【新城市立八名小学校】 心をひとつに「長なわ大会」

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 長なわ大会の愛唱歌「無限大の夢」が体育館に流れる中、「はい、はい、はい…」「ドンマイ!」とそれ以上の大きなかけ声が鳴り響く。毎年5月に行われる長なわ大会の光景である。3分間にどれだけ8の字跳びができるかを学級ごとに競う、この長なわ大会は、30年以上続く八名小学校伝統の行事だ。この記録をのばすために、心をひとつにしてクラスで取り組んでいく過程は子供たちの心の成長の記録でもある。
 4年生の児童は、練習しているときの様子を次のように作文にまとめた。「新記録が出たのは、4月後半。時には、くやしくて泣きそうになったり、くずれてしまいそうな苦しみを感じたりしたが、新記録がでたときのよろこびや感動はわすれない。5月前半には、369回の新記録が出た。とてもいいクラスなんだ、まだ行けるんだとそのとき感じた。」
 回し手になった、児童は「今では、回し手でよかったなあと思っています。なぜなら、みんなにきらわれてもなんでもいいから、みんなをひっぱっていくぞという気持ちをもち、ゆう気が出せるようになったからです。」とまとめている。
 新記録で優勝した6年生の児童は、「大会では、421回の新記録を出して優勝でき、八名小学校に歴史を刻むことができました。心をひとつに、全力で勝ちに行ったからこそ優勝できたと思います。」と感想を日記に書いた。
 たとえ、新記録がでなくても、優勝はできなくても、心ひとつに努力した過程が子供たちの自信につながったことは間違いない。今年は、クラスの記録や目標回数を目に見える形にしたこともあってか、子供たちのやる気が高まり大会新記録が続出したことを加えておきたい。

【江南市立古知野東小学校】小中連携で行うあいさつ運動

 本校の教育目標の四つの柱に「あいさつ・時間・そうじ・歌声」があります。高学年の児童は、入学してからいつもこの四つの柱を意識していて、下級生の手本となる姿で生活することができています。
 特に、「あいさつ」については、廊下ですれ違う先生や下級生に、大きな声で、にっこり笑顔であいさつをするなど、みんなが気持ちよく生活することができる環境をつくり上げています。その効果があって、入学してきたばかりの1年生も、高学年のまねをして、大きな声でにっこり笑顔のあいさつができるようになってきました。   
 また、年に数回ある「あいさつデイ」には、ふれあい委員会の児童が、小中連携で地域の中学生とともに校門で「あいさつ運動」を行い、あいさつを交わしています。中学生のさわやかなあいさつは、小学生の手本となり、これまで受け継いできた古東小の流れを実感することができます。 
 私たち教師も、「あいさつデイ」に中学生と会話をする中で、卒業生たちの様子をうかがい知るよい機会となっています。小学生も、昨年まで一緒に登校した上級生が元気に楽しく中学校生活を送っている姿を見ることができ、久々の再会に、いつも以上に元気のよいあいさつが交わされています。
 あいさつは心と心を通わせる第一歩です。今後も、いつもさわやかなあいさつの声が響く学校にしていきたいと思います。

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【春日井市立東部中学校】感謝Week

 本校では、生徒会が中心となり、ふだんよりもたくさん感謝の気持ちを伝え合う強調週間、「感謝Week」を設けている。なかなか伝えることが難しい感謝の気持ちをしっかりと伝え合うことで、感謝するがわもされるがわも幸せな気持ちになること、そして、他者を助けることを進んで行えるようになることを目指した取組である。
 具体的な取組は以下の2点である。
1.いつもよりたくさん感謝の気持ちを伝えるようにする。
2.「ありがとうの木」を作る。
 1は直接感謝の気持ちを伝える機会を増やす取組で、期間中、生徒たちが照れながらも「ありがとう。」と伝えている場面を何度も目にすることができた。「ありがとう」と伝えるがわ、伝えられたがわどちらも笑顔が見られ、感謝を伝えることでお互いに幸せな気持ちになれることを実感していた。
 2は直接伝えられない感謝の言葉を1枚の葉っぱに見立てた用紙に記入し、「ありがとうの木」に貼って廊下に掲示する取組である。現在、多くの葉っぱが生徒会に届けられ、はり付が行われている。葉っぱには「悩みを聞いてくれてありがとう」といった友達への感謝や「いつもおいしい給食をありがとう」といった調理師さんへの感謝など様々な人への感謝が記入されており、「ありがとうの木」が生徒の優しい気持ちを示す大木になることを期待したい。
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【稲沢市立山崎小学校】「友だち」について考える道徳科の授業

