学年を超えて団結を深めることができました。 <長なわ大会> 長なわ大会は、各クラス5分間で、8の字を何回跳べるかを競う大会です。1月末に行われるこの行事では、各ペア学級で様々な交流が行われました。例えば、上級生が下級生に跳び方のコツを教えに行ったり、6年生は、1年生のなわを回したりしました。代わりに、下級生は、上級生が跳んでいるときに応援をしていました。競い合いの行事ですが、多くの交流が見られました。 1年を通し、ペア学級での活動を通して多くの交流をしました。その中で、低学年は高学年を敬い、手本にしようという心が育ちました。高学年は、上級学年としての責任感や、下級生への思いやりの心が育ちました。他にも、縦割りの清掃活動や児童会行事などたくさんの場面で交流がありました。相手を思い合う心の教育として、これからもこの活動を続けていきたいです。 【小牧市立光ヶ丘小学校】読み聞かせ 〜地域の活動を通して〜
小牧市の地域で活動している「読み聞かせサークル」の方に、家庭科の「エコバッグ制作」や総合的な学習の「菜種の種まきから収穫」など、学校の多くの教育活動等において、様々な形で支援をしていただいています。全学年を対象にした「読み聞かせ」については、多目的室を利用して、拡大版の紙芝居や演劇を取り入れながら、優しく、時には激しく、児童の心に響くように、数々の話を語ってくれます。
これらの「読み聞かせサークル」の活動に触れることで、子供たちが、人の温かみや思いやる気持ちをもち、学校や家庭、地域を大切にする心を育んでほしいものです。 【美浜町立河和中学校】シンガポールの中学生との異文化交流当日は、1時限目に生徒会主催の歓迎会を行いました。歓迎会では、まず初めに、インタビュー形式で、ニーアン中学校の生徒に自己紹介をしてもらいました。好きな日本のアニメや食べ物などを聞きました。 次に、本校生徒による出し物を行いました。有志生徒によるジェスチャークイズやシンガポールと日本に関する○×クイズ、剣道部による打ち合い稽古や剣道体験、体育祭での応援優勝チームによる応援の演技を行いました。迫力ある剣道の打ち合いや応援団の演技に大きな歓声が上がりました。 最後に、ニーアン中学校の生徒による、ニーアン中学校の紹介とダンスの披露がありました。日本とは異なる授業風景や学習内容、行事などに、本校の生徒も興味津々でした。 歓迎会後は、ニーアン中学校の生徒が学級に入り、本校の生徒と一緒に、理科、英語、書写の授業を受けました。静電気でビニール袋を浮かせたり、お互いの漢字を教え合いながら筆で書いたりしました。授業後は、一緒に給食を食べ、会話を楽しみました。最初は緊張した様子でしたが、慣れない英語と身振り手振りを交えて、笑顔でコミュニケーションをとることができていました。 シンガポールの文化を知るとともに、日本の文化の魅力にも気づくことができた貴重な一日になりました。来年度以降は、毎年、ニーアン中学校の生徒が来校することになっています。交流を通じて、国際理解が更に深まることを期待しています。 【尾張旭市立本地原小学校】 生命の授業1月には、赤ちゃんとそのお母さんに来ていただく「赤ちゃん訪問」を行いました。自己紹介の後、グループごとに、赤ちゃんにほほ笑みかけたり、触ったりしました。赤ちゃんが笑うと、4年生も笑いました。だっこして泣き出すと、ちょっと困った笑顔になりました。赤ちゃんのお母さんからは、赤ちゃんが生まれるまでの話を聞いたり、赤ちゃんがおなかの中にいるときや、生まれた時の写真を見せてもらったりしました。今も成長する赤ちゃんを見ていると、とても幸せな気持ちになることや、今日ふれあった4年生のように大きく成長することが楽しみなことなどの話がありました。4年生は、「赤ちゃんの手が小さくて、僕の手が赤ちゃんの手の何個分もあるのが興味深かったです」「僕は男で赤ちゃんは産めないから、生むのがどれだけ大変かは分からないけれど、すごいなあと思いました」「赤ちゃんはお母さんにとって宝物だと思いました」などと感想を発表していました。 2月には、助産師さんを講師に、赤ちゃんが生まれるまでの学習をしました。これまで行ってきた学習や「赤ちゃん訪問」を思い出しながら、命の大切さについて考える機会になったと思います。妊婦体験では、代表の子がおなかにおもりをつけて寝たり立ち上がったりして、お母さんの大変さを感じました。産道体験では、代表の子が暗くて狭いところから生まれる様子を再現しました。見ている子供たちにも大変さや喜びが伝わったようです。 