【岡崎市立城北中】情報モラル教育を計画的に実践する

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 情報モラルに関わる問題は,生徒にとって身近に潜む大きな問題となっています。そこで,各学期に1回,道徳の時間に情報モラルを題材とした教材を準備し,実践をしています。
 1学期は「ネット依存の実態を知り,自分の生活を見直そう」の題材で実践しました。昨今の生徒とSNSの関係においては,「依存」に関する問題を重要視しなければなりません。生徒たちは,常にスマートフォンを近くに置き,勉強中であろうが食事中であろうが,いつ届くかわからないメッセージに瞬時に対応できるようにしている実態があります。実際,家庭での学習に集中できなくなる生徒も多く,ネットの長時間利用と成績の低下を結び付けた報告もされています。スマートフォンやインターネット利用について,自らの生活を振り返り,考え行動できる生徒の育成を図りたいと考え実践しました。
 2学期は「親しき仲にも」の題材で実践をしました。笑い話のようですが,次のような事例を聞いたことがあります。どのような方法で来るのかという意味で「なんで来るの?」とメッセージを送ったところ,読み手は「なぜあなたが来るの?(あなたは来ないで)」と受け取ったといいます。その結果,二人の間に暴力事件が起こったそうです。仲間うちの話し言葉であっても,文字にすると印象が変わることがあります。日頃の自分の話し言葉を振り返ることと,便利なメールであっても気を付けて文字化する必要性に気付かせたいと考えました。
 3学期は「携帯電話を正しく使っていますか?」の題材で,携帯電話にはよさだけでなく,使い方次第ではよくないこともたくさんあることを確認し,正しく使用できるようにしたいと考えました。
 こうした実践を,入学説明会や懇談会での保護者対象の話と,常日頃や長期休業前の生活指導での生徒対象の話と関連付け,計画的,意図的に実践しています。