 三年生の道徳科で、「友だち屋」の授業を行った。この教材では、自分にとっての本当の友達とは、どんな人であるかを考えさせることをねらいとしている。絵本で読んだことのある児童もおり、学習内容を伝えると「知っている!」という声が多くあがった。
 キツネの気持ちを考えさせる場面では、クマやオオカミとのやりとりを、ペアで役割分担して演じさせた。児童は楽しそうに、それぞれの役割に合ったせりふの読み方を工夫していた。その後、キツネの気持ちを発表させると、クマと過ごしているときには「イチゴなんて食べたくない」「早く次の所に行きたい」という、キツネが無理をしてクマと合わせていることを捉えられている意見が出た。また、オオカミとのやりとりでは「本当の友達ができてうれしい」という、キツネの気持ちの変化を感じることができた。
 授業の初めと終わりに「友達とはどんな人?」という質問をした。初めは「一緒に遊ぶ人」という意見が多かったが、終わりには「困ったときに助けてくれる人」「自分を励ましてくれる人」と、友達に対する考え方に変化がみられた。
 本校では、授業プリントを家庭に持ち帰り、授業内容を保護者と話してコメントをもらう取組をしている。本時でも行ったところ、そこには、「一緒にいて楽しく過ごせたり、お互いに助け合えたりする友達をつくってほしい。」という感想が書かれていた。家庭との連携を大切にした道徳の授業を行うことで、児童の価値観を広げることができた。

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【碧南市立中央中学校】スマホ・ケータイ安全教室・人権教育

 5月7日(月)、人権擁護委員の方と携帯電話会社の方を講師にお招きし、「スマホ・ケータイ安全教室・人権教育」を行いました。人権を大切にすることの意味やインターネットやスマートフォン、SNSの適切な使用について、具体的な例を交えて話していただきました。
 文字だけのやりとりでは、相手に気持ちが伝わりにくいこと、安易な書き込みにより連れ去りなどの犯罪に巻き込まれるケースがあることなどを、生徒たちは自分のこととして捉え、考えることができたようです。
 以下、生徒の感想です。
・インターネットやSNSは、使い方を間違えると、恐ろしいことになると思いました。
・無料チャットアプリなどはとても便利で、よく利用しています。でも今日のお話を聞いて、気を付けて使わないと大変なことになる危険性があると分かりました。
・個人が特定されてしまうような情報をインターネット上に載せるのは、やめた方がよいということが分かりました。

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【常滑市立青海中学校】半田特別支援学校との交流会を通して

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 本校では、1年生の生徒全員が半田特別支援学校の生徒とペアを組み、年3回の交流を行います。生徒たちは、この交流を通して、様々な障害を抱えている人たちがいることを知ります。そして、社会で共に生きていくために、自分たちには何ができるかを学び、実践します。
 一度目の交流は、「出会い交流」と呼ばれています。本校の生徒が、半田特別支援学校へ行き、写真や名前を手がかりにして、ペアの生徒と初めて顔を合わせます。その後、玉転がしやリレーに一緒に参加をして、ペアで信頼関係をつくっていきます。
 交流は会うだけではなく、交流ファイルを使用します。自己紹介カード、暑中見舞い、年賀状や招待状をお互いにやりとりする中で、交流を更に深めていきます。
 二度目の交流も、半田特別支援学校を訪問し、「ワークワク交流」と呼ばれる活動を行います。半田特別支援学校の生徒が、ふだん行っている作業学習の平織り、窯業、農業、空き缶プレスを一緒に体験します。
 最後の交流は、本校の生徒が、半田特別支援学校の生徒を招待します。生徒たちは、半田特別支援学校の生徒に楽しんでもらえるよう、様々な工夫を凝らした楽しいゲームを準備します。
 これら3回の交流を通して、生徒たちはペアの生徒にどのように接すれば、共に楽しく活動できるかを学びます。これらの活動の中で、生徒たちがペアの生徒に分かりやすく話しかけたり、さりげなく支えたりして、共に笑い合う姿を多く目にします。
 私たちは皆、得意なところ、不得意なところがあります。その不得意な箇所を、お互いに上手に補い合いながら、助け、助けられるという経験を通して、他の人と調和して生きていくという基礎を、生徒たちはこの活動を通して学んでいると思います。