4年生は、これらの授業や「2分の1成人式」を通して、これまで成長してきた過程を振り返り、これからの自分の生き方を考えました。命を守り、つないでいくことの大切さとすばらしさを考えることができたと思っています。 【小牧市立小木小学校】 菜の花プロジェクト同時に、100%純粋な油で揚げたドーナツの味は格別で、あちらこちらから「おいしいね」という声が聞こえてきます。この活動は、小牧市役所環境対策課、小牧女性の会の皆さんの多大な協力の上に成り立っており、地域の協力を得ながら、子供たちが環境や食育について考えるきっかけになっています。 【西尾市立鶴城中学校】国際化への橋渡し(地域貢献学習を通して)
本校の3年生は、総合的な学習の時間に、「地域貢献学習」と題して、今まで生まれ育ってきた地域の仕組みについて調べ、その中で自分の生き方、在り方を考える時間があります。
その学習の一つである、「国際化への橋渡し」について紹介します。まず、国際化が進む現代社会で、日本に暮らす外国籍の方の数を調べました。何人くらいの人が日本で生活しているのか、どこの国から来た方が多いのかなどを調べる中で、「自分たちにも日本に住む外国籍の人たちの役に立つことがないか」という思いをもつようになりました。 校区にある小学校に、来日したばかりの小学生や中学生を受け入れて、日本語教育をしている「早期適応教室」があることを知りました。そこで実際に授業させていただくことで、日本に住む外国籍の人たちの役に立てるかもしれないという思いが生まれました。そこで、実際に「早期適応教室」に出向き、どんな勉強をしているのか、教えている先生はどんな教え方をしているのかを見学をし、授業の計画を立てることにしました。 さらに、クラスメイトの外国籍の子供たちに取材をして、日本にきて困ったことを教えてもらい、日本に来たのだから、日本の文化について知ってほしいという思いをもちながら、計画をしていきました。 そして、迎えた授業当日、カルタとりや、絵しりとりなどの活動を通じて単語を覚えたり、発音したりする授業を行いました。 (Aの振り返り) 今まで困っている外国人の人を見ても、言葉が通じないので助けてあげることができませんでした。しかし、今回、実際に外国の人と関わり、ジェスチャーを使ったり、簡単な言葉をはっきり発音したりすることで、自分の考えていることが伝わることを学びました。これから困っている外国の人がいたら、声を掛けて助けられたらなと思います。 (Bの振り返り) 2年後に東京オリンピックがあり、外国からたくさんの人がやってくると思います。電車の乗り方や、トイレの場所など、自分の国と違って困ることもきっとあると思います。そういう人たちも過ごしやすい環境にしていくことで、日本のよさが更に海外に伝わっていくのかなと感じました。 【豊田市立若園中学校】 心もきれいに 美化ピカ活動地域との橋渡しをしている、「地域メッセンジャー」が、自治区に出かけ、区長さんと打合わせを行っています。「○○神社の落ち葉が多くて手伝ってほしい」などの地域の声をもとに、3年生がリーダーになって、当日の活動内容を考えました。 当日は、地域に出かけて、3学年が縦割り活動で清掃を行いました。 地域の方から、「中学生が来てくれて助かる」「中学生が地域のために活動する姿を見ているととてもうれしい」という声をいただきました。感謝の声を励みにして、地域を愛する心と、勤労奉仕作業をする尊い心を磨いています。 地域からも生徒からも、「ぜひ来年も」という声が上がる活動です。 【豊田市立西広瀬小学校】絆(きずな)を深めるわくわく班活動
本校では、1〜6年生までの全ての児童が、縦割り(異学年の交流)で作られた班活動である「わくわく班(縦割り班)活動」に参加しています。縦割り班で活動を行うことにより、高学年は、リーダーとしての自覚を高め、下級生をお世話する喜びややりがいを感じること、中学年は、高学年がリーダー性を発揮する姿から、集団の一員として自分にできることを考えて行動すること、低学年は、仲間と関わる喜びを味わうとともに、上級生への憧れや感謝の気持ちを高めることをねらいとして、活動を行っています。
