【豊田市立挙母小学校】情報モラル「スマホのなりすましトラブル」について考える道徳の授業

画像1 画像1 画像2 画像2
 本校児童のスマホの所持率は、高学年になるにつれて増加する傾向にある。4年生においても、全体のおよそ20%の児童が持っており、メールやラインなどのサービスを実際に利用している。そこでSNS利用に関するトラブルを未然に防止することを目的として、昨今急増している「なりすましトラブル」に巻き込まれないための学習を行うこととした。
 初めに、教材のより深い理解を促すため、子供が興味・関心を抱きやすいデジタル機器を用いて資料を提示した。資料は、4年生の児童たちと同じ年齢(10歳)の少女が、孤独をまぎらわすために加入したSNSで、知り合った女学生とメールのやりとりを通して親交を深めていくというものである。最初、少女は相手との会話を盛り上げるために自分の年齢を14歳と偽っていた。しかし、物語の終盤、この女学生にうそがばれ、人を欺いた代償として様々な脅迫を受けるようになっていく。だが真相は、この女学生こそ40代男性のなりすましであり、少女を犯罪に巻き込むためにSNSを悪用していたということだった。資料を見た後子どもに感想を聞いたところ、口をそろえて会ったこともない相手の言葉をうのみにすることの怖さを挙げた。
 そして、「ネットでの出会いで気をつけなければいけないことは何か」について話し合った。「自分の発信する情報に責任をもつ」「軽々しく自分の情報を教えない」「不安を感じたらすぐに大人に相談する」などの意見が挙がり、SNS利用におけるマナー順守の大切さと、そこに潜む危険性を理解する気持ちが生まれたと思われる。本時の学びを忘れず、実生活でもSNS利用への心がまえを一人一人の子どもの内につくっていくことが求められる。