【幸田町立北部中学校】道徳 北中スタイル

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 本校では、道徳の教科化に向け、評価の在り方など準備を整えているところです。平成28年度には、道徳の授業の在り方を研究し『北中スタイル』を確立させました。
 『北中スタイル』では、「北中OPPシート」を使います。OPPは「One Page Portfolio」の略で、1時間に1ページのシートで道徳的思考や意欲・態度、考えの変容を見ることができます。授業前に本時の価値についての考えを「北中OPPシート」に記入しておきます。授業の導入では、身につけさせたい価値に応じた「テーマ発問」を行い、資料についての考えを記入します。後半は資料から離れて現実のことについて話し合います。まとめとして、授業を通して改めて本時の価値についての考えを記入するというスタイルです。
 5月11日に『北中スタイル』の道徳授業を3年生で公開しました。「人間愛、思いやり」の内容項目について考えました。「北中OPPシート」を使い、前半では「女の人に注意したおばさんの行動をどう思うか」を考え、後半では「思いやりあふれる学級にしていくためには、どんなことが大切か」を考え話し合いました。温かい雰囲気の中で、安心して発言する姿がありました。
 6月2日に予定されている道徳授業公開では、全学級『北中スタイル』で展開される道徳の授業を公開します。今後も『北中スタイル』をもとに、「考え、議論する道徳」を目指していきたいと思います。

【春日井市立中央台小学校】情報モラルへの取組

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 携帯電話やインターネットは便利な反面、トラブルに巻き込まれることもあります。以前は、学校裏サイトや匿名掲示板で被害者をひぼう中傷するものが多かったですが、最近では、なりすましメールによるものや登録されているメールアドレスに手当たり次第に発信するひぼう中傷も増えています。自分自身でよく考える習慣を身につけさせ、その上で意見を言ったり、メールや学校掲示板を利用したりするなど、自分で正しく行動できるような児童を育てていくことをねらいとして授業を行いました。この授業で取り上げた話の内容は、主人公が寝ようとする時間に携帯に友達からメールがあり、そっけないメールを返してしまい、それをきっかけとしてネットいじめが起こってしまうという話です。「メールや学校掲示板での書き込みでいじめになるとは思わなかった」「メールで友達の悪口を書くことはしない」という意見が見られ、「ネットいじめは絶対にしない」という意識を高めることができたと思います。

【豊川市立小坂井東小学校】福祉実践教室

 本校では、体験を通して人権や福祉について考える「福祉実践教室」を全学年で行っています。5年生は、毎年保護者と一緒に実際に車いすに乗ったり、押したりする体験や、車いすを利用している方の話を聞く会を行っています。車いす体験では、講師の方から車いすの使い方や後ろから押すときに気をつけることを教えてもらい、子供同士や子供と保護者がペアになり、実際に車いすの操作を行います。見た目以上に車いすで移動する難しさを体験することで、車いすを利用している人の気持ちを考える機会となっています。
 また、3年生は視覚障がいの方をお呼びして、話を聞く会を行っています。昨年度は、実際に盲導犬(PR犬)が来て盲導犬と接する活動を行いました。近くで盲導犬がガイドをする様子を見てどの子も驚いていました。初めての体験でどの子も緊張しながらの活動でしたが、体験を通して盲導犬の役割を学び、学習を深めることができました。
 他の学年も地域の保育園や老人福祉施設、授産施設との交流を行っています。こうした活動を継続的に行うことで、自他の人権を大切にする心情を養っています。