「わくわく遠足」(4月)、「運動会」(5月)、「図書館まつり」(12月)などの行事も「わくわく班活動」で行ったり、定期的に、5、6年生が下級生に本の読み聞かせを行ったりしています。 この他の活動として、「わくわくランチ」と「わくわく遊び」について紹介します。 六つの「わくわく班」を、2つのグループに分けて、図工室と理科室で楽しく食べる「わくわくランチ」では、学級で食べる給食とは違い、他学年の児童と一緒に食べる楽しさから、会話もはずみ、ほとんどの子が残さずに時間内に完食することができました。 「わくわく遊び」では、4月に「わくわく班誕生会」と題して、教室で自己紹介やレクレーションをしました。その後、体育館へ移動してフープくぐりや新聞紙を使ったゲームなどしました。高学年の子が低学年の子に教えてあげる姿が見られ、みんなが楽しい時間を過ごすことができました。また、1月には、わくわく班で、「縄跳び大会」を行いました。「心を一つに跳びつづけよう」をテーマに、長放課に練習を行い、本番まで班で計画的に協力して練習する姿が見られました。8の字跳びと全員跳びの二種類があり、わくわく班の中で声をかけ合い、タイミングを合わせながら跳ぶことができました。 今後も、このような絆(きずな)を深める活動を続けています。 【一宮市立葉栗中学校】よりよい人間関係を築くためのピアサポート
2年生の3学期に、よりよい人間関係について考えるため、ピアサポートの活動を3回にわたり行いました。
簡単なアイスブレークから始まり、相手の話をどう聞くべきか、場面ごとでどんな言葉掛けをするべきかなど、よりよい人間関係づくりについて考えることができました。 実施後は、どのクラスも温かい雰囲気になり、互いを思いやる様子が見られました。生徒の感想からも、「人それぞれ感じ方が違うことが分かり、勉強になった」「楽しかったのでこれからもピアサポートをやっていきたい」などの前向きな感想が多くありました。 【江南市立古知野北小学校】 やさしい無視【西尾市立吉良中学校】 あふれる愛の実践
「人間愛の精神」と「思いやりの心」の大切さを理解し、自他ともにかけがえのない存在であることを自覚するために、全校研究授業で、2年生がマザーテレサの「あふれる愛」を実践しました。
また、本校は、授業力の向上をねらいとし、教師が交代で学年の全学級を回って授業を行う「ローテーション道徳」を取り入れ、3人で1教材を研究しました。今回は、全校研究授業ということで、ティーチャー1の実践を基に事前の発問を再検討し、ティーチャー2が授業を実践しました。その授業について、本校が招へいしている講師の先生に、御指導をいただきました。事前の研究全体会では、練り上げた指導案を全職員に提示し、ねらいや手だて、授業の流れ、発問などを共通理解して全校研究授業に臨みました。 <生徒の振り返りから> ・最初は、路上で死にそうな人がいても、「自分のことで精一杯だから、助けられない」という意見でした。でも、今日の授業でどんな人にも命があり、人間らしく最期を迎えるということが幸せなんだと思いました。私もマザーテレサのように他人の命を尊重できる人になりたいです。 ・マザーテレサは、誰もが幸せでいてほしいと心から望んでいるということが分かりました。私も他の人への優しさを忘れず、助けを求められたら助けたいです。 【西尾市立吉田小学校】よしよしタイム
本校では、月に2回、火曜日に、人間関係づくりを目的とした「よしよしタイム」を実施しています。
「よしよしタイム」では、2〜4人のグループでテーマに沿った話合いをします。話し合うテーマは、構成的グループエンカウンターのエクササイズの一つである「アドジャン」や「質問じゃんけん」などで決まります。 話し合うためには、相手の話をよく聞くことが大事です。その合い言葉は「うめらいす」です。 (話を聞くときの合い言葉) ・う…うなずいて ・め…目を見て ・ら…ラスト(最後)まで ・い…一生懸命に ・す…スマイル(笑顔)で クラスメイトの知らなかった一面を新しく発見できたり、自分の話をみんなが一生懸命聞いてくれたりするので、「よしよしタイム」では、どのクラスも笑顔があふれています。また、「よしよしタイム」以外の授業時間でも、子どもたちは「うめらいす」を意識して話を聞けるようになってきました。 さらに、今年度は、異学年交流をしたり、保護者が参加する「よしよしタイム」を実践したりしました。 【北名古屋市立師勝中学校】 いのちの授業・親の「絶対にお前は死なない」の言葉で、講師が生きたいと思い、夢を実現させたことに言葉の影響力のすごさを感じた。自分を信じることの大切さを学んだ。 ・たった一つしかない命の大切さに気付かされた。自分に何ができるかを見つけるために、失敗を恐れず、目標をもって挑戦することを忘れずに生きていこうと思う。 ・自分の命や存在を、親や家族がどれほど大切に思ってくれているかがよく分かり、感謝の言葉を伝えたいと思った。