【日進市立東中】メッセージ付き風船が取り持つ縁

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 名古屋市緑区の池上台幼稚園が創立35周年記念に、10月6日に開いた運動会で「子どもたちが世界へ大きく羽ばたけるように」との思いを込め「返事をください。」とのメッセージ付きの風船を330個飛ばしました。
 この風船を拾ったのが、本校(日進市立日進東中学校)の3年1組の男子生徒でした。ひらがなばかりで「へんじをください。」と書かれていた池上台幼稚園児からのメッセージを見て、男子生徒は学校に風船を持参し、「クラスのみんなで返事を書こうよ。」と提案したのです。こうして、3年1組、34名で返事を書くことになりました。
 池上台幼稚園は、返事が返ってきたことを喜び、本校と相談し合って交流会を開くことになりました。本校では、この交流会を12月17日(月)に、道徳の授業と関連させて、総合単元的な道徳学習として実施しました。
 バスで訪れた園児たちは、中学生のお兄さん、お姉さんの心のこもった歌、紙芝居やボール遊びなどの歓迎式典で大はしゃぎ。さらに生徒がネズミ役、園児がネコ役となり、生徒の腰に付けたしっぽ(タオル)を捕る鬼ごっこ「しっぽとりゲーム」ですっかりうち解けました。生徒によるクリスマスにちなんだ劇も楽しみました。
 風船が取り持った不思議な縁で、見知らぬ同士だった園児と生徒は、家族のように親しみを感じた様子でした。最後の「さよならの式」では、サンタクロースにふんした生徒からの手作りのプレゼント、園児からはお礼の手紙が渡されました。
 生徒と園児は、手を取り合って出口へ。生徒は、「また来てね。」と再会を約束して、園児を見送りました。
 この日の交流会の様子を聞いた園児の保護者が1月21日(月)に本校にお礼に訪れ、3月11日(月)には7名の生徒が幼稚園を訪問し、風船が取り持った交流は続きました。