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【田原市立高松小学校】 1年生と6年生のつながり

 全校児童83名の本校は、他の小規模校と同じく、異学年交流や縦割り班活動が盛んです。さらに、1年生と6年生の結びつきが強いのも本校の特色です。
 例えば、朝、1年生の子供たちは、6年生のお兄さん、お姉さんによる読み聞かせから1日をスタートさせます。時間になると、1年生の子供たちはまだ6年生が来ていないにもかかわらず、座って待っています。6年生の読み聞かせが楽しみでたまらない様子です。また、6年生は給食や掃除の手伝いにも来てくれます。6年生は全部を手伝わず、1年生が少しでも自分のことができるように協力しています。6年生にとっても、下級生を世話することの楽しさと難しさを学ぶときです。
 こうして一年がたった3月には、1年生が一年間お世話になったお礼に、6年生に向けて「かんしゃの会」を開きます。歌や手作りのプレゼントを贈ったり、一緒に遊んだりと、楽しいひとときを過ごします。6年生も、一年間のことを思い起こし、ずいぶんと大きくなった1年生を見て、どの子も感慨深げです。いつまでも続けていきたい活動です。

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【江南市立西部中学校】 道徳科に向けての取組

 本校では、道徳教育の教科化に向けた実践としていくつかの取組をしました。時間割上、1年生は水曜日5時間目、2年生は木曜日6時間目、3年生は金曜日6時間目というように学年内で道徳の時間を統一しました。これにより、学年担当教師が学級を変えて、授業実践を繰り返すことができるようになりました。
○学年別ローテーション道徳
 毎月1回程度、学級担任が担当以外の学級で、同じ題材(内容項目)の授業を実践しました。2回目のローテーションでは、学級をもたない先生も授業実践に加わり、学級担任が自分の学級の様子を参観しました。
○全校一斉道徳の授業公開
 学校公開日には、全学級で同時に道徳の授業を公開しました。1回目のローテーション道徳として位置付け、学級担任間で協議し、内容項目を振り分けて題材を選びました。まず、自分の学級で指導した後、反省を生かして、同じ題材を別の学級で指導するためです。当日は、多くの保護者の参観があり、生徒は緊張感をもちながらも、積極的に意見を交換することができました。
○板書デザインシート
 指導案に代わるものとして、板書デザインシートを採用しました。まず、板書計画にあたるものをデジタルデータで作成し、その上に吹き出しの形で、時系列に従って指導上の留意点を書き加えます。ローテーション授業を重ねるごとに、生徒の新たな反応や支援を吹き出しで書き加えました。毎回、授業の改善点を確認しながら、授業構想の視覚化を考えました。

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【岡崎市立本宿小学校】「やさしい心週間」

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 保健委員会が、「やさしい心週間」を行いました。友達に思いやりのある行動をしたら、カードにスタンプを押してもらいます。この活動は、優しい行動を広げようと始まりました。
 AさんがBさんに優しくしてあげたら、BさんがAさんのカードにスタンプを押します。その時、二人でスタンプを押しに来て、押す子も押される子も笑顔がこぼれます。スタンプを一緒に押すことで、コミュニケーションが更に広がります。
 うれしそうな表情が、たくさん見られた活動になりました。

【豊橋市立岩西小学校】地域の方へ感謝の思いを伝える活動

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 本校では、毎年、地域でお世話になっている方々を招待し、感謝の思いを伝える会「感謝の会」を開いている。
 この1年間、多くの方々に、毎日の登下校の見守りや読み聞かせ、校内環境整備、図書室の本の整理などをしていただいた。
 準備では、会場となる体育館の飾りつけや全校児童によるメッセージの作成、代表者による手紙のプレゼント作りなどを行う。
 メッセージの作成では、1年間お世話になった方々の顔を思い浮かべながら、心を込めて文章をつづる。各々が書いた文章に目を通すと、校外や校内ですれ違うたびにかけられる一言が、児童にとってよい励み、うれしさにつながっていることに、改めて気づかされる。
 ふだんは、「ありがとうございます」の気持ちをもっていても、なかなか口に出すことは難しい。この会で感謝の気持ちをはっきりと伝えることは、児童にとって貴重で尊い経験になる。
 地域の方々、そして児童にも笑顔があふれ、あたたかい気持ちになって会を終えることができた。今後も続けていきたい「感謝の会」である。