何だか自分の存在が誇らしく感じた。 これからもこのような機会を設け、「命の大切さ」について生徒たちに深く考えさせていきたいです。 【春日井市立知多中学校】学校保健委員会「あきらめない心をつくる」−−−−−−−−−− 他人と自分を比べて、焦ったり、目標を見失ったりしてしまうことはありませんか?「自分にはできない」と決めつけてあきらめてしまうことはありませんか? 人間の心理的行動の一つに、「人間は期待された通りの結果を出す傾向がある」というものがあります。これを「ピグマリオン効果」といいます。「今日も1日楽しめる!」「自分にはできる!」と自分自身に期待をもつことで、よい結果が得られるようになってきます。 弱気になってしまったときや落ち込んでしまったときは、幸せを呼ぶ言葉「あ・し・た・あ・お・う・よ」を使ってみましょう。 「あ・し・た・あ・お・う・よ」とは、「ありがとう」「しあわせ」「たのしい」「あいしてる」「おかげさまで」「うれしい」「よかった」のことです。自分や周りの人にこれらの言葉を使うことで、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が出て、笑顔が生まれ、心が満たされていきます。日常生活の中で、「たのしい」「うれしい」などをたくさん見つけ、たくさんの幸せを呼び込むことができるとよいです。 −−−−−−−−−− この学校保健委員会を機に、自分で自分のやる気を引き出し、笑顔があふれる学校生活を送ることができるよう願っています。 【豊田市立朝日丘中学校】豊かな心を育む〜朝日丘人権集会の実践〜
1.人権集会を通じて、豊かな心を育む
本校では、毎年12月に「人権集会」を行い、様々な講師を招いて人権について考える機会を設けています。講師として、伊藤真波(いとうまなみ)さんをお招きしました。伊藤さんは、学生時代、不慮の事故に遭われ、右腕を複雑骨折し切断、絶望の淵に立たされながらも、看護師になるという夢を実現しました。その後も、色々なことにチャレンジし、北京パラリンピック、ロンドンパラリンピックにも競泳の100メートル平泳ぎ選手として出場しました。その後、御結婚され、一児の母となった伊藤さんによる講演が行われました。 伊藤さん御自身の経験から、「ありのままに」「自分らしく」生きる大切さを教えていただき、最後に弾かれたバイオリンの音色は感慨深いものがありました。そして、公演の終わりには「キラキラした人生を歩んでほしい」という伊藤さんからのメッセージがありました。 また、生徒からは、「今しかできないことをがんばり、笑って歩んでいきたいです。自分と向き合う時間を大切にしていきます」という言葉がありました。 この「人権集会」を受けて、「伊藤さんの話で心に残っていることは、支えてくれている人が必ずいるということです。伊藤さんが夢をあきらめなかったのは、家族や先生の支えがあったからこそなので、身近にいる人を大切にしていきたいと思いました。また、その人たちに恩返しをしたいという気持ちが生まれることで、その夢に向かって今まで以上にがんばっていくことができるかなと思いました」という感想や、「ありのままをさらけ出して生きていくことは勇気が必要だけれど、とてもかっこよいと思いました。また、伊藤さんを支えてきたお父さんお母さんはすごいと思った」といった感想をもつ生徒もいました。「諦めない心」をもつことの大切さや「周囲への感謝」を忘れないことの重要性を再確認することができました。 2.高齢者の方との交流を通じ、地域とのかかわりを大切にして地域に貢献できる生徒を育てる 本校の3年生は、毎年、ボランティア体験として、高齢者の方々との交流の機会を設けています。「認知症サポーター養成講座」を受講し、認知症についての正しい理解と、接し方の気遣いを学びました。そして、道徳の授業では「一冊のノート」を実践し、中学生の主人公が認知症の祖母に対してどのように接していくことがいいのか、考えながら授業に臨むことができました。 高齢者の方々との交流では、独居老人のお宅へ伺って家の片付けを手伝ったり、話し相手になったりして意欲的に活動することができました。そこで、「認知症サポーター養成講座」や、道徳の授業で学んだことを生かして、お年寄りの声をよく聞いて、どんなことに困っているのかを考えながら接することができました。 この活動を通して、今後も、地域のお年寄りの方との交流を継続したいと考える生徒を育むことができました。 |